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遂に…「日本製鉄」(5401)の株価が3000円台に乗りました。一時は「過剰流動性相場」も考えた程だった…のです。「疑心暗鬼」ながらも、このまま…株価は本当に3万円台を回復して「本格的な相場」に発展する可能性もあります。

いくつか…カタルの考えている相場と違う点があります。意外に強い動きをする半導体の「レーザーテック」(6920)と海運株=(川船=9107)です。両社とも減り行く利益の筈ですが…頑張っています。

一方、増え続ける利益の仕手材料株候補も「エーザイ」(4523)と「大阪チタン」(5726)は先行する形で株価が上昇しましたから、たぶん…上昇期の「途中の休み」でしょう。

特に不思議なのが、昨日、日経新聞で報道された「インドのエア・インディアが米ボーイングの航空機を220機、購入することで合意したと発表した。欧州エアバスも同日、エア・インディアが250機を購入することで合意したと発表していて、計470機という過去最大級の取引となる。」…と言う材料です。でも何故か…「大阪チタン」は無反応でした。

本当に株と言うのは難しいです。単純に…良いと思っても駄目だし、企業業績が良くても…駄目なケースが多くあります。

「Jトラスト」(8508)などは、何故、これほど下がるのか…理由がサッパリ分かりません。たぶん個人の決算期待が強すぎて…逆に行ったのでしょうが、それにしても不可解な現象です。たぶん…基本的に、全般の相場は、あまり強気ではないのでしょう。まさに市場は「疑心暗鬼」に包まれて動いているのでしょう。やはり昨年の後遺症が尾を引いていると思われます。

米国1月の小売売上高の推移

その米国の消費は強く…利上げが続く予想になっています。年内の利下げ観測は「遠退いた」と言われています。今は3月の利上げに続き…5月も0.25%の利上げ説が有力です。やはり「インフラ法案」の影響が大きいのでしょう。意外に…消費は強いのです。この分ではソフトランディングです。一部で言われていた「リセッションの恐怖」は消えています。

バルチック海運指数」の推移

カタルは簡単に…中国経済が立ち上がらないと思っていますが、銀行融資を積極化させたりしており、既に、低迷していたスクラップ市場も改善を始めています。中国が動くと資源価格は高騰します。ただ、まだ…ばら積み船の「バルチック海運指数」は低迷状態です。そこまで強くはないのでしょう。

EUは相変わらず…高いインフレ状態です。金利高が徐々に効果を上げる筈ですが…もともと金融政策は時間軸が半年以上、先に効果が出ると言われています。場合によれば…1年近くかかる可能性もあり…難しい判断です。

「野村証券」(8604) の日足推移

買い辛いのですが…「野村証券」(8604)が気になって…仕方ありません。何しろ「日本製鉄」がROE経営に舵を切り、その効果を発揮して株価は「倍増」近いのです。そうして…珍しいことに日経新聞が社説で、このROE経営を打ち出しています。これは非常に珍しいことです。

昨日は成田闘争の話を報道していましたが、日本と言う国は面白い国ですね。いったい、どれだけ時間を浪費すれば…良いのでしょう。

「東芝」(6502)問題を言い…時間を、なんだと思っているのでしょう。「日産自動車」(7201)なんか観ていると…江戸長崎どころではなく…後出しジャンケンも良い所です。このような村社会論理があるために…海外からの投資がなかなか…入りません。一見すると、日本は市場原理の資本主義国家の筈ですが…実態は違います。日本人でも分かり辛いのです。

たぶん…「画一化教育」の弊害でしょう。世の中は、多様な社会なのです。最近はネットなどが発展して…いろんな意見を、目に出来る切っ掛けが増えています。それゆえ…カタルのような戸惑いを抱く人も多いのでしょう。まぁ、ノンビリやれば良いのでしょうね。慌てずに…。

日本のGDP

基本的に、昨日述べた「名目成長」と「実質成長」の鞘が、資産投資の利益に繋がります。だから論理的に観て…長く失われた時代が続きましたが、このコロナからの一連のロシア侵攻など…日本にとっては「神風」のような効果をもたらしています。安全保障問題もそうです。やはり漠然と考えていた「東西冷戦」の効果と同じ環境が、今回の米中対立で生まれるのでしょう。

