今年の夏までを振り返る(1)

カタル銘柄のなかでも、「成績の悪いもの」もあります。逆に「玉石混合」ですから…「飛び抜けて」良い成績を残したものもあります。これは、基本的にカタルの選択が優れている訳ではなく…その理由は「市場要因」の改善に在ります。

カタルは、予てから…述べていますが「個別株要因」より、この「市場要因」が大切だと述べてきました。カタルの印象度は「7割」程度が、この市場要因により、株価は影響を受けると思っています。今日から「3連休」ですから、この休みの期間は、、これまでの「市場」を、少し…振り返ってみようと思っています。

この「市場要因」の改善の基本は、何回も述べていますが、「GDPデフレーター」の方向性とその水準に在ります。

GDP指標の推移

このGDPデフレーターは、様々なものの影響を受けますが、中央銀行が金利などを上下させ…資金量をコントロールして経済を制御しますが、GDPデフレーターの基準は、総合的なものです。カタル自身は、中央銀行の金利操作の「政策版」と考えています。

具体的には東証のPBR改革を含め…「スチュワードシップ」などの…「アベノミクス」により、実質経済から名目経済に変化しました。しかし…その過程は「紆余曲折」でした。日銀の黒田批判も、多くの経済学者やメディアが述べていました。しかし…そこまで追い込んだのは、誰か?…と言う責任論と言うか…検証作業を、日本は「曖昧」にします。

たぶん…「国民気質」なのでしょう。

我が国は、四方を海に囲まれ…農耕民族です。だから江戸時代の鎖国制度なども起こります。「黒船来航」は、グローバル時代の「ハシリ」なのでしょう。明治維新の時もそうですが、先ずは、諸外国に追い付こうと「我武者羅」に…頑張ります。「富国強兵」「殖産興業」「文明開化」と言う言葉で表され…「お雇い外国人」の導入も盛んでした。

でも過去の歴史のなかで、日本が「世界をリードする」ことは、なかったのでしょう。「技術立国」だとか…「匠」の時代だとか…。メディアは日本を褒め称えますが、カタルから言わせると常に「負け組」です。

「トヨタ」の世界一は米国の庇護の下で育まれました。あの時、倒産の危機にあったのですが、朝鮮動乱により…神風です。全てが「モノマネ」です。まぁ「加工」は、世界から観ても…上手い方なのでしょう。1980年代前半でしょうが、戦後の復興から、真剣に頑張った先人のお陰で…「奇跡の経済成長」を成し遂げました。問題は此処です。

未だに…プラザ合意辺りからの「失政の連続」は、検証されていません。そもそも経済データ―などを、都合が悪いから…隠すんじゃ…ないかな?…とカタルは疑っています。

まだ使える建物を、直ぐに…壊します。カタルは「木場公園」に、天気のいい日は、良く散歩に行きます。北と南に大きな公園があり、葛西橋通りを挟み「大きな陸橋」で、繫いだ公園です。日比谷公園の2倍程度かな? 今、調べたら…日比谷は16ヘクタールで、木場公園は24.9ヘクタールだそうです。

その陸橋は今、「補修工事」をして…足場を組んだのですが、そのやり方が「チンタラ」しており、約半年ほどかけて、陸橋全体に足場を組んだようですが、まだ実際の工事は始まりません。

このケースを観て…設備の「時間的な利用料金」を無駄にしており、カタルの感覚からすると、予算を2倍以上も掛けているように思えるのです。たぶん、このペースでも採算に合うのでしょう。建設業界も「甘えている業界」です。最近は「働き方改革」と称して…過剰とも思われる「労働基準」になっているように感じています。だぶん…「独占」だからです。海外の建設会社を、何故、受け入れないのでしょう。鎖国制度のようなものです。

カタルのマンションの前に、公園がありますが、その隣は古くからの「都営住宅」で、昨年末に、住民を追い出し、現在は「空き家」の状態で…既に9か月です。まだ解体工事にも着手してないのです。

これも…カタルの「感覚」では、ありません。社会を観察すると、腹立たしい…無駄ばかりに、見えるのです。みんな、お金が無駄になっています。金利が安い時は、チンタラ…と行動をしても…許されたかもしれません。しかし金利が上がり始めると、「時間との戦い」になります。「時は金なり」なのです。

