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最近のマザーズ指数をみると…ようやく個人は「諦めの心境」になってきたようにも感じます。良くある傾向ですが、長い横ばい圏からジリジリした心理を経験してから…株価がこれまでのボックス相場を下に放れると…多くの人は「やはり駄目か」…と言う心理になり株を手放します。でも…その「ボックス圏」の意味を理解してないのです。

マザーズ指数の推移

多く投資家の不安心理は「無知の涙」なのでしょう。この表現はなかなか…です。死刑囚だった永山則夫さんが書かれた本の題名かな? 彼は「後悔、先に立たず」と言う意味で、この言葉を編集者が用いたのでしょうが…。人間だれしも…株価が下がると、不安になって来ます。どこまでも「下がる不安」から、その「恐怖」から逃れようとします。この心理がマザーズ指数の値動きに現れているようにも感じます。

自分自身の「価値観」(考え方)が確りしてないと「見えない恐怖」に怯えます。

だからカタルは皆さんに、基本的な株式投資の考え方を学んで欲しいのです。最近、株価が売られている「C」と言う株は、ここに来て新安値になって来ました。業績が悪いのでしょう。しかし…カタルは打診買いを始めました。

でもこの会社の決算書を観れば…誰でも、明らかにその内容が分かります。確かに現状の企業業績は悪いのですが…このコロナ禍で「消費関連」ですから、企業業績が良い訳がありません。特に飲食業は大赤字でしょう。アパレルも同じ運命です。

しかしようやく…日本でもワクチン接種が始まり、米国やイスラエル、イギリスと同じように人々は「前向きな行動」に変化するのでしょう。カタルもそうですが…お金を使う場所がなく…個人の貯蓄は増しています。故に「反動需要」が特需として発生するのは「自明の理」です。

カタルは、この関連株にも注目しており…会員レポートでは「参考銘柄」として取り上げましたが…ここに来て株価が更に下がってきました。

本日はS君を1540円で500株、そうして1520円で500株買いました。更にC君を855円で500株、845円で500株買ってみました。このC君は、たぶん…この株価で買えるなら現金が必要ないんじゃないか?…と思うほど、財務内容は良い会社です。TOBの対象になるのかもしれません。先日の船井電機と同じケースです。

船井電機は米国の個人消費に注目して、企業業績が上向く筈と考えて株価が500円割れの時に注目した会社です。同じ発想で、今度は日本国内の消費回復を見込み、このSやCを買っています。何れも「打診買い」の僅かな株数です。だって…自分で内容を観れば、明らかにこの株価はおかしいのです。このC君は、昔、株価が1万円近かったはずです。バブル期の1991年に9670円の株価があったのですね。たぶん…赤字でも配当をする筈です。S君もコロナ前の2015年の株価は4000円台です。

しかもC君が保有する現金は40億円ほど減りましたが、まだ365億円も持っています。借金は12億円ですから、正味353億円の現金保有です。そうして今の株価は最安値の844円の16円安です。発行済み株式総数は41609千株ですから、時価総額は351億円です。

如何でしょう。 こんなバカな株価が付くのが現実です。 丸々、買収先の現金で、この赤字会社が手に入ります。しかも自己株を597万株も持っていますから…この比率は14.3%分、さらに安く評価されています。

ただ割安株は魅力がないから…安値で放置されているのは事実です。

しかし経営者さえ…変えるなら、この低迷期から脱出できるかもしれません。このようなアホな経営者が日本には大勢います。だから市場原理で経営者を変えて経営方針を変えるなら、日本はきっと…良くなるのでしょう。村社会構造に染まり…努力しない経営者を許すのは、市場の義務に反します。だからTOBが多発しているのです。

ここで…何故、カタルが「東芝」に注目しているか?

この東芝は経団連の会長を多く輩出した日本を代表する「村社会」の会社です。故に、不正会計までして、威厳を保とうと無理をしたのでしょう。

しかし…電通の高橋さんの自殺が起こりました。この現象は就職最難関の…誰もが憧れる優良企業まで「失われた時代」の弊害が及んでいた現象と、東芝の現象は同じ背景です。

政策官僚はノーパンしゃぶしゃぶの時に、猛反省をして自ら襟を正すべきだったのです。ところが…あの大蔵解体の顛末は、流石、一流大学のエリートです。社会を騙して…金融庁の創設と言う「焼け太り」で落ち着きました。

これが「失われた時代」の実態です。挙句に…内部で「足の引っ張り合い」の連続です。安倍政権の森・加計問題も桜を観る会も…菅総理の学術会議もみんな同じ土壌ですよ。

もっと真剣に株式投資をして…その矛盾に気付かねばなりません。もう…どうしようもなく、自然発生する形で生まれたのが「アベノミクス」なのです。そうして日銀による異次元の量的緩和です。

