アーカイブ:2024年2月25日

選択は自分がするもの

本日は米国株について…原稿を書こうかな? と思います。先ず、大注目されている「エヌビディア」(NVDA)の話しから…でしょう。カタルはあまりメディアの恣意的な報道を好みませんから、出来るだけ、情報元のデータに辿り着き…自分自身の手で実際の情報を分析します。

「エヌビディア」(NVDA) の日足推移

日経新聞でも…全てのメディアの情報と言うのは「書き手」の意向を反映されて…「恣意的な」資料の作り方をされるものです。自分で原稿を長く書いていますから、当然の事ですが、カタルのレポートも、カタル好みの創作がされています。

株価データも「どの期間」を採用するか? チャートも…「縦横の比率」を変えると見える印象度も変わります。こんな常識を日本人は誰も考えません。基本的に「街角の声」のインタビューもプロジュサーの好みで…選択されて意図的な報道になっているのです。

「景気の実感」を問う話がありますが…「株価は高値だけれど…、景気回復の実感はない」と言う声を主体に集めて…視聴者の共感を呼び込みます。

仮に…株高の恩恵を受けて「ウハウハ」の人の声ばかりを集めたら、どうなるでしょう。相場もそうですね。半導体株や一流株の指数株を持っている人は、ウハウハですが…カタルのような「新興株」主体の人間には、野村証券だけしか…儲かってないような感覚になります。「ジェイドG」(3558)は冴えないし…「Jトラスト」(8508)も同じです。

株価は「新高値」と言いますが、自分の恩恵は、乏しいと思っている人も多い事でしょう。人間ですから…当然です。カタルだって…そう感じています。みんな同じですよ。

人間と言うのは、「勝手な動物」で「自己本位的」な発想をします。常に自分が正しいと思うのです。カタルもそうです。別にカタルは神様ではないですから…全てを当てようとしますが、所詮は無理な話です。つまりカタル思考の「偏った」レポートを読んでいて、何故、自分の持っているのは上がらないの? …と、勝手な欲望をぶつけるのは、お門違いの話しでしょう。

カタルは「言い訳」をする為に、これまで成功している事例を、昨日のレポートでは掲げました。「ソシオネクスト」(6526)や「リクルート」6098)など…です。他にはたくさんありますね。「日立」(6501)だって、好意的に書いているし…「キヤノン」(7751)も、ずいぶん株価は上がりました。

「日立製作」(6501)の 日足推移

本日の日経新聞の一面には「日立製作」(6501)の部長職が、自社株を持っている話がありますから…その日立にしましょうか。それにしても、良く株価は上がっています。この株は昨年の夏ごろに気づいたのです。確か…そうです。

日立は日立化成や日立金属、日立建機などの重要な子会社を売却して…総資産経営からROE経営の転換した企業です。カタルはすっかり見過ごしており…本来のカタルの主張通りの経営をしています。その「グローバル転換」をして…成功した企業なので、もっとカタルは注意を払って…株価を追うべきでした。カタルの普段から述べていることを「実践」している企業です。だから株価は上がってきています。名目時代とグローバル環境の合わせた経営をしています。

しかし「トヨタ」(7203)の株価は高値ですが…未だに「総資産経営」です。仮に優秀な経営者に代わるなら…株価は、もっと騰がるのかもしれません。でも今回は高金利が幸いして、単価の高いリチウム電池の使用量の少ないHVは価格面で有利さがあり、トヨタにとっては遅れが神風になりました。でも同じグループですが…「デンソー」(6902)の要望に応え、最近のトヨタグループも、「多少の変化」をみせています。デンソーの持ち合い株解消の動きなどは、同じグループですが…、少し「カラー」が違います。

昨日の原稿で述べたかった本当の趣旨は、経営者の基本的な考え方が株価の行方を決めるという事です。

カタルは国内回帰の「キャノン」(7751)の動向を、早くから皆さんに伝えています。「DMG森精機」(6141)の「賃上げ報道」も昨年でしょう。早めに伝えています。ユニクロの賃上げもそうです。そうして…賃上げの出来ない企業は「負け組」企業と述べています。

更に世情では、中国の恒大集団の話は、債権がこのように問題化する…かなり前から伝えています。中国の地方政府の債務問題も、早めに伝えています。「融資平台」は地方政府の投資会社の債務ですが、基本的に土地開発の話ですから、恒大集団ばかりではなく、碧桂園など…他も続々と続いています。

そうして…早くから米国が、中国から投資資金を引き揚げている様子も伝えています。

他には、米国では「金利高の影響」やコロナによるリモート問題からの空室率の話で…「商業不動産」の問題を、ずっと懸念しています。未だに…この「膿」は出し切ってないでしょう。おそらく「あおぞら銀行」の他にも…地銀などでは、同様の損失を「隠している」所が、他にもあるのかもしれません。まぁ金融庁の指導を信じるしかありません。論理的に…米国はまだまだ同様の問題は続く可能性があります。

