アーカイブ:2023年3月27日

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メールを読んでいると「東芝」(6502)への質問も多いようです。TOBをかけた日の株価がTOB価格4620円に「鞘寄せ」をする「度合い」が低いと言う話です。色んな見方が考えられますが、一般的にあまり魅力をなく、今は配当付きなので、そちらに資金を振り向けた方が良いと思う人も多いのでしょう。他に買いたい株も多いですからね。仮に4620円で決まるなら4500円で買っても、僅かな利幅で資金が時間的に縛られます。

金利で動く人種は「利回りに合うから」買っても良いが…TOB自体が「不透明」で…消える可能性もあるから、この人たちも買い辛いのでしょう。

可能性があるのは、「更なる敵対的なTOB」ですが…日本政府が原子力や防衛などの分野を安全保障問題として…認可をしない可能性もあります。もともと…このような「縛り」を入れたから…JIP(日本産業パートナーズ)が選出されました。突然、出て来た「後出しじゃんけん」のような…官僚側の人間たちです。それにゴタゴタしましたからね。銀行側もなかなか…首を盾に振りません。

可能性があるのは、別の組織でしょうが、日本は難しい国です。

一般のTOBとは少しカラーが違うのかもしれません。まぁ時間軸で…7月に入れば、サヤ寄せをするのでしょう。目先はTOBを仕掛けた連中が、株価の引き上げを狙った買い物に…自分達の手持ちを売っているかもしれず…実態なんか、分かりませんよ。

通常は、2週間程度、最低…様子を見てからでしょう。この規模になれば…買いたいところがあっても、簡単に決まりません。やはり事前準備が必要になります。仮に、新たな買い手が出たとしても…4月の中旬ごろかもしれません。可能性が高いのはJIC(革新機構)を加えた外資連合かな? でも日本人同士ですからね。村組織の「仁義」の方が強いかもしれません。関係者は、いい加減に…決めたいでしょう。

基本的に「疑問」だと思っても、現実を受け入れるしかありません。そんな事を気にしても仕方がなく…なるように、なるのです。

カタルだって、「何故かな?」…とは思いますが、色んな可能性があるから、背景を詮索しても仕方がありません。仮に、この株価のままでは「JIP」のTOBは成立でしょう。そういう事です。エリオットの話が報道されています。

他にはこんなものもあります。

東芝に限りませんが、兎に角、「何か起きたら」…基本的に「2週間」の時間を置くべきでしょう。SVB問題も、別の突然の変動も…大概は「2週間の壁」のうちに、その実態が明らかになります。カタルに言えるのは、それだけです。

ですが…カタルは東芝を買っています。でも他の株価とバランスを観て利食いをして、他に入れ替えるかもしれません。まぁケース・バイ・ケースです。東芝の質問メールはあまり意味がありません。いくら詮索しても背景など…分かるものではありません。カタルだって分からないことを質問されても無駄ですね。「下衆のかんぐり」は意味がありません。

通常は7月末に近づくにつれて…TOB価格(4620円)に近づき、最終的には4600円前後になるのでしょう。これで東芝の話しは、お終いです。

「対抗馬」が出るとすれば…4月中でしょう。でもいい加減に、「時間闘争」は嫌になっています。3年間かな? 日本村論理と言うは強引です。日産自動車の方が、やり方はもっと汚いのです。フェアではありません。これでは海外からのお金は、「日本は、僕らの論理とは違う」として…「二の足を踏みます」。中国のようなものです。

この東芝を観ても分かりますが、今の「相場の体温」が分かります。市場要因は、カタルが考えているより、劣化している可能性が高いのです。

「Jトラスト」(8508) の日足推移

「Jトラスト」(8508)の株価を観ても分かります。200日線は541円ですから、今の乖離は-27%程度ですが、一時は-32%近くまでありました。諺には「3割乱高下に向かえ!」と言うものがあります。「逆張り」の一つの基準です。このJトラストの株価位置と東芝は「天秤」になります。

