かたる:大発会で大幅な下落とは…長い現役生活の中でも記憶にあるのかどうか。通常は「ご祝儀相場」と言うのが、カタルの現役時代の村論理でした。カタルは法人営業の経験もあり、法人の場合、必ず、ご祝儀と言うものが存在しました。
昨年のソフトバンクBなどの相場は異例です。NTTの時は買い気配で…大手証券は初日の値決めまで、買い注文をストップするほどでした。時代が変わったと言えば…それまでですが、村論理も大きく変化したものです。
その意味で村論理の象徴的な経団連の会長を多く輩出した東芝の相場は、やはり…今年は注目を集めます。3030円が初値です。CEOが外部の車谷さんに変わり、難しい舵取りを求められます。確かに…日立と東芝の内容を比較すると「月とスッポン」の印象です。どう見ても…日立の方が、まともな会社です。
でもカタル論理は、株式投資は良い会社を買う事ではなく、変化の大きな会社の変化率を買うものだと言うのが…投資の主眼であります。株価は色んな要素から構成されています。株主構成なども重要な要因です。
邦銀株が割安にも拘わらず、何故、安値圏で長年、放置され続けるのか? それは日本と言う国が、総資産経営で規模の拡大を主眼に重視され経営されて来ました。大きい事は良い事だ。と言う論理で、利益は二の次でした。だから日立のような…なんでも屋さんが登場します。(この弊害を抱え…自己資本比率を上げる為に、下値圏で大量の公募増資を強いられました)
でも…市場原理の世界では、売り上げ重視ではなく投資効率の高いものが好まれるのです。低いものは淘汰されます。そうして新陳代謝を加速して、人類の進化に貢献するのです。「鉄は国家なり」などの名言は、社会基盤づくりが必要な国の創設期の話です。いつまでも新日鉄が国の代表ではないのです。やがて車もそうなるでしょう。シェアーエコノミー時代は、ものに対する拘りより、利便性を重んじます。
ROEの高い企業に、市場では資金が流れ…常に切磋琢磨の競争を求めるのです。それが公正な資金配分を成立させ、人類の未来に役立つのでしょう。
だからやはり…東芝は今年の注目株になります。村論理の日本では、多少の義理を欠いても再建中の東芝さんだから仕方ないか…と、世間は、村論理を追及をしないでしょう。その間に、日本経済の無駄を省き利益を求め、改革が実現できる又とないチャンスです。日本の大企業は非常に無駄が多いと思っています。効率を、どこまで追求できるか。
まぁ、利益成長が全てではないのですが…、昨日のNHKでは「欲望の経済史」を再放送かな? …をやっていました。カタルは途中から見たのですが、「自由の価値」も説いていました。だから中国は、どんなに成功しても、世界からは認められないのでしょう。ひどい監視社会です。自由な権利がありません。人間の欲望は面白いですね。
年初のレポートを読んでいたら、非常に珍しいのですが…金融株を掲げているものを見ました。此方です。カタルは、今、金融株の動向を注意深く観察しています。次の主役になり得るからです。名目時代の確立に欠かせない主役なのです。だからこのレポートを直ぐに発見できたのです。(でもこの考えはカタルの病気です。=万年、金融株には強気です。)
同じ…レポートを読む姿勢でも、自分自身に確立された相場観がないと、この手のレポートは見過ごします。アップルなどの企業業績の悪化は、周知の事実です。何故、これほど大騒ぎをするのでしょう。
もともとファーウェイ問題が起った時に、中国国内では不買運動が起るのは想定されていたはずです。だからあれほど…株価は急落したのです。でもチャートでは株価は下値圏ですが、暫くは下値保ち合いを経ないと買えません。どの株も、そんな株価位置に見えます。
でも古いバブル男のカタル君は、やはり…年初は「買い」でスタートしました。果たして…今年1年は、どんな年になるのでしょう。
激動だから…面白い1年になりそうです。先ほど、ニュースを聞いていたら、米国の大統領選前の前年は、景気刺激策が出やすい年だそうです。トランプ氏の再選のためには、株高は絶対要素の一つです。今年はわが国も参議院選があり、中にはダブル選挙などを予想する人も居ます。
株式市場の有名な格言に「人の行く裏に道あり花の山」と言うものがあります。この格言が一番多く登場するのは、悲観環境に怯える「金融相場」の時です。
米国金利は、既にFRBの年2回利上げ予想は消え…年内にも、利下げ予想を織り込む展開になっています。ISM指数はアンケート調査らしく…株安を素直に反応して急落しました。これほど…激変に景気動向が変化するのも、今の時勢を反映しているように感じています。多くの投資家の皆さんは、持ち株の損失に脅え…悲観に明け暮れているのでしょうが、早く自分の感覚を、市場株価に合わせねばなりません。それが最善の行動でしょう。
でも今の株価は、行き過ぎた株価位置だと思っています。早晩、新しい株価位置が定まりますが、もっと上の株価水準で均等を迎えるのでしょう。でも期待感を感じさせるほど…株価は上がりません。やはり本格的な上昇期を迎えるのは、早くて消費税の引き上げ後なのでしょう。一般的な観測では…来年でしょうね。でも金融相場グループは、意外に底堅い展開の筈です。
問題は逆業績相場に変化したアップルの株価動向など…下値が固まる時期が、いつなのか? 多くの株は昨年末で、既に下値を叩いているものと考えています。だからカタルは年初からラッキーと思い…株を買いました。今年は、初の東海大が箱根駅伝で総合優勝を新記録の樹立で果たし幸先のいいスタートをしました。
景気は「気力」
人間は、自分自身の心の持ち処で…如何様にも変化できるのです。悲観や不安などの感情は、「塞翁が馬」のチャンスでもあります。この天から与えられたチャンスを活かすのも、殺すのも…自分自身の判断です。それではみなさん、共に良い年になるように頑張りましょう。…また明日。
本日、買った株は…東芝、東邦チタン、SUMCOなど…。