もともと…「リーマンショック」の時は、最初は「サブプライムローン」の問題だけだったのです。だからカタルは住宅が担保だから、20%程度の損失だろうと「高を括って」いました。でも実際は「影の銀行問題」のCDSが登場するのです。天文学的なデリバティブ取引の存在です。

論理的にはヘッジされていますから…大事にならない筈なのですが、実際は多くの金融機関が被害を受けます。なかでも保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)はAAAの保障をしていましたから、悪夢です。格付け会社など…いい加減なんですよ。

まだ今回の「商業不動産問題」の実態は、明らかになっていません。非常に危ない話です。この話は中国の固定資産投資による、経済成長と根底にあるのは、同じ話です。

たぶん…商業不動産の空室率は、20%程度で債権が成り立っているのでしょう。しかもコロナ禍の為に「低金利」が前提でした。今は、酷い所では空室率は50%を超えています。更に…金利が、ほぼ0%から5%に上がったのです。不動産融資は7%台になって来たのです。

常識で考えると…この程度で済む話ではありません。SVB銀行は金利高による債券投資の損失です。今回のNYCBのNY州は、ある意味で特殊な法律で…賃貸者が保護されており、経済論理で家賃の引き上げなどが出来ません。ビルを建て替えるのも、大変な規制があるようなのです。

この「商業不動産」問題が峠を越えるのは、少なくとも「利下げ」の話が出てこないと「損失を確定させる」ことも出来ない状況でしょう。買い手が生まれないからです。森不動産が、かった債権も色んな裏取引があるようなのです。付帯事項なんか…細部は分かりません。でも最近はAIブームにより「M7」は、依然、元気に見えますが、本当の経済の実態は怪しいものです。

既に一流域のヘッジファンドは、その危険を回避し始めています。だから…今回はエヌビディアの決算に絡み「オプション」の意見対立が激しく…「空中戦」を演じていた印象です。この現象は、非常に「危ない匂い」がします。

新高値更新を単純に喜んでいるようでは…駄目なのでしょう。エヌビディアの株価は確かに…高値を更新しており、決算数字も予想を超えて良いものでした。しかし…半導体などは、所詮は「市況品」です。その市況価格を基にして「永遠に続くような」…錯覚を前提に、設備投資関連の「レーザーテック」(6920)の株価は、今期ではなく…来期の数字を基にしてもPERは64倍です。この会社が6月決算です。

カタルには「危ない兆候」しか…見えません。

エヌビディアの 決算数字の推移

肝心のエヌビディアの数字は、良い決算ですが、自分で数字を追えば分かります。売上高の成長は、既に「鈍化」を始めています。23.4Qは2.02% 24.1Qは18.86% 24.2Qは87.81% 24.3Qは34.15% そうして今回の24.4Qは21.98%と30%を割れています。良い数字で、儲けも大きいのですが…明らかに成長度合いは鈍化を始めています。自分で実際の数字を追ってください。此方のサイトです。

カタルは、基本的に「乖離」問題がある内は、強気にはなれないのです。

何故、市場の「スター株」を追わないか? 

野村証券でも…「捕まる覚悟」が必要だと述べています。仮に…株価が980円を目指すなら…下値はこのボックスが下値圏の可能性がありますから、あまり心配は要りません。つまり810円絡みの株価が、今度は下値に変わります。今までは720円絡みまで…下がる可能性がありました。しかしこの2週間程度かな? この800円台の利食いの「消化期間」を経て…利食い売りの「マグマ」(下げのエネルギー)は確実に減っています。

「乖離調整」と言うのは…時間経過により、人間の気持ちは変化します。

本日のメールのなかにも「ジェイドG」に関する…質問がありました。他の株は、よく株価が上がっているのに…自分の持っている新興株は株価が全然上がってないからです。だからジェイドG諦めて…「一流株」を買う人も居るでしょう。「半導体株」を買う人も居るでしょう。でも…流石に、利回り株は論理的な背景があるので…大きく下がらず、株価が上がらないだけで「横ばい」です。「日本製鉄」(5401)なんかの株価は、ずっと…「高値圏を維持して」の横ばいです。当然でしょう。

でもジェイドGだって頑張っています。チャートを観れば高値圏を維持しており頑強です。ただ…元気よく高値を切って株価は上がりません。新興株は全てそうです。自分が「どのリスク」を取って…相場に乗っているか? 正しい「自分の立ち位置」の確認が出来てないから、「不満ばかり」を述べます。カタルは神様ではありません。それでも…一応は証券マン上がりですから、色んな提案をしています。

自分の選択を、他人の責任に転嫁するのは止めましょう。嫌なら、早く売れば…良いのです。自分の気持ちには、「正直に」生きるべきです。この程度で…不安や愚痴を言う人は、必ず…やられます。所詮は、株式投資には向いてないのでしょう。

カタルは、かなり丁寧に…市場の解説をしているつもりです。自分の「立ち位置」の「好み」の話です。小型株より大型株の方が、株価変動率は少ないのですが…今回のような場合は、「海外投資家」が主体ですから…一流株などが、指数の影響を受け…元気に株価が上がっています。その動きを、前から「裁定取引残」などで伝えています。

カタルは、常に「完璧さ」を追い求めますが…やはり、カタルも人間ですから、本人の好みの「好き、嫌い」があるのです。それに、まだまだ…「貧乏人の性」を持っています。金持ちなら…こんな選択はしません。当たり前ですね。「配当利回り」で充分なのです。

今でも…何故?

