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かたる:米国の利上げ問題は消費者物価指数の下落により、12月利上げ説も大きく後退したように見えます。イエレン女史の心中は、きっと複雑なのでしょう。人間の行動は、未来の予想する環境により大きく変わります。2013年5月のバーナンキ元FRB議長によるテーパリング発言で、市場は大きく揺れました。近年、アナウンスメント効果の影響は、瞬く間に全世界に広がり、その浸透スピードは速くなっているように思います。彼女の発言が市場に響き、その影響が経済全般に影響を与え、経済指標も変えるのでしょう。問題は、人間は自分が正しいと思っている為に、自己論理に拘り、意地を張ることがありますからね。黒田さんなどの行動を見ると、前言に拘る余り無理が生じ、その発言が段々正常な行動を妨げる原因にもなっているように思います。GDPの2四半期減速は、かなり濃厚になって来ました。

でもこれまでの量的緩和の効果により、次第に雪解けが鮮明になって来ている様にも感じています。まだ分かりませんが…株式市場は正常な反応を見せるようになっていると思える事例も増えています。ただ残念ながら、日本の市場はまともな投資家が少ないようで、機関投資家も素人レベルなのですね。自分自身が株式投資をしたことがないような連中が大きなお金を動かすために、どうも流されるようです。その為に高速取引や先物、ETFなどの影響度が増している様に感じています。野村証券がETFファンドの残高を制限し始めたとか…。当たり前のモラルです。本来、東証が異常な値動きを見て、制限すべきです。指数だけが上昇する相場など…、明らかにおかしな現象が多く散見されます。博打場とは違いますからね。正常な資金調達に影響を及ぼします。自分達の市場なので、大切に育てるべきでしょう。

このような正常なモラル感がなくなると…、リーマンショックのような反乱が、時々起ります。必ず歪みは後で糺されます。このゆがみを是正する事が、政策当局の課題の筈ですね。例えば…銀行の持ち合い株の問題です。おそらく当事者同士では取引関係があるので、なかなか解消されないのでしょうが…金融庁がグローバル論理に従い、強制的に削減目標を掲げ、検査強化すべきですね。強制力を発揮すべきです。

カタルは「フィンティック」に大きく期待しています。銀行には色んな規制が存続しており、自由な行動が出来ません。だから、このフィンティックが切っ掛けになり、高収益に生まれ変わる可能性が高いと思っているのです。すべての産業が、もっとも使いやすい決済手段を利用できるようになります。そうすると、新たな産業が生まれますね。多くの人は金融力の重要性を認識していません。活用しているのは、ソフトバンクの孫さんぐらいのものでしょう。

最近は面白い現象が起きています。三菱UFJの200日線ラインは794円ですが、現在株価は749円です。一方、みずほの200日線ラインは233円台であり、現在株価は235円になっていますね。この違いは…何から、来ているのでしょう。信用買い残の影響でしょうか? それとも先物連動指数の影響か? 逆説的に言えば、潜在的な爆発力は三菱UFJの方が高いとも言えます。

今日は少し休みを入れたアコムが高いようです。先日14日の安値は619円までで616円の窓を埋めませんでした。強いから埋めないのでしょうが…やはり気になりますね。調整が不十分な可能性も存在します。同業のアイフルは本日500円台に乗せましたが…本当はケネディクスの方が、上ですね。いつだったか忘れましたが…両者の株価比較を載せた事があります。その内、再び逆転するでしょう。このような銘柄間裁定なども、投資の手法としてはあり得ます。ヘッジファンドの中には、原油と株価とか…国債金利と株価とかを組み合わせ、果敢にリスクを取ります。

米国債10年物の金利推移
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米国債10年物の金利推移

その米国債の10年物は、再び2%を割ったそうですね。バーナンキ議長がテーパリング(金融緩和からの出口戦略)発言してからの最高は3%を超えたところで…2013年末です。このような現象が相場観を育てるのですね。重要なパーツの一つです。相場観とは奇妙なものですね。皆さんには理解できないかもしれませんが、時々、チグハグな現象が現れます。例えば、本来、金利が下がると株価は高くなりますが…金利が上がる時に株価が騰がることもあります。景気と金融政策の関係もそうですね。

あらら…一体、どうしたんだろう。先日、嘆いていたケネディクスが450円を抜いてきました。現在は452円で27円高ですね。何かあったのかな? さっき…誰かが449円の90万株の売り物を買ったようですね。人間は一旦、下を見せられると…当然の心理で、その苦しみから逃れたく思いますからね。今回の追証の苦しみは、ある意味で株価上昇の為の必要な過程だったのでしょう。

あれ…なんの話しだったかな? まぁ、良いか。あまり難しい話をしても、皆さんには理解できないのでしょう。カタル自身、ふわふわの状態の理解ですからね。この感覚は不思議なものです。先ほどの三菱UFJとみずほの関係ですね。このような違和感は、早晩、消えます。だんだんカタルの見える相場に、現実も近い動きになって来ますね。ただ誰かが中国の習近平政権の政策運営は、毛沢東時代より悪いと発言していましたね。固定資本投資の比率が高過ぎると述べていました。詳しく見てなかったのですが…少し引っ掛かりました。先日のパーツの話ですね。

相場観を形成するうえで、いろんなパーツを集めますが、新聞をざっと見ただけで…関心のある記事は丹念に読むわけですが…、この関連パーツが、後日、何かの拍子に繋がりが見えてくることがあります。一連の流れを探すのですね。そうです。時代の流れです。読者の中で、機関投資家の人も居るでしょうから、この感覚が、分かる人も居ることでしょう。このパーツの繋がりを組み立てて行き、時代背景を探り、関連銘柄を掲げるわけです。TPPは非常に重要な要素です。カタルはベトナムを先日掲げました。タイではなく、ベトナムかも知れないと…述べています。この中でマキタと言う電動工具の会社の株価が、最近は堅調なのですね。米国の住宅産業は意外に底堅い動きなのかもしれません。そうすると…ベトナムに工場を持っている、電話機メーカーのユニデンなんかにも、相場の芽が在るかも知れません。このように…何気ない発想が、銘柄発掘に繋がります。

そうして昨日のテレビでは、ナマズの養殖の話が出ていましたね。米国産ナマズが競争に敗れ、ベトナム産に置き換わっていると…。WBSかな? この中で…確かレタス農家の年収は2500万とも…言っていましたね。これは意外ですよね。農家は貧乏だと…誰もが思っていましたが、実際は一流企業のサラリーマンより、高収入なのです。この辺りも重要なパーツの一つですね。

あの449円の90万株の買いは短期筋かな? 既に出来高は1100万を超えましたね。まぁ、仮に下げたとしても…一つの狼煙にはなります。先日、JTECにも、そのような動きがありましたね。このような突然の動きが、新しい相場の動きに繋がる切っ掛けに成るものなのです。勿論、すぐにスムーズに繋がらない場合もありますが、狼煙は、いずれにしても、非常に重要な要素です。

さて、今日も、くだらない事ばかり盛り込みましたが…、証券マンの人は、自分の相場観を育てるにあたり、新聞記事を読みながら、関連銘柄を思い浮かべ、その銘柄の動きを追う事ですね。出来れば…打診買いをします。あまり原稿には、掲げていませんが、非常に強い動きを示している銘柄も、他に多く存在しています。儲ける時に、儲けておかないと大変ですよ。通常、信用買い残が減ったように、この局面の人間心理は、ヤレヤレ…と思うのが、普通の人の「人間心理」です。そこで登場のするのが「人の行く裏に道あり、花の山」ですね。それでは…また明日。



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