アーカイブ:2024年9月23日

ルンルン…気分

株価の決定要素は、様々なものが…関連するのでしょうが、やはり「ファンダメンタル」の業績や財務面が重要です。しかし相場は「テクニカル面」の需給バランスにより、形成されます。

良く…読者の多くが誤解をするのが「個別株要因」と「市場要因」の話です。基本的にカタルは6割から7割近くが…「市場要因の影響」を受けていると思います。

昨日は米国の「アップル」と日本の「トヨタ自動車」のPER評価の違いを観ました。基本政策が「名目経済」成長時代を歩む米国と、長く「実質経済」成長時代を歩んだ日本は、基本的な政策の違いが大きく…「株価の評価」を変えています。

昔の日本は、米国より遥かに「高PER」の評価でした。戦後から、長く…高い「経済成長」を遂げた為です。この政策の違いは、全体の「GDPの成長力」を変えます。言葉で書くと難しいかな? 「分かり辛い」かも…しれません。

川の流れの話に「喩え」ましょうか…。これまでの日本は、川の流れに逆らって泳ぐようなものですが、米国は、川の流れの沿って泳ぐわけです。この違いです。

どちらが泳ぐのが「楽」か…は、直ぐに分かります。この「違い」により、極端な事例ですが、アップルはPER 30倍で、トヨタはPER 10倍の違いと言っても、過言ではないでしょう。他にも、いろんな要素があるのですが、基本政策が、非常に「重要」だと言う話です。

実際に日立の株価なんか観ると…昨年から始まったようですが、カタルの感覚は、今年から日本は実質経済成長から「名目経済成長」に移行したように感じています。

カタルは、この違いは「資産価格」の違いだと述べています。

例えば…資産価格が毎年、上がる環境で投資をするなら、毎年、稼働する工場の利益と工場の土地の資産価格の「両方」が上がります。だから企業価値が加速度的に上がります。しかし実質経済下では、資産価格が下落を続けますから、毎年積み重ねる工場の稼働からの利益は、工場の地価の値下がりと相殺されて…企業価値はなかなか上がりません。場合によれば地価が大きく下がると、積み上がった利益を「吹き飛ばす」ことがあります。

このケースが最近、発生しました。少し事例が違いますが…「農林中金」が多額の債券投資の損失を計上して、資本が毀損したために1兆2千億円の増資を伝えられました。リスクの高い債券(金利は高い)に投資した為に「減損処理」を迫られました。農林中金だけが、大きなリスクを負って投資をしていたのです。専門家はリスク「度合い」を分かっていて…それを承知で「リスク」を負ったのです。

少し専門的になりますが、「レバレッジドローン」や「ハイイールド債」を束ねて…ファンドにしたローンを証券化して「CLO」として販売をしますが、そのCLOに農林中金は、多額の投資をしていたと言います。その代わり…毎年、貰う「利率」は高いのですが、今回のような長い「高止まりする金利」になるとは…思ってなかったのでしょう。

「あおぞら銀行」が減損処理をして…村上ファンドから大和証券への増資になったのも同じような…米国の金融環境が影響しました。

この二つの事例は、コロナ禍で「ジャブジャブ」…に発行した「お金」が、悪さをした副作用です。中国の過剰投資問題と似ているのです。

米国もある意味では「危ない橋」を渡ったのですよ。まだ分かりません。完全に「商業不動産問題」が解決したわけではありません。でも既にインフレから雇用にFRBの金融政策のスタンスが移動し…金利が下がっていますから「環境は好転して」…水面下で存在していた不良債権は、減額し始めています。この借り換えには、まだ「2年程度」の時間が掛かるのでしょう。

この3連休は、基礎的な経済の解説をしたので…難しかったかもしれません。

今日は株価の話しでしたね。先ほどのPER評価ですが、その違いは成長力により、評価が変わります。通常…横ばいならPERの評価は10倍程度が妥当な評価なのでしょう。しかし成長力が5%より30%なら、大きく…PER評価は変わります。

仮に5%成長ならPERの評価は16倍程度が「妥当な評価」なのでしょう。その企業が5%成長を10年間続けた10年後の利益は1.629倍(終価係数)になります。30%成長だと…あら、大変です。その10年後の利益は13.786倍になりますから…PERの評価は137倍で評価されても妥当かも知れません。

果たして…このような高い成長力を、何年も維持できる道理がありません。儲かれば…参入企業が増えて…競争が起こります。最近の「タイミー」も、「メルカリ」や「リクルート」との競争に脅かされます。

株式投資の場合、大概は「2年後」程度までしか…見ていないようです。カタルが「ジェイドG」(3558)を、高く評価して…最低3年間は「株を持ち続けよう」と述べています。既に1年が経過しましたが…これから真価を発揮するのでしょう。田中君は、なかなか…優秀なのです。

ジェイドGの売上推移(四季報より)

その四季報数字を実際に観ましょう。カタルは少し間違っていたようです。平均で27.3%ではなく…27.2%ですね。まぁ、大きな違いはありませんが…27%もの高い成長を、これまで…続けています。この数字は2024年までの数字です。