株屋は、「色んなこと」が、気になるのです。カタルの「懐」に、関係ありませんが、社会の「荒廃ぶり」が分かります。「実質経済」の体制を、嫌う…カタルです。もっとやれるはず。更なる高みを目指して…切磋琢磨して互いに競争をするのが人間でしょう。過保護に見えるのです。

トヨタの「下請け叩き」が、4年ぶりに再開するとか…。公正取引委員会は「ジャパネットたかた」を叩きました。先日は「ヨドバシカメラ」を、下請法で勧告しました。軽油の価格で「闇カルテル」を問題にしましたね。トヨタの「値下げ要請」は、下請法に違反しないのでしょうか? 分かり辛い…曖昧さがあります。なんか…方向性が狂ってきましたね。

冒頭は「市場要因」と「個別株要因」の検証の話でした。

「ローム」(6963)の謎と言うのは、「企業業績の改善」が明らかにならないのに…底打ち現象を観て、株価が「継続的に回復」したことに、カタルは違和感を抱いたのです。だから「謎」と表現をしたのです。

「大阪チタン」(5726)は、企業業績を減額しましたが、直ぐに反転せず、「底練り」現象を観てから、若干の増額修正を観て、底打ちから「改善」を観たから「大幅高」しました。だからこのタイミングは理解できます。故に。9月から本格に取り組むつもりでしたが、株価は先行しました。

しかし「ローム」は、底打ち現象と共に、業績の改善は見えないのに、「未来は、回復するだろう」と言う観測だけで、200日線の「上方乖離」まで…株価は改善しました。

確かに「可能性」が在るから、カタルの観察株になっており、前から注目していたからカタルは、直ぐに、その変化に気付いているのです。もともと…会員の方は分かるでしょうが、カタルは「EV」に期待を掛けていました。だから自動車は「半導体の塊」になり…特に「パワー半導体」の分野に注目していたのです。

大昔に「失敗」しましたが、「新電元」(6844)を掲げてやったことがあります。あの時は上手く…株価は伸びませんでした。そりゃ…そうですネ。「ホンダ」(726)は、「EV一本だ!」と述べていたのですが豹変をしました。

全ての自働車会社が「方向転換」をしたのです。下請けは、折角、設備投資をして「下準備が完了」したのに…肝心の生産現場は動きません。だから、どれも「大赤字」です。だからこそ…「ローム」は、狙い目で、カタルの観察株だったのです。

イチイチ、説明するのは苦労をします。

「ローム」(6963)の 日足

カタルが「ロームの謎」と表現をした背景を、理解している人は少ないのでしょう。ここで…チャート分析の話になります。通常、この業績では「a」の上値抵抗ラインを「抜けない」筈です。だからカタルは「b」程度の反発で再び…200日線を割れるか…良くても横ばい圏の株価推移だろうと思っていました。

ところが…実際は「c」の抵抗ラインになっても、「株集め」の形跡が観られます。更に驚いたのが、「d」まで…株を買ったことです。たぶんこれは、空売り筋の「踏み」でしょう。なんと…2217円です。「ローム」は、そんなに小さな会社ではありません。時価総額は8378億円です。流石に、その前の壁である…2428円は抜けず、「調整波動入り」をしたのでしょう。それにしても…本当に驚きました。

同じようなケースなのですが、これはカタルの「会員レポート」株ですが…チップレスの「ソシオネクスト」です。

もともと…カタルは色んな資料を読んでおり、半導体は「チップレス」と「光電融合」が大きく…伸びるだろうと思っており…様々な「報道」を読んでいました。だから3月の末の時点で「ソシオネクスト」(6526)「アオイ電子」(6832)を取り上げています。

「ソシオネクスト」(6526) の日足

しかし、例の予期せぬ…同盟国への「トランプ関税ショック」により、4月7日の暴落を食らいました。どの株も同じですよ。しかし…この「ソシオネクスト」も、多くのアナリストの支持を受けて、大きく株価は回復しました。そうして「人気株」になっています。今では…「TICK」回数の常連組です。

