ソニーの株主サードポイントは、CMOSイメージセンサーなどを抱える半導体部門を切り離し、別会社として上場させるべきだと主張をしています。このスピンアウトと呼ばれる手法をカタルは嫌っていましたが…現実は、この方が企業価値は高いように感じています。
日立は日立化成や日立建機などの有力子会社を抱えながら、別会社で上場しています。ところが…パナソニックは松下電工や松下電子などの子会社を、本社に併合させました。結局、市場の企業価値を見ると…本社に取り込んだパナソニックの戦略は正しかったのかどうか…。経済価値としてはマイナスだったように感じています。具体的な数字を示せればよかったのですが、この感覚はイメージです。
スピンアウトの事例として、今回は東芝があります。この子会社(40%)が来年には上場されますから注目されます。たぶん…年内は難しいと思っています。
このように…最近は株主の意見が強くなり、株主総会シーズンを控え、企業経営者も戦々恐々です。日産のケースなどは非常に注目されます。問題を抱えた西川社長の再任に反対助言をした米議決権行使助言会社大手のグラスルイスと、 インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)の2社の存在もあります。当然です。日産の株主総会は25日だそうです。
なにも有名企業に限らず…不合理な買収防衛策を決議している乾汽船なども注目されます。この関連レポートは此方です。会社の私物化も「いい加減にしろ」と言う事です。経営者は株主から経営を任されているだけの話で…長年、株価が低迷する会社、株主還元に後ろ向きな会社、ROEの水準が15%以下の会社は、経営努力が足りない訳です。それなのに…平気で役員報酬をもらっている会社は猛省をせねばなりません。
既に自社株買いの規模は、今年に入り5兆4500億円とか。…と言う報道を見ました。日銀のETF買いの水準が6兆円規模ですから、それを上回る水準になります。この背景は潤沢な企業の内部留保が支えています。経営環境が不透明なのに設備投資が大きく落ち込まないのは、この内部留保の存在があるのでしょう。
富士通の企業業績はそんなに悪くないのに…希望退職者を募集してリストラを敢行しています。ざっと…見ただけで、昨年NECも3000人規模のリストラを実施、大正製薬やアステラスなども早期退職者を募集しました。やはりみずほや三菱UFJ、三井住友などの大量の人員削減策も注目されます。45歳を超えて仕事の出来ない馬鹿が多いのでしょう。
このような現象を見ると…ROE経営と言う現実の厳しさを実感します。人事評価は難しいですからね。カタルのように社員を辞めて完全歩合給の世界に入ってみれば…現実の厳しさが分かります。カタルの年収は120万円でした。それも2年続きです。とうとう…もう証券界では食えないから転職をしようと思ったのです。でも市況が少し良くなると1億円を超えるのです。不思議な世界です。でも日本の国は、カタルのような人間にとって…不利な仕組みになっています。
一例を掲げると…年収が120万円の時に、新川にある当時の名称は…たぶん国民生活銀行?(今の日本政策金融公庫)で教育ローンを申し込んだのに…年収が低すぎるとして却下されました。そうして今度、年収が1億を超えた時も…多額の追徴金を掛けられお金に困り、教育ローンを申し込んだから、この場合は、今度は年収が上限を超えて多過ぎるとして却下されました。
これは本当の話です。この仕組みを見て…日本と言う国は平均的なサラリーマンを基軸にしており、はみ出し者は認めない国だと理解しました。でも僕のような事業経営者はきっと多い筈です。
会社に居る時は、気付かないのです。年を重ねて転職をするのは非常に難しいものです。要するに…自力で稼げるほどのノウハウを、現役時代にどれだけ養えるか…。本当の実力社会が到来しているのでしょう。個人でも、会社でも同じことだと思っています。
今の日本の会社は、ようやく「自立意識」に芽生えた所だと思っています。JDIのような甘えの構造は許されないのでしょう。シャープが手を挙げていると言います。経営能力がないのに…社長になる輩が、如何に多い事か…。株主が厳しく査定をする機会が、この株主総会です。
持ち合い株の負の慣行が消え…市場原理が芽生えている現実を考えると、ようやく日本も長い失われた時代から、抜け出す好機なのでしょう。どれだけ…この時代の到来を待ったことか…。今でも日本国民は1%に満たない銀行預金をしている人が大勢います。5%以上の配当を実施している企業が、一方では存在するのに…。何故、1%以下の銀行預金をするのでしょう。
