どうしてそんなに…周りは悲観的に市場を見ているのか、カタルにはサッパリポンです。人間の感情は自己中心的なので自分の持ち株が下がり損を抱えると、どうしても強気に成れません。常に人間と言う動物は自分を中心にして物事を考えます。でも神様はそんなに多くの願望を叶えられません。利害関係のある案件もあるでしょう。誰に微笑むのか? 難しいですね。
昨晩のNY市場は、どうしてあんなに高いのか? 一昨日の大幅な下げも理解不能でしたが、昨日の上げも事前予想通りの観測が基になり、株価が大きく反応しました。雇用統計値の31.2万人増と言う数字が、意外感を市場に与えたのかもしれません。でも遅行性のある労働指数の話です。パウエル発言も効いたのかもしれませんが…事前に金利は下げています。
メディアは馬鹿なのでしょうか? 最近のレポートを読んでいると、未だに労働指数を大きく採り上げ…市場を解説している人が多く居ます。確かに賃金の上昇は可処分所得を増やし、GDPの消費、米国は約7割程度(日本は6割程度)を刺激しますから重要なのです。
でも金融政策の利上げを判断するのは、実際の消費者物価でしょう。
昔は、可処分所得が増え購買が増えれば価格(物価)は上昇するので、先読みする重要な指標価値がありました。でも…今の実社会はIT技術の発展で、トヨタのカンバン方式は一般化して、むしろデータ管理により適正な在庫管理が実行されています。つまり景気波動の循環の波が小さくなっています。昔は、物が売れると在庫投資を増やしました。でも今は小売りの動向が、直ぐに生産者に反映される時代です。だからわざわざ遅行性の労働指数を過剰に重視する必要はないのでしょう。
この辺りの感覚がスマートコミュニティーに変化しているのに、人間の感覚は昔の経験による判断をしているのですね。今は難しい時期です。故に相反する指標が多く登場していますから、読みが難しくなっています。データの利用の仕方も自分なりの工夫が必要なのでしょう。実際の消費者物価は、原油価格の下落もあり落ち着いています。昨年の1月こそ0.5%の上昇でしたが、これを除く昨年の平均は0.1%なのです。
カタルは市場原理主義者ですから、株価や債券相場などの市場動向を優先的に考えます。経済統計などより…もです。経済統計値は補完に過ぎません。ただFAANG株の株価位置はどう考えても高過ぎたのです。だから…FRBの利上げを切っ掛けに株価は下げましたが、「期待値の剥落」により、適性な経済活動が続く可能性もあります。ゴルディロックス相場の復活です。
この判断は、時間が経過しないと分からないのです。ただ言えることは、今の市場は過剰に悲観している印象を持ちます。
何故なら多くのFAANG株は、依然、高い成長を続けています。アップルはメーカーです。そりゃ、ソフトの伸びもありますよ。AIスピーカーも持っています。アップルのアプリ配信ストアの正月の売り上げは3億2200万ドルで1日の過去最高を記録したそうです。
でもスマフォは…駄目なのです。売り上げ構成が、物の販売ウェートが高いからです。ネットフリックスのPERが高いのはソフトを販売しているからです。利益率が高いのです。製品などのハードではなくて…。そりゃ、ソフトの製作費は莫大な金額が掛かります。USENがGyaOで失敗するわけです。高いクオリティーのソフトは…大きな支出になります。
中身を理解してないと、相場の成り立ちの観察も難しいのです。年末にカタルはFAANG株のPERを列挙しました。今はFB=PERは20.7、AAPL=12.4、AMZN=88.2、NFLX=106.2、GOOG=40.1です。やはりネットフリックスやアマゾンは、まだ高い印象です。
FRBの利上げにより期待値が大きく剥落したとは言え…未だにこのラインです。JPMは12.5です。三菱UFJがBMSの買収資金2兆円を融資するそうですが、はやく三菱UFJも…JPMのように、世界に認められる銀行に成れると良いですね。なにしろ純資産価値は1245円もあるのです。現状の株価は明らかにおかしい…。
本日は経済指標の話から、米国株の動向に触れました。メディアの論調に惑わされない様にしましょう。今は難しい時期ですが、日銀短観の売上高経常利益率の数字推移をみれば、株価が2万円以下になっている現状の方が、おかしいのでしょう。カタルは未だにデフレの関門である22750円が基準値だろうと思っています。当面はこの水準を挟んだ動きを展開し…消費税の引き上げ後、来年でしょうが、本格的な名目時代の確立に向け大相場がスタートします。
今はその下準備期間のようなものです。日本は成長を続けるアセアン諸国をお膝元に抱えています。最近、日本でも中国、韓国だけでなく、タイやベトナムの観光客も増えてきました。三菱UFJの2兆円融資はいろんな意味を秘めています。日銀がFRBの補完もしている訳です。逆に…昨年末に紹介した三井住友銀行の動きも注目されます。この関係は非常に重要な出来事なのです。
こういう話をするとワクワクします。 昭和30年~40年代の勢いがある日本国がいくつも誕生しているのです。インドネシアの人口は2億6千万ですよ。米国の3億2千万に続くのです。フィリピン、ベトナムはもう直ぐ1億台です。日本の金融力が活かせます。
どちらを向いて…人生を生きて行くか? 物事の事象には、必ず、光と影が存在します。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」って言いますね。
さて本日は…会員向けのレポートを書く日です。これから書きますから…明日にでも読んでください。