昨日の米国市場は堅調な動き、一方、日本は奇怪な3連続の大幅安です。理由は名目成長経済を長く続けている米国と、清貧思想を長く続けた日本の違いです。米国のCPI(消費者物価指数)は日本とは違います。
既に27270円の「デフレの出口」を抜けたので…日本は名目成長時代に突入したとカタルは思っており、その前提で解説しています。しかし未だに巣立ち…と言うよりICUを抜け出して一般病棟に移ったと言うか…。そんなイメージなのでしょう。昔の日本には…なかなか戻りません。
しかし予てから申し上げているように日本は非常に恵まれています。昭和30年代の日本のような国が、周りにゴロゴロしており躍進を続けるからです。インドネシアの人口は2億6700万人ほど…ベトナムの人口は9746万人ほど…タイの人口は6641万人ほど…と多いのです。インドもあります。
日本の未来図は非常に明るいのです。故に株式相場は10万円に向けたスタートを切ったばかりなのです。ここから徐々に数年間にわたり…加速していきます。
僕らは30年以上に及ぶ、長い「失われた時代」の清貧思想の時代があった為に、その間に蓄積されたマグマの爆発の享受を、これから受けることが出来ます。先ずは…基本認識をしっかり持つことです。別に鄧小平の南巡講話が優れていたわけでなく…中国の躍進はどの国にも出来るのです。今では、日本よりずっと中国の一流都市の地価は高くなっています。
「1300兆円の逆襲」と言うシナリオはケネディクスだけの事ではなく…日本の不動産業界、全般に言える自然の原理です。
今しがた…昨日買った村田製作の8030円を8200円で200株ですが、利食いしました。利食いが速いですが「儲かれば、それで良し」と、しばらくは思っているためです。
どうせ…株は大きく上がり出すことはないでしょう。当面は下値固めをする筈です。でも200日線を割れたという事は、ここから買い場だという事です。昨日はソニーも1万円を割れていました。
村田製作は2019年10月頃の「a」の所で200日移動平均線は上昇し始めています。基本的に村田は、この水準から新しい株価波動に入りました。ところが…コロナの発生でこの回復シナリオが崩れて…株価がもう一度、「b」と下押しました。でも短期の調整で済み、基本的にコロナは一時的な要因で、早晩回復すると言う読みが勝り株価が上昇します。
カタルは昨年の夏にロコンドの高値を警戒して外しており、「勝って兜の緒を締めよ」と警戒感を滲ませる発言をしていましたが…イナゴ族の魔力に負けて…方向性を間違っていました。
本当は…「c」の9月に、カタルの苦手な国際優良株を取り上げるべきだったのです。その後…カタルは余りに急な株価上昇を警戒して、村田製作の「d」の場面を見て「売り推奨」をしています。理由はあまりに高い「乖離」の為です。別に業績を気にしていたわけではありません。行き過ぎた行動を咎めたのですが…実際の高値は1月の「e」でした。他の多くの国際優良株は2月が高値です。
この時点で既に、一流どころのファンドは現金ポジションを上げており…中には空売りのポジションを採用するところもあったのでしょう。そうして、今は「f」の局面です。
そもそも常識なのです。景気が回復するなら金利が上昇をするのです。こんなことは小学生でもわかる理屈で、何故、悪戯にインフレに怯えるのでしょう。ここが問題なのです。
この理由が、皆さんに分かるかどうか…。
バイデン政権は、過剰な現金給付と失業手当の手厚い保障に拘りました。そこに「反動需要」がやって来ました。自動車業界を観ると分かります。たまたまプリント配電盤の工場火災や旭化成の半導体の火災などもありましたが…そもそも自動車用の半導体はメーカーの力が強く、…価格が非常に低く抑えられていました。世界一のルネサスエレクの株価が長く低迷したのは、トヨタの「下請け叩き」の賜物(弊害)です。
トヨタと言う会社は、毎年、下請けに部品価格の低下を促して…単価を下げさせます。およそ3万点と言われていますが…単価を1円下げると3万円の原価が下がります。200万円の車で…小さなネジは下げようがありませんが、それでも10銭とか…値下げ要求があります。大きな部品は5円、10円と値下げ要求が来ます。ルネサスエレクは世界一でしたが、儲けが出ないのです。だから他の産業分野に転向します。
そもそもコロナ禍のような切羽詰まった状況で、自動車の製品メーカー自体が、半導体の発注量を減らしたのです。自分たちが発注を減らしておいて、突然、中国の生産拡大です。メーカーは驚きました。ここに火災です。そもそも自動車業界の半導体不足は、自分たちの身勝手な行動が要因の一つです。分かりますか?