章夫社長のオヤジだった豊田章一郎が長生きでしたね。カタルの親父の一つ上です。大正14年だそうですね。彼が米国に工場を建設したのは別に英断でもなく…円高で仕方がなかったのです。もしもっと早くに決断をするなら…プラザ合意はなかったのでしょう。

まぁ立派な人ですが…三井家と結ばれたのですね。あの時に三井銀行がトヨタを救ったからでしょう。面白い巡り合わせです。なにか…全ての時間が日本株の復活に流れているように感じています。だから…野村証券株を、また買い乗せしようと機を窺っていますが…なかなか買うチャンスが来ません。明らかに誰かが大きく株を買っている…買い方でしょう。

此処では…いくつかの「戦略」がありますが、どれが最も「効率」が高いのでしょう。日本製鉄も「みずほHD」(8411)も…みんな派手ではありませんが、名目成長と実質成長の差を感じて動いているように思っています。そんな相場です。全体の底上げのような値動きですね。だからチンタラに見えて…カタル向きではありません。伸びそうで…伸びない。そうかと言って…下げそうで下げない相場です。大きな資金がないと…底上げ相場は「貧乏人」には難しいのです。

やはり貧乏人のカタルにとっては、カツオの「一本釣り」のような相場の方が好みです。機関投資家ではありませんからね。

「大阪チタン」(5726) の日足

仕方がないなぁ~。3150円で200株を買うつもりでした、なかなか買えませんから仕方なく…今、3200円で200株だけ追加で株を買いました。これで手持ち株は1400株です。何度か…800円台の株価の時に買おうと思っていたのですが、機会がなく…あの企業業績を観てからカタルの負けを認めて4190円で…たった100株を買ったのが「切っ掛け」だった大阪チタンの話です。

800円で買わずに…この高値で買い乗せです。本当は3000円割れを想定していましたが、なかなか…下げませんからね。この株は、今は「おとなしい…株」に見えます。でも違いますよ。市場を代表する「仕手材料株」です。

だから…野村証券が戦略銘柄に、選択して…カタルが「やり過ぎだ」と述べるほど…しつこく手掛けていました。たぶん…年内の「何処か」で大きく跳ねることが確定でしょう。良い感じの調整場面です。「Vテク」(7717)のケースもそうですが…このような時間軸でやられると大変です。人間と言うのは「時間闘争」に弱いものです。まぁ読者の皆様の時間軸には合わないでしょうが…カタル好みの銘柄です。この真価は、のちのち…分かります。お楽しみです。

今の相場は非常にゆったり流れているようなイメージです。黄河のような…時間です。

まぁ…ノンビリと構えていれば…その内、良い選択肢も見つかることでしょう。慌てずにノンビリと自分自身の力量を判断しましょう。そうだ…昨日買った「Jトラスト」は上がれば…カタルは売ります。たとえ僅かな利幅でも…依然、カタルは薄利多売買路線を選択しています。下がれば…株を買いますよ。

この薄利多売買路線は基本的に手持ちの在庫の買値を市場株価に合わせます。この為の売り買いを続けて利益を貯める方法です。何度でも利用できます。その代わり手数料はネット証券と言っても、かなり膨らみます。とても対面営業では利用できません。

日本製鉄(5401)の日足推移

今は最近、配当の魅力からか…株価の値動きが早くなった日本製鉄のような株でも意外に時間をかけると…その内、利食いらしい値幅になります。本日、株を買って明日売るようなわけには行きませんが…。確かに日本製鉄は株価がここに来て上がっていますが…これは橋本社長がROE経営に舵を切っているからです。でも…目先は、少しスピード違反です。気を付けましょう。

でも…まだ自社株買いまでやっていないし…子会社群の整理も進んでいません。改革は道半ばです。でも日本人らしいROE機運は日経の社説にようやく載り始めています。でも書くことは簡単でも…実際の日経新聞は、自分たち自身が「ROE経営」をしていません。あの子会社群を観れば…明らかで総資産経営のままです。いう事は誰も出来ます。ですが実際にやろうとすると…内部から異論が噴出します。

R君の日足推移

アレレ…失敗したと思っていたエーザイの7620円が売れてきました。驚きました。何か出たのでしょうか? この嬉しさに…先日1億円だけですが自社株買いを実施したR君を1000株だけ…590円で、買ってみます。なかなか580円は買えませんからね。まぁ互いに…ノンビリやりましょう。それでは…また明日。



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