10/05

かたる:いやはや…驚きました。TPP交渉が、纏まるかも知れないのですね。もし合意になるなら、日本にとって大きな好材料の追加になります。理由はEUを見れば分かりますが、結局、自由貿易は生産力の強い国が利益を享受します。ドイツの事例を見るまでもありません。もともと「ピジョン化」と言うグローバル論理に目覚めた、日本企業の強烈な後押しになります。これまでBRICsの躍進で市場経済が拡大したのに、日本のGDPは同じままなのです。先進国対応ばかりに…目を向けてきたために、グローバル論理が欠けていました。

赤ちゃん用品のピジョンが、国内市場の限界を悟り、米国や中国に進出し、グローバル化を図ったのは2000年代、初めの動きでした。他の日本企業が積極的に海外進出し出すのが、2010年辺りだと思います。最近、食品株が急騰したのは、この現象が後押ししています。通常、企業が新しい取り組みを始め、軌道に乗るには、やはり5年程の歳月が必要のようです。しかしピジョンは拡大経営を貫いた為に、一度、確か…赤字転落?の在庫調整を強いられる失敗を演じていました。この立て直しに、2年から3年の歳月を要しました。この時、ノルウェイの年金基金は手痛い失敗を演じていました。でも彼らの方針は、目先で見ると失敗でしたが、基本的には正しかったのです。株式投資の難しい一面を示す事例です。ヘッジファンドはレバレッジを掛けているので、金融情勢により、僅かの時間のズレにより、壊滅する事もあります。リスク管理の難しさを示す事例ですね。

このTPP交渉は、日本の鎖国経済を打ち破る事例の一つです。ガラパゴスと言う日本論理が世界の基準と融合するかどうか…。NECの98パソコンのような失敗事例がなくなると良いですね。あの時、NECは世界最先端を走っていたのですね。技術力だけでなくマネジメント能力が問われます。「サマーズ時間」と言うのは、カタルの概念ですが、未だに「イエレン時間」を唱えている人も、市場には居るのですね。どちらなのか…? 既に目先は決着が着いていると思っているのですが、未だに若干、市場には戸惑いが漂っているようです。この辺りの認識が、三菱UFJの弱い株価推移に、繋がっているのかもしれません。カタルの認識であるサマーズ時間なら、既に800円前後の筈、もし、この認識が間違っているとすれば、主流ではなく、当面はサラ金、自走車関連(パイオニア、クラリオン、JVCケンウッド…など)、あるいは大阪チタン、Vテクなどの材料株が主役ですね。

この辺りは、外人投資家の動向に影響を受けます。イエレン時間なら外人売りの懸念は消えません。逆にサマーズ時間なら、外人売りが止まり、買い転換の可能性が高いのです。メールでカタル独自の用語が、分かり辛いとの指摘を受けますが、基本的に、毎日、読んでいただいていれば、何度も解説されています。カタルは日本企業が変わる「ROE経営」と、グローバル化する「ピジョン化現象」が重要だと述べています。ピジョン化は国内市場では食えないから、海外市場に活路を求め、成功した事例ですね。

東西冷戦までは、先進国中心の世界経済でしたが、金融デリバティブが発展し、本来は、「貸し出し」が出来ない筈の共産圏の中国などへも、CDSなどの発展により、信用供与を可能にしたのです。その為に市場経済のパイが2倍に膨らみました。故に資源価格が高騰し、中国が日本を真似て加速度的に成長したのです。固定資本形成の推移は、その事例の一つです。固定資本形成とは…公共事業投資と思っても良いのです。社会基盤の構築が、経済の効率化を促します。少し意味は違いますが…、分かりやすく解説する暇がないので、簡単なイメージを持つと良いですね。

つまり、この動きに乗ったのが赤ちゃん用品の「ピジョン」と言う会社です。カタルはどうして、ピジョンの株価が騰がるのか? 当時は、全く理解できずに…背景を調べました。そうしたら、米国や中国に進出していたのです。2000年代初めの現象ですね。リーマンショック前の話です。今、ピジョンは、インドへも進出し始めました。同じことが2010年を境に前後して、日本の食品会社などの多くが、アジア圏に商圏を求め、進出していました。故に、この動きを拡大解釈したのが、昨年から今年にかけての食品株の急騰劇ですね。株価が騰がるのには…必ず背景があります。その背景が、どの程度のスピードで変化し、企業業績に影響を与えるのか? この読みが重要なのです。

