今回、信用取引をしている人の多くは、カタル同様に「追証」になっていると思われます。そんな人は、こういう状況になったら、取りあえず…過分な持ち株を整理すべきでしょう。基本的に、直ぐにガンガン上昇する相場とは…違うと思います。
カタルは、前の会員レポートに「節分天井、彼岸底」と言う諺を載せた記憶があります。3月下旬まで大きな動きは生まれないと思っています。取りあえず、過剰に売られた銘柄などのリバウンドが済むと、段々動きが縮み均衡点を迎えます。丁度、ボールがバウンドして最初は大きく弾みますが、だんだん勢いが失われる展開をイメージすると良いのでしょう。
それにしても…日銀様、パチパチです。ETFの買い入れ金額を増やした処置は即効性がありました。これで目先の動揺が収まります。恐怖が恐怖に繋がる連鎖を断つことが出来ました。カタルの経験則では、ここから…通常は、2週間の時間が必要になります。その時点で、また考えれば良いのでしょう。のんびり構えた方が良いと思います。追証の人は、泣く泣く…整理を強行しましょう。高い保険料を払うのです。
そもそも…自分の力量以上に、勝負をしたのが間違いの素です。自分の器を知る絶好の機会が、今回の様なガラ(暴落)です。今回のような展開になっても、もっと下がらないかなぁ~と思った人は、もう少し…自分をストイックに追い込んで積極的に行動をしても良いのでしょう。自分の心の変化は、自分だけにしか分かりません。自分自身の心の変化を上手く把握できるなら、もう大丈夫です。でもこれが一番、難しいのです。
カタルは本日も買っています。でもそんなに自信がある訳ではなく、カタルの生活信条のようなものです。常に目一杯に生きると決めた自分の決め事を実践しているだけの話です。全力投球で人生を生きようと…1989年、父がガンに侵されて死んでいく姿を見て決めました。それから「安泰」など…一度も考えたことがありません。ですが…そろそろ神様の微笑が欲しいですね。もう「試練」などと言う…谷はウンザリしています。
でも本当に日本は変わりました。日銀の黒田さんも…今までは703億円の買い入れでしたが、昨日は、1002億円のETFの買い入れです。外資系が手持ちにない株を先物で売るのとは違います。日銀様は、無尽蔵の資金を持っており、それで現物株を買い入れています。だから中央銀行の方針に、従う投資が正しいのです。馬鹿だけですよ。外資系のアナリストの言い分を聴く輩は…そうして日銀批判をする馬鹿も居ます。本日はこの関連株を寄り値から買っています。日銀と共に行動をする事です。
まぁ、そんな事を言っても、もう2013年からですから…7年目になります。深い「流動性の罠」の理由は、日銀が緩和政策をとっても、金融庁が逆らったり…チグハグな展開が続た為でしょう。日本の縦割り行政と言うか…、役人様の縄張り意識と言うか…呆れます。でもようやく…その金融庁も変化を見せています。
今回の黒川検事長の人事問題は、地検などの政策にも影響を与えるのでしょう。安倍政権を追い落とす勢力の画策が「桜を見る会」問題や森・加計問題なのでしょう。難しいですね。どちらの選択が正しいか? 基本的に政策と言うのは、やってみないと分かりません。日銀のETF買い入れ増額は、効力を発揮しましたが、FRBのパウエルは後手に回っている印象です。トランプが批判を強めるわけです。
基本的にお金をどう使うか? その時代スピードの変化を、仮需で加速させるとバブルになり…コントロールが難しくなります。今回の事で成長力が落ちますから、確実に景気にはマイナス要因です。だからそれ以上に…お金の流れを加速させれば、再び、人間は元気を取り戻します。でもMAGAの動きを見ると…この調整は適切なのです。
お前、こんなに株価が暴落しているのに、何を言っている?…と言われるかもしれませんが、カタルは適切な「乖離調整」だったと思っています。
本当に…年末の段階ではアップル株の上昇を見て…やり過ぎを懸念していました。嘘だと思うなら…12月29日の原稿や1月28日のレポートを読むと分かりますよ。右のカレンダーから確認してください。
