12/13

本日の相場は米国株動向を受け…CPIの上昇にもかかわらず…米国株は強く、基本的に物価上昇からの金利高の影響は「軽微」と思われているのでしょう。問題は、果たして…バイデン大統領の述べているような見解が正しいかどうか。

彼は、「まもなくインフレは沈静化する」と言っています。基本的に前年度比の数字なのでコロナの特殊要因で極端に原油価格などが下がった水準と比較している為、このような高インフレの数字が出ていると言う認識なのでしょう。日本の携帯電話料金のCPI下落効果と同じ響きです。

米国CPIの推移(上は前月比、下は前年比)

でも…このバイデン大統領の主張も一理あります。彼の根拠は今回のCPIは前月比では10月の0.9%上昇に比較して11月0.8%の上昇に落ち着いた事…そうしてCPIの上昇の主な原因はエネルギー価格によるものだと言う分析です。(上記のグラフの上は前月比、上記の下は前年比のCPIの上昇を示しており…その内訳が下のグラフです。)

CPI上昇の要因(寄与度)

カタルは常に市場原理主義者なので…実際の相場を観て判断をします。株価でもデータでも…何故、このような現象が生まれるか? その背景が、必ず、存在するわけです。

そのストリーを考えるようにしています。カタルだって…いくら馬鹿と言っても、一応は、普通の程度だろうと思っています。だから識者の意見も…色んな人の意見を参考にします。その中で市場の動きと「整合性」が一致する解説を重視するわけです。

このインフレの考え方は、コロナ動向も背景に流れていますから、難しい…ですね。

ですが…バイデン大統領が主張する「一過性の現象」は。やはり…「疑い」を持って眺めています。トヨタの工場が度々、停止に追い込まれているように…半導体以外の自動車部品もアジア圏の下請け工場でコロナの発生の為に、供給面で滞っています。

そんな状態なのに…一概に、昨年の原油価格の水準が安いから、CPIが大きく誇張されていると言う説が正しいのかどうか…。だって人口の多いアジアの稼働は制限されていてもこの原油動向なのです。仮にアジア圏の活動が活発化したら、原油価格は更に100ドル、120ドルと上がるかもしれません。

このインフレと海運相場は、同じような…ベールに包まれています。

でもカタルはPERの観点から見て…今の市場は間違っていると考えています。このPERと言う指標は、合理的な尺度だと思っています。レーザーテックの130倍と川船の1.7倍が同列に扱われているのは、やはり、何かが…狂っています。常識的にはレーザーテックを空売りして、川船を買う「裁定概念」が働く筈です。こう単純に行かないのが株式市場ですが…少なくともカタルの論理回線は、そのように…繋がっています。

カタルは長く市場と論理的なギャップを株価に見出して、そのギャップを埋めるのが証券マンの務めと考えてきました。そのギャップを埋める過程で「儲け」を手に出来るのでしょう。

三菱UFJの四季報の様子(上が最近の修正された業績)

しかし「失われた時代」以降…謎が増えています。純資産価格の株価とのギャップなどは代表事例です。三菱UFJの一株当たりの純資産は四季報数字で1353円です。毎年黒字を稼ぎ出しており、配当性向は今期35%程度です。残りの分は内部留保され…会社の持つ財産は増え続けるのに…何故、株価の評価が629円程度なのでしょう。

何故、三菱UFJは、もっと自社株買いを実施しないのでしょう。論理的には、1353円の財産が629円で手に出来るのです。「濡れ手に粟」とは、このことです。簡単にお金が2倍以上になるのです。もう馬鹿経営者です。こんなバカが、日本のトップ銀行の指導者ですか? でも金融は自己資本比率規制の問題がありますから、一概に内部資本を使う訳にいきません。成長投資で総資産を増やせば…その投資先により、自己資本の積み増しが必要になります。「足枷」が掛けられているのですが…それを考慮しても不可解な謎です。

必ず…このギャップは修正されます。始まった「株主還元相場」において…どの時点か? カタルにもその開始時期は分かりませんが、必ず、起こります。

このような不可解な謎が多く市場に存在し、至る所に儲けの「ギャップ」が転がっています。

カタルが注力している船株でも同じです。

日本郵船(9101)の日足推移

川崎汽船と商船三井は下値圏ボックスの壁を抜けました。川船は11月4日の5920円です。そうして本日は7040-7180-6960-7090₌4653600(9:45)です。一方商船三井の下値圏の高値はやはり11月4日の7650円です。本日は8000-8080-7930-7960₌1348000(9:46)です。直近の8280円は抜けていませんが、川船は7110円を抜けました。故に…川船が一番強い動きです。

