益利回りの表現がおかしい

カタルって、いい加減だなぁ~と思う事案が、また発見されました。昨日の原稿の「デカップリング」で、読者から指摘を受けました。

当初の原稿は『株式の配当利回りの上昇などにより、「益利回り」が髙くなっているのです。リスクを取っても預金より株式投資に向かう傾向が強まると考えています。』となっていましたが…ご指摘のように、この書き方は間違っています。

益利回りは、一株利益を株価で割ったものです。つまりPERの逆数です=1/PERです。だから…この表現の仕方はおかしいのです。流石…カタルの読者の皆さんは高学歴で…識者が多いようです。ご指摘を頂き、ありがとうございました。早速、本文を訂正しました。

実際の趣旨は…「ROE経営」の浸透などにより、効率化が進んだので、利益率の改善から「益利回り」が高くなっています。それに加え内部留保の高止まりの為に、配当性向が高くなり、株式の配当利回りが上がっています。更に…債券金利が低いままですから、イールドスプレッドのマイナス幅は、大きくなり…株式投資が有利の状態が続いているから、株式投資に個人の資金が流れると…解説すべきだったのでしょう。

益利回りは、PERの「逆数」などと言いますから、訳が分からなくなりますが、一株利益を、全て配当に回す…配当性向が100%の状態なら、一株利益が10円で株価が200円なら、5%の益利回りでもあり、尚且つ、これが配当利回りになります。10/200=0.05です。

カタルは常々…思うのです。

既に日本の上場企業の多くは、内部留保の積み上げ額が大きくて…内部留保を更に積み上げるべきではないと考えています。

だってROEが10%以下の企業が、内部留保など積み上げても、あまり意味がありません。借り入れ金利が安いからです。設備投資などで資金が必要なら、借り入れで…対応すべきでしょう。「内部留保」は、経営者が失敗したための予備費ではないからです。

自分たちが、ズルをして怠けるために、内部留保を積み増しているケースが多く見られます。悪戯に内部留保を積んでいるから…経営に緊張感が失われて、スピード感覚が、鈍くなります。それなら…常にギリギリを追求する経営者に変わるべきです。

経営は、常に…緊張感をもって、スピード感が溢れる経営をすべきです。だから…土曜日の株式教室で、「ビジネスアジリティ」の話をしたのです。時代はドンドン速くなり、村論理は意味が失われています。

会員向けレポートでは…DCMHLD(3050)の、島忠(8184)へのTOBの話を掲載しました。時代はM&Aが定着するような…「スピード感」が溢れる時代へ、どんどん変化しているのです。

さて…この読者からのカタルの原稿の間違いを指摘されて、この休みのテーマが決まりました。皆さんは、株式投資の原理を知っていますか? 

この「益利回り」の話は、株式の価値を「利回り」と言う金利に、置き換える発想から来ています。債券金利は分かりやすいですね。100万円のお金を預けると…1年後にいくらになるか?…と言うものです。

1%なら101万円、5%なら105万円、10%なら110万円です。今、話題になっている詐欺商法のジャパンライフは、確か…投資金額に対して6%の配当を保証するというものだと思います。この手の詐欺は多いのです。「ねずみ講を」用いたものなど…悪質な商売です。農場経営というものや、山林ビジネスなど…様々な詐欺があります。

でも…世の中には常識があります。通常、まともな感覚で30%もの利回りが…リスクなしで…手に出来る道理がありません。カタルは、お金が無くなるリスクを負って、株式投資をしています。もう年金世代に突入したので、残された時間は、多くありません。故に死んでいく親父との約束を果たすために、果敢な「挑戦」があるのみです。今回も、冒険とも思える行動を採っています。

プロを自称するカタルが、小手川君のような素人に負けてなるものか…と奮起をしています。正月の「魔法の鏡」です。

話を戻します。ところが…この益利回りがいくら上がっても…株式の配当利回りが上がるわけではありません。配当性向が村論理で抑えられているためです。成長率が消えた企業が、何故、内部留保を、更に蓄積をするのでしょう。

上場企業の中には、時価総額を上回る内部留保を積み立てている企業があるのです。異常な行動です。近年の配当利回りの上昇は、このように…もうこれ以上の内部留保を積めない限界点に来ています。

前田道路の買収話は、そういう事ですよ。皆さんは、時代を読まないとなりません。

常識的な基準があります。 PERが10倍という事は…100%の配当性向なら10年で投下資金が回収できるという意味です。だからPER100倍と言うのは、資金回収まで100年もかかるので…通常はあり得えない株価評価です。でも許される場合があります。それが…「潜在成長率」の話です。その企業が、毎年30%もの成長を続けるなら…投資尺度が合います。

