カタルの読者数は、毎日、サイトを見ている人が5000人から6000人ほどです。この数字はあまり変わりません。結構、当たり続けているとカタルは思っていますが、何故か…読者数は大きく伸びません。
昔は一時期、15000人ほどになったこともあります。宣伝もせず、ノンビリやっているだけですからね。でも根強い人気はあるようです。それに…読者が洗練されているように感じています。
先日、あれは9月25日の「今日の市況」の上の方で、「空売り比率は50%程度なのです。」と書いたら、さっそく数字の「間違い」の指摘を頂きました。「40%程度だろうというのです。」
流石です。
カタルは「空売り比率」と書きましたから、その言葉に反応したのでしょう。メールの内容を読むと…東証の空売り比率の数字とカタルの書いた数字が違うという指摘です。
確かに…東証の空売り比率は、この所は40%前後なのです。金額ペースで発表されていますから、証券会社の申告か…どうやって数字を集めているのか分かりません。そのサイトがこちらです。カタルは継続的にこの数字も追っていますから、グラフを付けておきます。月次のもので良いでしょう。ついでですから…日次のものも掲載をしますか…。
実はカタルが空売り比率と述べたのは…正しく表現をすると「日証金の逆日歩銘柄数」と書くべきでした。日証金は「貸し株」業務もしています。日証金の融資株を、空売りしている人に株を貸し出します。株が調達できなくなると証券会社が翌日に日証金に店内の融資株を回し…逆日歩を回避します。
良く「満額」と言う表現を使いますが、この調達で日歩がつかない状態を示します。逆に株式の調達が困難になると…お金を払って株を借ります。これが「逆日歩」です。
通常、株が人気になり株価が高くなると、取り組みが拮抗します。どんどん空売りが増えます。株券の調達が難しくなると…この逆日歩は上昇していきます。
通常は5銭程度なのです。なかには日歩が10銭程度、付くケースもありますが、1円、2円と付くケースはあまりありません。日歩5銭は年率計算の利率では18.25%ですね。5*365/100=18.25です。
基本的にカタルは実戦派ですから、実際の逆日歩銘柄数に関心が向かっています。逆日歩を払っても「空売り」をする人が居るのです。東証が発表している空売り比率は金額ペースですから、現場感覚に合っているかどうか…疑問です。
その為にカタルは日証金のデータを利用しています。東証で上場されている銘柄数はETFなどの投資信託やリートなどを含め…約4000銘柄ほどあるのでしょうが、実際に毎日、株価が付き、売買がある株の稼働銘柄数は1200から1400程度なのでしょう。
その内、逆日歩がついている銘柄数が600前後もあります。満額を含めるとその比率は80%程度まで高まります。その様子をグラフ化してありますから、東証のデータと比較すると良いのでしょう。
カタルは常に「現場感覚」を優先します。データにも様々なデータがあります。集計機関により、大まかな数字は同じですが、やはり微妙な違いがあります。どのデータを利用して活用するかは…それぞれが決めればいい話です。ただカタルの言葉足らず…を、ご指摘して頂き…感謝申し上げます。
流石でしょう。
カタルの読者層には、このような…識者が居られるのですね。空売り比率が普段から頭の中に入ってないと、このような疑問は生まれません。カタルのレポートを読み、直ぐに気づく人は、相当なレベルです。通常はプロでも、なかなか…このような疑問を抱きません。カタルレポートを、いかに真剣に読んでいるか?…その感度が分かります。素晴らしい。
カタルは、こんなパッパラ人間なので、いい加減な人種です。それを加味してカタルレポートを読んでください。なるべく…正しいデータを使って解説しているつもりですが、カタル自身が間違って解釈していることもあります。又、何か…お気づきの点があれば、お気軽にメールにて質問をしてください。
でも上場銘柄数が4000ほどあり、実際の稼働銘柄が1200から1400と言うのは驚きでしょう?
