NYダウは5日関連続の「値下がり」という事で…珍しく下げています。チャートと言うのは、縦軸、横軸の比率、時間軸の取り方次第で…我々に与える印象は、ずいぶん変わります。故に、自分で比率を変えたり…期間軸を変えたりして…観ると良いのでしょう。
同じ米国株でも一般的なNYダウ平均株価よりS&P500種の方がサンプル数は多く、実態に即しています。ラッセル2000などの小型株指数は、今年に入り…株価は全く上がっておらず、「横ばい」波動を続けています。米国株と言っても様々なので、なるべく多くの指数を見比べてみると良いのでしょう。ナスダックは、新興株のハイテク株中心の組み立てになっています。
日本株は米国株の上昇に遅れ…低迷を続けてきました。その理由の一つが海外投資家の売りです。この売り需要を、日銀のETFが買い続け、今年初めに高値を付けてから8月の下旬まで、下げ相場が続いていましたが…自民党の「総裁交代」を切っ掛けに、外人投資家の日本株の買いは増え始めています。先週は3669億円ほど…日本株を買ったと報道されています。
割高感が指摘されていた米国株です。ですが…業績不安が消えたので米国では2Qの決算数字、日本は1Qですが…まぁ米国株の場合は、ギリギリ…今の株高が容認される程度なのでしょう。しかし日本株は、予てから述べているように…非常に割安の株価位置です。PBRの低さは「謎」とされてきましたが、「デンソー」(6902)を観ても分かるように…日本企業の行動姿勢変化は、近年、変わってきました。ようやく…です。
もう一度リンクを張っておきます。非常に価値の高い報道です。何故、日経新聞が一面掲載をして、この変化を世間に訴えないのか? 謎です。日経新聞の編集長の資質が問われます。
この背景には、MBOを含めたTOBなどの流れがあります。財務内容を観れば明らかですが…非常に割安と思われる株式がゴロゴロしています。自分で調べれば分かります。
このタイミングで登場したのが、「異次元」市況(50年ぶりの大相場)の「開運株」(海運)相場です。
カタルは1Qの段階で通期の配当を、こんなに大幅に増やすのを観たのは…「初めての体験」です。おそらく…日本人の誰もが、初体験なのでしょう。
カタルは、もう40年以上も相場を観ていますが、初体験なのです。3Qの数字が分かると増額修正と増配を決める企業はありますが、第一四半期が終わった時点で…しかも「商船三井」(9104)の事前予想は、通期で150円配当予想だったのです。ところが…1Qの段階で通期550円に増額し、中間期に300円も配当をすると言うのです。この報道には正直、驚きました。これが今回の開運株の相場に乗る「切っ掛け」でした。
この40日ほど…、一貫して「船祭り」のカタルレポートになったのは、驚異の初体験だからです。故に、「カツオ釣り」のように、船株だけの「一本釣り」になりました。エーザイでやられた損も埋め、ロコンドの損も埋め、短期口座は、間もなく全快になります。
ですが…ケネディクスなどのTOBで500万円以上の儲けを計上していた口座は、その後「ロコンド」一本の「雪だるま投資」を選択した為に、未だに600万マン程度の赤字の状態です。船株を買ってない為です。最近になって数百株を買い始めました。一般的な投資家はこんな状態でしょう。
それ程…8月下旬までの相場環境は、決して良いとは言えません。
もともと…カタルは「駄目相場」を、事前に告知していました。理由は株価が休まずに上がり続けており…乖離があった為です。同時に…金融政策の変更が予想され、不透明な市況が続くと思われたからです。あとは例年の決まりごとの「アノマリー」です。世の中には「サマーラリー」と言う言葉がありますが…カタルは、たぶん…一度も経験がないと思います。特に「失われた時代」になってからは「夏枯れ相場」に続き、「追証騒ぎ」しか経験がないのです。
ですが…もともと強気のカタル君、今年は少し違う印象を抱いています。
日立化成や日立金属などの子会社群を売却する「日立」(6501)の変貌を始め、今回の自己資本比率まで踏み込んで…効率化経営(ROE)に傾斜する「デンソー」(6902)には、正直驚きました。ようやく…日本も変わると思っていたところです。そこに高額配当の開運株の登場です。
実は、カタルは未解決の「謎」を抱えているのです。
通常、PBRが1倍以下で、配当をしている企業の株価が、純資産価値割れ(PBR1倍以下)に位置する株価は、論理的に納得できません。必ず、純資産価値以上の株価になるのが理屈です。だって…毎年100%の配当還元率を実施している訳ではなく、多くても30%~50%程度なのです。つまり内部留保は蓄積され続け…株式価値が上がり続けています。この矛盾が理解できないのです。
TOBをすれば…確実に儲かるのです。それとも純資産の中身は売れない簿価で、実際の価値は著しく低くないと株価に正当性がありません。
代表事例は「三菱UFJ」(8306)の株価です。本日の株価は632円ですが、一株当たりの純資産価値は1308円です。昨年は60円を稼ぎ25円を配当し…約60%が内部に蓄積されました。赤字の期は、近年にはなく…ずっと黒字を続けています。しかも都市銀行は東京を中心とする駅前の一等地の店舗を構えており、トヨタや日立などの売れない資産とは違います。誰もが欲しがる資産です。
