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残念ながら…米国株は「難しい状況」が続きます。ナスダック指数は注目していた7月26日の11533のポイントの壁を破りました。ですが…大きな抵抗拠点ではなく軽い感じの拠点です。でも、この辺りを当初から「下値の目安」と思っていただけに、破られたことは…少しショックです。

ナスダック指数の日足推移

でもアップルは流石です。この場面の150ドルの壁より上の株価位置で、下落は止まっています。基本的に下値が切り上がるパターンが維持されるかどうか…ですね。200日線をアップルは回復してから、その水準を割れていますから、チャート論では、ここから下は「買い場」になります。

アップルの日足推移

株を買う「ポイント」と言うのがあります。前回付けた高値の位置とか…。移動平均線の株価位置とか…です。カタルはこのような抵抗拠点を、買い増しするポイントにしています。具体論では、いま薦めている「Jトラスト」(8508)を参考に解説しましょうか…。ですが、どの株も同じです。

Jトラスト(8508)の日足推移

今回の8月18日に付けた755円の高値からの下値として、まず思い浮かぶのが、昨年11月に付けた636円の高値です。その次が25日の移動平均線です。これは今現在1日あたり5円ほど…移動平均線は上昇を続けています。だから本日は610+5円で、たぶん…615円前後でしょう。その次は、前回の6月の高値の550円です。このように過去の株価トレンドから下値の抵抗ラインを読みます。

このようなチャート論の他に、ポイントと思われるのが、ストップ高をした日のVWAPの646円などです。出来高が大きく膨らみ…市場から注目を受けた日です。このようなチャート論と共に…企業業績を組み合わせて、未来の株価を考えて行きます。

Jトラストは特定の「仕掛け筋」が参加しているようですから、過去の株価トレンドを踏襲する可能性が高いのです。だから過去の株価トレンドも組み合わせて…未来の株価を複合的に考えて行くわけです。ですが…仕掛け人たちの意向だけで、株価が決まるわけでもありません。未来の事は誰も分かりません。あくまでも参考にする程度の話です。

証券マンの10年生程度だと…世間を知りません。カタルは地方から上京して東京の現場を観て…様々な体験を積んできました。今は消えたと思いますが…上京当初は「街金」の存在は奇異に映りました。「アイチ」など…力のある街金は、市場を揺るがす存在でした。ノンバンクの力を利用するのが仕手筋です。大手銀行系列のノンバンクは多く存在します。金融の世界は、信用力が命で…お金はあとで付いてきます。

株式市場の場合は、特にその傾向は強いですね。このJトラストの藤澤さんも金融の魅力に嵌まった一人です。ソフトバンクの孫さんもそうです。決して、コツコツ…働いて得たお金で、大きなお金を得た人はいません。やる気さえあるなら…チャンスを活かして、頑張ることが出来るのでしょう。カタルはそれを信条にして、今も頑張っています。でも何回か…チャンスがあったのですが、運に見放された印象です。なかなか…貴重なチャンスをものに出来る人は限られるのでしょう。

株式投資をしていると、株価が10倍以上になるケースに多く遭遇します。でも折角のチャンスなのに…何故、そのチャンスを上手く活かせないのでしょう。この辺りは謎です。成長株投資は「時間の我慢」ができません。どんな成長株も、株価が10倍以上になる為には、やはり時間が掛かります。たった1年や2年も…待てないのです。それが人間でしょう。

さて…全体の相場は104円安の27522円です。メディアは「円安」と述べていますが…実態は「ドル高」です。このドル高局面は、日本にとって優位です。先ずはサプライチェーンから安全保障に格上げされ…中国へ生産基地を移転させた国内勢が日本国内に回帰します。円安は輸入物価を上げますから、資源のない日本はインフレになります。これも長く失っていた「デフレの心」を変化させて…早めの行動が必要になりますから、ポジティブ思考に日本人を変えます。前向きに生きる人間が…これからの時代は、勝利を収めます。

今まではデフレ局面ですから…動かない事、「待ちの姿勢」が利益を生んでいました。しかし変わります。だから今までの認識を捨てなくてはなりません。

苦節33年、一度も38915円の高値を超えることが出来なかった…駄目な日本は、外部環境の変化でチャンスがやってみます。このドル高局面は、日本にとって悪い話だけではないのです。視点を変えて考えるべきでしょう。メディアの報道の仕方は、間違っているように感じています。カタルは少し余裕が出てきたので、昨日から、下値を待っていましたが、なかなか…下値が買えませんから、Jトラストの625円、そうして本日は620円と615円を買い増しを始めました。

