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かたる:ある意味で…昨日のような大幅安は銘柄を入れ替えるチャンスだと思います。カタルは良く証券マン時代にガラガラポンを実施しました。損をしても…それ以上に上がる株へ銘柄を切り替えるわけです。考え方としてはディフェンシブな銘柄からアクティブな銘柄に入れ替えます。実際に今回の下落でカタルは入れ替え作業をしています。そもそも…証券マンは常に手数料との戦いなので…顧客の資産をいかに増やすか…。それも損をせずに増やし続ければたいしたものでしょう。

その一つの方法がブツブツ投資です。でもみんながみんな、利用できるわけではありません。顧客の資産状況はマチマチです。でも証券マンなら出来ます。自分の顧客を総合して扱い、ブツブツ投資を実践すれば、絶対に成績は落ちません。だからブツブツはどんな株価になっても…常に100枚程度の注文を毎日流していました。

しかしこれを個人でやるには大変なお金が必要になります。そこで時間を活用しましょう。自分が想定する時期を頭に描き、例えば10月だとすれば、株価に関係なく毎月、目標株価が下回っていれば、その時期に株を買う。上がっていれば買わないと言うやり方です。大概、急落を続ける株をドル平均法で買い続けるのは…かなりの資金が必要になります。だから時間を加味する方法を採用するのも一つの方法です。

もっと…合理的なのは、出来高が異常に膨らんだ急落時に買うと言う方法もあります。こんな目安を、ブツブツ投資に加えると、もっと精度が高くなるのでしょう。でも基本は無理をしないことです。自分の欲望に勝てないと相場では負けます。自分の欲望をコントロールするのは難しいものです。常に多額の資金があるなら、株式投資で負けることは絶対にありません。でも資金には限りがあります。故に自身の欲望との戦いを常に強いられます。

今回の景気の落ち込みは、軽いものだと思っています。あまりイールドスプレッドなどに拘りを持たなくても良いのでしょう。そもそもカタルは9月頃(秋)にも、米国金利は上昇するイメージを持っています。この説はゴルディロックス相場の延長です。あるいはそのまま景気は盛り上がり、一気にスマートコミュニティーへの進化に向かう可能性もイメージしています。昨年から述べている所謂「進化論」です。

その足がかりとして、二つのテーマを掲げています。一つは「5G関連」の成長で、ここでは古河電工を採り上げて解説しています。そうしてもう一つは「スーパーサイクル論」の半導体です。ここではSUMCOを採り上げています。実は本日もSUMCOを買っています。本日は権利付き最終日かな? SUMCOの予想配当金額は62円で昨日の株価は1235円です。実に5%を超えます。

基本的に、これからも300mmウェハーの工場が続々と立ち上がり、(だから市況は軟調なまま…)既に此方は契約済みですから、この程度の市況の下落では目先の業績は直ぐに落ちません。この事は以前に詳しく述べています。

SUMCO(3436)の日足

カタルは、まもなく市況の方も落ち着くと思っています。そう考えないと「市場の整合性」が得られません。米国のSOX指数は最近1450を付けたのです。あまり合理的な根拠はないのですが…カタルはあり得るシナリオだと考えています。仮に…ですが、半導体市況の底入れが確認されるとSUMCOの株価は、あっという間に2000円近く…たぶん1800円台まで直ぐに回復します。つまり…1200円で買って1800円で利食いするイメージです。投資効率は50%ですよ。悪くないでしょう。何も…新高値更新を狙わなくても良いのです。

SOX指数の推移

古河電工でも良いですね。此方は先日、今回は買ったので買っていませんが、これも同じことでしょう。勿論、此処では乖離調整が済めばアンリツでも構いません。世界景気の減速懸念など…は、昨年のクリスマスショックの二番煎じなのです。基本的なイメージ的は二番底の材料に過ぎません。今、突然…降って沸いた話しではないのです。既に上海総合株価指数は政策期待で上昇を開始しています。此方は月足ですが、久しぶりの上昇がイメージできます。