そもそも証券会社ごとに投資信託の運用会社を持つ必要があるのかどうか…。そのほうがいろんな点で便利だからです。でもこの制度は、投資家本位ではありません。日経新聞などが正しい運用利回りを掲載してランキングコーナーを設けて淘汰する仕組みを作るべきです。投信などは運用するファンドマネージャーの名前なども発表すべきでしょう。運用者により大きく成果が違う世界です。はやく正当な競争社会の仕組みを確立させないとなりません。残念な話ですが、我々…証券界も村社会なのです。
さて「現場感覚」と書きましたが、金曜日は驚いたことに…カタルが「J・TEC」(7774)の事を書いたら、株価は早速…反応をしました。
市場はカタルの真意を理解してくれたようです。カタルは過去のデータが頭に入っており、ユビキタスとJ・TECの株価の「相関関係」が、経験則で分かります。このような連想ゲームが…至る所で、株価に繋がっています。
分かりやすい事例では、例えば…三菱UFJの株価が大きく上がるなら、間違いなく…みずほや三井住友などの同業種の株価も連動して上がります。一つだけが良くなることはありません。その業界で差はありますが、一つが良くなるなら、必ず、その産業全体の株価も上がる筈です。トヨタ自動車だけが儲かって、日産自動車が赤字を続けることはないはずです。
自動車会社の株価が上がるなら、その産業に部品を提供する会社の株価も上がりますね。同じことです。
ところが異業種間の連動性と言うか…相関関係は、なかなか分かりづらいですね。しかし過去のデータを見ると同じなのです。ユビキタスとJ・TECの共通点は小型現物株で、それぞれ魅力的な要素を持っており、個人投資家向けの銘柄です。機関投資家がこんなに小さな会社の株は買いません。
だから個人投資家が動いてないと、この手の株は人気がないのです。今の相場の流れは、「個人投資家が主体」だと言う事です。
日経新聞にも掲載があったように…今回は政府支出により、個人に所得移転が行われています。個人が持つ現預金が31兆円も、この四半期で増えました。この31兆円のうち、1割が株式投資に向かうと3兆円です。基本は個人投資家が積極的に株式投資に向かっているのでしょう。だから市場は個人投資家好みの値動きを示す株に人気が集中します。
カタルの狙いが、J・TECの株が、金曜日の後場から上がり、それが証明されたのでしょう。小型株だから簡単に株価の操作が効きますが…カタルは700円で500株の買い指値をしましたが…株価が上昇したために上の株価で株を買っていません。むしろ、余分に買った分を利食いしたのです。
市場がカタルの意見に賛同して、J・TECの株価は安いと評価してくれたのでしょう。これが「市場の総意」です。
このような現象を観て分かることは雁行型の市場経済に移行しており、正常な形で株式市場が動いてきた証です。実質時代下では…なかなか、このような波及効果は見られませんでした。名目時代に移行しつつあるから…このような波及効果が、至る所で見られるのでしょう。
そうして…また先頭に戻ります。このような現象が連続で「連鎖」を続けるのが名目時代の特徴です。
波及効果が一巡すると…先頭を走るユビキタスの株価は、調整が完了して、再び走り出して…天井をどんどん高くします。
ユビキタスのチャートを見ると、ジワジワ…玉が市場から吸い上がっているように見えます。市場参加者である…「みんな」がユビキタスは、新高値の4000円台になると思うなら、買う人が増えて株価が上がります。これが名目時代です。
目には見えない未来の「希望」を評価するのです。「未来の希望」を買う相場です。
名目時代が確立されるなら…誰もが悲観的な発想などをせず、未来の夢に向かって動きます。
竹内結子さんのような…自殺の選択にはならないはずです。まだ実質時代の暗い社会だから、未来を悲観して、自殺を選択するわけです。はやく…時間軸を早めて、みんなが「希望に向かって」生きる「寛容な社会」を作らねばなりません。メディアは…悪戯に「他人批判」などをすべきではありません。「誹謗中傷」をする社会は、いい加減に…ウンザリしています。
やはり世の中は、パッパラ・パーの方が楽しいですね。あいつは馬鹿をやっているなぁ~、ハハハ…と笑って、許せる「寛容な社会」の実現を目指します。