何故、このような不可解な状態が、一時的ではなく…恒常的に容認され続けているのでしょう。考えられるのは、自己資本比率規制の問題です。いくら割安でも…投下資本が回収できないとすれば…この株価も納得できます。
この自己資本を維持しないと外部に資金を流出することは出来ませんから、TOBをかけても無駄な事なのかもしれません。しかし…リーマンから既に15年近くになろうとしているのです。FRBも配当制限を止め、米国では自社株買いも容認される環境下です。
ここで…コロナ禍と言う「未曽有の事態」が生まれ…不良債権処理の可能性が浮上したので、時間軸がズレたのかもしれません。ですが…カタルは、そろそろ…この「不可解な謎」も解消されると思っています。
さて…読者から貴重なサイトを紹介して頂きました。ここで訂正です。昨日の原稿だったかな? 「川崎汽船」(9107)の大株主が変わります。現状の四季報はこんな感じですが…EDINETを観ると、2021年6月14日に川崎汽船の大量保有報告書が出され…何故か、その後、同じ内容のようですが…36623200株、つまり川崎汽船の38.99%も持っていると報告されています。
どうも不可解だったのですが…読者からの指摘では、2015年9月から「エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー」は株を買っていると言います。これなら…納得できます。その時は6%強だったようです。カタルはこちらのサイト、並びにEDINETでも数字を確認しました。たぶん…カタルの見方が間違っています。読者の指摘が正しいと思います。そこで…こちらのサイトも参考になります。
だから突然、38.99%もの株を保持したわけではなく…ずっと集めて来たのでしょう。何しろ…あの小手川君が狙った株で、昔、彼は個人の筆頭株主でした。今、正確な日付を調べようと思いましたが…諦めました。調べるには時間が掛かります。たぶん…これだけの株を市場で売れませんから…TOBの可能性もあるのでしょう。
こんなのは単なる話題に過ぎませんが…もっと重要な事は、この読者から紹介して頂いたこちらのサイトの専門家により解説です。「イーノさんの物流ラジオ」というサイトです。
いくつか…ありますから聞いてみると良いでしょう。その中で…海運業者は複数年契約に持ち込み始めている話や米国の港湾労働者のストライキの話がカタルの関心を惹きました。
故に、海運市況は大きく崩れず、来年の春までは継続されるのでしょう。そう判断し…昨日、このメールをもらい、迷っていたカタルは僅かですが…また川崎汽船株を買い増しをしました。本日は2200株を6180円で売り、直ぐに買いを入れましたが入らず…、慌てて成り行きに変更して6240円で2500株を買い、成り行きの為、担保が足りず…残り100株は6220円で指値をしました。貧乏人ですから、本当にギリギリ…30%の枠を活用して目先、取り組んでいます。
船祭りばかり書いていると怒られるので…相場のキーポイントとして、海外投資家の買い需要予測でしょう。 明らかに…日本は変わり始めており、どの程度の海外勢が、この事実を認識しているかどうか…。流石、バフェットなのです。彼は日本株投資の先駆者です。だから…きっと海外勢の買いは、続くと思っています。
金曜日かな?
何故、売り気配値から「切り返した」野村証券株に言及したか? この点が相場の焦点でもあります。全体株の動向に影響を与えます。だから持ってなくても…野村証券株の観察を怠ってはなりません。
カタルは日経平均株価10万円だと述べています。野村が1000円程度の株価で終わる筈がありません。数千の高値を付けるでしょう。ただし…時間軸は相場が始まったとしても…数年かかります。
デンソーのあの記事は、それほど…貴重なのですよ。皆さんは、ポイントを理解しないとなりません。内部留保を続けた日本の経営者の「意識変化」が生まれた現象なのです。ここが重要です。だから…その帰結として「設備投資」が増え続けてきたのです。日本企業の復活に繋がるから、日経平均株価は10万円を超えます。
内部留保484兆円が動き出す様子は、ここから10年程度、カタルが棺桶に行くまで続く壮大な相場が開始されるのでしょう。
38915円の奪回は、その…ほんの「一里塚」に過ぎません。本日は株価が出遅れていた「謎」の大きな低PERの修正相場が開始されるのかもしれません。本日は川崎汽船の独歩高です。あるいは水面下で「統合」の話が進展しているのか? まぁ色んな推察は成り立ちますが…僕らは無理をしない、自分の力量と相談してノンビリやりましょう。
カタルの方針は一貫しており、「率先垂範」を掲げています。
本日も川崎汽船の益出しクロスをして…その儲けで買い増しを実施しています。もう少し買いたいのですが…貧乏人には、なかなか難しい相談です。
皆さんは、カタルのような馬鹿な真似は止め、博打なので…無理をせずに自分の力量と相談して行動をしてください。たとえ…倒産しても、自己責任なのです。自分で決めて行動をする大人の行動をしましょう。その為にカタルは論理的な株価の解説も実施しています。本日のPBR1倍割れの不自然な現象が続くうちは、実質経済下の現象だという事です。
日本人が、更に活動的になる為には「名目の世界」を実現することです。その為には本物の人間になる必要があります。肩書なんか…関係ありません。常に明日を見つめ…共に頑張りましょうね。また明日。
読者の方から、貴重な情報を紹介してもらい…ありがとうございました。