アーカイブ:2023年1月17日

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昨日の米国市場はキング牧師の誕生日でお休みだとか…。まぁ、あの時代の南部の闘争を観れば…今の日本は、まだ…ずっとマシかな?

なかなか…カタルの思うような展開にならず「市場要因」の弱さを感じています。たぶん、市場はそんなに強くないのでしょう。最大の要因は、日銀の政策姿勢の転換が「消化されてない」のかも知れません。でも今回の政策会議では「現状維持」だろうと思っていますが…市場で指摘されているイールドカーブの是正に焦点が集まっています。でも日銀はなんでも出来ます。

カタルは、もともと市場要因は弱いのだろうと考えています。理由は色々ありますが、今は難しいですからね。

レーザーテック(920)の週足推移

半導体一つとっても在庫調整の問題は「上期で終わる」と言う強気派もいれば…カタルのように、今回は「特殊要因」の発生で、過度の設備投資をしているから調整が長引くと言う見方をする人間もいます。サムソンの動向で市況が決まると言う人もいます。いろんな意見が市場にあり…「レーザーテック」(6920)の現状の相場は、この最も強気な上期に調整終了のイメージで株価が動いています。

この1月30日の決算で「材料出尽くし」になるか…。それとも高値を狙えるような相場に発展できるのかどうか…。カタルは後者の可能性は限りなく低いと思っています。

その理由は売買手口の動向から見て、目先の人達だけの相場だろうと推察しています。この半導体の見極めが着かないから「東芝」(6502)の再建問題も長引いているのでしょう。せめて一昨年内に纏めれば良いものを…。まぁ、日本人好みの「成田闘争」(時間だけの浪費)です。

このように市場には、様々な焦点があります。今の目先は日銀の金融政策の姿勢です。黒田さんが退任前に、「市場を整備して」後任に引き継ぐかどうか…。でも黒田さんにとって今回のコロナからのロシアの侵攻は神風でした。資源高の影響を受け日本の物価も上がり…ようやく日本人の誰もが「賃金の異常さ」に気づき始めています。

株価の異常値には気づきませんが…身近な賃金の動向になると、最近の日本人は誰もが賃金が安いと思っています。昔の日本はそうでした。日本で食えない為に…海外に「出稼ぎ」に行ったのです。米国に行った人は僅かでしょうが、ブラジルなど…国を挙げて出稼ぎ労働者の輸出です。政府が船を出したほどです。

今の時代は名前を変えて「出稼ぎ」なんて言わずに「ワーキングホリデー」だそうです。カタルの読者のお子さんが、実際にオーストラリアに留学し、そのまま現地で働いているようです。今は多くの若者が海外で働きながら、英語を勉強しているようです。カタルの娘も似たようなものです。ロンドンからシンガポールに変わりましたが、孫は現地で中国語を学んでいます。

通常、日銀の政策姿勢の転換が今回なくても…「物価高」と「賃金高」は決まっていますから、時間の経過で「利上げ圧力」は増してきます。今年は…材料費高の転嫁が一気に進みます。日本人と言うのは他人の動向を観て…自分の身の振り方を決める人種です。基本的に「付和雷同型」の人間なのです。

時代を「切り拓く勇気」を持った人間は、あまり存在しません。先導役になる人種を長い時間をかけて…政策で人間を叩いていました。銀行が赤字法人に融資をしない(リーマン崩壊直後の話し)と言うバカをお上が強要したのです。日経新聞などに良識があるなら、その真実を伝え、是正に動くべきなのでしょうが、既にその力と言うか…種族はいなくなっています。やはり…33年、今年は34年間かな? こんな空白期間は、江戸時代の悪政期(清貧思想の寛政の改革)でも、こんなに長くはありません。

日本の官僚組織は、壮大な「社会実験」をやったのです。何れ、未来の人が現状の日本の政策を検証するのでしょうが…この間に、国民が豊かになったのでしょうか? ブラジルに出稼ぎに行った時代に戻ったのです。「ワーキングホリデー」と、カタカナで変えていますが…食えないから、頑張る若者は日本を脱出します。

三菱UFJを辞めて作家になった池井戸潤さんは、売れたから良かったのですが、あの不良債権の後処理の最中に、社会矛盾を感じて…多くの優秀な若者が名目時代の中国に行きました。彼が銀行を辞めたのは90年代の話でした。あれから20年余りの歳月が経過してようやく…ここまで来ました。だから仮に目先、「三菱UFJ」(8306)の株価が多少、下がっても…時間軸を延ばせば…買い場です。

でも成長株もそうですが「利食いをしようか」…どうしようかという誘惑に、勝てる人間は誰も居ませんから…成長株と言うのは「幻」です。三菱UFJ程度の「配当利回り株」(3.36%)でも、少し株価が上がると…「利食いしたい」誘惑に駆られるのが…人間です。カタルだって売りたいのです。