「スミダコーポレーション」(6817)の 四季報数字

「スミダコーポレーション」(6817)の株価評価はカタルには分かりません。日本企業のEV投資はHV旋風により遅れていますが…それでもこれから大規模な投資は始まります。モーターには、必ず…「コイル」が必要です。それとも…カタルの知らないコイルが必要ないモーターがあるのでしょうか? 仮にあったとしても、直ぐに実用化にはなりません。

確かに…今回、スミダコーポレーションは公募増資を選択したように「財務内容」は劣っています。借金が多過ぎます。危ない会社ですが…それでもこれから訪れる時代は、ビックチャンスでしょう。

カタルはEV投資関連として「ニデック」(6594)も注目しています。この関係で工作機械も株価を追っているから「DMG森精機」(6141)の変化にも直ぐに気付きました。ニデックは良い会社です。モーターの世界は、これから…です。「ロボット」など…人型の開発も始まり…たくさんのモーターが必要になります。ベアリングも…そうでしょう。この製造業の部類は、日本のお家芸です。だから「ファナック」(6954)も観察株になっています。

EVだけでなく「航空機関連」もそうです。「大阪チタン」(5726)に「ジャムコ」(7408)など…です。どの選択が正しいか…あとは、読者が、自分で決める話です。自分で決めた選択なら…自分で責任を取るのです。野村證券程度の3年くらいの時間軸のズレは良くあります。少し前はみんな500円を割れる…株価が低迷する野村証券を、とやかく…言っていました。

「BASE」(4477)の日足推移

今回、カタルは「相場の主軸」を、確かに外していますが…かなりの成績でしょう。たぶん…もう直ぐ2倍まで行かないかな? BASEを今、再び買っています。何度も繰り返しています。だって先ほどの日立は一度で50%ですが…BASEは、この間に3回のチャンスがありました。

この後…本格的に株価は「伸びる可能性」があります。その意味は「株価位置」です。週足の日立とBASEを比較すれば分かります。月足でも構いません。

自分が、どの「時間軸」を選択しているか? 

正しい認識があるなら…自分の選択に対し「愚痴」は、漏れないでしょう。株なんか…損をしなければ、それで良いのです。多少、他人より良ければ…それで「良し」でしょう。投資利回りは4%なら…「御の字」です。

競馬・競輪と同格に見るなら…人気株を「損失」を覚悟して挑戦すれば良いですね。常にTICK回数の上位10位の銘柄をやっていれば…目先はそれで良いのです。「鞘取りゲーム」です。

カタルは、投資のエキスを読者に人に伝え…「本物の投資家」になって欲しいと思っています。だんだん…カタルも本来の姿が露出して…もっと角が「尖った人間」になろうと思っています。「自分好み」の銘柄を、やろうと思っているのです。相場に自分を合わせるのではなく…人気を追うのでもなく…ただ自分の「信じる道」を歩もうと思っています。

これだけ「乖離」が開くなら…当然の株価調整はありますから、慎重な方は、お金を早めに引き上げるべきでしょう。「乖離調整」と言うのは、避けられないのです。

でも同時にカタルは「踊る阿呆」も演じるつもりです。

常に失敗を覚悟して、相場に取り組みます。目先の焦点は、野村証券の980円の奪回から純資産価値の回復、そうしてTOPIXの新高値更新で…実際の高値更新になります。日経平均株価と言うのは、ある種の「まやかしの株価」でもあります。「高株価」の影響を大きく受けます。逆に低位株の影響度は全く…と言って良いほど受けません。

何故、ダメ株の代表格の「住友化学」も観察をしているか?

経営者の資質で、株価は決まると思っています。カタルは「ジェイドG」の田中君を応援しています。彼の資質は、上場企業のなかでも「ずば抜け」ています。あとは、自分が「選択する」話です。

カタルは自分の選択に、「自信」を持っていますから、「クックパッド」(2193)のような…下がり続ける「低位株」も買っています。色んな選択肢を用意しています。カタルのような…貧乏人に「正解」を求めるのが、もともと…間違っています。成功者は、こんな原稿なんか…書きません。テレビで、ものを言っている人間なんか…所詮は3流でしょう。カタルも同じだという事です。

そんな事で…カタルは明日からも…一所懸命に、「自分なりの道」を歩みます。また…明日。

今日は米国のMMFなどを調べていて…アップが遅れました。何故、MMF残高を追ったか? やはり…かなり「危ない水準」だとも思っています。あとは皆さんの選択の話ですよ。互いに無理をせずに…頑張りましょうね。



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