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昨日は、午後からの海運株の上昇を観て、慌てて…新興株(マザーズ株)をいくつか…拾ってみました。勿論「BASE」(4477)を始め…「サイバーダイン」(7779)など、マイナス乖離の大きなものが中心です。「ソフトバンク」(9984)は、やはり決算数字が気になります。たぶん相当…悪いのでしょう。しかし…そこが買い場でしょう。カタルは中国以上に、インド事業に注目していますが…実際は期待された「ペイティーエム」の株価はさえないようです。此方です。

ただ…ね。どの時価軸を捉えて…株価を観るか? この問題は難しいのです。

カタルなんか、この時間軸をいつも間違えています。でもこの時間を気にしなければ…そんなに株式投資は難しいものではありません。方向性をどう捉えるか? 時間軸を気にする人は、株価が人気になるのを待つしかないし…それではディトレのような感覚でやることになるから、大きくは儲けられません。やはり時代を確り観て…信念をもって、株を買うのが良いと思っています。

証券マンの経験上、使い切れないお金を残す人は、通常の精神力ではなく…2年や3年は当たり前で…他人が駄目だと言う株の下値を、黙って買う奴です。でも世間は駄目だと言いますから…通常の神経では、精神が持ちません。

ソフトバンクが下値を付けたかどうか…まだ分かりませんが、兎に角、市場で溢れるニュースは「悪い話」ばかりです。副社長の退任の話など…を含め、ここまでネガティブな話題はありません。みずほの首脳が変わり…両社の関係を危ぶむ声もあります。でもカタルは孫さんが好きです。こんな時に彼を応援しないで、いったい、いつ応援をするのでしょう。これは株式投資に限らず…人生でも、同じでしょう。人も…「ドン底」になった時に暖かく見守る心が大切です。

S&P500の日足推移

昨日のNY市場は下値圏の揉み合いを離れましたから…これで新高値を、もう一度取るか…あるいは、この下値が確定し…先の高値との「ボックス相場」になるか?

当初、予定した昨年の春の所で…下値は止まり反発しましたから…予定通りの展開です。FRBと市場は、認識が一体化したと考えていいのでしょう。次の焦点は3月の対応になります。金融政策は難しいのです。

CPIなどは、政策の「遅行指数」ですから、FRBの認識が遅れたから、物価は上がり続けます。この下落が見られるのは、早くて後半でしょう。つまり中間選挙に間に合うかどうか。微妙です。政権からのFRBへの圧力が高まると…パウエルは、それを「跳ねつける」ほどの器かどうか…が問題になります。通常は政権に配慮をします。

だから依然、過剰な「引き締め懸念」はあります。逆にキャシー・ウッドの主張するように…未来社会への進展が早く進むなら…金利高と共存して成長を遂げられます。この手の産業の利益率は高く、金利が上がった程度で、大きく落ち込むことはないでしょう。問題は投資環境です。この変化が大きいのです。やはりバブルではなく…今回はフロス(froth=小さな泡)のイメージです。今回の株価下落が「継続的な株価上昇」にとって、とっても「良い薬」になったイメージを、カタルは抱いています。

時代の進化は早いのです。まぁ先の事を考えても、現時点では材料が揃っておらず…判断が付きません。ですが…本流の三菱UFJや野村証券を始め、不動産もその本流の範疇でしょう。この資産インフレのセクターは、相当、長い「上昇トレンド」を維持する筈です。カタル向きではありませんが、根気よく…下値を「拾い続ける」のが良いのでしょう。そのうち、面白いように株価が飛びます。

増額修正を発表した「商船三井」(9104)もコメントが必要かな? この数字は予想の上限以上の出来です。しかも…重要な事は、長期契約が高値圏で成約している点です。コンテナ船は約30%がスポット価格と言われています。

この契約も長期化している傾向があります。契約期間が短ければ運賃は高く…契約期間が長ければ運賃は安く…設定されるのでしょう。だから…カタルは来期の収益が急激に半値になるとかのリスクは、かなり低いと思っており、今のPER評価は不満です。

商船三井で一株利益が5254円ですからPER2倍で株価は10508円です。10060円の高値を超えて…揉み合いをしてから一段高するかどうか。たぶん更に増えて…配当性向は高まるのでしょう。ただ今回は増配をしたとは言え…20%です。この点は、やはり不満です。自社株買いを含めた対応を5月に発表するかどうか。

この点、「日本郵船」(9101)が注目されます。過去、自社株買いの話も出ていました。やるかどうか…。株価は商船三井と並んでいます。これはある意味で当然で、カタルは川船が論理的には一番高い株価になると考えています。

問題は、高値を買い続ける勇気ある「ラッセルする種族」が市場に存在するかどうかです。今から、ガンガンやれば…面白いのです。夏の港湾労働者のストライキは「揉める」と思っています。何しろ港湾です。海の男は荒い気性です。

この観測は、まだ誰もしていません。しかしあり得るシナリオなのです。もともと馬鹿利益だから、みんなが「眉唾」と考えています。でも常識で考えてください。2年分の利益で買収できるなら…世界中に、買い手はいくらでも居るでしょう。

村上ファンドは、どう料理をするのでしょう。ついでに東芝ですが…岸田政権の株主資本主義批判は、この点に焦点があるのでしょう。東芝のゴタゴタが長引いている為、通産官僚が首相を動かしているのでしょう。日本らしい対応です。きっと陰で動いている奴がいます。誰か、ルポライターが追うと面白い記事が書けます。

通常、海運株は何度か…下に株価を振っていますから、心理的に「利食い」が出やすいのです。この売り物を「出汁」にして、いい相場を形成できますが、問題は「侍」(サムライ)の存在です。

昔はどの証券会社にも、何人か…ヤクザ顔負けの肝が据わった奴がいました。だから今の時代で日本製鉄の橋本さんのような奴は珍しいです。たぶん…株式の持ち合いが解消されているから、日本製鉄は、この動きなのでしょう。しかしタイの電炉の買収なども…カタルの好みの路線です。三菱UFJなんか…と一緒に、注目して置かれると良いのでしょう。

BASEの日足推移

下落を続けていた新興株、怯まずに買い場でしょう。「BASE」(4477)の本日の高値は523円ですが、こんなもんじゃ…ない筈です。200日線1210円の回復は、難しいと考えていますが…75日線の743円は可能でしょう。25日線(566円)以下なら何処でも買い場でしょう。

上方乖離も下方乖離も重要な指標です。下がるにしても…一旦は反発場面があります。でもBASEの場合、売り上げが伸びている訳だから…捨てたものではありません。この点は「メルカリ」(4385)も同じです。カタルは昨日4000株を追加して1万株にしました。

あの時に600円から打診買いを始め、今でもその600円は利食いになると考えています。チャートを観ると、今回の調整期間が長いので200日線を超えるような場面があっても不思議ではありません。

ARKKの日足推移

自分の頭で考えましょう。大きく下がったETFは、通常は資金が流出するものですが…逆に、ARKKは流入しているそうです。此方です。もう一つの記事は此方です。どの時間軸で時代が変化しているかの話ですね。たくさんの銘柄を紹介しています。それぞれ…の魅力を持っていますから自分の好みでやれば良いのでしょう。

ただ…大切な事は。「無理をしない投資」をすることです。自分の「力量」範囲に収め…相場を楽しめるラインが、自分の適正値なのでしょう。カタルには出来ない「欲望と恐怖」のコントロールです。誰もが…この気持ちのセーブが難しい。それでは本日はこの辺で…また明日。



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