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かたる:市場へのアナウンスメント効果と言うのは…絶大ですね。ECBのドラギ総裁は12月にも追加の緩和策を打ち出す可能性があると述べたとか…。原油価格安からサウジやノルウェイが金融資産を売り、市場規模が縮小していましたからね。カタルは以前、ドバイの繁栄などを見て、産油国、サウジの公務員制度は、世間の理屈に合わないと述べました。遊びながら…暮らせるのは明らかに行き過ぎです。これを可能にした高騰した資源価格は是正されました。しかしこの是正、つまり「イエレン時間」が、長いアナウンスメント効果により、過度に効きすぎた為に、再びドラギ発言で修正が行われ、市場は「サマーズ時間」の増幅を好感したのですね。

この辺りのさじ加減は難しく…後世にならないと、正しい判断は出来ないのでしょう。何故か? グリーンスパンは、「市場の魔術師」と言われ、その手腕が高く評価されていたのに…後になって、サブプライムローンからCDSの膨張を増長し「バブル」を見逃していたからです。この修復に、バーナンキは量的緩和により緊急避難していました。本来、常識からすれば、世界の中央銀行が、一斉に量的緩和をしているので、必ず、インフレになる筈です。故にイエレン時間が、正しいとも言えるのです。「麻薬に溺れる市場」とも、言えます。この辺りは、どちらが正しいのか…、サッパリ分かりません。仮にNY市場は高値を更新するようなら、間違いなく…12月に利上げが実行されるのでしょう。

政策実行にも拘らず、更に株式相場が上げ続けるのが、正常な政策発動でしょうね。最近利上げ局面は余りなく、記憶によれば…本来の正常なパターンは、2回目、3回目の利上げ辺りから、株式相場は調整を始めます。ところが…今回の米国は2013年5月からアナウンスメント効果を、何度も強く浸透させて来ました。故に、実際には金融引き締めをしてなくても…市場は引き締め状態になっていたと思われます。

深刻なのは…民間金融が正常化してないのですね。今日の話題では、ドイツ銀行の7-9月期の成績は赤字で…戦後初の無配転落の可能性があるとか…、ボーナスも半分にカットされるとか…の噂が出ているようです。金融機関が強くないのに…、どうして経済だけが強くなるのでしょう。どちらかと言えば…偽りの米国景気回復を、カタルは疑っており、サマーズ支持派です。インフレ率が低いですからね。イエレン女史の心配は、行き過ぎていると思っています。…がしかし、これだけ、世界の中央銀行が、お金をばら撒いたので…さらに世界人口はドンドン増えますから、必ず、インフレになると思っています。この時間推移の読みが、難しいのです。ケネディクスの推奨が、何故、2年以上も早すぎたのか? この読みにも、関連する話です。

本来、日本は世界に先駆け…スマートコミュニティー前の構造改革に突入しました。他国に先駆け、日本化現象を味わったのです。新興国の台頭やファブレス化などのグローバル展開を拒んだために、予想以上に時間を要しました。しかし未だにTPPで揺れていますね。JA改革の動きを見ると、良く分かります。スマートコミュニティー化は、欠かせない人類共通の成長アイテムなので…如何に早く導入するか? 此処に掛かりますね。日本は特に財政赤字問題を抱えていますから…インフレが世界に先駆け、訪れるとの読みがあります。

故に「1300兆円の逆襲」と言うシナリオが、強く意識されます。信用創造する事で、新しい時代の扉が開くからです。今回の自走式車関連の株式のブームは、その兆候の一つですね。007が惹かれるのは仕方ありません。だってスマートコミュニティーに欠かせないアイテムにたくさん関わっています。人工臓器の普及は、最後は量産技術の進化によりますから、既に実用化段階のJTECに軍配が上がります。信用創造で希望を育み、スマートコミュニティーの扉を開けるのです。

日本に欠かせないコンセッション、オリックスの株価の戻りは、三菱UFJに先行しています。その三菱UFJも、流石に関門の一つ、783円を本日、寄り付きからクリアしましたね。通常、本当に重いなら、(需給バランスが悪化しているなら)寄り付きからは、簡単にクリアしないものです。次は、826.7円です。先日、カタルはブラックロックの野村証券の動きの話をしました。どの株も、意外に…玉は吸い上がっているのでしょう。この事は…きっかけ次第で、一気に力強い上昇相場が、生まれる可能性を示唆しています。馬鹿にして、空売りなどしていたら…大変ですよ。先日(21日)、日証金でアコムの空売り残が250万株ほど大きく減りました。

昨日の日経新聞に於いて、野村がETFの販売自粛に踏み切った報道がありましたね。カタルは数日前に、同様の事を述べています。主従関係が逆転しているのは、何処かおかしい…と述べています。余りに長い「失われた時代」の為に、目先トレーディングの新人類は、本質を捉えていませんね。完全に失われた時代に染まり切っています。だから…力のある良識人がいるとすれば…大儲けできるチャンスです。

ノルウェイ年金が東京の商業不動産を買うなら、新規に買うのは困難なので…ケネディクスを買えば良いのです。1000円程度でTOBを掛ければいいのです。野村証券の役員も、ずいぶん小粒になりましたね。昔は政策に関与するほど実力があったのに…。ヤクザ相手に商売を張る器の人間が、沢山いました。現在は、ヤクザはご法度ですが…。人間の度量が、ずいぶん狭くなっています。もっと楽しい市場を作って欲しいものです。楽しいと言うのは…夢を語れる市場と言う事です。

高橋カーテンウォール(1994)の月足推移
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高橋カーテンウォール(1994)の月足推移

希望が、夢がお金を動かすのですね。明日は、もっと良くなる…と信じられる社会構成が楽しい社会です。ようやく高橋カーテンウォールなどが、上がるようになりましたね。この株は、バブル期に株価が2万円を付けたほど…高収益企業だったのですね。しかし2006年の不動産相場の時、ケネディクスが4000円台を付けた時には、500円に届いたか…どうかだったのです。この意味は、おそらく今回の量的緩和は…実際に建設案件が稼働しているからでしょう。2006年当時は、長い「失われた時代」からの脱出の兆しで、いよいよ本格的に、日本経済が動いている証かもしれません。先日、高橋カーテンウォールの話をした時、カタルは打診買いをしました。842円だったかな? ほんの数日前ですね。昨日は906円でした。本日も、少しですが追加の打診買いを入れました。

本当は昨日、三菱UFJを…と思ったのですが、あまり上値が見込めないかも知れず、躊躇しました。やはりカタルらしく…ハイリスクですね。クラウドワークスも、全く動いておらず、更に買うべきかどうか…。何れ、詳しく書くこともあるでしょう。ケネディクスは449円のこのラインを下げずに、値固め出来るかどうか…だと思っています。経営者が保守的なので、サプライズがあるかどうか分かりませんが、前四半期に増額修正をしていました。AUMが、あれだけあるから、いくらでも利益操作が可能です。

要するに、経営陣のさじ加減次第ですね。環境は、依然、追い風です。多くの人は、カタル銘柄の高値を追うようですが…カタルは事前に安値で、レポートしています。自分の力量の配分を考え…慎重に行動すると良いのでしょう。株式投資で利益をあげれるか、どうかは、自分の力量把握に尽きるのです。銘柄選別でも、何でもないですね。要するに、自分自身と、如何に対話できるかどうか…に、尽きるのです。互いに頑張りましょうね。それでは、また明日。



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