通常、富士通クラスの人気株になれば…企業分析するアナリストは、かなりの数の人間が詳しく見ている筈なのに…、今回のような発表を、事前に株価が織り込まないのは…非常に不可解です。でも日足推移をみると、チャートには事前に行き詰まりが現れています。3月25日の870円の高値を前に、4月8日の首つりに近い形の後、9日は寄り引け同時の十字線、そうして再び10日は陰線のコマの後、13日の大陰線は決定打です。その後も陰線が連続しており…完全の相場が終っていますね。決算数字は、事前にチャートに現れていたわけですね。株価は全てを語ると言う「効率的市場仮説」が成立しています。
新聞を読めば…、部品のドルでの調達コストなどは事前に分かっている筈で、ユーロ安も事前に分かっている現象です。いくら日本人とは言え…、これほど保守的な見通しを発表する富士通は、いつまで経っても、やはり駄目企業ですね。精一杯の経営をしてない保守的な「ぬるま湯」体質が、社内に残っているのでしょう。しかしクラウドに於いては、日本でも先駆的な立ち位置に居るわけです。不採算部門などを捨てるROE経営が実践されていない、経営者のアホさ加減が、よく分かる決算ですね。時代はパソコンではなく、クラウドですね。ネットワークで処理をする時代ですね。でも長く富士通のパソコンを使っていたカタルにすれば…非常に、好きな会社なので残念です。
一時は、準カタル銘柄に採用し、カタルは取り上げていました。2013年の暮れの話ですね。株価は300円台の時代です。でも500円を超える辺りから…、やり過ぎ感を感じてきて、昨年の夏(810円の高値)は、明らかに批判的だったと思います。やり過ぎ故、今年、初めからの戻し相場でも、調整が未了だと思っていました。故に新高値は更新しないと言う立場でした。しかし現実は、高値更新でしたね。これには正直、驚きました。この高値更新を見て、少しイメージを変え始めていたところに…、今回の業績修正ですね。
案の定…と言うか、やはり、こんな形でスピード違反は、もう一度、咎められるのですね。株って…面白いですね。でも富士通と言う会社を理解すれば…おそらく、1月16日に付けた567円は下回らないと…今は、思っています。たぶん、休み明けからは、見直し買いが入ると思いますが、直ぐには上昇ムードには、ならないでしょう。通常、このような急落場面は、数字を確かめつつ、戻るのでしょう。でも金曜日の安値を下回る辺りから、徐々に買い出動するのが、やはりセオリーでしょうね。あるいは…株価に拘わらず、大きく下げた後なので、先ずは打診買いを入れます。理由は、富士通と言う会社のカラーです。そうして、もう一つが、なんと言っても「IoT」のクラウド化は、時代の流れで追い風なのですね。故に、その第一人者の富士通が、沈む筈がありません。
ファナックは、富士通から分離独立したNC装置のトップメーカーですが…、親会社の富士通は、先頃のリストラの原資の為に、虎の子の…このファナック株を売却しました。まるで、今のソニーを見ているようです。富士通の親である古河電工も、ITバブル期に、ルーセントから多額の金額で、光ファイバー部門を買収し、失敗、今も株価は低迷しています。「企業は人なり」、企業文化の大切さが、窺え知り得ます。故に、リクルートは逆説的ですが、きっと、素晴らしい会社になります。オリックスと、共に注目が怠れませんよ。この富士通のチャートを見れば、分かりますが…基本的に「乖離」は、必ず修正されると思った方が良いですね。過去の移動平均株価と、現在の株価との離れ度合いですね。
もともと富士通クラスになれば…潜在的な浮動株も結構多く、利食いが重なるものです。今回の急落の一つの原因は、カタルも批判的だったように、急激な戻りで、株主の多くが利食い状態にあったために、この減額修正が利食いの切っ掛けになった面が、否めないのでしょう。故に、休み明けからは、徐々に新しい需給バランスを求め、戻ると考えていますが、株価の力強い戻りは期待できません。時間が掛かります。しばらく推移を見ないと分かりませんが、おそらく…大きく下がらずに、徐々に需給バランスが改善され、年末から来年にかけては…再び、高値を更新する展開と考えています。今のイメージは、しばらくボックス圏でのイメージですね。600円から800円程度の幅で…当面は、下値圏で推移するのでしょう。
