あれれ…どうしたんだろう? と言うのが正直な気持ちです。昨日はお昼から先物からの指数上昇を交え…広範囲に株価が上がっていました。久しぶりのイメージです。この感覚はしばらく忘れていました。ここ数日の5分足を掲載します。
1週間前かな? 「野村証券」(8604)の追証の話を書き、3000株を投げて追証を入れ…お金を更に用意した話を書きました。そのかみさんから借りた50万円を返済し…更に余分に入れたお金も回収しました。
通常、カタルが「追証の話」を出すのは珍しいのです。昨年はコロナ禍の時でした。そうして今回は、予期せぬ事態に追い込まれました。まぁ、この程度ですから…事前にお金を引き上げていましたから、ある程度は、事前に予期していたのですが…そこが分岐点でした。そうして野村証券の配当利回り株の話を展開しましたね。覚えていますか?
読者の皆さんで…あの時に、「野村株」を買った人は、居られるのでしょうか?
絶対に儲かる投資もあります。しかし…面白くないし退屈です。故に…頭では理解をしていますが、カタルは証券マンだから、基本的に毎日、「売り買い」をしないと気がすみません。でも運用の観点から言えば…買い場と、売り場を分けて…考えるべきでしょう。
乖離問題などの「リスク」を冒すべきではないのでしょう。しかし…株価が下値圏でも、時間軸を間違うことは良くあります。でも大概は…そこから「ブツブツ投資」をすれば、大概、儲かります。
菅さんの「退陣」が決まり、残念です。僕のコメントは、小泉君が代弁してくれました。「総理が批判されてばっかりでしたが、こんなに仕事をした政権はない」と述べていました。カタルもそうだと思います。日本の村社会は難しいのです。簡単に事が運ぶ筈がありません。
「東京都は2日、新型コロナウイルス患者用の病床逼迫を受け、都内の全ての医療機関に感染症法に基づく病床確保を求めたのに対し、計150床の増床が可能との回答があったと発表した。これで、すぐに稼働できる都内の確保病床は計6117床に増えた。ただ、都が目安とする7000床には届いていない。」と言う報道が現実を物語っています。これが小池百合子の仕事ぶりです。しかし…菅さんほど彼女はメディアから叩かれていません。
日本国民は、実際を全く知りません。携帯電話料金を下げることが、どんなに「抵抗勢力の反撃」に遭うか…と言う現実を、理解していません。何故、31年間も「失われた時代」になったのか? これは…最後は「教育論」の問題だと、カタルは思っています。
ヤフーの掲示板などを観ると分かります。批判ばかりの応酬が目立ちます。大人の会話ではありません。そんな中で「原発の後処理水」の問題を決たり…、菅総理は頑張って仕事をしていたと思います。脱炭素化も…トヨタなどの反撃に遭ったのです。
ただ…器の問題があるのでしょう。やはり適材適所なのでしょうね。カタルは菅さんに「ご苦労様でした。」…と述べるだけです。運も左右します。誰がやっても、今回のコロナ対策は「右往左往」したことでしょう。そんな中、ワクチン接種の加速化を成し遂げて…立派だと思っています。秋田のイチゴ農家の息子が頑張ったものです。叩き上げで総理か…でもサラブレッドには敵いませんね。
今回の出来事を見ても「村社会構造」の難しさを感じます。
合理的な判断ではなく、水面下の利害関係の応酬があります。だから…新聞をよく読むと分かります。「観測報道」と言う「アドバルーン報道」が、如何に多いか?
同じ話題を追った比較をすべきです。ネット社会になり、その事が可能になり、自分の努力次第で…様々な資料を読むことが可能です。有料購読も、かなりありますが…その価値があるかどうか、自分で決めなくてはなりません。しかしカタルは情報は有料だろうと思っています。
今回は開運株(海運)を取り上げていますから、「市況もの」の考え方を紹介しています。カタルは最低PER5倍程度が妥当だと思っています。
基本的にこの評価は「利益の質」の問題です。カタルが「ロコンド」(3558)に惹かれた理由の一番は、売り上げ「成長度」の話です。流石に、会社が大きくなってきてハードルが上がって来たのですが…ここでは「複利終価係数」の話をしています。こちらのサイトは便利です。自分で様々な数字を入れて、計算をしてみると良いのです。
この複利終価マジックが株価の成長率の話です。
カタルはサスティナブル成長率(持続可能)の話を良くします。「潜在成長率」とも言われますが、未来の成長度を観るのですが…計算式があり「ROE×内部留保」なのです。だからアマゾンは無配でも…「売り上げが伸びている」現状が容認されて高い市場評価を得ました。市場が企業の成長を後押しして資金援助します。
一方、日本の多くの企業は売上高営業利益率は5%程度で内部留保を積んでいます。基本的にROEが10%以下の企業は80%程度の配当性向をすべきです。悪戯に内部留保を高めるべきではありません。この成長率の話で重要なのは、正しい市場評価です。
最近、中国の中芯国際集成電路製造(SMIC)は上海郊外での工場建設に88億7000万ドル(約9800億円)を投じる方針だと報じられました。12インチウェハー(300ミリ)10万枚の月間生産能力を持つラインを建設するのだそうです。これで信越化学やSUMCO世界競争に勝てるのでしょうか?
分かりますか?
