本日の日経新聞にはFAの在庫循環の話が載っておりファナックの事例が掲載されていました。メーカーは販売機会損失の恐れがないように、在庫を持っており適正水準があります。過去のデータを調べないと…それぞれの製品により適正在庫の水準が分かりません。
完成品まで製造期間を要するものがあります。単価が高い場合は在庫を持たず、受注を受けてから組み立てを開始するものもあります。宇宙ロケットや大型客船などは、そんなイメージで…汎用品のテレビなどの耐久消費財は、販売機会を失わない為、ある程度の在庫を持って販売します。アマゾンなどの倉庫には、在庫がいくつあるとか…直ぐにわかりますね。
基本的に在庫は、昔と違い…クラウド上で管理が徹底されており関連企業の在庫状況も分かるようになっていますから、昔ほど重要な要素ではありません。それでも日経新聞の報道は気になる材料ですが、FAは設備投資の話です。
設備投資循環は、一般製品の在庫の話とは別物でしょう。企業の生産活動が活発化して人手が足りなくなり…尚且つ、資金繰りにユトリがないとFAなどの設備投資は起こりません。どちらかと言えば、同じ産業でも遅行する製品です。
何故、カタルが半導体産業に絞っているか? 今の時代は石油でも、銅でもなく…スマートコミュニティーに欠かせない製品は半導体です。クラウド投資が盛んで、サーバーなどの需要は高まるばかり、データの重要性が指摘されビッグデータ管理から、情報の利用の仕方が利益を生み出す現実を知っていますから、投資と言えば…半導体です。
5G投資は、これからの主眼です。だから半導体産業の株価や、MLCCなどの電子部品が市場で注目されるのです。車も、ただ走る車からデータに繋がるコネクティッドカー時代です。車はエンジンで走る車ではなく、EVが主流になります。
だから日経新聞の記者の視点が、FAに絞って解説しているのは、タイムリーな話題なのでしょうか? それよりTSMCの設備投資動向の話題や、サムソンの話がより重要です。電子部品の雄である「村田製作」が、どういうスタンスで経営に臨んでいるか? その投資動向の話の方が、重要性は高いと思います。
ただ…安川電機などの株価は、やはり買われ過ぎではないかな?…とカタルは距離を置いています。むしろ…SUMCOの方に関心は向かいます。更に、やはり減額修正をして業績悪化が確認された古河電工の株価が、どう動くのか?
カタルの関心は、そちらに向かいます。昨晩、会員向けレポートを書いており、今年8月の日経平均株価の推移を話題に、カタルの行動を反省していました。
要するに株式投資の基本は、下げない株を買うことですね。上がる株を選択しようと思うから株式投資で損をするのでしょう。下げない株を見つけることが出来るかどうか…。しかもその下げない株が、未来において上がる「芽」を持っていれば、なお良いのです。あの時、2万円を今日は割れるか…明日割れるか…と言われており、日経平均株価16000円割れのレポートを紹介した時に、カタルは真剣に…もっと考えるべきだったのです。その反省を綴りました。
株式投資の基本は、良い銘柄を見つけることより、これ以上、もう下がらない株を買うことにあるんじゃないか…と言う発想です。今から思えば…三菱UFJの500円割れの株価位置は、そんな水準だったように記憶しています。実際、貧乏人のカタルは、その時に1000株だけ三菱UFJの株を買いました。昔から銀行株の簿価と言うか…基準は500円だからです。
純資産価値や配当利回りから見ても、もう下値は乏しい…と思って買ったのです。無欲の投資は、大きな成果をもたらすのでしょう。古河電工の今回の下げなど…呆れる水準です。結局、駄目株でも、それなりの成果に繋がるのです。僕らは人気株を追い過ぎていないでしょうか? 下がらない株を探す究極は、上場廃止や倒産のような悪材料が生まれた時です。
カタルが好む投資法の一つに、倒産の危機に晒されている企業への投資があります。過去、最初にカタル銘柄として、皆さんに推奨をした日揮は大幅赤字の計上で…株価が大きく売られた時でした。でもその時に原油価格の上昇を見て、未来の日揮は回復すると思って買ったのです。
でもあの投資、1年間、早かったのです。本当の買い場は、カタルが推奨をした1年後でした。このように時間のズレはありましたが、その後の日揮は、見事に立ち直り…時間はかかりましたが、株価は10倍程度まで回復しました。
カタルは今、思うのです。似ているな…。カタルは今年春に、三菱商事の支援を見てから「千代化」を買い始めました。まもなく(来月ですが)…期日が到来します。あの時、日揮の時の感覚に似ています。同じようになるかどうかは分かりませんが、カタルは持ち株をそのまま維持する予定です。ユトリがあり、千代化の株価が下がるなら、買い増しも視野に入れて行動します。
ケネディクスは、既に6年目になります。1年程度なら…可愛いものです。この時間の壁はなかなか克服できません。でもカタルの銘柄選択眼は、なかなかだと自負しています。常に未来を睨み、時代の推移を自分の頭で考えているから、「市場の整合性」を感じることが出来ます。
何気ない株価の上下を見て…仕手筋が介入しているかどうか…を、かなりの確率で感じることもできます。少し勘の良い証券マンなら、この株は行けるかもしれない…と、事前に感じることがあるでしょう。僕らは、いつも賢い投資家を目指し、日々の研鑽を積みたいと思っています。下がらない株を、先ずは打診買いをして置き、自分で、その株のデータを集めましょう。
相場になる前は、大概、多くの銘柄が一旦は売り込まれてから、反発しています。そんなことを考えていると…東邦チタンなども条件に合う銘柄の一つです。このチャートを見てください。この後、いよいよ本格的な大相場が訪れても、不思議ではありません。常に予断なく、相場を真摯な目で眺めないとならないのでしょう。それでは…また明日。
会員の方は、昨晩遅くに…原稿をアップしましたから、お読みください。