既に地所や三井不動などの大手不動産の株は、かなり評価されていますが、ケネディクスなどの2流か、3流の会社の評価は、低いままです。でもマネタリベースの拡大は、必ず、マネーストックに影響を与え、モノの価格、資産価格は高騰します。

「1300兆円の逆襲」とは…、我が国が「失われた時代」に於いて、価格下落により失った土地資産価格の損失額を示します。この間に世界経済は順調に資産価格を上昇させ、市場経済マジックにより、GDPの成長を加速させてきました。日本だけが、この市場原理を否定し、清貧思想を蔓延させ、金融機能をガチガチに絞めたのです。その為に怯えて試行錯誤しているのが…現状です。なかなか「流動性の罠」から抜け出せないのは、竹中平蔵が実施した強引な不良債権処理が原因ですね。なにしろ、大銀行のUFJを消滅させたのです。更にサラ金業界を消滅させました。サラ金株の相場は、その誤りを突く相場で息の長いものです。

この辺りの時代の移り変わりが、頭の中にないと…相場の方向性などが理解できません。この過程を…諄いほど、カタルは解説しています。何度も、何度も、色々な資料を掲げ、どうして株価が騰がるか? その背景を説明していますね。ただ時間の壁が克服できないのです。それは政策の発動は、未来の出来事で…黒田さんの心中が読めないからですね。日本を成長軌道に乗せるのは、簡単なのです。でも副作用が怖いから…なかなか踏み込めないのでしょう。焦れている内に、どんどん追い込まれます。ついに「財政ファイナンス」の領域に突入しました。この辺りの解釈が、確り出来てないと、カタルの主張する相場観が理解できません。

まぁ、そうは言っても、カタルが正しいとは、限りません。サマーズとイエレンの対立など…彼らの主張を理解してないと、このサマーズ時間やイエレン時間の意味も、理解できませんからね。カタルは米国経済の現状を、「偽りの経済回復」と述べ、基本的にサマーズ支持です。ヘッジファンドのレイ・ダリオ氏も、同じ方向性ですね。でもこの考え方が正しいかどうかは、実際に政策を選択してみて、後世の評価を、待つしかないのです。誰も未来は分かりませんからね。雇用統計を受け、NY市場の株価は、いったん下がり、最後には上がったのは、サマーズ論理の支持が、市場で確立したためです。未だにイエレン時間を主張する人も居ますが、株価がその勢力を判断します。

今日は、難しいかな? 勿論、時間の経過などで…状況が変化し、イエレンさんの判断が正しいとの状況に、変化するかも知れません。彼女は、上がり続ける株価を心配していました。将来のバブルが温床されていると思っていたのです。その為に、諄いほど…、「年内の利上げに…」拘りました。その結果、この夏に株価は下がり、彼女の主張が通った…とも言えます。だからイエレンさんが、正しいとも言えるのです。怖いのは…来年だとカタルは述べています。両者の考え方の対立が、より一層、深まるかも知れません。でも今は、一旦は株価が下げたことで、両者の利害は一致し、おそらく年末年始の株価は、上がりますね。此処に儲けの種があります。

でも今日の市場を見ると…、三菱UFJなどの動きを見れば明らかですが、まだ脅えていますね。だから…買い場なのですよ。皆さんの懸念が消え、安心すれば、また儲けの種が生まれます。市場参加者の心理を、常に逆手に取り、儲けて行くのが金融マンです。故に強気相場は、いつも悲観の中で生まれ、懐疑の中で育つのです。時々、カタル独自用語を、今日のように解説しています。その独自用語を用いるのは、背景があるからですね。「1300兆円の逆襲」も、「ピジョン化現象」も、それぞれ独自の背景があります。

まぁ、あまり難しく考えず、所詮、カタルの戯言なのです。故に、わからない用語があれば飛ばして読んでください。何れ、理解できるようになります。どうしても気になるなら…メールで問い合わせてくれれば解説します。

市場が徐々に暖まるのは…、高値を取る銘柄が増え始めることで確認できます。アコムのような事例ですね。Vテクだって、この間に大型受注を発表していましたね。今日、株価が下げている大阪チタンは、また上がります。何れ背景を説明します。パイオニアもそうでしょう。勿論、ケネディクスも三菱UFJも、他のスマートコミュニティー関連の銘柄も、全ての株価が上昇します。何しろ…システマチック・リスクが変化しますからね。それでは、また明日。



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