サマーズ時間の確認

昨日は実に、楽しかったですね。カタル君、ラグビーなどに興味は全くありませんでしたが、南アフリカに勝ったと聞き…最近強くなっていたことは知っていましたが、まさかの逆転勝利ですからね。当日はテレビ観戦をしていませんでした。19日の南アフリカ戦は新潟で同級会だったのです。この勝利が、23日のスコットランド戦をテレビで観る切っ掛けになりました。負けた試合ですが…ラグビーって、結構、面白いな…。と思い、昨日のサモア戦も続けて観戦、あの人間同士のぶつかり合いは、なんとも迫力満点です。人間が飛ぶんですね。あの映像が見れば分かりますが…、兎に角、面白いのです。ルールなど良く知りませんが、楽しかったのです。やはり勝つのは良いものです。テニスもそうですが、勝てば…興味が俄然、湧いてきます。

やはり株も同じですね。株価が騰がるとIRNETのページビューが大きく増えてきますが、下がると…やはり減るようです。でも駄目な時にも、その背景を知ると…相場の見所が分かりますから、この推理が面白いのですね。世の中、様々な選択肢が存在し、どれが正しいかは、所詮、結果論なのです。やってみなければ、未来の事は分かりません。途中で決断した時の条件が、時間の変化でコロコロ変わり、世の中の背景が変わるので、どんどん複雑化して行くわけです。それらのランダムな条件が、企業業績に影響を与え、株価と言う成果が、変化します。この変化の過程が面白いのです。

おそらく世の中の中で、これほど面白いものは、ないと思っています。多くのニュースは、通り一遍の解説で終わっています。カタルが証券マン1年生の頃、大和証券の部長だったかな? 地場証券の若手を集めた研修会に参加したのを覚えています。その時に、初めて金利の上下が、景気に影響を及ぼす事を知りました。何しろ小さな地場証券でのスタートだったので、新入社員に対する教育システムなど、あるような…ないようなものです。先輩からの実践談話が教育ですね。「並び足は強い」証だ…とか、(ケネディクスは上昇過程の中で…木曜、金曜日は、同じ株価で引けています。)このような株式部の先輩から、聞きかじった知識しか、当時は、なかったのです。仕方なく、株のあらゆる本を、貪り読みましたが、経済の仕組みなど、当時は、分かりませんでしたからね。

常識的な景気対策である金融政策と財政政策の意味も、分からなかったのです。ベンチャーリンクを仕掛けていた時、松本社長とお会いし、彼から40億円を投じて、学んだことがあります。制度変更、規制緩和などの国の方針が変化する時は、大きなビジネスチャンスが生まれると言う事です。今は、時代が激変しており、どんどん新しい時間感覚で変化しています。だから面白いのですね。

このIRNETは、出来れば…読者と共に儲けて行きたいと考えていますが、同じ条件下でやっても、選択のタイミングにより、読者の成果は大きく変わります。何でもそうですが、同じなのに…自分の選択するタイミングが違うだけで、成果が変わるのですね。カタルは出来るだけ、正直に、自分の気持ちを伝えているつもりですが、同じ文章を読んでも、受け手の立場で解釈が違う事は良くありますね。このIRNETのレポートは、カタル自身が興味を持った材料を中心に、勉強した成果です。当然、未来予測を含みますから…当たるとか…。当たらないとか…と云うものでは、ありません。例えば…ケネディクスですが、この発想は「失われた時代」の検証から来ています。何故、日本だけが、世界経済の成長から取り残されたのか?

