アーカイブ:2023年3月24日

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いやはや…ようやく「東芝」(6502)の「TOB」(公開買い付け)が発表になりました。この推移を観るとカタルが述べている日本の特殊性の「村論理」が分かります。フェアでなく…汚いやり方です。でも…どの国も色々ありますから、別に日本国を責められません。所詮、人間は「色んな考え方」があります。でもカタルにとって「東芝」に力を入れていましたから(…と言っても、たかが6000株程度)これで…当面は「追証」から逃れられます。故にラッキーです。

でも買収価格の4620円は、カタルの予想の5000円とは違いました。時間闘争、つまり駄々を捏ねた「成田闘争」の結果、時間の経過で関連企業の「キオクシア」は、黒字から赤字へ転落して企業価値を損ねました。しかし…もともとJIPは5200円程度と弾いていたようで…直ぐに決めるなら、その価格だったのでしょう。問題は今回の公開買い付けで、株が「集まるかどうか…」。

70%弱で成立ですから微妙な判断です。

おそらく…取締役会で一部のファンドは肯定したのでしょう。でも反対したファンドも…多く居るのでしょう。だから…なかなか決まりませんでした。推測では…混乱したのでしょう。「TOBが成立するか」…JIPも確信が持てないでしょう。この後の株価推移で、その状態が分かります。カタルは4620円を「超える」と考えています。果たして…どうでしょう。

今、買いを入れている連中は、たぶんTOBの価格が安く…「反対派」でしょう。クレディスイスの「AT1債」を買うようなものです。価値はゼロですが…1セントから5セントほどまで上昇して、裁判に「賭けている」連中がいます。まぁ、どうでも良いのです。たぶんJIPは買収額を上げるシナリオも、通常は用意しているのでしょう。それが大人の対応です。でも日本人は劣化していますからね。果たしてどうでしょう。

さて東芝問題は、我が国の「村社会」と言う制度を「象徴する事例」です。「日産自動車」(7201)のゴーン逮捕と同じレベルです。日本の国はフェアではありませんよ。税務署に追われてみると…分かります。

公正なルールは存在せずに、常に「ケース・バイ・ケース」です。個人の査察官の判断次第で、状況は変わります。「裁量権」です。このようなものが存在するから、権力者が陰で、うまい汁を吸えます。故にカタルはキャッシュレス社会にしようと述べています。裁量権の入る余地が減ります。でもいずれ…世界は一つです。

日本が劣化した空洞化した時代を象徴した新聞記事が、日経新聞に載っていました。「増える非正規、日本が突出 賃金上昇の重荷に」と言う記事です。

パートの上昇率が高い日本の様子

非正規社員が増えている実情を語っています。ドイツも苦しんでいますね。中国の台頭により…価格競争を強いられています。米国型の「雇用に流動性のある社会形態」が優れているのでしょう。だから…カタルは「リクルート」(6098)を注目株に掲げて、安値圏で買っていましたが、「追証」騒ぎで、売らされました。昨日の株価上昇は米国のリストラです。規模の拡大から収益性を重視です。

これが最近のテーマですよ。規模より収益です。

FANNG(GAFA)の多くは、大規模リストラを実施しています。金融情勢が変わり「ソフトバンクG」(9984)のように…投資が滞ります。金利の引き上げは、こういう社会現象になります。故に需要が減りますから、供給が増えて…価格は下がります。FRBは0.25%の…更なる金利の引き上げを実施しています。急激な利上げは、社会がそのスピードに付いて行けませんから「SVB問題」などが起こります。至極…自然な流れです。

この後処理で…イエレン氏とパウエルの見解相違が、市場に混乱を与えています。此方の報道が分かりやすいかな?

昨晩の米国株が一時大きく下げたのは、銀行ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)は高水準で…銀行ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)は119億ドルから537億ドルに増えているから…かな?

まだ金融システムの混乱が続き、イエレンとパウエルの見解の相違など…混乱が続いている為でしょう。でも…大きな問題ではありません。2週間の壁で峠は超えるのでしょう。徐々に改善する筈です。事実、ナスダック指数は、NYダウ平均株価に遅れていましたが、最近は強く感じます。この理由は年内の「利下げ」の可能性です。でもこれは意見が割れています。

まぁどちらにしても、来年に向けて相場は希望が見えますから…年末に向け株価は上昇します。日本も「植田」新総裁です。YCCなどの撤廃を含め、年内に金利上昇の方向性が見えるでしょう。つまり…「三菱UFJ」(8306)などの株価も、今は直ぐに上昇を期待できませんが…年「後半」に向けて、株価は挽回します。高値を取る可能性だってあります。ただし今ではなく、年末近くから来年でしょう。最近は「時間軸」も示しています。

今、最も可能性の高いのは「仕手材料株」か…「新興株」です。

その代表格の「大阪チタン」(5726)は「期日売り」と思われますが…一昨日、そうして昨日連続で…「仕掛け筋の介入」がみられています。たぶん「筋の介入」でしょう。

逆に新興株は、自然発生的に見えます。余り…手は入れていませんが、自然に「株高方向」に向かっているように感じています。「ロコンド」(3558)なんか…昨日は、終日…強く見えました。「BASE」(4477)もマズマズでしょう。5000円を割れた「ソフトバンクG」(9984)は英「アーム社」の上場が、間近で…動きがあります。