この現象は最終手段ですよ。ところが…未だにメディアを観ると…醜い権力闘争が繰り広げられています。コロナ禍で明らかになった日本医師会の存在、「白い巨塔」と言う田宮二郎のテレビドラマがありましたね。山崎豊子は、なかなか凄い作家です。彼女の下調べは…有名です。医学界における教授の存在は絶対なのです。

カタルの顧客だった先生は、優秀なのです。日本では手術の実験と言うか…手腕を磨く手段がないためにオーストラリアに行き…現場経験を積み、日本に帰ってきました。たぶん…既に名声を獲得されているのでしょう。大学名を言うと分かると思うので控えます。

でもこの現実は日本の医学界の村社会行動の現実を伝えています。

教授に気に入られるかどうかにより…その医者の未来は決まります。僻地に飛ばされることもありますね。教授の「さじ加減」一つなのでしょう。あの白い巨塔と言う番組は村論理を描いたものです。

既に誰の目にも明らかなのに…東芝でも抵抗勢力が許認可権を巡り、勢力争いです。ここでは…TOBを認め、一度、非上場になってから…立て直しを図れば良いと思っています。抵抗勢力が無駄な抵抗をするから…時間が掛かります。成田闘争を止めるべきです。

ここで東芝のTOBを認め…みんなで「新しい世界」に向かって努力をするか?

東芝はその試金石の一つの現象なのです。一方、野村の推奨も明確な背景があります。野村証券は、嘗ては…長く4桁を割れることがない名門企業でした。社員もなかなかの器の人間が多くいました。ヤクザ絡みの案件は、そういう事です。ヤクザ相手に…立ち回れる器が必要になります。故に損失補填に発展したと言うマイナス面もあります。

バブルが崩壊し…村論理の維持が出来なかったのでしょう。あの時点で方針転換をすべきだったのです。

でもカタルは、傘下の野村総研株を売ってまで、自社株を実行した野村を観て…この会社はようやく、変わったのかもしれないと思い直しました。日立が傘下企業を売り、自社株買いを大規模にすべきです。しかしM&Aに走りました。まぁ、この方法も検証はしていませんが、「あり」なのかもしれません。総資産経営から効率化経営です。それなら…やはり自社株買いもすべきでしょう。

まぁ兎も角、野村は株主に利益還元を、しっかり始めています。たぶん…アルケゴスがなければ…もう一発、自社株買いを実行したのでしょう。カタルはそう考えています。カタル同様に奥田と言う人は、少し抜けていますが…「率先垂範」の人かもしれません。

先ずは自分自身が「ROE経営」を実践すれば…幹事企業すべてに、自身を模範にしてROE経営を浸透させ…日本を良く出来るし、自分自身も商売で潤います。ウイン・ウインの関係です。しかも日本の改革に繋がります。その為には、先ずは自社株買いを実行して株価を4桁に押し上げないと話になりません。

末端の社員が、顧客先の社長を説得できません。野村が率先して成し遂げたのだから、日立も出来ます。NECも出来ます。みんなでROE経営の先頭を走り…日本の復活を成し遂げられます。投資のポイントと言うのは、時代背景を考えて「見えない糸」を観て、そこに資金を投下して、日本の改革を早めて…互いに儲け合う事です。

「NPC」は時代の先頭の銘柄の一つでしょう。本日は677円までです。脱炭素化社会は規制によりハードルを上げて人類の進化に邁進をします。送電網の整備は欠かすことのできないインフレ整備です。そう考えると、あのチャートの動きは納得できます。伊達に…株価チャートが出来るのではないのです。

その裏には…様々な投資家の思惑が結集された形なのです。そんな訳で…本日のレポートはお終いです。

消費関連のS君の日足推移

カタルレポートは様々なヒントが、散りばめられています。投資家がそれをどう利用しようが…勝手なのです。自分の頭で考える投資家をたくさん育てたいと思っています。参考までに消費関連の2銘柄のS君とC君のチャートを掲載します。そろそろ…日本の消費関連も買い場の時間なのでしょう。それでは…また明日。

現金保有が高い消費関連のC君の日足推移

なかなか別のS君の安値は…本日は590円で指値を用いましたが買えません。そろそろ600円台も買わないと駄目かな? それとも時間をおいて…投げる奴を我慢して待つか…どうか。まぁ、700円台で買っても…何れは4桁なのでしょう。マザーズ指数は、その時間を告げているようにも見えます。果たして…どうでしょう。



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