だから…この3連休で乖離調整の解説をしています。でも先週の急落は予期などしていません。カタル自身がやられています。大ヤラレです。主力は駄目だと思っていたから、仕手系株だと思っていたわけです。だから…「千代化」の選択になりました。でもご覧のとおり…アチャチャです。2週間の休憩は、あまり頂けません。本当は一週間の休みで、先週はあの下げの中で頑強に株価を保ち、一気に急騰する展開を頭に描いていました。でも上手く行きませんでした。
世の中は、なかなか上手く行きません。まぁ、上手く行くなら、今頃はこんなレポートを書いていませんからね。本当は、この作業もそろそろ終了したいと思っています。そうしてノンビリ、キャンプでもして…渓流釣りを楽しむユトリある生活をして余生を送りたいと願っています。神様…そろそろ微笑を与えて下さい。
長年、株取引をしていると、ほんの…ボタンの掛け違いのようなミスだと思っています。本当に…「カスリ」ばかりなのです。僅かな時間の読み違いです。狙いは正しいと思っていますが、世間の時間とカタル時間が、なかなか一致しません。この作業が難しい。昨年末、アップルの上昇を見て…やり過ぎだと思っていました。でもあの武者レポートは、価値があります。
ITバブルの時にソフトバンクと光通信が高騰し、大人気になって潰れました。この武者レポートの「株式資本主義」と言う観測は、素晴らしい着眼点ですよ。カタルは前から国家と言う概念が薄れると思っています。フランスのデジタル課税問題も重要なアイテムでした。今回、生まれた1兆円倶楽部(MAGA)の誕生を、どう感じるか?
日経新聞の記者は、良く自分の頭で考えましょう。何故、100兆円と言う時価総額を超える企業が誕生するのか? 早く日本にも「ROE経営」を根付かせて…世界競争に加わらないと、あなた方の子孫は悲惨な生活を味わう事になります。
結局、孤立無援の日銀が頑張り続け、金融庁の体制が変化しました。あと一歩ですね。政治家は他人の行動批判などと言う無駄な時間を費やさないで政策論議をして欲しい。一気にキャッシュレス法案やカメラ認証の政策を採用し…マイナンバーカードを利用して時代を加速させましょうよ。
小さな「縄張り」争いをするより、グローバル競争に勝てる枠組みを整備しましょう。やることはたくさんあります。学校は疲弊しています。一気にeラーニングを加速させましょう。でも「すららネット」(3998)の6000円はカタルには買えません。
まぁ、こんな事を述べても仕方ないですが、株式資本主義と言う概念が、何故、誕生するか? この背景を考えないとなりません。消費を増やすためには、資産価格の上昇が欠かせません。昭和30年代からの高度高成長の源は、資産価格の上昇です。可処分所得を押し上げてGDPが増えたのです。だから、わが国の土地資産が1300兆円も下落した根底を糺さないとなりません。こんなバカでも分かる論理を優秀な官僚様が理解できない筈がありません。ゴーンの20億円を妬む前に、2000万でも充分です。カタルはそう考えます。
「豊かさ」とは…心の在り方の問題です。金曜日に投げた2万株を売った株価より高値で1万株だけ買い戻しました。これで追証連鎖が終了すればいいのですが、まだまだ余震は続くでしょう。
だから無理をせず、自分の気持ちに正直に行動をしましょう。自分の心の変化は自分にしか分かりません。3月は配当付きです。それにしては、本日買った三菱UFJの株価推移は弱いですね。この株も先日、追証の為に545円で投げたのです。それを本日は531円で買い戻しました。何故、986兆円もある現預金残が動かないのでしょう。スーパーからトイレットペーパーはなくなるのに…、「裁定」概念が働かない日本人の感覚はおかしいですね。
まぁ、世の中は何とかなりますから、悲観することもないし…楽観するほど良くもなりません。所詮、世の中は、なるようにしかならないのです。もう昨晩のNYダウ高騰効果が薄れています。日経平均株のプラスは僅か28円になって来ました。後場からも、日銀様の意思表示が必要です。でもそこまで期待して良い物かどうか…、でも連鎖を完全に断ち切るためには、積極的な行動が必要なのです。果たして…どうでしょう。日経平均株価の200日線は22186円です。
それでは…また明日。