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一般的に東京で暮らした人が、現役を引退して…老後は田舎に帰る人は、意外に多いのではないでしょうか? 昨日はその一人の富山に帰った「隣の浜ちゃん」から、早々、お歳暮が届き…久しぶりに「蟹」を堪能しました。今では、物流事情も改善したようで翌日届きますから…蟹も大丈夫なのでしょう。カタルは新潟の長岡ですから、昔は、良く「寺泊」まで…蟹を買いに行きました。今では有名になったようですが、「角上魚類」かな? 昔は小さな魚屋さんでした。

時代の推移で…寺泊は、「観光バス」で買い物に来たりして、昔とは…景色が一変しました。先日、テレビを観ていたら…「大規模開発」も今は、「やり易く」なったようです。住民の多くが賛成すると、反対者が居ても開発が決まるようで…分筆して、地権者を分ける悪質な手口が紹介されていました。

しかし…都心の開発で「意地を張る」ものは、どんなものでしょう。やはりカタルは「立ち退いた」方が良いように思います。カタルは知らなかったのですが、この法制度の改正で、たぶん…日本橋などの開発も、一気に進んでいるのでしょう。

東京に住んでいても…あまり出掛けないカタルは、久しぶりに街に繰り出すと…世間の景色が一変していることが良くあります。

バブル期は「地上げ屋」が、横行していました。カタルの知っている人は、地方から上京して…その地域に住んで、毎朝…その地域の「掃き掃除」をして、町内の人に顔を売るのです。それから…その近所付き合いを通じて、徐々に土地を売ってもらうようにするわけです。2年も3年も掛かります。彼らは成功報酬です。大変な努力をして土地を纏めるのです。非効率です。「成田闘争」と同じ構図なのです。

「東芝」(6502)も、まもなく上場廃止になりますが…何故、日本は「満場一致」と言うか…事前合意を求めるのでしょう。「弱者に配慮」と言えば…聴こえは良いのでしょが、「不合理」な行動です。一人が意地を張って、全体の開発が遅れ…その他大勢の人が迷惑を受けます。やはり、もっと合理的な「世の中」にした方が良いのでしょう。

その点、最近は相場を観ていても、ようやく…変わって来たかな?と思っています。

東芝の上場廃止は、もっと早く決めるべきだったのでしょう。無理を通して…「時間闘争」をして、何か、得るものがあるのでしょうか? 日本の企業が外資に買収されても…別に良いじゃないかと思うのです。結局、時間闘争の結果、企業価値は下がりました。キオクシアは赤字転落です。もっと合理性のある手段を取り入れるべきでしょう。

最近はM&Aが盛んになり、「ベネッセ」(9783)に「大正製薬」(4581)と…大型のMBOも増えてきました。

カタルは思うのですが…上場企業は「エリート集団」の筈ですから、もっと…高いハードルを追求すべきです。それが嫌なら、最初から上場なんかすべきではありません。

PBR1倍以下の企業は、みんな「上場廃止」にすべきです。基本的に経営資源を無駄にしているから…純資産価値にも、市場が評価しないのでしょう。そのような企業の経営者は変えるべきでしょう。もっと…高い水準を目指すべきです。市場は、その鏡です。自分より優秀な奴は、他に大勢いますから…能力がないと悟ったなら、早く経営権を後進に譲るべきでしょう。

市場関係者は、もっと自分達の「行動に責任」を持つべきです。最近、「BASE」(4477)を手掛けて思うのですが…何故、IPOの時だけ、高い評価なのでしょう。

統計を取ってみると分かると思うのですが…新規上場して、初値から上昇している会社と下落する会社の割合は、どの程度なのでしょう。一度、時間があるときにデータを取ってみて公開すると…面白いデータになるのでしょう。きっと「卒業論文」のテーマにもなります。その多くは「一過性の人気」です。

「サイバーダイン」(7779)の 月足推移

鳴り物入りで登場した「サイバーダイン」(7779)の業績の改善は遅く…株価は未だに株価は下落を続けています。2014年3月の上場です。約1年後の売り上げは6億円で2016年は、ようやく12億円です。初値は851円ですが、その後2629円まで行きます。

ただ…株式分割をしており1:5と1:2を実施しており、たぶん…株数は10倍です。でもこの初値は修正されていますから…もっと高かったのでしょう。たぶん…初値は8510円なのでしょう。その時に122万株を3700円で、OAは30万株ですから…合計で152万株の株を3700円で発行しています。やはり…キャッシュリッチの企業です。

そうして…驚くのは2014年12月に3159円で更に700万株の公募増資を実施しています。これは1:5の分割後ですから…ね。2回の資金調達は珍しいケースです。その甲斐もあり、現在でも…業績は芳しくありませんが、この資金力で…山海嘉之は、「悠々自適」です。

でも10年ですからね。ようやく売り上げは44億円に増えますが、未だに時価総額の522億円もの評価です。売り上げの全部が利益でもPER10倍の評価になりません。この幹事証券は「日興証券」です。これでは「詐欺」と言われても…言い訳が付きません。

