このお金を誰が負担するのか?

カタルは比較的…恵まれている業界の証券界です。

何故か? たぶん銀行も同じでしょう。一般的に公的年金は、国民年金などは微々たるもので…厚生年金も同様です。カタル場合は合計で101万3904円かな? たぶん零細な一般企業に勤めていた場合の年金額は、この程度なのでしょう。でも不思議なのですね。

カタルは24歳から働き…その後55歳から独立して食えなくなり、かみさんが働くと言い…彼女の「ひも家業」をしました。だから、その後は第3号被保険者では納付していません。故に他の人と比較して積み立てた金額は少ないのでしょう。

保険金額の総額は9890797円です。その結果、国民年金である老齢基礎年金は701901円に厚生年金の老齢厚生年金が393608円で…合計の支給額が1095509円とネット上は表示されています。でも何故か…4月の年金は168984円ですから合計は1013904円です。僅か8万円ほどの違いが、何処で生まれるのか? まぁ、良いか。ネット上の数字は間違っているのでしょう。

この他に証券界は、全ての従業員が業界の企業年金があり、この額が120769円なので6倍で724614円です。つまり合計は1013904+724614=1738518円なのでしょう。月額は1448765円です。しかし内のかみさんは9年程度かな? 働きましたが彼女は2か月に一度157475円をもらっています。つまり年間では944850円です。2人合わせると…年間で2683368円なので…月額は22万円ほどになります。

(ここでも疑問が生まれます。カタルは30年以上納めているのに(更に第3号被保険者期間は9年間です)、かみさんは10年も働いてないのに…両者の違いは僅か1万円ほどです。この差にも疑問が生まれます。)

働かずに社会のお荷物世代になり…この負担金は働く若者から支給されており、足りない分は国家の負担です。企業からの税収や消費税などから成り立っています。

一方、この費用を負担する年収1000万円の人が天引きされるお金はいくらなのでしょう。所得税が845800円、住民税が635500円で社会保険料の健康保険料が579200円、更に厚生年金保険料が680800円さらに雇用保険が3万だそうです。つまり訳280万円を納めています。

NHKなどが発表した国民の負担率は令和2年度で44.6%だそうです。この数式は(租税負担+社会保障負担)/国民所得の計算式です。此方のサイトを参考にしました。

この業界の企業年金の他に…野村証券などは業界の年金ではなく…企業の独自年金があります。第3の年金です。たぶん東芝も日立もある筈です。一流企業は、この独自年金の仕組みがあり…団塊の世代は年功序列の仕組みで豊かな老後を送っている筈です。都市銀行も同じでしょう。

カタルは夫婦合わせて月額で22万円ほどですが…少し上の年齢の人は月額で30万円を欠ける程度の筈です。更に夫婦が教員で共済年金などだと…月額50万と言う恵まれた人も居られるでしょう。

実は赤裸々にカタルの年金額を語ったのは、このお金を、誰からもらっているか?…と言う年金受給者は、その意識が希薄なのだろうと思っているためです。

よく年金が少ないと言う話を聞きますが…自分がどれだけ納税をしたのでしょう。カタルは高額納税者の時期も経験をしました。税務関係の仕事の人は御存じでしょうが…「予定納税」と言う仕組みがあります。前年度の所得が多いと…次年度から年度末に収める税金を、前もって所得から天引きする仕組みです。故に「予定」が付くのです。カタルの所得が多いときは、毎月、200万円、300万円と…払い続けるのです。

そうして…所得が落ちたリーマンショック後の苦しいときに…税務署様の登場です。調査期間は3年ですが、カタルの場合、直近の所得が多いと判明すると、この調査期間が変更されました。更にすべての領収書を保管してあるのに…ひとつ、一つ…その領収証の使い道などを聴かれ…誰を接待したか? その理由は…何か? 高島屋の領収書などは、売り場まで分かるのです。何故、高級ブティックの領収書があるのか? 

