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NY市場は強いですね。 この原因の一つと思われているのがROEの高さです。米国株のROEは15%を大きく超えています。この要因の一つは自社株買いの多さです。米国企業の稼ぎは株主に還元され…自社株買いが盛んです。あのバフェットも自社株であるバークシャー・ハサウェイ株の自社買いを実施しています。

WSJの報道によれば…今年上期での日本の自社株買いは5兆8250億円と昨年の同時期に比べ2倍余りに増えたそうです。ただ時価総額と比較すると、日本の自社株買いは、他の先進国に比べ少なく…GSの調査によれば、TOPIX構成企業の自社株買いは17年末時点で時価総額の0.8%に過ぎず、一方、米国のS&P500の自社株買いは3.5%相当なのだそうです。その記事は此方です。日本の株主軽視の風潮は、改善しているとは言え…依然、ぜんぜん足りません。

いちごHD(2337)が自社株買いを発表しており30億円だそうです。企業規模で倍以上のケネディクスは25億円でした。でもケネディクスは一般企業に比べれば…ましな方です。時代的な環境は追い風が続いており、この時代の風を、どう活かすかは経営者の腕です。基本的に、最後は経営者の「資質」が株価動向を決めます。良い経営者なら売り買いをせずに、長く株を持ち続けた方が良い訳です。

昨日も書いたように…カタルは有言実行をモットーとしており、本日は寄り付きで安川電機を100株ですが…現物で買いました。自分で株を買い持ってないと動きの判断がつかない為に、勉強の為にお金を使いました。この買いが活きるのは、いつの日になるか? 実は昨日まで…嫌々株を買ったのですが、そんなに悪くないかもしれないと思っています。日経新聞にも注意深く読むと分かりますが、この手の設備投資関連株の企業業績は、過去の話ですからどうでも良いのです。

安川電機(6506)の受注残の推移

それよりは新規受注動向が非常に重要です。その意味で此方の資料を見て下さい。前年同期比ではマイナス17%ですが、前四半期比では7%のプラスになっています。この動向はなかなかなのでしょう。(ただ季節性の特性があるかどうか。)詳しく見ていませんが…この様子を見ると、年内にも日経平均株価は、新高値路線が見えてきました。ほっと…安心をしています。

損を覚悟して100株ですが…カタルが株主になったのは正解かも知れません。これは大きな収穫です。株を買わなければ…説明会の資料もみなかったでしょう。この資料を見た事でカタルの相場観も修正されます。この効果が大きいのです。皆さんに、この気持ちの変化が分かりますか?

カタルは、いつも相場を見る上で様々な現象を見て投資をするかどうかを決めます。その過程を今回はT君の事例で解説をしています。初日は日足を掲載し、昨日は業績推移をみました。そこで損益分岐点の考え方を説明しています。損益分岐点が如何に大切か。しかも利益の源泉である売り上げの伸びの重要性を、あの図を見ると理解されることでしょう。

本日は何故、たくさんの上場企業の中からT君を選択したか? その重要な一つのヒントを皆さんに披露します。この考え方を会得するためにカタルは何十億もお金を飛ばし…40年以上もの時間をかけて会得した貴重な実践論です。

通常は秘伝とか…言って「門外不出」なのでしょうが…カタルは若い皆さんに、カタルが歩んだ無駄な時間を省くために、このレポートを作成していますから、その考え方の根幹を披露しています。だから皆さんもこのレポートを通じて学んでください。でもカタルの考え方が正しい訳ではありませんよ。そんな事は常識ですからね。

さてカタルは毎日時間をかけて、日証金のデータを分析しており、特に日証金の回転率を重視しています。ここで基礎知識がない素人の為に…日証金は株を担保にお金を貸し出す金融機関です。通常は金融力が乏しい弱小の証券会社が株を担保にお金を借ります。

でも近年は…松井のような小さな証券会社でも、自己融資をしており…日証金はおそらく利用してないでしょう。証券会社は、顧客には高い金利でお金を貸し出し、自分達は安い金利で外部から調達して、その鞘を抜いています。皆さんは株式手数料ばかり見ていますが金利は馬鹿になりません。もっと安い金利でお金を提供する会社が出てきていい筈です。

まぁ、それは兎も角、故に日証金のデータは貴重なデータです。でもデータの利用の仕方を知らない人は、世の中に大勢います。この優良情報が無料で手に入るのです。カタルは有料でも買うでしょう。でも東証のように…馬鹿髙いのは駄目です。個人でも安い料金で利用できるようにすべきでしょう。月間1万円以下なら、個人でもどうにか出せる金額です。

T君の日証金の回転日数の推移

さて、その切っ掛けになった日証金の信用の回転日数の推移をグラフ化しましたから…それを提示しておきます。この株を発見したのは、この株価位置です。このデータは変動が激しく平均値を採用している為に…カタルが気付くのが遅れるのでしょう。だから改善の余地があるかもしれません。このT君の発見はこのデータのよるものです。さらに…2日後かな? 続報が出てきました。トヨタ自動車が電動化比率を前倒しで高めると言う報道です。此方です。