米国が強いのは、テスラのような株も市場が容認をします。この原動力が「寛容な社会」であり、「名目成長時代」なのです。韓国は住宅価格が上がったと文在寅政権 は批判されていますが、国民所得は日本より高くなり…行政もデジタル対応になっています。このマジックは名目時代の容認、つまり資産価格の高騰を利用したマジックです。
日本は極端に、株式投資を批判しています。「不労所得は悪だ」と言う社会観念が存在します。でも…カタルは労働対価で得る社会構成の寄与度は、資産価格運用の寄与度より、遥かに低いと思っています。たぶん…3:7程度の割合なのかもしれません。誰か…何処かの学者先生が、歴史を調べてみると良いですね。中国の今日の成長を支えた原動力は「固定資本投資」が主体です。資産への投資が資産の増加を産み、やがて国民所得もどんどん上がります。
過去、日本が高度成長した時も、そうでした。しかし…この30年間は日本だけが独自の「清貧思想」を貫いたのです。終身雇用と年功序列を含めた天下りの仕組み社会を保護するために…永遠と30年間も既得権力者を擁護した連中が、跋扈してきました。メディアの主張は、ほぼ…この連中が支配をしています。
森・加計問題も桜を観る会も、今回の菅退任も…同じ構図に見えます。
ただ名目時代派も、やはり村社会の感覚があります。一枚岩ではありません。難しい国ですよ。合理的な判断で線引きをして…悪戯に個人情報保護など言わないことです。オープンな社会にして、その情報を悪用したものは厳罰に処せばいいのです。罰金も数百億円とか…数千億円単位にすれば…大概の企業は倒産します。金額をもっと高めるべきです。
日本は産業保護の観点が強すぎます。故に消費者不在と言うか…国民不在と言うか…もっと庶民目線のルールにすべきでしょう。
消費税の引き上げを観ると分かります。公明党のゴリ押しで…結局、みんなが納得する妥協点を模索するから、食品の消費税は8%になり…他は10%と言う「二重基準」が生まれました。ルールはもっとシンプルにすべきなのです。
村社会と言うのは、みんなが納得する基準、あるいは妥協できる水準を模索して、時間を掛けて話し合って決めます。これが悪いとは言いませんが、非効率です。もっと合理的な判断基準にすべきでしょう。
株式投資をすれば、分かります。優秀な奴は、やはり優れています。運もありますが、やはり「天分」と言うか…持って生まれた「才能」があるのでしょう。カタルなど…どんなに努力をしても、なかなか…あちら側に行けません。ようやく…損をしない程度の段階です。
今回もカタルは、エーザイの方が個別材料仕手株としては、「格」が上だと思っています。確かに開運株(海運)の変化率は、凄いですね。しかし現実は…日本人の選択は高配当の安全性を感じられる低PERの船株を選択しました。
夢ではなく…エーザイを調べると、成功するなら、増え続ける利益です。「一過性の利益」ではありません。だから夢としてはエーザイの方が面白いと思っています。先ほど…述べた「利益の質」の話です。
株式投資と言うのは、単純ではなく…変化率や利益の質、社会環境など…いろんな要素が絡み株価が形成されます。
船株の面白さは、このヒヤヒヤする市況と企業業績や株価の関係です。流石に、これだけ乖離が開いていると…そろそろ「強弱感」が、だんだん激しく対立してきます。しかし参加者の総意次第で、株価の評価は変わります。
例えば…「利益の質」の点で、劣る半導体相場を事例に考えますか。
既に半導体の需要観測はスポット価格から見ると、余り始めています。此方のサイトの左側のDXI指数のグラフを参考にしましょう。確かに…未だに車の減産が続いていますから、需要は逼迫しているのでしょうが、スポット価格は、既に下落しています。それなのに…「エレクトロン」(8035)は、それほどではありませんから、明らかに異常株価の「レーザーテック」(6920)を事例にしましょう。決算短信は此方です。
一株利益が213円程度の会社の株価が26660円の評価です。川崎汽船は1Qだけで1093円なのです。それなのに…株価は5310円です。
レーザーテックのPERはなんと125倍です。しかし四半期だけ見ても川崎汽船はPER4.8倍です。仮に、同じ利益が来年の3月まで続くと仮定すると…5310/(1093*4)=1.21倍ですよ。この100倍の違いは、何故、生まれるの?
それとも…レーザーテックのお金と川崎汽船のお金は、まるっきり…違うお金なのでしょうか? 全く不可解な現実です。
いずれ時間の経過で、レーザーテックのPER100倍越えは、必ず…株価が修正されます。でも今は駄目です。空売りと言うのは株価が完全に崩れてから、半年か、1年程度経過してから「空売り」をすれば良いのでしょう。本当に呆れます。
本日は「利益の質」と株価評価の現実と、菅政権の退陣を受け、不可解な村社会の感想を書きました。自分で考える投資家になりましょう。カタルレポートは単にヒントに過ぎません。カタルの考え方が正しいのなら…とっくにあちら側の人間になっており、こんなレポートなど書いていません。この現実を観れば、カタルは相場が下手だと言う事です。テレビに出演している連中も、みんな偽物です。本物を目指し…互いに頑張りましょう。
これから…会員向けのレポートを作成します。たぶん…午前様ですから、会員の方は明日にでもお読みください。(なお現在、会員は募集しておりません。たぶん…10月末頃、新規の会員を若干名、募集します。その時までお待ちください。)