事実、本日は、三菱UFJは残りが7000株しか持ってないから売っていませんが「野村証券」(8604)を1万株利食いしました。この理由は「ロコンド」(3558)を買うためです。本日は980円~975円、970円まで…です。その下は、買えていません。

ロコンド(3558)の日足推移

昨日はたぶん…1万株程度を買ったのでしょう。この理由は、目先の「チャート論」が一つです。75線が200日線と「デットクロス」をしています。通常は売りになりますが、時と場合により逆になります。そうしてまもなく終了する新興株の調整波動も、全体相場でも「終わり」を迎えます。もうすぐ終了でしょう。

ロコンドは「BASE」(4477)と経営戦略が違い、田中君は利益の計上を優先させています。でもBASEの鶴岡君は成長を追い求めましたが、現状は失敗をしています。この経営戦略の違いです。鶴岡君は若いから、手元にお金があるから…経営戦略を変えていません。

でもソフトバンクの孫さんもイーロンマスクも…世界の一流は、みんな人件費を削っても採算を改善させています。

果たして鶴岡君の周りに、的確なアドバイスを出来る人間が居るかどうか…本来なら、大和証券の法人マンが、鶴岡君を指導する責務がありますが…でも今の証券マンも「資質が劣化」しています。何処も彼処も…至る所で、まともな人間が育っていません。

悲しいことですが…やはり「逆風の政策」には敵いません。カタルの年収が120万円から1億円を超えたように…100倍も「環境により」違うのです。この事だけ見ても…個別株要因より…市場要因の大切さがわかると思います。

これで…だいたい盛り込みました。

BASE(4477)の日足

あとは…注目しているBASEですが…昨日はこれまでの高値246円を、3円上回り249円の高値を付けました。そうして本日の板状況を観ると…アンダーの買い物がオーバーの売り物に勝っています。

BASE(4477)の板状況

基本的に、目先の動向を観る目安の一つとして、このオーバーの売り物とアンダーの買い物の数量も、ある程度の参考にはなります。あくまでもある程度…です。自分なりに工夫を加えてください。そのヒントを差し上げました。

ナ・デックス(7435)の板状況

他の事例として…例えば、本日のナ・デックスの板状況は、こんな感じです。まだチャートから観ると乖離が開いていますからノンビリの時間でしょう。その内、この800円台で株を買えなくなります。この乖離調整は、どの株でも一緒ですよ。

皆さんの多くは三菱UFJの売り場は?…と目先ばかりを問いますが、自分の目標の時間軸を、何処に据えるかにより…話は変わります。

ルネサスエレク(6723)の週足推移

連日、I君の動向を伝えていますが…半導体の今回は、カタルは簡単に復活しないと思っています。もしレーザーテックが上がるなら、まだ品不足が指摘されている「ルネサスエレク」(6723)の方が、先に上がる筈です。車の半導体は利幅が少ないから…大変です。「トヨタ」(7203)の村社会論の為です。「日本製鉄」(5401)の橋本さんのような行動を採用できる人は、そう居ません。

仮に半導体より可能性があるとすれば…このような「自動運転絡み」の未来産業はソロソロ…の時間到来でしょう。このI君を観ていると、「ナ・デックス」程、過小資本でもなさそうなので…週末にも銘柄を掲げましょう。昨日の出来高は164900株で一昨日は224000株です。

I君(4〇○○)の日足推移

今は6連騰をして…株価位置は底値から200円ほど上がりました。でも一時は9000円台の株価でした。もし…新興株の「夢のある未来」の選択なら…この手の株も可能性があります。

ざっと…簡単に述べました。カタルは難しいから…「エーザイ」(4523)や「大阪チタン」(5726)と言う「仕手材料株」の選択を掲げましたが…エーザイに対する評価は、過去の失敗の「トラウマ」があるようで…低いようです。でもカタルは次第に株価は上がって行くと思っています。

まぁ、どれを採用するか…読者、それぞれが決めれば良いことです。あらら…利食いをした野村證券は上がっていますが、買うために売ったロコンドはなかなか下がりません。やはりこの辺りまでかな? 下値は…。

株式投資なんか、基本的にお金持ちのゲームです。お金があるなら、必ず、儲かります。損をするのは「貧乏人根性」の強い人だけです。基本的に、お金のある人は、時間軸が「ゆったり」しています。貧乏人だけが。目先を「とやかく」…言います。

カタルが何故、毎度のように「ノンビリ…やろう」と述べているのか? そんなカタルもいつも「朝三暮四」の口だから…偉そうに言えません。折角、チャンスを掴んでも、ものに出来ませんからね。株式投資って…なんか「禅問答」のようで、精神修行を積んでいるみたいなところがあります。所詮、「己の欲求」との戦いです。自分の心を、いかに強く育てるか? 難しい課題です。それでは…また明日。



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