かたる:本日の日経新聞には5年で2倍になった株主還元との文字が躍っています。でもGSの推計で…米国の自社株買いは2018年7700億ドルで…2019年は9400億ドルの見通しだそうです。日本は15兆円を超える見込みだそうですが…GDP比で2.69%です。一方、米国は7700億ドルでGDPは205130億ドルですから3.75%です。まだかなりの開きがあります。
カタルがよく名目経済と実質経済の違いを解説しています。この名目GDPの日米の推移をみると違いが分かります。日本と米国のグラフと表を付けておきます。1989年の平成元年にカタルは上京し歩合セールスになりました。そうして2018年比を見て下さい。日本は1989年421兆円で2018年は557兆円ですから1.32倍です。一方、米国は56410億ドルから205130億ドルに膨らみました。約3.63倍です。
こんな状態で世界競争などできません。戦後、日本は奇跡の復興と言われましたが…基本は村論理で外資を排除してグローバル競争をして来ませんでした。しかしプラザ合意で門戸の開放を迫られ…失われた時代を通じて、内外価格差の是正などの難題をクリアしてきました。ようやく…TPPやRCEPに移行出来ます。ただ日本の農業は問題です。参入障壁が残った為です。漁業もそうです。馬鹿な縄張り争いをしている場合ではありません。
大間のマグロ漁がテレビなどで報道されています。あの差は近代整備の違いでしょう。多くの漁師は小さな船で古い設備しかなく悲哀を味わっており、方や大型船での近代設備での漁です。勝負の差は歴然です。まるで北朝鮮のような日本の漁業の実態なのです。
日本国は…先ず環境を整備しなくてはなりません。カタルは、今年は「名目時代元年」になるんじゃないかと思っています。ようやく長い「流動性の罠」から抜け出し…本格的な名目時代に入るんじゃないか? だから東芝の車谷さんの動向に期待をかけています。
メディアは、この名目GDPの違いをガンガン報道して、日本の政策の矛盾を追及すべきです。森友・加計問題や沖縄の基地問題など…馬鹿な論争を煽るべきではありません。メディアの責任でしょう。効率化が進むと、どんどん人手は必要なくなります。AIの発展もそうです。大手邦銀がRPA(Robotic Process Automation )を導入し、人員を削減しているようなものです。
つまり少子高齢化は、一見するとピンチに見えますが、実はスマートコミュニティー化への環境が整っており、一気に革新的な世界に移行出来るチャンスでもあるのです。
だからこそ…今は名目経済化を一気に推し進め、行動する人間が勝てる環境を作る必要があるのです。毎年、株価が1割、2割と上昇し、日経平均株価が10万円に向け一気に転換できるチャンスです。カタルのような馬鹿なバブル男が飛躍できる環境が必要なのでしょう。
スルガ問題の根底を考えると…何故、あの問題が起ったか? 金融庁は猛省せねばなりません。自分達の論理が正しいと思っている地検幹部と同じような行動を取っています。日銀が、折角、頑張っているのに…この有様は頂けません。
本当に…日本国を愛しているのかどうか。カタルには反逆者のような行動に見えます。日産のゴーン問題は、株主の議決権問題に発展するのでしょう。ゴーンが不正を働いたかどうか…と言う小さな問題ではないのです。日本がグローバル社会の仲間入りできるかどうか…。カタルには、そんな試金石に見えます。
株式投資をすると…自分が何故、間違った行動を取ったのか? 様々な事を考えます。そうしてカタルの場合は、日本国の在り方に疑問を感じ、株式市場を通じて日本を考えて欲しいと…願って、このサイトを立ち上げました。最初のタイトルがダサい「株式市場 日本を考える」となった訳です。既にあれから20年以上が経過します。そろそろ…日本人も真剣に考える時期でしょう。意欲ある若者が挫折する前に環境の整備が欠かせません。
カタルの実力ではGDPが30年かけて1.3倍では…とてもとても食う事は出来ませんでした。そうして…少し良くなると、税務署はやって来ます。追徴は仕方ありませんが、故意にやった事ではなく認識の違いです。銀座のクラブは、座れば…一人4万円は最低の料金です。ボトルが入っていて…この金額です。しかも何にも頼まないのです。だから直ぐに10万から20万は飛びます。これを経費として認めずに追徴です。株屋は情報が命なのに…。
また変な方向に飛びました。米国では米中貿易の進展期待から、弱含みの展開でしたが…引け間際に一気に上昇しました。しかし12月の下げは急激で、まだ埋めきれません。11月末は25538ドルです。昨日は24370ドルです。チャート的には、一気に関門を抜かない限り…もう一度、下値を確かめる展開が想定されます。
故に疑心暗鬼の前進模様が続く…と述べました。1月4日が安値の株も多く、本日で2週間が経過し、ようやく10月から始まり…12月に急落した追証の整理が市場で終わったのでしょう。
事実、日証金の回転率は15日の火曜日から50日台に伸びました。それまでは40日台が続いており整理が進んでいました。ようやく…通常の状態に戻ったのでしょう。しかし東邦チタンもそうですが…値戻しが進んでない株も多くあります。逆に古河電工はかなり強いのです。既に安値から2割以上も上昇しています。このような状態が続き…出遅れ物色に移行して完全に復帰するかどうか。通常は2月上旬まで、今の流れの戻り相場が続く可能性があります。
疑心暗鬼の前進模様と述べたように…この感覚の内は戻り相場が続くのが普通です。このまま新しい展開に入れるかどうか…。それは分かりません。ただ日本電産の永守さんの談話は、やはり気になります。彼は「こんな落ち込みは、これまでに経験がない」と述べていました。
一気に改善を狙うか…。それとも徐々にスタンスを変えて行くか。この指針を決めるのは難しい選択です。感覚的にはカタルのように、迷っている人が多いと言う事は、早く転換した方が…正解なのでしょう。さて…難しい事を、あれこれと悩んでも仕方なく…自分の力量の範囲で精一杯やるしかないでしょう。それでは…また明日。