今日は、この富士通のチャートを用いて解説しますね。今回の富士通の分岐点は、1のポイントである2012年11月の269円でしたね。本当はこの転換点が事前に分かり、次は3のポイントの高値496円が事前に分かり、4で買い、5で売り、6で買い、7で売り、8で買い、9で売ることが出来れば…往復で、空売りも交えることが出来れば…最高の投資成果になります。カタルが良く、銘柄など、一銘柄あれば、それで十分だ…と言う意味が、理解されると思います。この分岐点が、事前に分かれば良いのです。チャート論の極意は、この分岐点を、如何に探すか…に、掛かっているとも言えます。
このおおよその株価位置を探る為に、黄金分割などのフィボナッチ係数を用います。一番、ポピュラーなのが…1:1.618と言う数字ですね。この比率の上昇角度が、一番人間が美しいと感じる比率なのですね。約5:8と言うものです。だから1を基点にすると、269円の1.618倍は、436.86円なのでおよそ437円が、最初の株価目標値になります。2のポイントと…ほぼ、一致しますね。こんな風にして、分岐点を事前に探ろうとしますが…必ずしも、一致するものではありません。でも4のポイントは、52週線とのかい離ゼロの地点が、ターニングポイントになっています。このように移動平均線と株価の交点などは、一つの株価波動の転換である「変化日」になります。
あるいは、移動平均線同士のタッチや交差などですね。ゴールデン・クロスとか、デット・クロスとか言う言葉は、この分岐点を指します。あと土曜日の解説したように日柄ですね。カタルはケネディクスに於いて、今回は30週間置き…と言う間隔を重要視しています。理由はBBT信託開始などが、重なるためです。更に、介護リートの上場日などの予定も、間もなく、明らかになると思っています。実際は、日柄は、何日…という具合に、この日柄も変化日になりやすいですね。
更に傾向線ですね。此処では、次の分岐点を探る為に…、cとd、さらにeの3本の傾向線を引いてみました。傾向線のcは、兎も角、dやeだとすると…、やはり、まだ乖離はかなり大きく感じますね。故に、かなりの期間、ボックス相場が継続する可能性もあります。
逆に株価が下げて、一度、傾向線にぶつかる展開も、あり得ます。調整には株価が下げず、日柄が経過する時間調整と、逆に株価が下げて、移動平均線にタッチする展開もあります。
要するに…調整とは、儲かっている株主が、利食いする期間であり、にわか投資家、つまり目先筋が、諦める期間でもあるのですね。今回は4-8を結ぶ傾向線cを参考にしていますが…、勿論、dもeも、あり得ます。この傾向線の見方を…明日は採り上げましょう。カタル君、連休は何処も行かないので…勉強を続け、解説しますね。プロには釈迦に説法でしょうが…チャートの見方は、人それぞれ…です。所詮、当たるも八卦、当たらぬも…の口ですね。
昔はカタル君、様々なチャート解説の本を読み漁りました。しかし所詮、延長論などイレギュラーな形を認めざる得ず、参考程度に留めている現実があります。理由は、「よっちゃん」との…出会いですね。歩合セールスになり、裏舞台を知るようになると、金融屋との結びつきや、色んな裏を知るようになります。つまりヘッジファンドも、同じようなものです。仕手筋の一つに過ぎません。ただ下積みの仕方が、違うだけの話しでしょう。よっちゃんは、帝国ホテルで相場の作戦会議を開き、株価を操作していたのですね。今は、株価操作は違法行為ですが…、そんな事は建前論であり、所詮、株価は作られているのです。だからチャートなどアホらしくて…、一所懸命に勉強する価値を、見出せなくなっています。ただ、ある程度、内部情報などは、やはり株価に事前に現れると思っています。これが、「株価は全てを知っている」と言う「効率的市場仮説」と言う命題ですね。それでは、また明日。