効率化投資とブツブツ投資

最近の米国株を観て…既に米国は「新しいステップ」に移行したように思っています。たぶん…バイデン大統領の「インフラ法案」による米国復活の動きを先取りしているのでしょう。バイデン政権は2021年7月に3兆5000億ドル規模のビルド・バック・ベター(BBB)法案を発表しました。でも合意のうえで…結局、1兆2000億ドル規模に縮小を余儀なくされています。その内訳は此方です。

何故、こんな事を考えているのか?

NYダウ平均株価の日足推移

最近思うのです。NYダウ平均株価は強い動きですが、最近のナスダック指数は戻りが鈍いように感じていました。その様子を見てみましょう。先ずはNYダウ平均株価の動きは此方です。そうしてナスダック指数の値動きの二つを比べました。何れも時間軸は同じです。既にNYダウは200日線を上回り…完全にこの株価上げ波動の「乖離調整」待ちに見えます。

ナスダック指数 の日足推移

ですが…ナスダック指数は、ようやく200日線を上回った所です。でもこの二つの謎は別な指標を観ると…この理由が解ります。今度は米国を代表する3つの指数を…S&P500種を加えて、長い期間、観察しました。このチャートは週足です。如何でしょう。

米国3指数の週足推移

時間軸を変えて…相場を観ると時代の変化が分かります。

どちらかと言えば…このインフラ法案は昔の生活に対処した生活基盤の再生です。つまり米国の総合力を上げる動きでしょう。最近の米中関係を観ると、米国の軌道修正が明らかです。日本が過去1980年前後から「輝いた時分」と中国の対応は明らかに違います。

日本はプラザ合意を受け入れたのです。その為に大幅な産業構造が修正されました。カタルの友人の一人は、燕で洋食器を生産して、丸紅を通じて世界に製品を販売していましたが、しかし…敢え無く倒産です。

この事例を観ても…分かるように、日本は変化を怠り、「雇用確保」に乗り出した間違った政策は、単に…「成田闘争をした無駄な時間だった」訳です。例のパイオニアの指名解雇事件が「失われた時代」の出発点でしょう。あの時のメディアの対応など…。だから日本の経営者は、日本での生産拡大を諦めて…中国に進出したのでしょう。基本的に多くの産業は日本発の面が強いのでしょう。

この空洞化を上手く利用したのが、天安門事件からの中国の鄧小平の対応です。

最近は上海派閥の勢いは陰りを見せ…中国は方向転換をしていますが、やはり…指導者と言うのは、幼年期の想い出が重要です。習近平は「穴倉生活」ですからね。きっと心のどこかが「歪んでいる」のでしょう。本日の日経新聞の一面の東電と中部電力の洋上風力発電の売却は頷けます。

今でも、方針は割れていますが、既に多くの企業が日本回帰を始め…ベトナム、タイなどへ生産基地を移転させています。日経新聞などのメディアが、早めに…このような動きを加速させるか…どうかは日本の政策に重要な事です。日本人と言うのは…自ら道を切り拓きませんからね。

相場を観ていると、その事がよく分かります。株価が上がらないと自分が株を買おうとしません。要するに…自分で決断を出来ない人間が、殆どなのでしょう。

昔から…カタルには疑問でした。誰かが「統一教会」の事を言い出すと…皆で寄って、たかって、「虐め」のように見えます。公明党など…創価学会がバックボーンですから、この程度で収まったのでしょうが、京都の坊さんの…観光施設、清水寺や金閣寺などが、何故、宗教活動なのでしょう。常識的には此処まで…踏み込むべきでした。事の善悪と言うか…良識と言うか…厳密に言ったら…統一教会も創価学会もそんなに大差があるのかどうか…。

カタルの顧客に…昔、Iさんと言う「坊さん」が居ました。株の売り買いをしても税金がかからないのです。奇妙な想いでした。敷地内に幼稚園を営んでいて…たぶん、あの幼稚園も税金を払っていたかどうか…疑わしいものです。まぁ…何処まで厳密に観るかどうか…。だからカタルは早くから「キャッシュレス社会」にすれば…良いと思っています。

「DMG森精機」(6141) の月足推移

最近紹介した「DMG森精機」(6141)のNHKの報道は「価値が高い」のです。カタルが機関投資家なら「間違いなく」コアの銘柄に据えます。「新日鉄」(5401)と同じような響きを感じています。新日鉄は確かに時間が掛かりました。既に1年以上も時間が経過しています。読者からのメールで…その存在を知ったのです。

