昨日のウィンブルドンの準決勝のジョコビッチとナダルの試合は壮絶で見応えがありました。そのあとの…日本を破ったベルギーの高速カウンター攻撃は健在でしたね。あのスピード感は堪りません。やはり世界のレベルは違います。このスピード感があれば、日本経済も一気に復活するのでしょうが…何しろ、長い失われた時代の後ですから、なかなか立ち上がりが鈍いのでしょう。
日本株は、米国株高につれ貿易摩擦からくる過度の警戒感が和らぎ始めています。上海総合株価指数も戻り始めていますが…問題の根源は片付いておらず、火種は残ったままです。
中国はシャドーバンキング問題など…固定資産に傾斜した成長依存を変更し始め、金融を絞っていましたが、ここに来て金融規制の緩和に動き始めました。貿易関税に対する落ち込みを和らげるためでしょう。貿易摩擦問題は国内の制度改革を促します。知的財産権問題など…中国はいい加減なところがあります。まぁ日本も昔はそうでしたから、ステップ・アップするための関門と思えばいいのでしょう。
基本的に、株も経済も確認作業が必要になります。つまり、このような状況下では不安定な状態が続くのでしょう。でも市場は動いていますから、どちらかに引っ張られ…常に揺れ動きます。その揺れの中で安定地点を模索するのでしょう。ただ根底にある市場経済の流れは不変です。ここに注目するべきなのでしょう。
市場経済は急速にスマートコミュニティー化に邁進しています。貿易戦争の最中でも、いわゆるFAANG株と呼ばれる次世代型企業の株価は上がり続けています。古い企業の代表格のGMがNYダウ採用から外され、時代の流れを感じています。EUが課した一般データの保護規則(GDPR)などの情報管理が、次世代型の流れを象徴する現象なのでしょう。
不思議なものです。トランプ氏がモノの貿易を重視して中国に関税をかける動きと、EUのGDPRが同時に進行している点が、時代の流れを象徴しているように思います。つまり時代の過渡期なのでしょう。潮目と言うか…。
情報をどうやって利用するか…最近では人の動きをAIで分析して、商品の陳列を変えると売り上げが伸びたとか…。情報を利用した効率的な分野での活用が広がっています。コンビニなどの成長もデータ分析が欠かせません。データサイエンスの分野は、兎に角、面白く、奥が深く興味をそそられます。
市場経済の鏡と呼ばれる株式市場は、そのような時代の流れを反映して動いています。半導体市場も大きな変化が生まれています。昔はCPUとDRAM、NAND程度の理解でよかったのですが…。
ARM社は1990年にエイコーン・コンピュータ、アップル、VISLテクノロジーなどのジョイントベンチャーとしてスタートした会社ですが、携帯電話のCPUに特化し大きな成長を果たしました。現在はソフトバンクの傘下です。
エヌビディア(NVDA)はグラフィックに特化して成長してきました。ゲームや仮想通貨などを頼りに、高成長路線を歩みました。ルネサスは世界でトップを走っていたのに…東北大震災の影響もあり、成長路線から離脱してしましました。カタルは日本の実質経済が影響を与えたと思っています。
兎に角、日本人は、何か…資質が欠け始めています。在りもしない「安心安全」を過度に求め…清貧思想に傾斜しています。
長い失われた時代が影響を与えているとしか思えません。金融庁などの厳格な行政運営も社会に大きな影響を与えました。そもそも貸し付けと言うのはリスクがあるのですが…不良債権問題の初期段階での鎮静化に失敗し、最後に小泉・竹中改革で最後のダメ押しを過度に演出した形です。やはりUFJの消滅が効いています。
政策の運営は難しいものです。営業成績を求めすぎると現場はやり過ぎになります。犯罪すれすれの行動に追い込まれます。カタルはノルマの世界に生きてきましたから、現場がよく分かります。かといって…今のようにコンプライアンスばかりが強調された世界では勢いが失われ、社会には倦怠感だけが残ります。
面白いですね。米国のテスラ株(TSLA)の評価など…FAANGも絡み、これからの市場展開を考えるうえでは、これらの動きは興味が尽きません。市場には様々な見どころがあります。そのようなポイントを押さえて、株価を観察すれば…自ずと市場の流れが見えてくるのでしょう。
残念ながら、今のカタル君は、なかなかワクワク感が起こらないのです。本当に不思議です。これほど株が好きなのに…何故、無性に買いたいと言う欲求が起きないのか。これまで無理をして選択しても…ある程度は儲かってきたのですが…この所、チャレンジした株は、どれも中途半端なままなのです。
でも元証券マンの性格上、なかなか、お休みと言うわけにも行かずに…わずかな利幅でもチャレンジを続けようと思っているのですが…結局、無駄な抵抗なのかもしれません。たぶんこれは市場にユトリがない為なのでしょう。一流域に到達してない3流程度では、損をするのが関の山かもしれません。
はたして…垣間見る青空の元で…わずかな利幅でも手にすることが出来るのかどうか…。常にラッセルを…のスローガンを胸に行動するカタル君のチャレンジは続きます。
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