アーカイブ:2023年1月

地方財政から…の発展

本日のニュースの中では、此方が気になる話題でした。地方政府の財政問題の話しです。

地方自治体の財政ランキング

京都市が上位に入っているのは「不思議な現象」に見えます。たびたびメディアで話題になっていたので、気になっていました。あれだけの観光収入があるのに…いったい何故なのでしょう。現在の市長は2008年から続き…4期目です。京都府知事は、長く官僚出身のたらい回しに見えます。

その中で…北海道知事に当選した鈴木直道さんは、期待される政治家の一人です。彼は母子家庭で苦労をしてきました。親ガチャに外れても…頑張る奴はいるのです。大学は法政大学ですが…働きながら大学を進学した努力家です。

そうして東京都から夕張市に派遣され…再建計画を練り…自ら「出向期間の延長」を申し入れて…そうして退職です。夕張の市長になりました。そうして再建に道筋をつけて…北海道知事への転身です。まだ若いので、この後の彼の行動が注目されます。国政に出て頑張って欲しい政治家の一人です。

基本的に、日本は「資産」を効率的に活用していません。「現状維持」の精神が、日本国民に根付いており…問題の改善への関心は薄れています。

現在起きている株式市場の「激変」は外部からの圧力です。この所…「ナ・デックス」(7435)の解説に絡み、「ユニデン」(6815)と共に「フジテック」(6406)の話をしていたら…本日、気づいたのですが、藤本さんに私物化されていたユニデンは「MBO」の選択で…上場廃止になったのですね。知らなかったのです。やはり…こういう展開になるのですね。このフジテックも会社を私物化しているから、こういう…結果になります。本日のニュースでは臨時株主総会だそうです。

「日本製鉄」(5401)の橋本社長は、すごいけれど…時代の流れから見れば、遅すぎるくらいです。日立もそうですが…兎に角、早く…「新しい時代」に合わせた戦略を考えないとなりません。この「ROE経営」の考え方は、何も民間企業の話しだけではなく…地方政府の財政問題にも当て嵌まります。東京都も同じです。

自分で東京に住んでみると分かります。カタルは西葛西…佃、そうして東陽町ですが…西葛西には利用されてない広大な土地を東京都が保有しており活用されていません。東陽町も同じです。

カタルは東陽町駅前の三菱UFJの駐車場問題を批判していますが、兎に角、大企業と言うか…どの日本の会社にも言えるのでしょうが…資産が有効に活用されてないのです。長く…真剣に経営をしてないのです。おざなりの…活動で、お茶を濁しているのでしょう。

基本的に純資産を株価が下回るのは…異常な話です。だから「自社株買い」をすべきです。だって考えてみれば分かります。簿価が正しい資産価値なら…純資産を下回る株価なら、買収すれば…簡単に儲かるのです。何故、企業経営者は自社株買いをしないのでしょう。カタルの単純な疑問です。株価を安く放置して置いても…TOBの心配がないなら…会社を私物化します。何もユニデンのケースが特殊なケースではありません。このフジテックも、たぶん…資産が、かなりあるのでしょう。

何故、最高裁の判決を批判したか?

だってこのような泡沫経営だから、外部資本からTOBが掛かるのです。それを現状維持のルールと言うか…。村社会論と言うか…。その動きを増長する判決は、どう考えても日本国民の不利益になります。

東京地検の判断は正しいとも言えますが…間違っているとも言えます。その後の日産自動車の凋落まで行きませんが、競争力の停滞をみると分かります。ルノーからの独立を狙っているのは明らかです。…それなら何故、日産が倒産の危機に遭った時に、日本人が救わなかったのでしょう。あの時は世界で、ただ一つルノーだけが手を挙げて再建をしたのです。

今回の東芝がどうなるか…無事、正常な企業として復帰をするなら良いのですが…未だに疑心暗鬼だから、なかなか銀行団との話が纏まらないのでしょう。ゴタゴタし続けてもう2年程、遅れています。このような象徴的な事例が沢山あるから、なかなか東京は世界の「金融都市」の仲間入りになれません。頑張っては…いるのです。例えば…こちらの話です。でも…どうでしょうね。日本人自身が「排他的な考え方」を捨てて、グローバル論理に傾かないと、なかなか…変わりません。

だから今の起きている時代の流れは「本物」なのですね。

日本製鉄の変身ですよ。まだまだ…先は険しいですね。グロープ企業への転進は「いばらの道」です。昔からの…考え方で、食える人も…未だに多く居ます。だから何故、改革が必要なのか分からないでしょう。この動きに風穴を開けたのが故、安倍首相です。今だって日銀に対する批判に溢れた日経新聞の解説です。もう…狂った解説をするから、日本の経営者は誰も…大きな潮流の変化に気づきません。気づいているなら…日本郵船は、あれだけの利益ですから、とっくに「自社株買い」を実行しています。

今回の賃上げの多くは「ベア」ではなく。「一時金」での支給です。出さないより良いのですが…グローバル社会への覚悟がないのです。ユニクロの柳井さんが、何故…国際価格を導入して、賃上げ行動に移行したのか? これは経営者の「決意」です。おれはグローバル化で挑戦をすると言う「決意表明」です。それを、メディアは「その視点」で全然…解説していません。

同じニュースを観ても…感じる心は、人、それぞれです。

株式投資と言うのは…「市場の整合性」と言うのは、色んなニュースを観て、どう関連を付けるか? 冒頭の地方政府の財政問題から…株式市場の問題に繋げましたが…このような発想が大切だと思っています。

お金は、未来に使うものでしょう。例えば…こちらのニュースがモービルアイと関連して「アイサンテクノロジー」(4667)の株価と繋がるかどうか…でしょう。このような時代の時間軸を投資家がどう感じるか? 今の株価でアイサンテクノロジーを買って、仮に失敗したとしても…一体、いくら損をするのでしょう。目先、株価が上がるかどうか…ばかりを考えているから、少し株価が上がると…株を買えないのです。

エーザイもそうです。昨日の値上がりには米イーライリリーが開発中の抗アミロイドβ抗体「ドナネマブ」の認証を巡り…色んな観測が流れたようです。追加の試験データをFDAから求められたと…認識をしています。

でもカタルが、「何故か…エーザイの株価は冴えない」と…レポートで文句を垂れたら…読者から「エーザイが冴えないのは米国のイーライリリー社がエーザイを凌ぐ新薬を開発しそうだ という情報のせいかも? 」とのメールを頂きました。

この可能性もあったのでしょう。事実、株価がこの「ドナネマブ」の追加データを求められたという事で、エーザイ株が反応した面があるのかも知れませんが…もっとエーザイを調べるなら、様々な資料を読めば良いです。エーザイは40年以上も実験を続けています。

そうして多くの製薬会社が痴ほう症に挑んでいますが…みんな、挫折したのです。その理由は「痴ほう症」の病状認識が難しいのです。改善をどう判断をするか? 非常に長い時間が掛かります。なかなか…臨床と言っても一般の病気とは、違います。

カタルはかなり色んな資料を読んで…毎日のレポートを書いています。それでも…この程度です。本当は相場の流れに重要な「ネットフィリックス」の話題を取り上げる予定でしたが…この話は、明日に持ち越しましょう。もう長くなってきました。いちいち説明しようとすると…大変なのです。別に完璧さを求めるべきでは…ないのでしょう。「いい加減」で丁度良いとも思っています。カタルレポートは、あくまでも「ヒント」に過ぎません。このレポートを、どう利用しようが…自由ですね。皆様…読者の判断です。また…明日。



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