上海総合株価指数(月足)の推移

今の相場サイクルのイメージは、昨年のクリスマスショックで逆金融相場が終了して、中間反騰を経て…逆業績相場に移行するイメージですが、たぶんこの期間は短く、直ぐに金融相場が始まるイメージを持っています。だから昨日も三菱UFJと三井住友銀行の話をしています。

そもそも…何故、「流動性の罠」に、陥ったのか? 黒田さんも当初は2年と言っていましたが、あの考え方は…平常時のイメージです。

何故、あの年末の三井住友レポートが重要か? わが国では三菱UFJが先行して自社株買いを認められていましたが、他行は遅れていました。昨年、三井住友は700億円を実施しています。本来なら1000億円単位で、5000億円程度、実施しても良いと思っています。今回の任天堂などのケースを見ると、たぶん膨らむと思っています。

「流動性の罠」に陥った理由の一つが、この自己資本比率規制の話でしょう。基本的にリーマンショック後、世界の金融機関は総資産の圧縮を迫られており、なかなか石油などのコモディティーへの投資が起っていません。たぶん世界の低いインフレ率は、この影響度が強いのでしょう。でもドイツ銀行を見れば分かるように最終ランナーのゴールインになります。

今回の日本生命の3%の賃上げや第一生命の動きなど…このような背景も似た環境があります。ようやく…流動性の罠から抜け出せると思っています。この辺りの考え方は整合性があります。

良いですか…テレビなどの解説者は所詮、素人です。日経新聞は「ビアンゴ・リサーチ」の話題を報道しましたが…あれは書かされた記事でしょう。意図的に流したのでしょう。自分がレポートを長く書いていると思います。カタル自身、公開してない話は多いのです。どの程度の順番で話すと良いか? その話は効果的か?…など考えます。

でも人間は浅ましく、情報の理解度が自分にないのに内容を知りたがります。情報と言うのは、如何に、利用するか?…なのです。

情報に踊らされているようじゃ、駄目なのです。その情報がどういう考え方のプロセスで生み出されたか? その背景が理解できないと駄目です。だから…カタルは何度も「市場の整合性」の話をしています。

どの情報も玉石混合です。だから世の中に出回っている情報を、どう利用するか…なのです。日経産業新聞はなかなか優れています。日経新聞より細かく報道されています。新聞はこれが一番かな? カタルは長く購読していました。要するに、長年、相場と記事の整合性を考えながら、読まないとなりません。

ヒントを誰かからもらっても、そのヒントを利用するタイミングの時間が、多くの人は管理できません。時間の管理? 投資の世界では、特に重要です。

カタルは有料会員の成績の報告を時々メールでもらいます。そうして感じるのは、情報の利用の仕方が分かってないと言う事です。カタルの上前を撥ねる投資が出来るはずなのです。カタルは有料レポートでは、赤裸々に語っています。だからカタルを利用すればいいのに…。

出遅れが目立つ日本株の回復度合い

過去のレポートを見れば分かります。チャンスを賢く利用する側に回りたいものです。それでは本日は、この辺で…。既に様々な現象は新しい時代に向かって動き始めています。だからクリスマスショック時の安値を下回らないと思っています。日本はどうしても、本格派の投資は起り辛いのです。それは消費税の引き上げがある為です。でもこちらの考え方が正解かも知れません。

しかし今回は前回と違う事が二つ、いや三つあります。一つは手厚いケアです。キャッシュレス減税などが計画されています。 もう一つは前回の引上げは3%ですが、今回は2%です。更にもう一つ言えば、今回は曲がりなりにも…毎年、賃上げが実施されています。日本生命は3%水準です。

だから元号改正もあり、ひょっとすれば、直ぐに金融相場入りする可能性もあります。いよいよ「流動性の罠」から抜け出すタイミングかも知れません。この時間の読みは難しいから、実際の相場をつぶさに観察するしかありません。でも方向性は、既に決まっています。そんなに心配ないのでしょう。また…明日。



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