この報道の…森社長の「労働生産性の改革」の話はすごいですね。

「1人当たりの年間の総労働時間を比べると、ドイツの工場の1700時間に対し、三重県の工場はおよそ1.4倍の2300時間。つまり、ドイツよりも長時間働くことで、何とか同じ成果を生み出していたのです。」と言う部分や、「複数の工程を1台でこなせる高性能の機械に置き換え、自動化を進めた結果、10年前には200台を超えていた機械の数は、今では33台まで減りました。」との発言を観ると…株価は、此処から2倍、3倍になる可能性を感じています。

先日、カタルはこう述べました。「豊田通商」(8015)や「リクルート」(6098)の売買を通じて思ったのです。何も僅かな値動きなら、無理をして小型株を選択しなくても…ある程度の値幅ならそう難しくはないな…と実感をしました。

このDMG森精機は工作機械の概念を変える可能性があります。

何故、半導体の製造装置だけが「高PER」で…市場で評価されています。しかし工作機械の日本は世界でトップなのです。「ファナック」(6954)などは良い会社です。DMG森精機の10倍を割れる株式評価は納得できません。こちらが一般的な日経新聞の解説ですが…。よく纏まっている報道では、此方がネット上にありました。2022年年度は確かに2021年ほどではありませんが、なかなかの水準です。

2021年から2022年の株式市場の環境はあまり良いとは言えず…どちらかと言えば調整局面でした。故に…このDMG森精機などは、此処から変身を遂げても良いように感じています。本日はこんなところで…良いでしょうかね。カタルは非常に多くの関心のある銘柄を伝えています。問題は此処からなのです。多くの人は売買方法が間違っています。

多くの読者は、自分が絶対に間違いないと思っています。例えば…カタル銘柄で大きくやられている「エーザイ」(4523)ですが…カタルは安い時から、ソロソロ…と思っていました。前の失敗の時の反省をしています。あの時も結局、大きく損をしましたが、今回のレカネマブは期待の新薬です。

そもそも痴ほう症と言うのは、なかなか…見分けがつきません。家族でも分からない程です。かなり進行した状態なら分かるのですよ。でもその時は、既に「時、遅し」です。大変な事なのです。カタルは身近に…3人の痴呆症を観察しました。だから…かもしれませんが、この薬に対する期待は高いのです。薬の開発に30年、40年もかかるのです。この臨床効果を得るために…特に痴呆症は他の症状と違い、変化が分かり辛いのです。

やはりまだ底入れとは言えないようですが…徐々に市場の評価は増しているようです。この夏ごろか…あるいは先になるか分かりませんが、カタルはノンビリ構えです。

同時に…「大阪チタン」(5726)も魅力が、増してきました。此方は偶然性の産物の期待もあります。ロシア制裁です。まぁやられている仕手材料株の選定ですが、両社とも魅力があります。別に目先でなくても構いません。それぞれ…自分の気に入ったものをやれば良いのでしょう。

「大阪チタン」(5726) の日足推移

肝心な事は…ブツブツ投資は、「失敗を前提にした売買方法」です。そりゃ…失敗しない方が良いのですが、それでも人間は間違いを犯します。だからそれを考慮した売買が「ブツブツ投資」です。こればかりは…自分の力量は、自分しか分かりませんから、自分で配分を考慮しなくてはなりません。エーザイはまだですが…大阪チタンは既に200日線に到達しています。此処からでしょう。

「川船」(9107) の日足推移

まぁ偶然の産物ですが…実は間違って3100円の指値買いを3150円で発注したために…この株価で200株を買いました。その為に、ここから売買の株数を200株単位に増やします。仮に…「川船」(9107)のケースなら、ここからが買い場になります。観てください。

大阪チタンは、株価上昇波動の「初の200日線割れ」です。エリオットの株価波動通りの値動きになっています。まぁ2000円程度まで下がるとは思っていませんが、仮にその水準になっても、いつか…株価は戻るでしょう。

何故なら、大阪チタンは此処から生産計画を上げますから…企業業績の改善は明らかです。第一株価調整波動の第一波か…、第二波か判断が難しいのですが、たぶん最高値の4850円を奪回すると思っています。ここから下値を丹念に買うなら…年末には「良い楽しみ」の銘柄になるのでしょう。何しろ…ボーイング社が「傾く」程、今回の事件は悪化したのです。

やはり長くなりました。要するに…ブツブツ投資と言うのは、間違いを前提に投資をする手法です。株価が下がったから、自分が弱気になるのではなく…逆に強気になれば良いのでしょう。まぁ、あまりに株を「買い過ぎた反動」でしょう。そんな所です。また明日。

会員の方はこれから会員レポートを書きますから…明日にでもお読みください。



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