これが…今の市況環境なのでしょう。個人投資家と言うのは、色んなことを考えるものです。ただ…それでも、目先の売り物は、そんなに多くはなく…今の株価で「利食いをできる人」は限られますから、時間軸で、東芝は仮に敵対的TOBが、新たになくとも…徐々に株価は上がるはずです。本当はTOBを仕掛けた「JIP」が市場から買っても良い筈です。

Jトラストは、此処から「本気モード」で、株を買うと良いですね。下がっても下値は知れており、儲かる可能性が高いのでしょう。でもカタルはやはり…「大阪チタン」(5726)が一番手です。

新興株に力を入れるか…。それとも仕手材料株に力を入れるか…。難しい選択です。

勿論、他の選択もありますよ。要するに、自分がどの時間軸を目指して、どんなリスクを背負い、相場に臨むか? 株式投資などは簡単です。株価が下がれば買い続ければ、倒産をしない限り、必ず儲かります。

要するに…銘柄選びより、売買手法のウェートが高いと思った方が良いですね。下げ相場でも…「薄利多売買」なら買いで入っても…儲かります。それは、成長株に当たった方が良いのですが、仮にその株を買ったとしても99.9%以上の人は、そのチャンスをものに出来ません。必ず、途中で利食いをします。

カタルの長い証券マン人生の中で、多くの証券マンが集まる場面でも一人だけしか…体験者を知りません。仲間の中で…一時は100名近くいた歩合セールスの中で、たった一人です。その担当者はお爺ちゃんで…マイクロソフトを買ったのです。

当時はバブル期で…あるOLがコツコツ溜めた500万円でローンを組んで小さなマンションを買おうと思ったのですが…あまり高額で返済額を考えたら、無理なので諦めたのです。おばさんの家に相談しに来たのです。そのお金をどうしたら良いか…

その時にマイクロソフトのビルゲイツが…たまたま、そのおばさんの家に来ていて…じゃ、僕の会社の株を買ったら?…と勧めてくれたとか…。株なんかやったことがないOLはそのアドバイスに従い…おばさんの知り合いの歩合セールスを紹介されて、お爺ちゃんの証券マンの所に来ました。そうして500万円分のマイクロソフト株を買ったのです。バブル期になるときの話です。

証券マンの方も、米国株なんか知りません。何年も、何年も…そのままです。そうしてかなり不動産が下がったので…そのOLでも、ローンが払えるくらいになったから…株を売ってマンションを買う頭金に使おうと思ったら…ビックリ仰天です。

数億円のお金に大化けしたのです。田舎のマンションが、豪華な都心のマンションに変わり彼女は会社を辞めたとか…。服はオートクチュールで…それでも、お金は使いきれません。そんなシンデレラのような逸話が残っています。ですが…通常の人は、株を観ますから絶対に、株を売らずに持ち切れませんね。それが人間です。

この話は如何に…偶然性が高いか…。もし大手証券の若いセールスなら、顧客に電話をして「今、売れば…いくら儲かります。」とセールスをします。担当をしたお爺ちゃんは、米国株は知らないし…顧客に電話もしません。

OLの彼女も「マンションは買えない」と諦めて…何年も何年も…そのままになっていました。そうして…10年以上の歳月が経過して…マンション価格も下がったから、ローンを組めば、何とか田舎のマンションのローンが払えると思って、頭金としてマイクロソフトを買った500万円を使おうと思ったのです。そうして売ったのです。ビックリしますね。実話です。

そんなものですね。人生は様々な幸運が重なり…神様は粋な計らいをすることもあります。だから人生は面白いのです。あのSさんはその後どうなったか知りませんが…でもカタルはそんな偶然ではなく「本物」を目指し…確率を更に高めようと努力をしています。時間軸も伝えようと思っています。何故、Jトラストの話を持ち出したか?

今の株価位置は、こんな株価位置なのです。何故、大阪チタンの話をしているか?