全部、調べられます。カタルの場合、あとで…領収書に合わせて…その証拠を残すために手帳を作成したのです。税理士からの指示でした。あれやこれや…調べられ、とうとう…カタルに金がないことが判明しました。だってこの性格ですから、お金などすべて使います。銀座に毎日通い、ホステスから3時過ぎると…お誘いの電話がかかり、中元やお歳暮にはネクタイなどをプレゼントされます。先ずは…食事、そうして同伴でクラブに向かい…梯子をします。

こっちは接待費の経費と言う名目で、落とせると思っていたら…大間違いです。全て…とは言いませんが、あとは税務官と税理士の話し合いで…妥当な納税額が導き出されます。

結局、カタルの場合、悪質な脱税ではなく…実際に使ったお金で隠したお金もなく…温情ある査定額でした。それでも追加で納税をするために、サラ金から800万を借りたのです。だからあの年は1000万円以上、追徴で税金を納めたのでしょう。ところが…スッカラカンになった後で…今度は住民税の増税分がやって来ます。この金額も大きかったですね。会社を辞めた後も…分納して払い続けたのです。

まぁ、稼いだときは納税の喜びと言うか…苦痛の日々でした。予定納税を工面するためにサラ金に通います。そうして、とうとう払えないから…税務署に所得が減って払えないから、その予定納税を止める申請をしました。株屋と言うのはパッパラパーが多いのです。

実はこんな話をするのには、訳があります。カタルは前から「ガラガラポン」が迫っているから、日本には「残された時間」がないと述べています。実は、ある読者からメールをもらいました。

その方のメールを紹介します。

『その世界で第一人者と目された人たちの「最後の講義」という番組を見ました。出口治明氏の講義で女性受講者から質問がありました。「日本は今でも十分豊かである。これでいいではありませんか」出口先生は即座に「日本はどんどん劣化している。誰の目にもそれが分ってからでは遅い」「その上世界一の高齢国だ。歳をとればだれでも手がかかる。

それを誰が担いますか。貧乏になりつつ自由や平和を手に入れた国は歴史上一国もない。これが経済成長を必要とする理由だ」と明快でした。かたるさんの考えと似ていませんか。私もまた精いっぱい投資で成功して今の社会より次世代がより豊かになってもらえるように願っています。』と言うメールを参考にして、昨日の人口ピラミッドを載せたのです。

そうして本日はカタルの年金を参考に、「このお金は誰が負担するか?」…と言う話をテーマに、皆さんと共に日本の未来を考えています。若者の教育費は年間で200万ほど掛かるでしょう。1000万円の年収と言えば…一般的には憧れの収入でしょう。しかし実態は280万円が社会負担で消え…200万円が子供の教育費で消え…更に消費税や固定資産税などの税金が他にあります。

この働く世代の若者に…我々の年金は少な過ぎる、これじゃ…生活が出来ないと自分の都合を…働く世代の若者に、更に押し付けることが出来ますか?

昨日の遠藤は、男をあげましたね。照ノ富士と妙義龍の一番の「髷を掴む」反則負けは、可哀想に…と思いました。あの判定の裏には、日本の「村社会論理」がなかったのかどうか…。でも昨日の遠藤戦の一番は、納得できる相撲です。ですが…もし照ノ富士が日本人だったら…遠藤の「体がなかった」と…軍配通りのお裁きなっていたかもしれません。ひっくり返っていると言えば…その通りかもしれませんからね。

この相撲界も、日本独自の「村社会論理」に染まっている世界に見えます。何しろ…白鵬の功績は大きく、「一代年寄」は、せめて認めるべきでしょう。

この問題と、審議が継続になった「入管法改正案」の問題は繋がりがあります。不幸にも亡くなられた…入管の人権無視の実態が“凝縮”した例として、3月、名古屋出入国管理局で亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(享年33)のケースがあります。入管施設に半年あまり収容され、収容中に体調が悪化したにもかかわらず、必要な医療を受けられなかった疑いが出ています。此方のサイトを参考にしてください。

2025年の日本の人口ピラミッド

人口ピラミッドの話と、社会保障費の負担の話…更に、この入管法の問題や移民の話は、全て…日本の未来の政策の話です。分かりますか?

