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先ずは…やはり「トヨタ」(7203)でしょうか? EV戦略を発表しました。此方です。

同時に、こちらの評価が変わります。ですが…そもそもEV化の話より、カタルが問題にしているのは、サプライチェーンに絡み、みんなで耐える構造問題です。村社会論理の強要です。トヨタは自身の利益を確保するために、必要以上に下請けに犠牲を強います。その結果、下請けはカツカツの生活しか認められず、適正な設備投資が出来ないと推察しています。

だから…半導体の供給問題が起きたとも言えます。「ルネサスエレク」(6723)の話が代表事例ですが…企業にユトリが消えて…適正な設備投資が疎かになり…世界競争に負けます。でも最近のルネサスは変わって来ました。この会社もトヨタからの脱出を図っています。M&Aからの公募増資はそういう事です。このような公募増資は買いですよ。公募増資が一概に、発行済み株式総数が増えて、希薄化すると言う概念は、間違っています。ケース・バイ・ケースです。

村論理の良い面は、皆で耐えるから協調性が生まれ…団結力が高まります。今までは、この力が製品力に変わり…世界競争にも優位でした。しかしDX化が進み、進化が早くなったために、みんなの水準を上げるのに…時間が掛かりますから、構造転換が鈍くなり、結局は世界競争に負けたのです。半導体を考えると分かります。

それがテスラとトヨタの時価総額の違いです。

この動向を素直に認め…「日本製鉄」(5401)は自立した競争に転換したのです。「甘えの構造」を自らが、「断ち切った」のです。この辺りの感覚が、読者の人に理解できるかどうか…この話と岸田政権の金融所得課税から、昨日の自社株買いへの否定的な見解は、自由より規律を強いる村社会的な考えです。岸田さんは、そういう人なのでしょう。

今回の北京オリンピックの対応を観ても、周りを観て対応を決め、安倍さん派閥の高市早苗に押され、結論を出しました。玉虫色の決着です。

カタルの市場原理派閥とは違うようです。従来の官僚に近い考え方に見えます。自分たちがコントロールできると…考えているのでしょう。まるで宮澤喜一の亡霊を観ている想いです。自由を求めると…責任が生まれます。日本製鉄は、その甘えの構造から決別したように見えます。どの選択が正しいのか…難しい話です。

一方、関西スーパーの最高裁の決定は、やはり不満です。内容を知ると本当はH2Oとの統合は株主の意見なのでしょうが、混乱した背景は、ある株主が最初は統合に賛成して投票したが、専務が株主総会に出席したために、代表権を持っているから、前回の郵送投票が無効になり、株主総会での賛否が問われたようです。

その際に、無記入にしたので…株主総会では、散々この場合、「否決扱い」になると言っているのにも拘わらず…です。その為に、再度、どっちか問われたから、統合の賛成の意思を示したようです。つまり実際は統合に賛成だったのです。

OKは「ルールを厳格に適応しろ」と主張し、最高裁は「真意を重視した」のです。カタルなら、もう一度、株主総会をやり直させます。だから…最高裁の意見が正しいとも言えます。東京機械とは…別次元の話です。

要するに…日本のルールは曖昧で…異質なのです。

カタルは此処を「グローバル論理」にすべきだと思っています。内部留保の話などもそうです。そもそも日経新聞が、正しく市場原理を説明しないから、岸田さんのような考え方が生まれます。日経新聞は、一度も…武者さんが述べた米国のSP500の株主還元が100%近いと言う報道をしてないと思います。

カタルも驚きましたが…これが市場原理です。

成功した企業が新しい産業を応援する仕組みです。そのお金が新興企業に流れます。古い産業が新しい産業に…「新陳代謝」を促すのが、米国型の市場原理です。日本は、その資金を貯め込み…村論理を強要して、真の競争を避ける仕組みです。その代わり…「出来ない奴」も救うので…終身雇用や年功序列なのでしょう。米国は、激しい競争で淘汰する仕組みです。その違いでしょう。カタルは歩合セールスだったので…市場原理派閥の流れです。

さて…トヨタから発展させましたが…米国では先日、説明したPPI(生産者物価指数)が前年比で9.6%、前月比で0.8%も上昇し株価のインフレ懸念が高まっています。でも…ね。仮にテーパリングが早まり…金利上昇が早まっても、当面は大丈夫なのです。それより、むしろ…インフレへの警戒感を怠る事の方が問題です。

そうして…最後が此方です。このような背景があり、アリババの株価も上がっているからソフトバンクが買われているのでしょう。故に、カタルはソフトバンクを1500株利食いして…川船を寄り値から…段階的に追加で1000株買いました。

