アーカイブ:2017年10月21日

株式投資の極意

祝、14連騰! 先ずは、おめでとうございます。

歴史的な記録に、肩を並べました。不思議なものですね。 前回の14連騰は、池田隼人の「所得倍増論」を受けた1960年12月21日~1961年1月11日に達成された記録だそうです。資料を読むと…1960年12月8日に第二次池田内閣が発足し、12月27日に「国民所得倍増計画」が閣議決定されたそうです。

しかし宮澤喜一は、所得はそのままで…地価を下げて年収の5倍以内で家が持てるようネガティブな発想の政策が、大量の不良債権を生む結果になりました。政策の発想が、所得倍増論と…まるで違います。

株式投資の極意は…「時代の考察」に尽きます

政策は、先ず、第一に注目する事象です。東芝問題もそうですね。此方の記事を読むと…日本村論理の一端を、垣間みる事が出来ます。東芝だけでなく、電通事件も、今回の日産自動車、神戸製鋼など…みんな偶然の一致ではないのです。実質経済の断末魔にみえます。

池井戸君が書いた倍返しのドラマ「半沢直樹」に登場する背景は、不良債権処理の現場を描いたものです。宮澤喜一の政策が大量の不良債権を産み出し、強引な処理の経過が「小泉・竹中改革」です。全ての…切っ掛けは1985年のプラザ合意からの一連の流れで、時代は動いてきました。

1992年のパイオニアの指名解雇事件から、2015年12月25日に自殺した高橋まつりさんの背景が、公になったのが…昨年末です。どうも…この事件が「流動性の罠」から、解放される「切っ掛け」を作ったようにカタルには感じられます。故に…「パイオニアの指名解雇で始まり、電通事件で終わりを迎えた」と述べました。

良く一般的な投資家は「儲かる銘柄」を教えて欲しいと言いますが…そんなものは、時代を的確に考察できれば…事前に、上がる銘柄は、決まっているのです。新聞やテレビ、雑誌などを観ていれば…ヒントは、様々な所に転がっています。その事象に自分自身が気づくかどうか…なのですね。

カタルは、昨年の7月7日の日経新聞で…馬場記者が書いた失業率と物価の話をヒントにして「名目時代への転換」をテーマに掲げレポートを作成しています。日銀の資金循環表を見ると…異常な状況が分かります。資金循環表は此方です。

本日も内部留保の事が、日経新聞に掲載されていますが、村論理の解説です。一面の14連騰の記事も、同じ流れです。気付きましたか?

だからカタルは、データは自分自身で、苦労して確認して、その背景を自分の頭で考えろ!…といつも述べています。GDPが600兆円に届かない国で…民間非金融法人企業の現預金残が254兆円もあるのです。日銀の当座預金残には、363兆円、ものお金が眠っています。個人の現預金残は945兆円ですよ。何故、株が上がらないの? おかしいですね。

カタルは、何度も…この事を、事前に指摘しています。そうして、その結論が「1300兆円の逆襲」と言う失った土地資産の回復です。昨日の日経夕刊(十字路)に、初めてかな?「財政ファイナンス」の話に、三菱UFJの五十嵐さんが触れていました。分かりますか?繋がりが…。

土地資産や株の値下がり損失があるから、年金債務問題が生まれ…東芝などの無理が生まれたのです。日産も、神戸製鋼も同じ土壌から生まれた現象です。この事は…既に、何度も何度も繰り返していますから、頭の良い読者は呆れるでしょう。公文式なのです。カタルレベルの馬鹿を相手に、レポートは形成されています。

此処からは、新しい発想ですよ。希望の党が内部留保課税を謳ったので、前からあった発想ですが…此処にスポットが過剰に当たりました。故に金融庁も動き、日経新聞も内部留保の誤解を解説しています。でもカタルは「切り口」が違いますね。この眠っている資金が、ようやく動くと思っているのです。大変な事なのです。

その一つが「設備投資」、IoTやAIに変化しているロボットの活用が生産効率を向上させます。更に、カタルは、今まで欠いていた「人材投資」にもお金が流れると思っています。要するに日産自動車問題も、人が居ないのです。だから必要な人材を配備しなくてはなりません。

更に社員教育も必要になります。その為にIoT時代の経営ソリューションの活用が進みます。一例を掲げると…IoTでコンピュタを繋ぎ、タブレットで管理や手順などの表示ですね。この仕組みを活用すれば、熟練度は一般化します。クラウド環境の利用など…様々な方法があります。

最後は、分かりやすい…単純な「株主還元」です。過剰な資金は株主に返却すべきです。日本は、ただでさえROEが低いのです。一所懸命に経営せずに、失敗を隠す、内部留保を蓄積しています。日経新聞の解説を読むと…成る程、そうか…と納得するでしょうが、あれは一面では合っていますが、一方、本質を観ていません。

ケネディクスを考えると、分かりやすいですよ。会計上、処理しなくても良い物件の価値を安全な価格に置き換えて…見えない形で、内部に利益を蓄積しています。この内部留保は会計上の数字に現れません。だから、よく企業業績が良くなると…、代表的な事例は「のれん代」の一括償却などをして、内部に利益を蓄積します。会計には色んな方法があり、利益をいくらでも隠せます。大企業ほど…この引き出しは多いのです。

日経新聞は、その様なケースを報じていません。ただ単に現預金残の話だけです。報道と言うのは、裏を読めねばなりません。一面の「見出し」も同じです。だって、見出しだけ読んでも、矛盾しています。「大いなる安定」いつまでも…と警戒しているのに、世界株高、過度の楽観 火種? 何処が…過度の楽観なのでしょう。

株式相場は、このような警戒感があるから上昇を続けるのです。まだまだ高値になったら、買うバカが一杯、存在します。「まだはもうなり、もうはまだなり…」と言う禅問答のような格言もあります。

何故、14連騰をしたか? 一部は、内部留保への期待もあるのでしょうが…、大切な「本流」を忘れています。時代は産業革命を超える、大きな飛躍期にあるのです。スマートコミュニティーの進展が、いよいよ実験段階から実用段階になります。ユビキタスも、その時間推移に位置しています。準天頂型衛星も車載関連機器の売り上げ計上もこれからです。

グーグル、(アルファベット子会社、)加トロントで「スマート都市」開発  米アルファベット傘下の都市建設会社サイドウォーク・ラボは、トロント市と提携し、テクノロジーを融合させたスマート都市計画に乗り出す。サイドウォークが今回取り組むのは、トロント市にあるオンタリオ湖沿いの「キーサイド」と呼ばれる地区で、アルファベットが手掛ける初の大型都市計画となる。このような報道があります。

更に…本日のWSJの記事には、インド初「スマートシティー」でイスラム阻止との記事が載っています。此方です。インドでは、各地にスマート都市計画があります。分かりますか? カタルは以前、福島の原発跡地に「スマート都市計画」を書いたことがあります。だんだん、この流れが加速されます。キャッシュレスもそうです。産業構造が劇的な変化を迎えます。トヨタなど…まごまごしていると…何れ、東芝のような目に遭う可能性があります。早く進化しないとならないのです。

時代は非常に…大きな、大「変遷」期なのです。産業革命を超える変化が訪れます。SFの世界です。だから株式相場は、それを予感して14連騰、更に新記録の15連騰となるのかも知れません。株式相場は未来の現実の鏡です。これで自公民が300以上取れなければ…おかしいですね。何しろ…歴史的な14連騰を達成したのです。



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