そうして来年の2月は売り上げが「マガシーク」の参加により、大きく増えます。カタルは成長度合いを「売り上げ」の変化で観ていますが…PER評価は、最終利益が基準になります。でも利益は「誤魔化し」方法が、色々存在しますが…売り上げは誤魔化しようがないから…売り上げを用いています。

ただ気を付けないと駄目なのは、M&Aによる売り上げの増加が大半を占めている点です。基本的に「ジェイドG」は「M&A」のプロフェッショナルです。なかなか…優れた経営者です。折角、M&Aを実施しても、なかなか「ものに出来ない」経営者が一般的なのです。

しかし…自分の本当の力で、勝負をして…大きくなったわけではないから、M&Aによる売り上げ増加を「成長」と見なすのは「間違っている」と言う指摘もあるでしょう。でも株価の評価は、最終利益が基準になるケースが殆どです。

まぁ色んな説がありますが。この27%成長を2015年から2024年まで約10年も続けています。だから田中君の経営力は「本物」でしょう。カタルは市場評価が「間違っている」と思っています。此処に、株価と実態評価の「ギャップ」が大きく開いているから…株価は何処かで「爆発的な再評価」になると思っています。

実際に「ルネサスエレク」(6723)は金融力を駆使したM&Aの成果により株価が500円から3000円へ…6倍の再評価になり…奉加帳に応じた日本村は、その株式を海外ファンドに売り渡しました。まぁM&Aの評価が、全てではありませんが、「ルネサスエレク」はM&Aをうまく利用して…「大成長」を遂げたことは事実です。

この27%成長は最大でPERを109倍に評価できます。でもカタルは、今は、控えめに…「30倍」の評価と述べています。ようやく…米国の金利が利下げ局面に変わり…こちらの解説によると小型株は、変動金利の利用が多く…小型株が注目されていると言う解説です。カタルは「メルカリ」を外して…「ジェイドG」を選択している理由も語っています。

やはり「利益の裏付け」は強いと思っています。今の問題は、マガシークの統合効果です。実際は倉庫(物流)の統一は、来期なのでしょう。この効果が一番大きいと思いますが、意外に…9月から始まったECサイトのマガシークの統合効果が、先行するかもしれません。まぁ株価と共に「楽しみに」待てば…いいのでしょう。

株価はファンダメンタル部分だけでなく…「テクニカル面」の評価も大切です。

このテクニカル面では、金曜日に2200円の壁を破りました。カタルは持ち株を外していました。1万株単位の売り物が、2度に渡り…出されましたが、それを金曜日は全て…買い切りました。たぶん…「空売り筋」の「踏み玉」でしょう。カタルも「売れる」とは、思っておらず…2200円の利食いが完了し…ガラガラ状態ですから、再び「上値を買う」余力が大きく生まれました。

最大7万株まで膨らんだ玉は、金曜日段階では、21800株しか…手持ちが残っていませんから、また…株を「買い直し」ます。

ジェイドG(35589の日足推移

チャート分析では…この25日線のゴールデンクロス(GC)に続き…75日線が200日線を下から上に突き抜けるGCの場面で、株価が大きく…「飛ぶ」ケースが多いようです。株価3000円に向けて楽しみです。

何しろ…株価が半値以下になった1251円や前回の全体の「ガラ相場」で1339円の2度の強烈な試練を乗り越えた「御褒美」は、きっと…大きいのでしょう。加えて17日には、ご丁寧に1937円の安値を付けての反発です。カタル自身、この安値で1667円だったかな? 「安値での買い」が消えたのです。一緒に投げさせられました。

あのまま無理をして…株を買い続けたら、今頃は10万株近くに膨らみ…今の状態なら「ウハウハ」でしたが…世の中は、貧乏人には「いつも厳しい」…試練を与えます。はやく…下がった時に、株を大きく買える「男」になりたいものです。まぁ3年間、株を持ち続けて、「封印できるなら」…理想的な大人買いですが、世の中は上手く行きません。

金曜日は、他に配当付きの「U君」や「野村証券」を、それぞれ…1万株ずつ買いました。枠が余っていますから、前回、付けた…2275円を抜ける場面でも、また、ジェイドG株を「買い増し」が出来るのでしょう。

これまでは「市場要因の悪化」が指摘されておりました。今回のFOMCで、実際に0.5%の利下げが決定されましたから、市場を取り巻く「モヤモヤ感」が消えた可能性があり…市場要因の「外部環境が好転」をしますから、今度は高値を取ったら買い増しで…その成果を得やすいのでしょう。

実質的には「3月から始まった低迷相場の喪」が、明けた可能性が高いと思っています。ガンガン…「強気」を貫くのが、正解かも知れません。あとは自身の「力量配分」に気を付けて…ノンビリですが、今は、多少、「冒険」をしても良いのかもしれません。

明日からの相場が楽しみです。また…明日。



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