アーカイブ:2016年10月10日

日本人の資質の低下

テレビなどの番組では、日本の技術力をアピールする番組が多く、実際に我々日本人は日本の技術は優れていると信じてきましたが…どうも失われた時代下で、この見方は間違っている様に感じています。メディアが、正しい現状を報道してない為だと思われます。

例えば…競争に勝つ為に、三菱重工は欧州のアイーダ・クルーズから大型客船を約1000億円で受注しましたが、関連損失は2300億も計上したと言います。更に驚くことに失敗に懲りて、重工は、今後、客船受注はしないと報道されていました。MRJの納期遅れは、当たり前の現実になっています。

嘗て、日本のものづくりの代表格であるゼロ戦は優れていると言われていましたが、戦艦大和を作った石川島も、武蔵を建造した重工も、現状は…へなへな状態と思われます。そもそもロボット技術でも、そうですね。原発事故を切っ掛けに、直ぐに対策が講じられるかと思えば…日本のロボット技術のお粗末さを露呈する事象も多く、凍土壁問題でもそうでした。おそらく…教育問題から端を発した、俺オレ詐欺の詐欺事件など…モラルの概念も、大きく棄損しているものと思われます。

個人情報保護法などの誤った使われ方などが、問題なのでしょう。最近は、テレビの天気予報でも50年に一度の大災害とか…。オーバーな表現が連発され、責任逃れ的な過剰な反応を感じるのは、カタルだけなのでしょうか。そもそも日本人の根底を培っている教育制度に問題があるのでしょう。もう少し…何とか、ならないものなのでしょうか。

鎖国制度で大きく遅れた進化を、明治政府は一生懸命になって追い付こうと努力してきました。1980年頃は先進国のトップ水準に、日本は躍り出たようですが、プラザ合意以後の展開は、まさに…落ちぶれる日本と言うイメージです。半導体から家電まで…最近では強い筈の自動車も、劣勢に立たされつつあります。

ようやく…ベンチャー企業が出始めていますが、なかなか、ものになる企業が出ませんね。米国のアップルやグーグル、更にアマゾンやフェースブックなどの新興企業は、時代を大きく進めています。

カタルは、日本人の基本的な考え方が間違っていると思います。そりゃ、誰だって、安心安全が一番ですが、リスクを容認し挑戦しない限り、進歩はないのです。ところが日本人の基本概念は、危険があるなら挑戦を止めるべきだという「転ばぬ先の杖」的な発想が問題だと思います。

銘柄選別でも同じですね。成長が見込まれる可能性のある銘柄は、これから、どう変わるか分からないのです。おそらく、経営者自身も見えないと思います。それは社会の変化が早く、方向性を模索している為ですね。最初は正しいと思われた道が、途中で行き止まりになっていることも、しばしばあるのです。

ところが…日本人の投資概念は、基本的に安心安全を崇めるのが、正しいと思っているようです。 民進党のGPIF批判を見れば、分かります。GPIFが危険を冒し株式を購入するから、その為に日本人の進化が早まっているとは、だれも考えませんね。でもそのような後押しがあるから、経営者は進化を求め努力し頑張るのです。市場が高いROEを求めるから経営者は努力するのですね。儲かっていても、利益率の低い分野を切って、新しいチャレンジをします。これは企業の向上心です。ところが現状は、内部留保優先で冒険をしません。

だからPBR1倍以下の会社が、ゴロゴロしているのです。そんな会社は経営者をどんどん変えるべきです。数期も…ROEが上昇しない様な企業は、経営者失格です。PBR1倍以下の経営者は、基本的に、みんな失格です。だって、使ってない資産が沢山あるから、そういう評価なのですね。お飾り程度の社外取締役などは、必要ないですね。文句を言うから、良いのです。セブン&アイ・ホールディングスの今後の展開は見ものです。

さて…文句を述べても仕方なく、仮に日本が成長過程を歩むなら、確実に日本株は新高値を更新し続けるわけです。その週足チャートと日足チャートを観て、本日は簡単に終わりたいと思っています。カタルの印象は週足を観ると…まだ時間が必要のように見えます。しかし日足チャートは、いつ上昇を開始しても…不思議ではないようにも見えますね。そんな印象です。

日経平均株価の週足推移

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日経平均株価の日足推移

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