アーカイブ:2024年2月

相場の見所

昨日の原稿で「見処」の一端を紹介しました。昨日のものでは「野村証券」(8604)の980円の奪回であり、そうして「ルネサスエレク」(6723)にも関心を持っていることを語りました。

「野村証券」(8604)の 日足推移

車は大きな変革時期を迎え…この車の「プラットホーム」を、誰が…握るのか? 興味があるのです。

今のところはスマフォが、そのまま「カーナビ」を始め…音楽なども支配するのでしょう。だからカーナビは単なるディスプレイ機能だけでいいし…カーオーディオの機能も必要なく…スピーカーだけを備えるなら…それで完了でしょう。このスマフォの機能を、如何に利便性を高めて…車にも適応させるか…。その応用力が、車の開発にも問われます。

カタルなんか素人ですから…面倒ですが、たぶん色んな機能が既にあるのでしょう。でも自動運転と、交通情報のやり取りや混んでない道を選択して…最短時間での到達などの便利な機能などが備わるのでしょう。「アレクサ」と…語りかけるだけで、レストランからEVの充電設備までの案内など…色んな情報が、直ぐに手に入る筈です。安全に自動運転する機能は当たり前です。スマフォなどより…「より多く」の半導体が、使われるのでしょう。

「ルネサスエレク」(6723) の日足推移

ルネサス エレクトロニクスが、プリント回路基板設計用ソフトウエアを手がける中堅EDA(Electronic Design Automation)ベンダーの米Altium(アルティウム)を買収する狙いは開発段階から、色んな企業の協力を得やすい仕組みに見えるのです。

もともとASMLと「ニコン」(7731)などのステッパーの開発では、当初は「ニコン」が有利だったのです。でも顧客との関係を通じて…技術を発展させたのがASMLです。その開発過程で「EUV」の開発に到り…今では圧倒的な「差」になりました。昔はそれを「キヤノン」(7751)が追っていた形だと思います。

「キヤノン」(7751)の日足推移

今回、まだものになるか、どうか分かりませんが…「ナノインプリント」を開発しているキャノンは、まもなく一号機を納入すると言います。

もともと…最先端の2nmの微細化は、まだまだ…話題だけの話です。先ごろサムソンが3nmの量産化に着手しましたが「歩留まり」は、たぶんまだ…40%にも届かないのでしょう。量産化とは名ばかりの実験のような段階です。だからラピダスの最先端の半導体づくりは、「失敗に終わる」と専門家の多くは述べています。

半導体の多くは…「ナノインプリント」でも、6nm程度なら…生産が可能だと言われていますから、ほぼ全ての領域をカバー出来るのでしょう。だから、この出来も関係しますが…、「国内回帰」を真っ先に宣言した「キヤノン」には、有望株の可能性があります。PERの水準は20倍以下なのです。この技術もまだ実験の範疇です。ようやく実用化の領域になったのです。収益に貢献する過程は長い道のりです。

たぶん…カタルの観測は正しいと思っています。

微細化が難しいために、消費電力を減らせる微細化から集積化の「チップレット」の技術が注目されており…先行しているのは「アオイ電子」(6832)なのでしょうが、実際の収益がないために…TSMCと共同開発している「ソシオネクスト」(6526)を掲げたのです。まだPERは30倍未満でしたからね。

でもこの所の株価の上昇で30倍台を超え始めています。そろそろ…カタルにとっては「警戒」のレベルです。まだ市場を観ていると「製造装置」の従来のスター株である「レーザーテック」(6920)などが賑わっていますが、「エレクトロン」(8035)でも既に株を買えない領域のPER50倍を超え始めています。来期予測でも45倍なのです。しかし…半導体はお船の相場と同じケースです。

最初やっていた時には、米国のCHIPS法も日本の補助金の話も出ていませんでした。コロナ騒動が切っ掛けになり、サプライチェーン問題が浮上し…習近平氏の3期目の就任が決まったのです。

その為、もともと習主席は、毛沢東の崇拝者なのでしょう。「戦狼外交」の手法です。考え方が、イスラム主義に似ています。まぁ、米国の覇権主義も似た面を持っています。でも米国は曲がりなりにも…「沖縄」を返還したのです。やはりロシアなんか…とは、大きく違います。

話しが逸れるので…戻しますが、つまりこの半導体工場の建設ラッシュは、米中対立の覇権争いから生まれ…ここに来てAIブームが起こり…一気にエヌビディア旋風の到来です。

コロナのサプライチェーン問題が下火になった所に…新たな社会現象が生まれ、半導体の人気が一気に高まりPERは100倍近くに高騰したのです。レーザーテックのPERは今期が78倍で…来期は64倍です。(四季報調べ)「アドバン」(6857)はAI特需が入り…PERは84倍から49倍です。もともとメモリーの検査装置などの後処理は、あまり高い技術でもないのですが…日銀のETF買いにより「浮動株式」が減っている所に、ブームの到来です。偶然の産物から生まれた…「時代の流れ」の相場です。

