いつも思うのですが…市場の認識と言うのはカタルの頭のなかより展開が遅れています。遅れているという表現は正しくなく…外れていると言う表現が正しいのでしょう。
しかし…今回の失敗のように9月までは容認できますが…その後の米国金利の上昇には戸惑いました。この後のカタルの頭の中は…9/1の4.06%を下回る展開を考えていますが、なかなか…金利は下げないのでしょう。昔のような…低金利時代は、「絶対に」…来ません。混乱が在っても金利は高止まりを続けるでしょう。
大きく下がっても…しばらくは3.4483%~3.253%の下限ゾーンを抜けずに4.333%の間を往来する高利回り水準のボックス相場と言う認識を現在は持っています。この9月の4.06%を割れるのが、いつか?この辺りが債券市場と言うか米国経済の落としどころではないでしょうか?
その重要なキーを握っている話題が報じられています。此方の話は重要です。
経営破綻した「シグネイチャー・バンク」の商業不動産の後処理の話です。来年は続々…この手の入れ替えがあると思っています。この問題が片付かない限り…ソフトランディング説が有力ですが、仮に高値をとっても大きく上昇することはなく、株価も「高値圏のボックス展開」だろうと思っています。
基本的に相場が「疲れている」半導体株などはボックス相場を抜け出せないのでしょう。当初は今年の夏ごろには回復している予定でしたが、やはり回復度合いは遅れています。可能性があるのはAI革命の関連でしょうが、そんなに早く時代は進化しないでしょう。ただ大きく株価が下がった「新興株」は「値戻しのチャンス」でしょう。
日本も、この踏襲でしょう。ただ日本が世界市場と違うのは34年ぶり、いやまもなく35年ですが…実質成長から名目成長に向かう「市場の認識」が激変するのでしょう。故に「野村証券」(8604)なのですね。
長く…言い続けていましたが、アルケゴスや永井―奥田体制の能力不足など…折角の「宝」を使えこなせない人間です。まぁもともと…SBIの北尾さんたちが去ってから、野村の体制は方向性を欠いています。故に日本全体が遅々として…前に進まないのでしょう。昔、野村の役員と言えば、政治家とのパイプも強く国策提言をしたほどでした。
やはりヤクザの問題から糸が切れた…「凧」状態です。故にあの時の氏家体制が問題なのでしょう。
今、誰かが「ジェイドG」(3558)の1700円の所にあった6000株ほどの売り物を買ったので、カタルも応援して…500株だけですが「追随」しました。
野村証券も先日の株価ラインまで戻って来ましたね。先ずは11月6日の付けた622.5円の高値の奪回ですが…今、抜きましたね。このようなチャート上の山を越えることは非常に大切な事です。
ただ唯一、野村証券のチャートで気になるのは…、bの安値をdと下回った点です。故にボックス相場を時間軸で続ける可能性がないとは言えません。通常はcとeの前の二つの山を本日クリアしたから…当然9月20日のaの661.7円を超えるのは「時間の問題」の筈ですが…調整を経たと言っても、未だに200日線はかなり下ですからね。
この事はつまり…逆説的には他の多くの銘柄は200日線を割れていますから、逆に200日線を割れなかった野村証券は強い動きなのです。このように時間軸を選択する場合は、「株価位置」の高い株を買う事です。しかも…ここで大切な事は「200日線の傾き」度合いです。
基本的に多くの読者は目先主義です。貧乏人なのです。投資と言うのは色んな人が参加します。お金持ちは無限のお金を持っています。「兆円」単位の投資家はかなり居ます。株が下がって悲しむのは貧乏人だけです。金持ちは…もっと下がれば良いと思いながら株を買うのでしょう。
この点、カタルも将来に備え…「C」君こと、「クックパッド」(2193)と言う株を155円から断続的に株を買い始めました。たぶん…110円まで買っています。先日の決算を観て買った株価は、たぶん…113円で5000株を追加で買ったのでしょう。まだ平均買値に届いてないかもしれませんが、この買い方は金持ちの買い方ですね。
おそらく…カタルはあの時に、155円で買いたい「欲求」に負けたのです。本当は待つべきだったのでしょうが、貧乏人の「性」です。金もないのに…欲望だけは一人前です。
株が下がった時に「買いたい気持ち」になっていても、追証になるなんて…「貧乏人」だけですからね。仕方なく…1401円でジェイドGを売ったわけです。如何にカタルが「下手糞」か…分かります。僅か、1週間程度、いや…たった1日なのです。
LTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)の破綻も似た展開でしょう。
おそらく…あの時は僅かな時間軸の違いでお金が手配できずにポジションの清算に追い込まれたのです。金融の世界では、良くあることです。論理的に正しくとも…偶然が積み重なって、思わぬ展開に相場はなることは…実は良くあるのです。
