アーカイブ:2024年7月

市場に委ねる

「市場の整合性」を理解するのは、なかなか…「難しい」と思います。一つの時代の流れを早めに掴み、その流れを発展させて「銘柄選別」に繋げる作業は、素人の領域を超えるのでしょう。カタルは、たぶん多くの時間を「株価分析」に割き、その精度を上げようと努めています。しかしこの時間軸は「市場の総意」で決まります。市場参加者の多くが支持しないと、いくら…「自分だけが良い」と思っても、なかなか株価は上がりません。

事実、企業業績の読みは正しくとも…株価が必ず、その業績推移を受けて騰がるとは限りません。その評価を気付かせる媒体が必要です。僕らは、自分たちの主張を述べますが、しかし、市場がその通りの動きを見せないことも良くあります。

だからその「切っ掛け」を作る…「仕掛け人」が必要なのです。「ブラックロック」クラスになると…運用資金は「無限」のような領域ですから、株価を上げることは簡単です。しかし世間一般に浸透しているルールから、逸脱をすれば…何れ、そっぽを向かれ「一人舞台」になります。仮に企業を買収しても、その投下資本に見合うリターンが得られるかどうか…が、問われます。

誠備の加藤さんは「宮地鉄工」を買収しましたが、結局は失敗をしています。裏付けの論理がなかったためです。「蛇の目」のケースは、京橋かな? 京橋にある本社の「含み利益」と株価の価値が違うために「仕手筋」に狙われました。最近の「ものをいう株主」と一括りにされますが、その主張を聞いていると…「千差万別」です。

本日は日経新聞に「商船三井」と「川崎汽船」の時価総額の比較記事が載っています。

日経より

この違いは「後世」にならないと経営手段の差は、明らかになりませんが、総還元性向の差が生んだ「株価評価」です。やはり…村上系の「ものをいう株主」の主張が、今のところは正しい…と市場は、評価をしているのでしょう。だから同じような株価でしたが、市場ではこの3年間で「大きな差」が生じています。

川船と商船三井の株価比較の推移(週足)

でもどちらかと言えば、「ものを言う株主」も目先の成果を求められていますから、近視眼的な対応を企業に求め、その動きに翻弄されて消える会社もあります。

その後、どうなったか? あまり詳しく知りませんが、日本、初となったEBO(従業員による買収)の「ユニゾ」を巡る…争奪戦は色んな教訓を残しています。支配権に「拘り」を持つ…日本人は、基本的に「村社会」論理です。

よく百姓は…「先祖伝来の土地」と言いますが、所詮、お金で、その価値を測るのです。お金は、ある意味で「客観的な評価」の一つでしょう。一概に言えませんが、高額納税者の多くは、やはり賢いですからね。

経営と言うのは、「プロ」がするものです。上場企業で大きくなる企業を観ていると、やはり経営者に、その「センス」がないと大きく成れません。日本人は、やはり…貧困です。

既にグローバル時代の競争なのに…「進化」を34年間も「封印」して来たのです。カタルは間違ったメディアの主張が、日本の「かじ取り」を「歪めた」と思っています。でも最終的には、日本人自身が決めることで、最後まで考えると、やはり「教育問題」に至るのです。文部科学省の罪は、重いのでしょう。「学習指導要領」などを「真剣」に考えたことがあるのかどうか…。

でも最近は金融庁の新発田参事官のような「改革派閥」も力を付けて来たように思います。その記事が…此方です。やはり…この報道を読むと日本は大きく変わり始めています。

この文章の一説に「政府は今年3月、金融機関に対し、取引先支援の軸足を従来の資金繰りから事業再生に移行するよう要請した。生産性の低い企業の退出を促す「新陳代謝」という表現は直接用いていないが、政府関係者の1人は倒産が増えてもやむを得ないかとの問いに対し、「そのとおりだ」と答えた。」と言う部分が載っています。