四季報の発売日は、来週末の19日でしょうから、多くの人が、その時にJトラストが大きく変わった姿を目にします。いよいよ…一般認識の相場になります。

これまでは玄人と言うか…専門家筋だけが知る相場です。あの300円割れの買いなんか…通常の人間は、絶対に買えません。既に売っちゃったけれど…抜群のタイミングでした。我ながら…褒められるものです。しかし…如何せん、買う株数が少な過ぎました。

でもそのおかげで、こうして大きく乗れることが可能になっています。大きくと言っても、カタルにとっての話です。基準は、それぞれ違います。でも今のカタルにとって、冒険とも言える金額です。100株でも100万株でも…同じことです。相場に「参加している」事には変わりません。ここが「机上論」と違うのです。自分の気持ちの変化が違います。

先日、八尾の「おわら」を観てきましたが、実際に行くのと、映像では…また感覚が違います。相場も同じです。「机上論」では、意味がありません。やはり実践に勝るものはなしです。

上海のコンテナ船相場

そう言えば…日経新聞にも掲載されていましたが、米国の景気後退など…が主因になってコンテナ船市況が崩れてきました。今は5000をピーク時には超えていましたが、先週は306下がって2847となっています。だいたい半分程度まで下げています。

日経新聞の日本郵船の報道が「切っ掛け」で本日の船株も下がっていますが…どの辺りで相場が落ち着くのでしょう。米国の景気動向も、これから悪化します。基本的にカタルは既に、1/3まで市況が下がっても、株価は大丈夫だという論者です。依然、9月の分割から年末にかけての「戻り相場」で高値を奪回する可能性さえも考えています。どうでしょう。

それ程…この低PERは謎なのです。

一株利益は7000円で株価が8090円ですからね。どういう解釈が正しいのでしょう。サッパリポンのカタルです。今のように全体市況が悪化してくると、基本的に「どの株」も駄目ですが…期間が限られた駄目押し的なイメージです。

FRBの9月の利上げは0.75%と言われていますが…通過したら、この材料の価値が消えます。賞味期限が限られた悪材料です。そもそもインフレ圧力は、米国にとってドル高になるように優位な話です。ユーロとドルの為替は、昔は120円と100円程度でした。感覚的に20%程度、常にユーロが上でしたが、今はドルが勝っています。確かに円は、他の通過と比べても、かなり弱いです。でも…円安は基本的に、国内回帰を促し…設備投資の循環とマッチします。

今までの上場企業の設備投資は、海外向けが殆どです。ですが、この円安を観て…あるいは安全保障の概念から「国内回帰」になっています。つまり、これからの設備投資は、国内にお金が落ちます。だから大きく変わります。

今の相場は、年末年始に向けた「買い場」だと思っています。ですが…少し分からないのがQTなどの動向が、市場にどんな影響を与えるかが読めません。今月から大きく新規の供給量が減ります。マネタリーベースの削減が、実態の経済に、どの程度の影響を与えるか? もう一つがパウエル議長の「トラウマ」の度合いです。これは個人的な読みですからね。

米国の人件費の推移

人件費の高騰程度で…インフレ圧力が増すとは、思っていません。高止まりはしますが…逆に資源高のファクターの影響が消えます。

米国の平均時給の推移

仮に株価が更に大きく崩れるケースは、何かが、更に「起きる可能性」も否定できません。カタルはドル高を観て…ドルの基軸通貨の崩壊が、早まるんじゃないか…とも、危惧しています。この問題は、何れ…必ず起こります。だいたい…大きな下げは、複合的に訪れるものです。今回のインフレ程度では、この辺りが良い所の筈です。6月の安値を破ることはないでしょう。

人件費が、資源に変わりインフレ圧力の鍵になりますから、このチャートとデータも掲載しておきます。ですが…株価と違い、この人件費は、経済の遅行指数です。だから反応は遅れます。ですが…金利高を受け、既に住宅価格も下がり始めており…どんどんインフレ圧力のファクター要因が消えますから、年末年始は、間違いなく景気問題に「市場の焦点」が移行します。こんな事は、既存の路線です。問題はパウエルの心です。彼はバイデン同様に能力を疑っています。トランプは大嫌いですが…バイデンも「今一つ」の印象です。

日本郵船(9101)の日足推移

お船の下げ幅が加速をしています。商船三井の3200円台は、買い場だろうと思っています。現時点の日本郵船と川船のチャートも付けておきましょう。何れも200日線ラインまで下押しています。そんな所で…本日はお終いです。また…明日。

買ってみたいが、担保がありません。トホホの…貧乏人のカタル君です。

川崎汽船(9107)の日足推移


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