ここで「複利終価係数」と言うものが活きてきます。

5年3.71倍で、10年で13.79倍です。アップルのPERが大企業にも拘らずPER32.4倍もの評価です。でも通常は小型株の場合なら分かるのです。10億円程度の売り上げの会社なら、2倍や3倍程度なら、何かブームであり得ます。

しかしアップルの売上高は2738億ドルです。通常、日本企業の場合は売上高営業利益率は10%なら高い方で、一般的には5%程度に甘んじています。でも世界基準は違うのです。アップルは、営業利益は683億ドルも稼ぎます。売上高営業利益率は実に24.9%です。3割近くも稼ぐほど…競争力があるのです。

利益率の高さは、競争力の力でもあります。独占状態だからこそ…高い利益率を誇ることが出来るのでしょう。でもやはり30倍以上の評価は、カタルは高いようにも思いますが…先ほどの「時代の変革期」だとすると…納得が出来ないわけではありません。

「ビジネスアジリティ」の話です。つまり…事業行動を、外部の環境変化に対して素早く適応させることを可能にさせる能力の話です。

何故、カタルが「スカラ」の梛野さんと言う経営者に、興味を抱いているか? 通常は7.5%の売上高営業利益率を誇るSFA(営業支援ソフト)を主眼にするソフトブレーンの株を売る決断は、なかなか…つかないものです。でもその利益率でも、「切る」決断をした英断を、市場がどう評価するか?

どっちに転ぶかは…現状では、分かりませんよ。でもこの決断は、彼が非常に高い「志」を持って、経営にあたっている事実を示しています。だからこのスカラの株価は、ひょっとすると…本当に意外高する器かもしれません。

LTSの株価が、伊達に短期間で2倍になったのではないのです。このような時代の流れを掴む会社だと言う事です。

本日は読者から、カタルの間違いを指摘され…株式の本質に迫ろうとレポートを書き始めました。実は株式の尺度、つまり株価を測る「ものさし」は、様々なものが開発されています。先人達は苦労をしたのです。

PER、PBR、配当利回りなどは一般的ですが、PSRは売上高の何倍まで株価を買っていいかと言うものさしです。売上高営業利益率は10%程度が常識なのに…時価総額を、売り上げの10倍にも…評価して買うという事は、一体、資金回収に、何年かかるのでしょう?

カタルはロコンドの評価でPSR5倍程度が妥当か?…と弾き、目先の第一目標株価を4000円にしました。でもその売り上げの前提は85億円でした。85*5=425億円、故に発行済み株式総数が1145万株ですから、3711円です。今期の四季報予測は100億ですから5倍だとすると500億円です。だから4366円ですから…4000円の評価は妥当水準なのでしょう。

このPSR5倍という評価は、かなり高い評価です。売り上げが横ばいで、売上高営業利益率が10%なら…絶対に与えられない評価です。だって投資した金額を回収までに…こっちの寿命が消えます。でも潜在成長率や、損益分岐点の位置、利益率など…様々な観点から分析すると、やはり期待感が高まります。特に、この成長率が維持できるかどうか…に、焦点が集まります。

だって、30%の複利終価係数は5年で3.7倍ですよ。6年で4.827倍、7年なら60275倍です。如何に45%もの成長が高いか? 簡単に分かります。

30%成長で、PSR5倍は6年足らずで、変わらずの企業と同じになります。

潜在成長率を高めるという事は凄い事なのです。30%でも…凄い評価です。でもロコンドの現実は、過去3年間の実績が、28億円から39億円、そうして67億円から85億円なのです。39%、71%、26%なのです。つまり3年間平均では、実に「45%」なのです。

当然の事ですが、企業が大きくなると変化率は鈍ります。しかし…やはり期待感は拭えません。本当に…ひょっとすれば…との「ワクワク感」が消えないのです。

株式投資は「夢とロマン」を語り、未来の変革を早めるための道具です。期待される企業の株価を高く評価すれば…経営者もその期待に応えようと…さらに努力をします。共にウィン・ウィンの関係が継続されて、どんどん…その輪が広がり大きくなっていくのです。テスラを見てください。マスク氏の行動は、やはり抜けています。

日本の若者にも…失敗を畏れずに、果敢にチャレンジを続けて欲しいと願っています。それではまた明日。

間違いを指摘して頂き、どうもありがとうございました。そのおかげで本日のレポートになりました。僕らは、たとえ間違っても…果敢にチャレンジする投資家でありたいと願っています。会員の方は、新しい原稿をアップしましたからお読みください。



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