だから山形の「きらやか銀行」問題が起こったのです。何も「きらやか銀行」が特殊なケースではなく、日本中で「改革の嵐」になります。「ココペリ」の相場が強いわけです。

「事前告知」をして「率先垂範」をして、その実績を示し続けることが出来るなら、カタルは「あちら側」に行けることになり「卒業式」になります。皆さんには分かり易く…市場に流れる時代背景を解説しているつもりですが、この意図をどれだけの人が理解しているかどうか…。

今でも「この株価はどうか?」とメールの問い合わせを、良く受けますが、大概はマズマズの評価なのですが、そんな銘柄は「腐る程」市場には、溢れています。今の日本株は非常に割安です。でも主力になった「三菱重工」などは、既に正当な株価評価に変わりましたが、「裏街道」に、一歩、踏み込めば…、ガラッと…景色が変わります。

「野村証券」は、時間の問題で…まもなく「正当な評価」の部類になるのでしょう。先駆している「三菱UFJ」の株価評価なんか、まだまだ…割安だろうと思いますが、その評価になるまで、更に、かなりの時間がかかるのでしょう。

市場がようやく…暖まり始めて来たなぁ~と実感をしています。

ここから3年から5年ほど「名目成長時代」は更に加速して、日本の「疎外感」は一新されるのでしょう。この「ゾンビ企業」を淘汰する報道は、価値があるのですよ。最近の企業倒産は増えています。

結局、34年間も掛けて、実質経済を実施してきましたが、ようやく…村論理派閥も自分達の主張の「間違い」を、認め始めたのでしょう。だから部外には漏れない本当の姿が少しずつ明らかになっています。防衛省の不祥事も「同じ時間の流れ」の中にあります。一見すると、分かりにくいのでしょう。でもカタルは皆さんより、多くの資料に目を通し、様々な意見を読んでいますから、少しずつですが、時間軸の壁を「凌駕」し始めています。

これから会員レポートを書きます。やはり…会員様が優先され、一般読者は後回しになるのは、自然の道理です。でも何も会員にならなくても、毎日、カタルレポートを何度か読み直すと…誤字脱字が目立ちます。カタルは後で読み直し、気づけば…修正していますが、面倒になって、修正を「さぼる」ことも良くあります。まぁその辺に転がっている情報より、その価値は「高い」を自負をしています。

でも市場と言うのは、面白でしょう。「半導体規制」の一石は、半導体相場の地位を確立させるものでもあります。一般的に、市場には様々な意見があり、その対立が株価になって評価されています。

カタルは出来るなら、自分の主義主張が、市場で実現できるなら良いですね。自分が臨む姿が市場に反映されるのです。お金の流れを、決める「市場」は大切なのです。人類の進化を決める作業の一つです。お金を掛けるなら、その進化の「時間軸」を早めることが出来るのです。お金は正しいことに使ってこそ、その意義を発揮します。お金の配分を市場に委ねるのが市場主義の考え方の流れでもあります。

市場は株価が行き過ぎると…今回の半導体規制のように、その一石を市場に投じ、その波紋が市場で広がります。この試練を「勝ち抜いた奴」が、市場に残れるのです。「ゾンビ企業」など…消えて当たり前です。「賃上げが出来ない」と自己主張をする経営者は、市場に淘汰され、もっと優れた経営者に、その「進化を譲れば」良いのですね。これが市場原理です。その為の「雇用の流動化」は当たり前なのですよ。

それを1992年のパイオニアの指名解雇事件の時に、メディアは時代遅れの「終身雇用」に「年功序列」で反対し、パイオニアを虐めた為に、今でも、その「名残り」として、地銀株は大きく出遅れています。ようやく…2024年の今年、「きらやか銀行」問題が起きたのです。賃上げ競争程度を勝ち抜けないで…何が、雇用を守るですか…。メディアの主張は間違っています。

ゾンビ企業をドンドン…排除するのが、「新陳代謝」を促進させ…「活動的な社会」を形成してお金が動きます。景気を良くするとは、お金を「激しく動かす」ことです。やはり岸田政権を評価する声は、皆無のようですが、ブラックロックなどの指導者に面会する姿は、市場関係者の一人として…応援をしています。

野村証券 の日足推移

だから野村証券株は、必ず、上がります。馬鹿だけですよ。時代の流れに身を委ねるのです。また明日。



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