そうして…問題は、日本郵船です。11月4日の高値は8940円ですが、今回の波動の高値は8580円で本日は8240-8340-8190-8280₌1685000(9:48)なのです。一番弱いのが日本郵船です。でも常識的に考えれば…みんな同じように動く筈です。

それなら…8940円を抜けてない日本郵船を、ここは攻めるのが筋でしょう。今度は日本郵船が8940円を奪回してから…川船の8770円の新高値に動くのが…常識的な論理だと思っています。故にカタルは、たった200株だけですが…本日は日本郵船を8200円で200株だけ買いました。

株価の値動きと「市場の整合性」の話です。

こういう不可解な市場の矛盾を一つ、一つ改善していく作業が証券マンの務めであり、その行動がやがて市場原理を根付かせる社会を創ります。合理的な株価を形成させて…デンソーのような…まともな経営陣を応援するのが市場原理主義です。こういう小さな「積み重ね」が、正常な名目時代を創って行き、やがて日本人の若者も希望に向かって活動的になるのでしょう。

村社会論を押し付けるから社会が歪みます。その結果、まともに働く意欲を失う若者が増えて…振込詐欺の受け子に加担する馬鹿も増えます。トップが襟を正して頑張る姿を見せるのが、本来の経営者でしょう。

日本大学の学長のような馬鹿が上に行くシステムは、どこか狂っています。爺は若者に道を譲り…求められたらボランティア程度で、若者を補助する程度の「助け舟」を出すのが、爺の務めでしょう。それを…「俺はまだ仕事が出来る」と思っていることが、そもそもの間違いです。森元総理なんか見ると…情けないレベルに見えます。正しい市場原理競争をしてフェアな法の運用をすべきでしょう。

政治家は効率化を阻害している悪法を改善すべきです。最近はカタルの周りで道路工事が多くなっており、働かない建設労働者やガードマンを観る機会が増えており、腹立たしく思うのです。この程度の仕事に3か月も4か月も時間を費やす馬鹿レベルの人間が、日本人です。

どうも悪戯に…安全ばかり求めるから、こんな不合理なやり方になったのでしょう。もっと中国でも、インドネシアでも…どこでも構いませんが、日本社会へ参入させて…「自由競争の原理」が働くような仕組みすべきでしょう。たぶん…合理的な建設工事なら、効率は40%以上は高まると思っています。

建設現場の話をしましたが、他の産業でも同様の仕事ぶりなのでしょう。やはり…ここは一気に、AI利用のロボットの活用を選択すべきなのでしょう。ファナックの株価は24320円ですから100株で243万円も必要ですね。でもお金のある人は、買っていくと良いのでしょう。もう人間が、労働をするような時代ではなくなるのでしょう。記念、100株だけ買ってみたいけれど…船も更に買い増しをしたいし…困ったな。

ファナック(6954)の月足推移

カタルの考えている時間軸は、長い時間ですから…月足の時間軸を延ばしたものを掲載しておきます。これを観ると完全な三尊天井を形成しています。このパターンから高値を抜いた形は、最強のチャートになります。たぶん…ファナックは株価10万円に向かい…大きく上昇する時代がやって来るのでしょう。

若者はニーサなどで、コツコツと毎月、5年から10年ほどファナック株を買い続けると使い切れないお金が残るかもしれません。ファナックは日本を代表するロボットの会社でAIの Preferred Networks(PFN、プリファードネットワークス)にも、確か…トヨタなんかと共に出資している筈です。やはり「スマボ」(スマートロボット)の世界は魅力的です。

日本は少子高齢化が進み生産人口が減りますが…484兆円の内部留保を使い、最新のロボット工場を作り、一気に生鮮性の面で世界トップを目指せます。だから政治家は5G回線を通信社に任せずに…政府主導で大切なインフラ整備をすべきでしょう。率先垂範をして社会基盤を整えないと時代が大きく動きませんね。これは政治家の役割です。

岸田さん、分配や賃上げも良いが…未来社会のインフラ整備は必要です。通信社の民間に任せる問題とは違います。更に電力です。送電網の整備~SMRなどの議論を早く始めないと間に合いません。本来の…仕事をすべきです。

馬鹿でもわかる理屈です。もう旅立つのかな? 

川船は…下値を待っているが、追加で買い増しは難しいのでしょうか? 出来高は715万になって来ました。一気に抜けたら買い増ししますが…今週は休む可能性も残っており…どっちかな? もうこのまま一気に行っちゃうか? 

どっちでしょう。貧乏人は行動が制約されます。せめて自由に株を買えるような器になりたいものです。それでは本日は…この辺でお終いです。また…明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2024.07.24

    7/24
  2. 2020.06.23

    6/23
  3. 2016.08.22

    8/22
  4. 2022.06.21

    6/21
  5. 2017.03.28

    3/28
  6. 2017.03.23

    3/23
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本