今回の米国のCPIは、中古車価格の上昇も背景にあると言われています。
自動車の玉突き衝突のような「反動需要」が、次々に至る所で起こっています。ここに…失業支援策(9月まで)ですからね。働くよりお金がもらえるなら…だれも働きません。仕方なく…米国のケンタッキーは「賃上げ」をして、働き手の確保を急いでいます。この反動需要…しばらく続きます。
問題はこの傾向が本格的なインフレに移行するか…それともパウエルが述べているような一時的な現象で留まるかどうか…。これが分かるのは8月過ぎで、9月には大体の状況把握がつくのでしょう。今は判断が難しいのです。
ですが景気循環はプラスの方向性です。余程の馬鹿をしなければ…間違いなく株は上がり続けます。故に村田製作に限りませんが…ソニーでも良いのです。ソニーは、あと一歩でしたが…200日線割れを丹念に買えば…儲かります。
株式投資なんか…簡単なのです。でもこれじゃ…面白くないから、もっと派手なシナリオを狙うのです。S君を、本日も3470円で買いました。でも下値にも入れた3430円の買いは厳しく…入っていません。ロコンドも同様ですね。
このグラフはナスダックとS&P500の比率を示したものでしょうが…この作者はITバブル同様に「ピークアウト」すると言う主張で、このグラフを用いているようです。つまりナスダック指数は行き過ぎており、方向転換を訴えています。まぁ、故にバリュー株の邦銀株などの相場が、当面は続くのでしょう。野村証券の高値奪回は、あり得るシナリオです。
しかし…カタルは迷っています。
時代変革のスピードが速く、産業革命を超えるAI革命が新時代を人類に与える話を前からしています。無人店舗の増加は今回の反動需要で加速しますよ。コンビニのレジの人も、スーパーのレジ打ちおばさんも消えます。トラック 運転手 やタクシーなどの運転手も消えます。医師会は威張っていますが…医者などAIに変わる職業の一つです。故に「ベーシックインカム」の話を前から皆さんにしています。
どの程度までの時代を、株式相場が読むか?
ここでのナスダックの「もたつき」は当たり前です。ですが…下がらずにしばらくは横ばいを続け、再び上昇する可能性もあります。新時代を買う相場になるかもしれません。面白いでしょう。カタルの突飛な考え方は…。
皆さんは株価が下がってから慌てます。しかし時代の先行きはもう決まっています。その過程の話をしています。何故、カタルが前もって…GDP成長率の話やCPIの話をしているか?
現状は、そんなに心配する必要はないのです。基本的な景気循環は、これから上昇(回復)します。皆さんは… 悪戯に怯える必要はありません。しっかりした知識を持っていれば、株の下げなんか…恐くはありません。
問題は自分の「力量配分」なのです。この把握が難しい。
流石、一流セールスです。昨日は「よちゃん」から、久しぶりに夕方、電話をもらいました。「カタル、追証は大丈夫か? あんたは高値を追うから…大変やろ」とのねぎらい電話かな? 彼は流石です。人の気持ちを読み、「電話をする」行動をするのです。
やはり200億円も、飛ばした男です。200億と簡単に言うけれど…陰には血のにじむ努力があります。伊達に200億円を飛ばしたわけではありません。その経緯はドラマなのです。
株式相場も同じです。所詮、人間社会の成り立ちです。孫さんは、流石、村社会構造を良く知っています。此方の記事を読むと…「人的賄賂」と言う表現はピッタリです。これが日本と言う国です。
何故、安倍さんが、再三に渡り…森・加計問題や桜の会で、叩かれるか?
皆さんは株式相場と同じで…世間の流れの背景を読みましょう。菅さんの学術会議問題も同じですよ。株式投資をすれば…株の損得ではなく実体経済が分かります。株取引を通じて、皆さんの社会人知識を豊かにして仕事などに応用できます。
カタルは「失意の中」で、国会図書館に通った気持ちを察すれば…日経平均株価10万円の意味を理解されるでしょう。それでは…本日は、この辺で…また明日。