だから…いつも「真坂、魔坂、まさか」の事態になっても、大丈夫のような体制づくりが必要なのです。株価なんか、誰も分かりません。「恐怖の連鎖」は止まりません。だから…普段は信用取引など利用せずに、その「まさかの事態」になった時に、利用すれば…「常勝」将軍でしょう。
さて「クックパッド」の話ですが、2015年8月に高値2880円を付けています。四季報を観ると…2014年11月に3616円で250万株の公募増資をしています。幹事証券は野村証券です。その後、株式分割1:3を経て現在に在りますから、この2880円は3倍ですから…過去の高値は8640円だったのでしょう。一応、3616円で公募をしてからの高値が8640円ですから、野村証券に非はないのでしょう。
しかも今年4月に自社株買いを実施しています。この株価は240円で1074万株を買っています。この時の応募は1825万株も在ったそうです。つまり…まだ株を売りたい奴が居たのでしょう。更にその前も自社株買いをしていますね。321万株です。2021年8月10日です。株価は228円で実施のようです。つまり約1400万株を買っているのです。公募増資以上の株を市場から吸い上げています。まぁ…常識的な経営者なのでしょう。
此処が肝心です。今の株価は132円ですが…時価総額は概算で140億円ほどです。この会社は有利子負債がなく…借金はゼロですが、現金が四季報数字では168億円を持っています。つまり…全部の株を買い取ることが出来ます。
しかし今期も赤字計上で…既にリストラ経費などを計上しており、最近発表された決算短信では、現金は122億円ですが…流動資産は141億円です。負債は全部で16億円ですね。自分で決算短信を観て数字を確かめると良いですね。
僕らは、その多くが「頭金」なしに、マンションなどを日本では買う事が出来ます。でも通常は、最低20~30%程度の頭金を用意すべきなのです。この感覚でクックパッドの会社を観ると…ほぼ全株を買い切ることが出来ます。それでもかなり余裕があるのでしょう。
カタルが経営者なら「PEファンド」を利用して…株価は200円程度で「MBO」を選択します。問題は再建に、どの程度の時間を要するか?
上手く…再建に成功するなら…株価は2880円を超えても不思議ではないのです。その株が200円以下で買えるチャンスです。
「BASE」(4477)の時も同じことを語っています。
何故、財務内容が確りしている株価が、此処まで…実際に売られるのでしょう。月足を観ると分かります。相場が始まる2012年以前の安値は250円を割れていません。だから会社はこの株価ラインで1400万株ほどの自社株買いを実施したのでしょう。その株価から半値ですよ。
何故、皆さんは株を買わないのでしょう。
「食」は、非常に大切です。やり方次第で、いくらでも利益を上げる事が出来るでしょう。問題はその器の経営者かどうか…です。
今回は再びオーナーの登場だそうです。「日本電産」(6594)の永守さん…「ソフトバンクG」(9984)の孫さん、そうして「ユニクロ」(9983)の柳井さん。いずれも…後継者に恵まれず、オーナーが復活して株価は上昇しています。果たして…クックパッドは、その「同じ轍」を踏むのかどうか…。何れ、結果は時間の経過で判明します。
まぁ時間が掛かる可能性もありますが…やはり300円程度の株価が妥当な水準かも知れません。
本当に…皆さんは、投資の意味を理解しているのかどうか…問題です。高値になった株をワイワイ言いながら…時間の経過で価値が失われる株を買います。「ジェイドG」は1000円割れから…4000円台に行き…再び1000円を割れましたが…また復活し始めています。この会社の業績は過去最高水準を更新しています。まぁ時間軸の方向性を考えて…無理をしない投資を勧めます。
クックパッドは、沢山の魅力があり…明日以降も随時、何故、カタルを魅了したか? その話を書きましょう。
しかし…高い所を買っても良いのですが…問題は自分の気持ちですよ。株価が安くなっても、また買えないと駄目なのです。1835円でジェイドGを買っても…1380円で買うなら、平均の買値は1608円程度です。今日、カタルが買った株価は1700円ですよ。下値で株を買う重要性が分かります。
要するに、「ブツブツ投資」を実行するかどうか…の話です。もう他の事を、書くスペースがなくなりました。まぁノンビリやりましょう。
「野村証券」だけを追い続けても良いのです。銘柄なんか…何でも構いませんね。自分の性格に合った株を手掛ければ良いのでしょう。それでは…本日は此処でお終いです。また明日。
「クックパッド」は、先ずは1000株だけ参加して、また株価が下がったら…同じ株をまた買えば…良いのでしょう。次に…今、行っているリストラが経費削減になって、赤字が減って行き…確実に、その数字が追えるなら、たとえ赤字が残っても…まだまだ株価は上昇するのでしょう。
そうして…本格的に10万株単位で株を買うのは、「赤字から黒字転換」する時…です。株式投資にも、基本のセオリーがあります。