お船の市況は、崩れていたのに…フーシ派閥の船舶攻撃により、「喜望峰」回りになって市況が回復している構図と、同じ「世間の追い風」が、半導体にも、「盆」と「正月」が一緒に来たようなブームになっています。カタルは、とてもPERが30倍を超える理屈を考えると…株を買える限度は「ソシオネクスト」(6526)止まりの推奨になります。ルネサスエレクの16倍や14倍なら…カタルも高値ですが、株を買えるのです。

エヌビディアは「AIゴールドラッシュの教訓」と言う評価は納得できます。カタルもそう考えています。

今回のオプションからの「目先の強弱感」現象を観ると…あるいは、アークのキャシーウッドが早々…「利食いした現実」などを観ると、まだまだ…人気場面は続くのでしょう。この考え方は、面白かったですね。みんなが「金」を狙い…失敗する傍らで、商売をするシャベル売りの話です。

株屋の「野村証券」のようなものです。どんな経営者でも、今の新高値ブームなら「寺銭」は確実に稼げます。

まぁ半導体株は、カタルにとっては、なかなか…手が届くものではなく、買えませんから…パスです。


ソシオネクスト」(6526) の日足推移

自分らしく…カタルの「趣味分野」の選択を、目指します。でも…やはり株屋だから、一応は、みんな「ある程度の知識」を補完して…11月12日の会員レポートで「ソシオネクスト」などの動向を、早くから…伝えています。株価は2800円前後の話です。「リクルート」(6098)だって…安値時の推奨です。他にも…たくさんの銘柄を事前に伝えています。

でもカタルの好みは、今は「新興株」です。

でも最近は「ノーランディング」説も浮上しており…こちらの報道があります。株価が新高値を更新していて…利下げはあり得ませんからね。でもカタルはやはり「商業不動産」の懸念は、依然…持っています。あおぞら銀行を利食いしたのは、実験の為でもありますが、もともと来年復配をしても…カタル自身の性格が割安株投資を好まないのです。

今でも「日本製鉄」(5401)は割安株だと思っています。でもあまり取り上げないのは、もともと「貧乏人の性」なのです。貧乏人と言うのは、常に「夢を見て」…博打を選択します。競馬の世界でも同じです。「万馬券」を狙いたがるものです。でもお金持ちは、堅実な投資を選択します。

「配当利回り」投資なら、株価が上がらなくても…下がる心配がないなら…配当を貰うだけで良いのです。5%なら…御の字です。4%の世界でも充分です。1億円あるなら…年間で400万円です。年金にプラスアルファの資金としては…十分な金額でしょう。

「クックパッド」(2193) の日足推移

これはカタルの性格の話ですから…一応、証券マンだから「旬の話題」も取り入れて…自分らしい選択をして「クックパッド」(2193)なんか…は、好きです。あのテレビの役者(岡根さん)をNHKのテレビで偶然、観たのです。

すっかり、彼女が気に入りました。あの性格です。故に、彼女を検索したら、彼女は「クックパッド」を就職先に選択し…一度は就職したのです。東大出ですから…何処でも就職できたのでしょう。それでも、敢えて「食の道」を選択したのです。切っ掛けは些細な事です。その後の相場の成り立ちが、今までは合格で好きなのです。「観察過程」の話しです。

「BASE」(4477)もそうですよ。もう長く手掛けています。

「BASE」(4477) の日足推移

何故か…カタルとの「相性」が良いようです。この株だけで、今年は既に1000万円以上の儲けを計上したんじゃ…ないかな? 株価が下がっていても…「薄利多売買」なら、どんな相場でも、ある程度なら儲かるのですね。会員には、実際の「売買事例」を報告しています。エクセルデータで、その売買手法を公開しています。

「ジェイドG」(3558)は、まだ大きな成果にはなっていませんが、田中君の性格が、きっと…カタルは好きなのでしょう。今回、始めたばかりの「ココペリ」も、なかなか…のものかも知れません。観察過程における「相場の成り立ち」を考えるのですが、その経過が良好なのです。

皆さんには、理解できないかな? 

相場と言うのは、一緒に…創るものです。だから当然、「相性」が関連します。自分の性格の気持ちと、相場が「希望通りの値動き」をするかどうか…。その相場の成り立ちの過程が面白いのです。

「グリー」(3632)の田中君なんかにも、過去に期待したことがありますが…落第なのです。今では、大きく成長した「ソフトバンク」(9984)の孫さんなんかも…「好きなタイプ」の経営者でした。でも投資家になってからは…カタルは距離を置いています。観察はしていますが…今一つなのです。

投資家と相場の関係は、共に「相場の成り立ち」を楽しめるかどうか…。

相場が上手く育つかどうか…の「過程」を、その「成り立ち」が面白いのです。「ジェイドG」(3558)は、まもなく…旅立つでしょう。株価の「巣立ち」を、まもなく…迎えます。だから、カタルは再び、此処から下値を買う可能性が高いのです。「Jトラスト」(8508)も捨てたものではないのでしょう。今年は株価のステージを…何処かで変えると思っています。

皆さんの多くは一度、失敗したら…何故、気持ちが「持続」しないのでしょう。同じ株が安く買えるチャンスなのです。株なんか…なんでも構いません。

ただ、株価位置が高い株を買う場合は、注意が必要です。バカ株扱いの「さくらインター」(3778)をやっても…構いませんが、自分が、確り…その「リスク」を認識することです。

「ココペリ」(4167) の日足推移

今、「ココペリ」(4167)を買い始めていますが…この株の過去の高値は8000円台です。もともと…そんな「バカ株」の株価で、株を買う奴は、お金を「どぶ」に捨てている行為と同じです。でも8000円で1000株を買ったなら…今の株価で同じ金額では、無理かな? 