株式投資も同じなのです。未来図はもう決まったものではなく…常に流動的に状況が変化をします。よくSF映画で…過去に戻り、自分が歴史に関与すると未来のストリーが変化する話が出てきます。この話と株式投資は似ています。常に新しい状況変化が起きると…事前予想などは覆ります。

例えば…野村証券のアルケゴス事件です。カタルは昨年末から野村証券株の未来図を描き取り上げましたが、まさか…この事象は想定していません。故にスケジュールが変わりました。

要するに…あらゆることを真剣に考えて、自分で決断をして行動をするのですが…正しいと思った道が、必ずしも…「正解」とは限らないのです。世の中は難しい問題が山積みされています。今回の消費税で、公明党のゴリ押しで…軽減税率が決まり税の体制が歪められました。食料品だけは8%に落ち着いたのです。この制度変更は、日本の「村社会構造」をよく表しています。

何故、シンプルな体制を創らないのでしょう。村社会構造は誰もが納得するために…合理的な判断で決まる制度ではなく…話し合いを持って、互いに「妥協する」産物なのです。「痛み分け」です。故に、矛盾だらけの体制になっています。

地検の国策逮捕はケース・バイ・ケース。税務署の話も同じです。この矛盾を補う制度が「大岡裁き」です。合理的な判断では、有罪だけれど…温情をもって刑を軽減されます。しかし…非常に分かりにくく、平等な対処でないから、失われた時代下で不満が生まれこの大岡裁きが出来なくなりました。故に…「見える化」して、誰もが納得する合理的な判断をする方法が公正なのでしょう。それは…市場経済です。その為には合理的な配当利回り投資で、株価の矛盾を、是正しなくてはなりません。

JPモルガンの配当利回りは2.21%です。ゴールドマンサックスは1.37%なのです。しかし…三菱UFJは27円配当で株価は620円なので配当利回りは4.35%、野村証券は30円だとすると、株価は594円ですから配当利回りは5%を超えます。9月の決算が明らかになる11月の中間発表時に、株価はどう変化するのでしょう。

更に…夫婦で年金生活をしている人は夫が亡くなると…生活が出来なくなります。カタルの場合を考えると…かみさんの残った人生は年間100万円足らずで、老後の生活を送ることになります。

一方、理想的な老後の暮らしが、昨日の日経新聞に広告が載っていました。一番町は近くにイギリスの大使館があるほど…いい場所ですが、小さなビルの中の話でしょう。

ですが…一時金が5900万円、標準の月額利用料金は393020円だそうです。つまり…6000万の他に月に40万から50万程度かかるのです。10年で6000万、20年に12000万、90歳まで生きると…65歳から90歳は25年ですから15000万円も掛かります。まぁ、この基準は月島近くにあった高級老人ホームと似ています。だいたい3億円が成功者の生活ラインなのでしょう。

本日は読者から頂いたメールをヒントに…赤裸々にカタルの年金額を書き…そうして、その負担する世代の負担率の話と共に、移民の話を述べています。

ここで邪魔になるのが…日本村社会構造の価値観の話です。そうして一般的ではないですが…成功者の老後の話を昨日の日経新聞の一面広告から引用しました。日経に一面広告を打つ、意味を理解してください。日経が主宰する旅行を、先輩は良く利用していました。一般の旅行よりワンランク上の旅です。

僕らは、株式投資をしているから、「社会の矛盾」が見えてきます。カタルは移民を認めるべきだと考えています。既に日本は競合する台湾などと比較しても、日本は劣化を始めています。隠れた日本の問題点が一気に表面化する時間が迫っています。「ガラガラポンの世界」です。

世界標準の物価水準はどんどん上がります。しかし円はどんどん劣化して昔の360円に戻ったら…一般人の我々の生活費も40万から50万円の高級老人ホームの金額に跳ね上がりますが…年金額は負担者が居ませんから、20万円のままです。故に、田舎で農業を営むのは…正解かもしれません。…また明日。



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