この「冒険」が、正しいかどうか分かりませんが、もともと爆上げの後なので…1週間程度の「休み」は、あり得ます。ただ長く休むようでは駄目でしょう。

カタルは年末年始に、一気の新高値更新を頭に描いています。この時間軸が正しいかどうか…分かりません。場合によれば、駄目になるケースもありますし…時間軸が、年末年始ではなく3月末などにズレることもあります。

この辺りの選択は難しいから、それぞれ…読者の「選り好み」で対応が変わります。でも基本は…全体相場は、既に「岸田政権」が余程の馬鹿をしなければ、日本株は、新しい時代の扉を開けていると思っています。心配は要りません。

要するに自分が、どの意見を採用するか…決めるのが株式投資です。ハイリターンを求めればリスク度が上がるのが当たり前の話です。株式市場に「甘えの構造」は存在しません。堅い投資を選択するなら、配当利回り株です。

米国PPIの上昇は、間違いなくCPIに転嫁され…今のところは人件費も上がっています。つまり米国の物価高は正常な動きに見えます。一部で言われているスタグフレーション懸念はありません。

問題は企業物価指数を転嫁してない日本ですが、徐々にマインドが変化しています。最初、チョロチョロ…なかパッパなのでしょう。カタルは、いよいよ「名目時代が加速する」と思っています。この意味は、ガラガラポンまで…行かなくても、年金生活者は苦しくなり…若者に所得移転が進みます。当たり前です。

戦争体験者は、もう存在せず…年金で食えると言う道理が間違っています。

今までのような状態には行かないでしょう。故に我々、年金族は「頭を使い」賢くお金を貯めましょう。配当利回り投資を実施すれば…お金が10年後には2倍になります。日本製鉄を買う行為は、そういう事です。

三菱UFJを買う行為は、インフレが進む対応です。インフレが進めば金利が上がりますから、貸出利ザヤは増えます。追い風です。ただでさえ…金融革命の真っただ中です。DX投資の恩恵を一番、受ける業界です。高い人件費がどんどん消えています。だから金利が安くても…儲けは落ちません。来年は、どの程度…加速するかで4桁を奪回するような相場になるかどうか…。

インフレになると…物の価格は上がります。一番、恩恵を受けるのは株ですよ。土地もそうです。資産投資が盛んになり、金融・証券・不動産の3点セットが潤います。日本は長くこの資産投資を否定してきましたから…ガラガラです。

「先着」様は、大変な恩恵を受けます。こんな事は決まっているから、野村証券株も余程の馬鹿をしなければ…4桁奪回です。みんな追い風です。どれだけ…その追い風を、帆に受けるように行動できるか? この競争です。

忘れていました。今、川船を、もう1000株買いました。買値は6780円でした。この買いは別口座です。そういえば…先日、野村証券の損出しのクロスをしました。2万株だけ買値を引き下げたのです。その為に担保が空いたのです。まぁ、当面は6800円が基準でしょう。どうなりますか…。少し…損を出し過ぎたのです。なかなか上手く数字を合わせることが出来ません。

年末は、このような「税金対策」が横行しますから…小型株の値動きが弱いのでしょう。ですが、もうそろそろ…その行動も一巡するタイミングで、年末年始、「特有の相場付」に変化する筈です。楽しみです。

各自が、自分の好きな選択肢をやれば良いのでしょう。カタルは相場の見処を随時、解説しています。相場の背景を良く知っていれば…リスクを理解でき、相場を楽しめます。

岸田さんのような意見が、まだ出るのは、やはり日経新聞がバカ新聞だと思っています。正しくROE経営を解説してないから、日本製鉄の動きも、トヨタの話も…経営者や政治家に伝わっていません。本当に、東大を卒業した輩なのかどうか…。日本の教育水準と言うのは狂っています。最後は此処です。教育改革です。これは時間が掛かります。何故、晩年になって、自らの失敗を認めた宮澤喜一の亡霊に、再び…悩まされるのでしょう? 

だから株は、「市場要因」が大切なのです。個別株要因より、市場要因で…株価は今はPERの基準が10倍でも、国全体が活動的になるなら15倍、20倍に評価が変わります。その中で、買収価格のPER1.7倍の評価の川船は、やはり異質です。GPIFを始め、日本生命も、東京海上も、しっかり運用をしましょう。パッシブだけなら…あなた方は失業です。「市場の歪み」を正すのが、金融マンの務めです。それでは…また明日。



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