そこには朝鮮戦争からの急激な経済成長を成し遂げた日本独自のシステムが存在しました。所謂、鎖国経済のようなものです。固定資本形成を中心に加工貿易をして成長したのです。中国の成長は、この日本システムを真似たものです。その過程で日本ではガラパゴス化が生まれました。ガラパゴス化は、今に始まった事ではありません。コメの価格を見れば、分かりますね。江戸時代から明治、そうして現在、ようやく、この仕組みが変化していますが、日本人は、なかなか構造改革を嫌いますからね。独自システムに転換しています。情報の共有化が行われ、官の情報を誰でも簡単に手に入れることが出来る時代です。インターネットにより、米国の経済指標が、直ぐに集まるのです。この情報網をオープンにすれば、ビックビジネスに繋がりますね。

医療情報などは、特にそう考えます。このデータを公開し、ワトソンのような人工知能を開発すれば、人類は飛躍的に進化します。だって、自分自身で必要な問診に回答し、簡単な検査をすれば病名が診断され、もっとも適切な治療を受けられる時代が来ています。医者など、必要ないですね。手術もロボットがする時代になります。膝関節などもパーツを変えるだけで、正常な機能を回復させる時代です。はやくスマートコミュニティーへ移行した国が、勝ちですね。マイナンバー制度を活用し情報を適切に利用しなくてはなりません。スーパーのレジ情報などの共通化ルールとか…。国に予算は必要ありません。音頭を取るだけで充分ですね。

このような夢と、現実の世界の株価が、どう変化して行くか…。FFRIや田中化学研究所などの無駄な遊びは止めましょうね。ユビキタスやJTEC、そうしてクラウドワークのようなケースなら分かります。何れも…未来に可能性が存在するからです。しかし未来に可能性がないような株を、オモチャにするのは、加藤あきらなどの前世代的な考え方です。単に値動きだけで、売り買いするような人が、減ることを期待しています。

昨日は「サマーズ時間」を書きました。ヘッジファンドのレイ・ダリオ氏らの仕掛けは、見事に成功しました。イエレン女史の考え方が、正しいのかどうかは、後世にならないと分かりません。しかし目先は、確かにサマーズ時間なのですね。しかしグリーンスパンが、市場の魔術師と崇められる中で、CDSはコントロールできないくらいに膨張し、システム崩壊しました。この背景はサマーズ時間ですね。今回の下げは、このギャップを埋めるものだったのでしょう。行き過ぎる市場を、諌めた現象です。イエレン女史の年内利上げ説は、利上げ前から…基本的に効果を発揮しました。

ダリオ氏を初めとするカタルの考え方は、米国景気回復は「偽りの正常化」に見えるのですね。だから経済回復の上昇が、非常に緩慢な筈…。金融機関の首根っこが抑えられていますから、なかなか中央銀行の量的緩和を、肩代わりできないのです。しかしリーマンショック時に発生した潜在需要ギャップは存在しており、自動車販売の好調に繋がっています。しかし…何故かもっと大きな買い物の…新規着工件数などは何故、改善しないのでしょう。NY市場の賃貸料は高騰を続けているのです。景気が好調な筈なのに…消費者物価は低迷しており、生活がギリギリな層は多く、賃上げデモが、何故、起こるのでしょう? 見せかけの景気回復に脅え、利上げを急げば、当然1937年問題が、急浮上しますね。これが今回の下げの主因です。しかし、ここでガス抜きをしたので…この心配は、当面は大丈夫ですね。

既に、サマーズ時間が確認され、年末年始の株価上昇は、かなりの確率になったのでしょう。そのサマーズ時間の様子を、実際の株価で確認して下さい。水曜日、木曜日の動きは、何れも、落ち込んだ分を引けに掛け埋めています。極めつけは、金曜日の雇用統計を受けた動きですね。統計が出た瞬間は、米国景気回復の力強い上昇期待が消え、失望感で大きく売られましたが、しかし結局は、イエレン女史の見方が間違っている…と、水曜日、木曜日の高値を切る形で、上昇して終わりました。サマーズ論理が、支持された瞬間です。10月、12月に利上げしない限り、株価は上昇を続けることに成ります。この演出は、おそらくヘッジファンドにとっては、既定路線の筈、故に、日本株に対する外人売りも止まると考えています。

NY市場の5日間の推移
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NY市場の5日間の推移



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