実はこの報道は裏があり、トヨタは嫌々に後追いで…電動化を進めざる得ないのです。その背景は米国の排ガス規制が強化され…電動化でないと、基準をクリアできないと言う厳しい環境があるのです。このような予備知識がないとこの報道の価値観も薄れます。材料と言うのは様々な観点からの分析が必要なのです。

T君の日足推移

この報道を受け、このT君も高寄りをしており、その日は陰線で引けています。カタルも有料会員向けのレポートで掲載したこともあり…自分自身でもT君をこの高値で100株だけ買いました。その後、様子を見て800円割れから本格的に買い始めた所…翌々日だったかな? 全体市況が大きく改善してT君も大幅上昇しましたから、買うのを止めました。

だから、その日の「今日の市況」を読んでいると…その様子を書いてありますから、右のカレンダーから遡って前のレポート読むと記載してある筈です。常にカタルは有言実行派です。

昨日、カタルが業績面を記載したためか…どうか分かりませんが株価は大幅高し、本日は安いですね。このような現物小型株は、僅かな株数で…株価が乱高下するから、ムードで株を買う事はありません。またいくらでも900円以下で買うチャンスが来るでしょう。

大和真空(6962)の日足推移

今回は考え方のプロセスを公開しています。このデータは優れ、別の日は…大和真空(6962)が挙がっており、カタルは読者の一人に、たまたまメールの返信を書くついでに…その事を伝えています。その株も、その後は上昇しており、このようなチャートになっています。

実はこのデータは多い時には100銘柄を超え、今は相場が弱いので50銘柄ほどピックアップされます。誰にでも利用できるわけではなく、カタルは自分の目でフィルターにかけて選択しています。つまりこの経験値は、真似が出来ません。情報の価値は、やはり高いのでしょう。でも…データの価値は利用できる奴には有効でも、素人には、何の価値も見い出せないのでしょう。データの世界は、そういう世界です。

最近、日経新聞も、このデータ分析に力を入れた報道を始めました。日経には豊富な資料が眠っています。はやく一流域の分析官が誕生すると良いですね。この世界はたぶん年収20億円レベルの一流域なのでしょう。世界のトップ基準がこのラインです。

徐々に解説しているT君の銘柄発表は、時機を見てやります。その前に…銘柄を知るより大切なことは、考え方のプロセスです。カタルは読者のみなさん全員が儲かるように…素人でも分かりやすい解説に努めているつもりです。

カタル独自の名言が沢山出ています。「期待値が剥落する」事が株価上昇に繋がる…とか、ブツブツ投資とか。株価位置の重要性も説いています。あとは皆さんの努力です。カタルのヒントを出汁にして…若い証券マンは本物をめざし頑張ってください。市場原理を理解すれば…日本はもっと素晴らしい成長を遂げることが出来ます。

カタルは、ある意味でフリードリッヒ・ハイエクのような市場原理主義者かも知れません。規制など嫌いです。カタルが貧乏人なのも、自分が馬鹿だからでしょう。もっと頭が良く賢ければ、競争に勝てるはずです。いくら環境が悪くても…やり方が在った筈です。

カタルは、株はあがる前に、もう騰がる株は事前に決まっていると述べています。問題はタンミングを合わせることです。自分にお金があれば…ある程度の演出が出来るのですが、Jトラストを500万株程度…買う事が出来るなら、ある程度の演出は可能でしょう。

でも…仮にこの株が本物になる素質がなければ…いくら演技が上手くても相場になりません。だから…その逆も言えます。いくら演出が下手糞でも…本物なら、必ず株価が5倍10倍に飛躍します。ようするに経営者次第なのです。目先の株価ではなく時代観を備えた…大きな視野での株式投資を、カタルは推奨しています。目先はどうでも良いのです。

本日100株買った安川電機は安く買えてラッキーでした。3465円の買いです。カタルの方針は変わっていません。しばらくは…千代化にチタンとJトラストで充分でしょう。その内、このT君も良い相場になるでしょう。順番に解説をしますから、相場によっては来週にも、銘柄を公開し解説を強めるかも知れません。でもこの所、株価は100円ほど上がりました。まぁたいしたことはないのですが…。

一般読者にも、薦める為には…カタル自身もその水準で、また株を買います。カタルは皆さんといつも一緒に行動をします。そうしないと…本物になれません。自分だけ買って、みんなの買いにぶつけるなんてしませんよ。ただし株価が上がれば別です。

故にカタルはいつも銘柄を公開しているから…その株価が安くなった時に買えばいいのです。東邦チタンでも、何でもそうですね。千代化だって365円から買っているのです。Jトラは530円でも買いました。

要するに…株式投資は、他人の行動など関係ありません。自分自身がどう考えて、どう行動するかどうかの問題です。

それをカタルにだまされたなど…恥ずかしい発言をしないでください。自分自身が買ったのでしょう。本当に恥ずかしい…とカタルは思います。他人の行動など関係ありません。自分がどう考えて、そうしてどう行動するかの問題です。Jトラストは貸借銘柄です。千代化もそうですが、今は売れません。…ですが東邦チタンや大阪チタンは貸借銘柄ですから売れますね。自分がカタルの意見に反対なら、粛々と空売りをすれば良い訳です。

カタルはいつも追証になっているから、そのチャンスはたくさんあります。それでは…本日はこの辺で…また明日。



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