「エーザイ」(4523) の日足推移

やはり…新興株と大阪チタンのようですが…「エーザイ」(4523)も安値を更新しているだけに…関心が高いのです。大阪チタンより強かったのですが、流石に…ここに来て200日線を割れました。これで条件が整いました。基本的に、株は「安値水準を買って」高く売るものです。でもこのまま…株価が下げ続けることも…中にはありますから、過信は出来ません。

基本的に常識ですが、200日線を割れているような株を選択する場合は、時間軸が長く待たされる可能性があります。2年半も下げ続けている株を狙うのですが…でも、必ず市場が選択すると言う訳ではありません。ロコンドやBASEのような株価位置を買うなら…リスクは減ります。でも時間が…ね。

昨日も東芝の対応を批判したように、日本人は「時間の概念」が希薄です。

カタル自身も、この時間軸に戸惑っており…ここが「最後の壁」になっています。例えば…大阪チタンの話を事例にしましょうか…カタルはここ2日間、仕掛け筋の介入ではないか…と観測していますが、この人たちが、此処からやるかどうか…他人が決める事ですから分かりません。

確実に言えるのは、次の決算発表の時期でしょう。5月には、新しい動きが出ると思っています。でもそのタイムスケジュールで、必ず、やるとは言えませんからね。

ソフトバンクもアーム社の上場は流動的です。まだ決まっていません。

エーザイのレカネマブは7月にイベント(FADのフル認証)が予定されていますが、どうなるか…。仕掛け筋が参入するかどうか…。カタルは日経新聞の観測規模より、市場は「もっと大きくなる」と思っています。たぶん兆円単位のロング商品でしょう。

何れ5桁相場は、確定で…かなり高い株価を考えています。でも収益が伸びないと大きくなりませんから…その利益期待は、かなり先の話です。3年ほど…後でしょう。今回はその前哨戦です。「予兆」とも…言える相場です。

でもこの予兆の方が、本番の利益による相場…例えば、今は船株がそうですが、それより思惑が入りますから、相場としては「面白い」のです。

確定する前の相場の方が、市場の「強弱感が対立して」相場が大きくなります。基本的に、利益が見える段階の相場は「後講釈的」な意味合いで…相場としてワクワク感がありませんから、基本的に予兆相場の二番天井になります。お船の相場が、この段階です。

東芝の相場が、一番、時間軸は短いかな? 

通常はTOBの期間を設けますが…日経新聞は7月下旬となっていました。日本的です。曖昧です。だから「フェア」ではないと述べています。米国なら、こんな事は許されないでしょう。優先交渉権を決めてから…時間闘争ですからね。だからカタルは、東芝の社長は首だと述べたのです。通常なら時間軸を「区切って」…優先交渉権です。

認可を巡り…防衛関連だから外為法の壁があるとか…。それを言うなら、その分野だけを「スピンアウト」を条件にして「外資が買収すれば」良いですね。4620円じゃ…多くの投資家は不満ですから5000円以上になる確率も高いと考えています。

この辺りが株価を巡る「争点」になります。強弱感が対立するから、相場が面白いのですね。半導体も今は市況が悪く…とてもとても、でも景気循環が立ち上がるなら、この在庫調整も進みますから、相場は活発化します。

その為にはドローンやEVなどを始め「繋がる車」などの生産が増えねばなりません。故に、景気循環の問題で、米国の「利下げ」が条件になるのでしょう。だから…まだ早いのです。そこまで今の株価を維持できるかどうか…この辺りが半導体相場の注目点です。

それぞれに…「見どころ」がありますから、時間軸を考える場合は、未来の材料が何処に在るか? この感覚が非常に重要です。大阪チタンは、貿易統計なども参考になります。何故か? 今は工場の稼働率を上げていますが…どの程度、出荷しているか? 貿易統計の発表は遅いですが…その経過が分かります。

本当は工場に行って、工員に今の状況を聞くのが一番です。内部情報です。そうすると決算数字も読めます。昔は工場の前を通過するトラックを数えたりした猛者もいます。カタルは任天堂の相場の時に、毎週、百貨店の「品ぞろえ状況」を観に行きました。基本的に情報と言うのは、価値が高いのです。情報がタダだと思ったら大間違いです。自分で調べるのは大変ですよ。

そんな訳で本日は「時間軸の話」を交えて…相場を解説しました。いつも言うことですが…カタルはそう考えて…行動をしています。昨日も大引け間際ですが、30%の維持率を確認して東芝をギリギリの500株だけ大引けで買っています。いつもギリギリを攻めています。

でも皆さんは素人ですから、無理をしない「ゆとりある行動」を取りましょう。買う場合も売る場合も「ブツブツ投資」です。本当は、信用取引などを利用せずに、現物株の取引きが一番です。そうして、今回はそうではありませんが、大きく下がる相場…この程度のガラ(暴落)ではたいしたことではありません。もっと下がるときに…信用を利用すると良いですね。株価が一日で20%以上の「値下がり」をする場面です。こんな程度では通常の調整過程です。

無理をせずに、まさかの時に備えましょう。それでは…また明日。



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