地銀は貸付先がないと嘆きますが…やる気次第で、いくらでも利鞘は稼げます。多少、はみ出す勇気を持てば、法律は、後追いで成立するのです。Jトラストの藤澤さんがどんな人か分かりませんが、方向性は正しいのです。株価が10倍、20倍になるか分かりませんが、本当に…ひょっとすれば現実になります。このまま転がせば…資産が天文学的な数字になる可能性があります。
目先の100円や200円ではありません。500円が、1000円に、更に2000円になり最後は1万円を超える可能性さえ…見えます。本当の話ですよ。わが国の預貸率は66%水準しかなく…この預貸ギャップと呼ばれる余剰資金は278兆円もあるのです。その関連記事は此方です。
この余剰資金の僅か1%だけを、成長が著しいアジア圏で運用すると、その保証料として1%を抜くだけで…278億円が稼げるのです。Jトラストの発行済み株式総数は1億1264万株です。つまり…一株辺りの利益は246円です。仮に税金を40%としても147円です。この動く資金が2%になり5兆円規模になると、492円で税引き後は295円です。つまり資金移動の仕組みが完全に軌道に乗ると…成長度合いから見てPER50倍評価でしょう。147円なら株価は7350円…2%水準に拡大をすると14750円です。
なんか…夢がありますね。事実Jトラストは多くのアパートローン保証を手掛けており、広島銀行などとも、提携関係にあります。つまり経営基盤の取っ掛かりは…既に存在します。日本と言うのは面白い国で…集団心理が働きます。一気にアセアンブームが起り、資金が流れる土壌が存在します。
あとは藤沢さんの経営手腕がものを言います。この構想が空振りに終わっても…既に多額の損失見込みを計上しており、その後も純資産価値は、依然1014円もあります。その辺の泡沫企業とは違います。今回は減配をしますが…インドネシアの先行きは見えており、早晩、増配路線に変化する事でしょう。
尚且つ、インドネシアの教訓から、カンボジアも慎重に事を運んでいるようです。この失敗の糧が活きるのが…通常の経営者でしょう。失敗したから強くなれるのです。カタルのように先を夢見る投資家が、市場にどの程度存在するか。
200万株も買えば…大株主入りになりますね。カタルが金持ちなら、買ってみたいなぁ~。たかが10億です。 東京のマンションを一つ買うようなものです。10億が、1000億とか2000億円の規模に膨らむ可能性があるなら、賭けとしては面白いですね。
東京には、代々の金持ちが存在します。よちゃんは、大地主の顧客が飛ばした金額が200億円ですよ。流石、この規模になると…そう居ません。でもネット人脈には5億や10億程度の資金を、簡単に動かせる奴は、相当な…数が居ます。ネットの世界は、新興財閥をたくさん生みました。ホリエモンなどは代表的な芸人のような存在ですが、表に出ない賢い奴は大勢います。
今の時期だから、株価はたった500円なのです。 年末になれば…もう800円以上でしょう。来年、決算が蓋を開けると…来期になりますから株価は4ケタ水準が、当然のラインに変化します。ようするに早めに仕掛けると…株価は仕手化して、大化けする事が良くあるのが…株式市場です。この500円と言う株価は、リスクがあまりない水準です。
今日はROEの話からJトラストのイメージを語ることになりましたが…カタルは金曜日に535円で1000株を買い、その後、530円も1000株買えましたが…後場を見て、なかなか下げないから痺れを切らし…大引けの530円で、更に2000株を追加で買いました。
この理由は…そろそろカタルのような発想が市場から支持を受けても良い段階だと思っています。例えば…こちらのレポートは、こんな感じで纏められています。このように…段々市場での認知度は上昇するのでしょう。
カタルの狙いの一つは、先ほどのネット人脈にあります。この連中は…流石に、この時期にお金を残すだけあって、頭は良いし…行動力もあります。丁度、孫さん達より一回り、二回り若い年代です。今の年齢は40前後なのでしょう。まだまだ野心も行動力もあります。だから直ぐに反応します。
カタルが現役の証券マンなら、間違いなく数百万株は、ぶち込みます。でも今の証券マンは小粒だからね。10億や20億を入れる証券マンが、何人いるか…。本当に久々です。面白そうな匂いがプンプンします。まだ完成されてないが…方向性は正しい。しかも株価は底値水準です。やはりカタルは魅了されています。さて、市場の評価はどうなりますか…。
それでは…また明日。