カタルが此処で…述べたいのは、市場に参加する投資家は、もっと自分の行動に論理的な考え方を考えてみて、相場に参加しようという事です。

一方、銘柄を公開した「クックパッド」(2193)のような企業もあるのです。確かに…目先の業績は冴えません。しかし…時価総額136億円に対し…この会社が持っている現金は四季報数字では168億円でも今期もリストラ経費が増えますから、もっと減ります。一応、今期の赤字予想は26億円ですから142億円は残るのでしょう。

時価総額を超える「現金」を保有しているのに…この株価評価は納得できません。売り上げが減っても…まだ80億円もあるのです。やはり、142+80で220億円程度の市場評価が正しい論理株価でしょう。その株価は200円台です。

カタルが経営者なら、間違いなく200円で「MBO」を選択します。その株価が125円ですからね。いったい…市場関係者は何を基準にして…株価を評価しているのでしょう。このような…歪な市場を修正するのが、我々の使命でしょう。

駄目な経営者に、「退場のレッテル」を張るべきです。そうすれば…市場はどんどん…洗練させるはずです。ようやく「コーポレートガバナンス」が確立される時代になります。だから最近は、東芝のTOBやベネッセ、大正製薬のMBOが発生しています。

その観点で「レーザーテック」(6920)も観るべきでしょう。目先の数年は良いのでしょうが、その後は、こんなバカ騒ぎは起きないでしょう。きっと数年後は…と思っています。

人気と言うのは、不思議です。

IPOの時だけ…ワイワイ騒ぎ、人気が消えた今の株価で、株式をみんな買えるなら、間違いなく宝物です。

クックパッドは、日本食を中心にした「レシピ」ですから、この「無形資産」(ソフト)は、きっと大きな価値があるのでしょう。ソフトの価値を、全く無視した市場評価です。経営の仕方次第では、「成長株」になり得る可能性を秘めているのでしょう。

今は株価が安値から少し上がった所ですから…無理をして、追加で買うつもりはありませんが、この程度の株価水準でウロウロするなら、10万株まで集めようと思っています。今は25000株の保持です。あと75000株を何処かで…買おうと思っています。

カタルのリクルート(6098)の売買の様子

ノンビリやれば…「リクルート」(6098)も、結局は「良いもの」になっています。恥ずかしいから…出したくなかったのですが…実際にカタルは今年初め、会員レポートで採り上げたので、たとえ「ワンタッチ」でも…相場に参加しています。その当時の株価は4000円から3500円前後です。今の株価は5500円台ですから…やはり「ナカナカ」のものでしょう。

リクルート(6098)の日足推移

情報と言うのは「使い方」次第なのです。

自分が、どう利用するか? その「ヒント」に過ぎません。「鵜呑み」にしても駄目だし…上手に活用すれば…それで良いのでしょう。

野村証券(8604)の日足推移

昨日、蟹を貰ったお礼の電話をしたのですが、隣の浜ちゃんは、最近、耳が遠くなってきて…ほとんど奥さんと話していましたが、途中で旦那が出て来て、「三菱UFJ」は上がったね。今度は、何が良いの?…と聴くから、「野村証券でも買って置けば良いよ。そのうち上がるでしょう。」と…述べました。先日、神主さんにも、同じことを言っていますが、株価は相変わらず、「鳴かず飛ばず」…です。

「ニデック」(6594) の日足推移

読者の中で、参加者が多い「ニデック」(6594)も、「底這い」になっています。たぶん…玉を外したヘッジファンドの整理は、終わったと思っています。この5000円台の株価は買い場でしょう。6000円割れで玉を揃えて置けば…来年はきっと華が開くと思っています。

基本は、良い会社を下値で買い、先ずは打診買いをして、あとは様子を観ることです。そうしてチャンスが来たら、また一緒に、相場に参加すれば良いのでしょう。野村証券でもクックパッドでも、銘柄なんか、なんでも構いません。「自分の好み」をやれば良いのでしょう。

今の経済環境なら、来春は「三菱UFJ」(8306)も更に上を狙えるでしょう。こんなものではないのです。失われた時代に…都市銀行は不良債権処理で苦労をして、リストラの嵐でした。行員は塗炭の苦しみですね。不良債権処理をする側になると分かります。自分が貸し出すときは…良いことを並べ…手のひらを反して今度は「貸しはがし」です。あの苦労が、ようやく…来年、正常化の道を歩むのです。

だからメディアは「トヨタ」(7203)に、10%以上の「賃上げを迫る」記事を書くべきです。何しろ…5兆円を超える「爆利益」です。「HV」は、今の状況なら…売れ続けます。やはり…日本の製造業は、トヨタが「社会的使命」を果たさないとなりません。そうしないと…本当の意味での日本は「構造改革」の道を歩めないと考えています。

三菱UFJの事に触れたら…トヨタの賃上げの話になりましたが、この構図が瞬時に頭に思う浮かぶレベルではないと…証券マンとは言えません。日本は賃上げ、米国は年末商戦です。ロイターの報道が此方です。たぶん…カタルの観察は正しいと思っています。それでは…また明日。



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