時代背景を説明しています。 オーストラリアは5兆円規模とも言われる原潜を建造します。ボーイングだけではなく…エアバスも増産体制に乗り出します。しかし…ロシア制裁は続き…原料のスポンジチタンは、品質問題もあり、ロシア産が多く採用されていました。こう言う事前の基礎知識がある人と、ない人では…相場の理解度が違います。

野村証券は確かに「先見の明」がありました。だからカタルは、あの数字の出方を観て、驚き…彼らの軍門に下ったのです。

2021年の8月でしょう。「商船三井」(9104)の爆利益を新聞で観て驚き、海運株に馬鹿になっていた時期があります。でも…やる奴が居ませんでした。あの時がチャンスです。今では…ないですね。

相場は過去の話を蒸し返すのではなく…現在の日本製鉄を評価するのでもなく、未来の大阪チタンの「まだ見ぬ利益」を材料のワイワイガヤガヤと…論戦をするのが正しい株式投資でしょう。

半導体は、確かに素晴らしい素材でした。しかし…どんな美人も、時間には敵いません。年を取れば…みんな老いるのです。そうして痴呆症になります。エーザイの評価は、低いままです。世界に「ただ一つの薬」で…対象患者は天文学的な数字です。ただ老人ですから…高価な薬を使って良いのかどうか…。でも開発費は、何れ…回収され、そうしてゾロ製品が出てきます。その頃には一般化します。

内藤さんは…苦労をして「レカネマブ」を開発されました。彼の開発物語が何処かにあったのですが…時間のある時に探してみます。リンクを張るのを忘れていたかもしれません。日本人は兎角…批判ばかりをします。冒険する人を、なかなか…応援しません。人間と言う動物は新しいものに接すると、まず拒絶します。

先日まで、娘が孫を連れて日本に居ましたが、彼女の娘は、新しい食べ物に、なかなか…チャレンジしません。先ずは「拒絶反応」です。一度、食べてから…自分で決めれば良いものを…でも首を振るばかりです。これが…「通常の反応」です。でも…誰かが先陣を切ったから、月にも行けるのです。マスクの夢は大きく火星移住計画です。

「大阪チタン」(5726)の日足推移

いま、待ちきれずに「東芝」を1000株(4390円)だけ売って、「大阪チタン」を1300株(3370円)買いました。未来の高値は、どちらが大きいか? 残り1500株を売って…切り替えた方が良いかもしれません。どっちが良いか…。

SVB問題から丁度、2週間が経過しました。だんだん…この話題も陳腐化するでしょう。

しかし「インフレ」(物価)や「雇用」に責任のあるFRBですが、一番、肝心の「金融システムへの配慮」を忘れていました。「猛反省」をすべきでしょう。バブル期に、日銀の澄田元総裁は…「失われた時代」の「大元」を創ったのです。あの時はプラザ合意の後で…メディアは、馬鹿メディアは…為替ばかりに目を向けて…日銀批判を繰り返して…日銀を「金利平価説」に追い込みました。

だから…円高のままで「輸出企業」が苦境になっていると言う論理です。

その甘言に踊ったのが澄田です。後先を考えず…為替ばかりを観て、金利を下げれば…日米の金利差が生まれ…円を買うのではなく、円を売り、「ドルを買うだろう」と言う論点です。だから円安になり…輸出企業の苦難は緩和されると言う金利平価説(お金は金利が高い方に流れる)と言う馬鹿でも分かる論理です。その為に金利はバカバカ下がり…その影響で東京の地価は高騰して行きます。全部、「銀行の借金」です。この「土地担保融資の実態」を澄田さんは見逃したのです。

インフレを鎮静化させても、金融システムが「ガタつく」ようでは…いくら何でも、やり過ぎでしょう。預金の流出は、その不安を示しています。FRBは当然の事ですが…既に利上げは出来ません。今回の現象を収める為、既に市場に資金供給を実施しており「QT」(量的引き締め)ではなく「QE」(量的緩和)に変わっています。この現実を考えると…新興株は買い場なのでしょう。

長くなりました。こんなところで本日はお終いです。また…明日。



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