さて3連休後の日本市場は、どんな展開でしょう。流石の日本株も米国の金融政策を控え…240円安の33284円です。ここで面白いのは、時価総額基準で選択されている「大型株」中心のTOPIXは新高値の株価水準なのです。これまでの高値圏のボックス相場を完全に抜けており…「新高値」街道を更新しています。
しかし日経平均株価は違うのです。まだ高値を更新していません。この現象は、買いの主体が大きな資金を動かしている人たちなので…個人投資家の好みとは、違うためでしょう。その流れの人達に付くか…。「人の裏に道あり、花の山」と…個人好みの株式の下値を買うか…この投資戦略は分かれます。
三菱UFJや野村証券株は高いですが、指数銘柄の「アドバンテスト」(6857)、「ルネサスエレク」(6723)は、まだ下値が確定されていません。カタルは「循環買い」物色の相場は続くと思っていますから、乖離調整が終われば…株価は再び高値奪回に向かうと思っています。しかし…あの時に「空売り」まで考えた2万円台を超えた半導体の「アドバンテスト」には些か…懐疑的です。でも未来の産業の「繋がる車」に邁進している「ルネサス」は高値を奪回すると思っています。同じ指数銘柄ですが、観方は少し違います。
ここでの中心は「野村証券」(8604)の721円の奪回でしょう。会員レポートで推奨した時は、年内に721円を奪回するシナリオを描いていましたが、その後、少し変化しています。一気に高値を奪回して800円処か…2013年の高値980円を抜くかもしれない…と期待を膨らましています。
ただ目先は「配当落ち」後に、多少の押しを入れるのでしょう。そこが年内の買い場のポイントで、一気に980円処の攻防、つまり4桁の株価水準が見える相場になると思っています。今年3月の「三菱UFJ」(8306)は、一気に4桁を抜けずに、一旦、休んでから…再挑戦をして、今ではその水準の3割ほど上の株価位置です。こんなスタイルを頭に描いています。
所謂、投資の王道の本筋です。38915円奪回に向けたシナリオです。
この同じグループは、どれも…株価は「堅調な値動き」になっており、順番に株価が少しずつですが、上がっているようです。「3種の神器」と喩えた…金融、証券、不動産です。この筋が、どの程度、伸びるのでしょう。日本経済は長く…この車の両輪の一つの資産投資を「毛嫌い」してきました。
バブル期に大蔵官僚は「焼き鳥」屋の世界なのに、株屋は「クラブ」通いの毎日ですから、人間、誰しも「妬み」を抱きます。長く…中国、韓国のドラマを観ていると分かります。何処の国でも「権力闘争」です。でもようやく現役世代も入れ替わり、株式の市場参加者もメンバーが、ガラッと…変わりました。長い時間でした。一口に34年と言いますが、まもなく35年です。人生が終わる時間ですからね。希望に燃えて上京した若者が、老人の世界になる時間です。
こんな馬鹿な実験をするのは、日本だけです。「清貧思想」も、いい加減にしなくてはなりません。もともと…バブルの時に、厳格な規制を強化すべきなのに…。そうして折角、長い入院生活(2003年)から立ち直って来たのに…退院したばかりなのに…強制労働を強いる金融庁のトラウマ政策の為、日本経済は「奈落の二番底」を演じます。そうです。リーマンショックからの…「過剰な清貧思想の押し付け」です。
あの時に、「ダヴィンチ」の金子さんを、叩く…必要があったのでしょうか?