2倍なら…可能性はあるのでしょう。800万で約2万株です。21000株だと…株価が760円程度になると、トントンかな? 2倍のお金なら…585円です。可能性はありそうです。

初めての自社株買いをしました。でもカタル達は、その前から始めていました。自社株買いは「偶然の産物」です。カタルの選択眼は、なかなか…だろうと思っています。

銘柄なんか…なんでも構いません。クックパッドの推奨後、黒字化が、正式に発表になったのです。カタルは155円から買い始めているのです。皆さんには「事前告知」をして、そうして「率先垂範」を実施して、その過程を、赤裸々に…理由と共に成り立ちを語っています。

月曜日からも124円かな? そうですね。今、調べました。

126円、125円を5000株ずつ買ったのです。ここから下値を、丹念に…しばらく買ってみます。駄目なら…あとで考えます。でも…同じ赤字から黒字のパターンでも「BASE」(4477)の方が魅力的です。理由は会員には事前に伝えました。何れ…皆さんにも紹介する場面があるでしょう。

こんな事は、常識なのです。会員の方が、あくまで…優先されます。でも一般の読者にも、ちゃんと公平に…相場論を語っています。民放みたな…悪質な「引っ張り」はしていません。無料版で、充分だろうと思っています。要するに…情報と言うものは、与えられるものではなく…自分が選択して「活用する」話です。

どんな高学歴の方でも、この意味が理解できないようです。

カタルは、かなり早くに…中国の「恒大集団」の話を取り上げました。駄目だと思っています。割安株の範疇ですが…まだまだ時間が掛かります。完全撤退をしてないのです。この清算の作業には、「膨大な時間」が必要です。もともと指導部が変わり…それからでしょう。

その話に連動して、「キヤノン」(7751)の国内回帰の動向は、かなり早くに伝えています。昨日のレポートで、「謎の株価上昇の話」で、登場させた「DMG森精機」(6141)は、ドイツ企業の効率化を取り上げて…生産性を高めて賃上げを実施したのです。皆さんにはその報道を事前に伝えています。1年ほど前の話しでしょう。

基本は「此処」ですよ。トヨタを観てごらんなさい。やはり彰男社長は村社会論理の意向が浸透しています。「スバル」(7270)や「マツダ」(7261)は先行して…賃上げを発表しました。同じ視点です。

この感覚を詳しく語ると時間が必要です。まぁ感じない人は、そんなもんか…と思う程度で良いのでしょう。そのうち、オイオイ…分かるようになります。どの話題もそうです。「商業不動産」の話もそうですが、相場を理解するためには必要だから…色んな話題を紹介しています。

「ジェイドG」 (3558)の日足推移

自分には「関係ない」話ではないのです。相場と言うのは…「市場要因のウェート」が非常に大きいのです。逆風下の株価上昇は、非常に大きなエネルギーが必要です。だから昨年の「ジェイドG」は、なかなか…頑張ったのです。あの環境で2日間のストップ高の売り物を、完全に「償却」したのです。今の高値圏の揉み合いが、その事を物語っています。

素人は「株価位置」の意味を、理解できません。

TOPIXの月足推移

自分で実践をしてみれば分かります。今は非常に良い相場です。「追い風」なのですよ。この追い風を、活かせるかどうか…。この後の焦点は、「野村証券」の980円の奪回を始め…TOPIXの高値2886.5を超えて…3000台に入るかどうかでしょう。

TOPIXの解説は別に…良いですよね。時価総額の指数版です。確か…1968年を基準にしてその指数が100なのです。そうして1989年末までに株価は28倍になってから…34年間もその高値の「奪回」が出来てないのです。

名目時代を継続させるなら…この指数がドンドン上昇するのです。株価は「政策の通信簿」です。会社経営の通信簿でもあります。

AIブームの半導体バブルに、読者の関心は、向かいますが…正しい基本論理からの「相場の観方」も、共に考えて…来週からの相場に臨みましょう。

ただ一つ…毎年の事ですが、「リバランス」のよる株価の「短期調整」もあり得ます。その事も、心の片隅に沿えて…相場に臨みましょう。カタルは、「儲かったお金」を少しだけですが引き上げて…温泉旅行や京都への準備に使います。ここまで上昇している株価ですから…何れは、必ず「乖離調整」を強いられます。

ですが、今は「踊る阿呆も」同時に、演じたいと思っています。また…明日。



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