そりゃ…追証にもなりますね。2100円台かな? 買っている株価は…そんなものでしょうが、あっと言う間に株価は1233.5円です。驚きました。この「下げ方」にも…。この時分に…自動車の「マツダ」(7261)も、薦めていましたね。

「マツダ」(7261) の日足

「ソシオネクスト」ほどでは、ありませんが「マツダ」も買値を回復しています。ブツブツ投資なら、どちらも「大正解のタイミング」です。株価推奨した途端に、株価は最後の「駄目押し」を入れて…買う時間があって、株価は反発しています。

いずれも…カタルの選定は「正しい」のです。この「ソシオネクスト」は業績面の数字の改善は、まだ見られませんが、来年の「有望株」でしょう。チャート的には此処から、株価を上げる…「仕手株」としての「要素」も、兼ね備えています。良い準備期間です。

まぁ、このような株価回復を支えたのは「市場要因」の改善です。盛んに、皆さんに伝えましたね。「不安の壁を…よじ登る」と言う表現は、まさに「ピッタリ」の表現であり、その通りの回復でした。

問題は「この後」です。しかし…その前に「過去の検証」を進めます。カタルほど…株価が2倍以上になっている株を、事前に排出しているレポートがあったら…「たいしたもの」です。「後追い」ではなく…事前告知だから凄いのですよ。

短期間に2倍以上になるなら、証券マンとして、顧客に株を薦めて…手数料を抜いても「文句」は言われません。顧客満足度は100%以上でしょう。しかも…最近はタイムリーです。「北海道電力」(9509)、「三菱地所」(8802)、「東宝」(9602)、「三桜工業」(6584)、「大阪チタン」(5726)、「3Dマトリックス」(7777)など…「キオクシア」(285A)も出てきています。これは、観ているだけで…利用しなかったのです。

まぁ、あと2日間ありますから、最近の動向を振り返るのも、「未来の布石」になるでしょう。明日も個別銘柄に解説に努めましょう。

しかし読者の性格は「様々」なのです。これだけ…当たり続けても、満足をしない奴も大勢います。そんな…神様領域がある筈がないのですが、「世間の風」を知らない奴は、自分勝手な理屈を述べて、文句を言います。

いい加減に「ウンザリ」しています。だから早く「卒業式」を目指したいが、なかなか現実は「厳しい」ものがあります。10万株以上もあった…「3Dマトリックス」も、残りは1万数千株でしょう。この理由は。偏に…「貧乏だから」様々な実験が出来ない為です。「マツダ」さえ…、最近は1184円まで行ったので…昨年末の1139円を抜いています。

「ジェイドG」(3558) の日足

それに引き換え…「ジェイドG」(3558)は、いくら「マガシーク」の統合に手間取って…相場の流れが違う小型現物でも、未だに、カタルの「足を引っ張り続けて」います。これだけ当たっていても、資金が、なかなか2倍水準に届かない…元凶です。

だからこそ…「可愛い奴」だとも言えます。きっと、この秋は2000円から、一気に3000円を「目指す」のだろうと思っています。だから、昨日も500株だけかな? 残念ながら1460円の大引けの指値は買えませんでした。明らかに…誰か、一緒に参加しているようにも思いますが…まだ参加筋は「弱小」ですね。

カタルが現役の証券マンなら、毎日、顧客に現物で1万株ずつ買わせます。寄り値だけです。もう株価に、「関与」を加えなくても、何れ…「走り出す」タイミングです。

本当は…他人など「当て」に出来ませんから、カタル単独でも買いたいのです。本当に…株を知らない馬鹿だけしか…市場には、人が居ません。他にも一杯、挙げられますよ。そうだ…最後に、こちらのレポートを紹介しておきましょう。MBOが不当なら、TOBを掛けるべきなのです。

「ジャムコ」(7408)の時も、「不当な」株価だなぁ~と思いましたが、TOBは成立しました。明日は、既に「卒業宣言」をしていた…「タイミー」(215A)の業績の解説をしましょう。何故、カタルが「推奨」をしなくなったのか? などの解説です。でも、それは「目先の話」ですからね。時間軸次第…又は、小川君の資質開花により、株価が1万円を目指す場合もあります。その辺りの解説です。

そんな事で、今日は「お終い」です。これから…会員レポートを書きますから、会員の方は、明日にでも…お読みください。



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