彼の論理は「収益還元法」価格で構築された論理です。一部の投げ売り物件を基準に1000億円の良質な不動産まで、同じ基準で金融界に「厳格な査定」を強いたから2009年の「二番底」形成になりました。
ここから「アベノミクスが誕生する」まで、日本は低迷期間を強いられます。2010年には日本は岩盤に到達していますが…浮上する「切っ掛け」が、なかなか掴めなかったのです。そうして2013年の春、黒田さんは量的緩和を実施、でもマネタリーベースをいくら増やして…「笛を吹いても踊らない」…その清貧思想は、心に、沁みついています。その野村証券の高値の980円の奪回が、名目世界への「一里塚」になります。
今、語った話と昨日、紹介したマネタリーベースとマネーストックの推移を観ると、カタルの解説の意味が深まります。野村証券株は980円を年内に奪回する可能性が出てきましたね。この2週間余りの観察で、カタルの相場観の「時間軸」を早めたのです。38915円を奪回する道筋です。相場も、囲碁も「本手」の筋があるのでしょう。
でもカタルは、敢えて…「新興株」の未来路線も力を入れています。
EVなどは分かりやすいのでしょう。ネット関連も今は低迷しているように見えますが、米国の金融政策の利上げは「最終場面」ですから、一気に変化が訪れる可能性もあります。順番の問題です。今は難しい判断です。でも下値は固まっているのでしょう。だって考えると分かりますね。人間と言うのは、株価が高くなると…利食いの誘惑には、勝てません。
カタルは「お船」のような相場…と、何度も述べています。
そうして相変わらず…「川船」(9107)を観察しています。本日も高値圏です。2倍以上になったのですが、この時間軸は、流石に耐えられません。みんな、人間は同じです。時間軸の問題です。この利食いした資金は、株価位置が安い株を好みますから…次の順番を先回りする賢い投資層もあるでしょう。
この後、来年になると米国経済の「利下げ場面」になると思っています。ただ原油高の戻りと言うか…この動向が影響を与えます。でも流石に…7%(住宅ローン)から8%台(プライムレート)の金利を凌駕する…更なる経済成長は難しいと思っています。それに来年は、米国の大統領選の年です。
この季節の「移り変わり」が分かるかどうかで…投資戦略は変わります。
「時間軸」と言うのは。人により違います。多くの皆さんは自分の懐具合で投資を判断します。しかし市場は「お金持ち」がリードする世界です。金なんか…所詮は、使いきれないものです。馬鹿をやっても…車と時計、程度で、その上限は、知れています。もっとスケールを大きく持って…「デッサン」しなくてはなりません。
今、あの時に買わなかった「ルネサスエレク」の板に2250円で500株だけ買い指値をしました。あと30円ほどですから、本日は難しそうです。同時に、「ジェイドG」の1665円にも500株だけ買い物を入れてきました。果たして1655円が目先の安値になるかどうか…。それぞれ…実験です。
ソフトバンクは下げ、メルカリも3100円を割れています。BASEも330円を割れていますね。カタルはあの1円新値を観て、再び買いましたが、これ以上買い続けると、どうしようか…悩む株価になって来ました。前回は315円処でした。
もう300円を割れないと思っています。ですが…米国金利の動向が原油価格の上昇もあり不安定です。今の10年債金利は4.3%台です。カタルはてっきり、低下するシナリオを描いていましたが、財政出動などが強く、UAWのストライキも影響します。市場予測と言うのは難しいのです。条件がコロコロ変化を示します。
だから「無理をしない投資」を提唱して、「ブツブツ投資」を主眼に置いています。金持ちは株価が下がって喜ぶのですが、しかし…貧乏人は嘆きます。自分自身の投資方法を金持ちスタイルにすれば、常に市場では「常勝将軍」に成れるのでしょう。もう既に日本株は、「後戻り」しません。故に「循環買い」物色を頭に描き…調整過程で玉を集めると良いのでしょう。この事は、どの株にも言えます。新興株でも指数株でも…みんな、背景は名目時代なのです。
投資の基本は大型株の選択なら、大きな変動はなくソコソコの成果を得られます。一般の人が分かりやすい…「割安株」はやはり強いですね。「ナ・デックス」(7435)の目先の数字は悪かったようですが、株価は全然、下げません。
「KPPG」(9274)なんか…あの8月18日の起点にして今も株価上昇が続いています。570円だったのです。僅かな利幅ですがソコソコでしょう。
このような株価の動きは「名目成長」時代だからです。たぶん米国株も、この辺りで「下値形成に移行する」のでしょう。もともと…爆上げに近い上昇波動でした。休みが必要です。どんな株も乖離調整が必要なのです。
その終盤に位置する株を狙うのが、「筋」の一つでもあります。果たして1655円が分岐点か…それとももっと下なのか…。個人投資家の懐具合が分かります。昨晩は、アップルが終始プラス圏の値動きでした。この理由はアイフォーンの販売状況なのでしょう。初めてのチタン採用や一般的な「USB‐C」の充電端子採用などもあり、意外に売れるのかもしれません。
「村田製作」(6981)の200日線は、既に上昇過程に入っています。約2年間の調整波動を終えたのでしょう。相場の「切り口」なんか…たくさんありますから、自分好みの選択をして大切な事は無理をせずに、ノンビリと時間軸を待つ覚悟でブツブツ投資をしましょうね。それではまた明日。