かたるアトランタ連銀は耐久財の新規受注減を受け(0.4%増予想から1.4%減)第一四半期のGDP予想を0.3%増から0.2%増に引き下げたと言います。同様にシカゴ連銀総裁のエバンズ氏も日本化懸念を訴えています。先頃、一気に盛り上がった利上げ早期説が萎んでいる訳です。カタルは、依然として1937年問題を気にしていますね。最近ナチスの台頭の過程をテレビで観る機会がありましたが、基本的に経済活動が悪化すると食えなくなる種族が増えて、暴動や革命、最悪は戦争に発展します。アラブの春は、ある意味でリーマンショックの金融危機の余波を受けた訳です。イスラム国の台頭もそうですね。今度は、イエメンだそうです。その為にサウジ株は大きく下がっていると言います。
一方、懸念しているのは米国の自動車販売動向ですね。トヨタ株は何故か、高値圏ですが、カタルは空売りの対象にも見えます。その理由は、これまでの伸びが減速すると予想しているからです。本田は苦境に立たされているように見えます。嘗て米国と言えば、ホンダのイメージがあったものですが…今では中国も含め、劣勢になっています。タイヤメーカーは東洋ゴムの免震問題で株価を観ましたが、空前の好景気が重なっていますね。ゴムは一時、高かったのですが、今ではずいぶん安くなったようです。これまで3流株の横浜ゴムまで高収益を背景に、株価は4ケタになっています。
カタルは現役を辞める時に、ブリヂストンをお客様に入れていました。たしか2000円を割れており1500円前後の売り買いで、苦労していたと記憶しています。1800円台に乗れば、ウハウハだったのです。あれから5年、やはり…米国の金融危機ギャップは埋まったわけですね。あの時は自動車ローンが、所得制限されており融資を受け辛くなっており、自動車販売が低迷していました。このギャップは、必ず改善されると読んでいたわけです。株式投資は現実とのギャップを探すのです。昨日はカタルが事前に書いた為かどうか分かりませんが、双日が賑わっていました。現預金比率から見て時価総額は安すぎるのですね。だから会社側は自社株買いを含め株主還元をすべきだと述べていました。ただ優先株がどうなっているか…調べもしませんでしたが…。
このように銘柄選別と言うのは、現実と株価とのギャップを探すことにあるのです。一時的な変動は、株価にとってよくある事です。現実と株価とのギャップが大きい程、改善される相場、つまりギャップからの正常化相場も大きいのですね。「1300兆円の逆襲」は、ギャップのスケールが大きいですね。こんな事を書いていると偉そうに…とカタル批判する人が居そうですが、カタルはそう考えていますが、勿論、当たり前の事ですが…カタルが正しい訳ではありません。ただカタルは、そう考えているだけの話です。
カタルの読み違いで推奨したのに、たまたま当たった中に、三菱化工機と言う会社があります。読者の中で何人かはメールでの問い合わせに応えましたから、株価が騰がる前に知っていたはずです。この時は2銘柄を掲げていました。NSWと三菱化工機ですね。両方とも安かったですね。NSWは600円台じゃなかったかな? 今、メールのボックスを開きますからね。待っていてくださいね。時期が分かれば、株価は分かりますからね。20~30名ほどから、問い合わせがあったと思います。2014年5月の末から6月の初めですね。NSWは400円台から500円台に乗った所ですね。化工機の方はカタルが買ったのが150円台だったように記憶しています。
この化工機の話ですが…カタルは、当初、石油化学の設備投資は長年しておらず、需要は大きいと考えていたための推奨でしたが…水素ステーションの思惑で、大きく株価が騰がったのですね。最近では、この株は空売りだと思っています。でもなかなか崩れませんね。でもあの時、入った空売りはそろそろ一巡しています。空売りとは本来、このタイミングで実施するのでしょう。ソニーなんかも、高いと感じていますね。確かに車に搭載されるカメラモジュールなどは、世界NO1で大きく伸びる分野ですが…ソニー程になると、それだけじゃ…なかなか全体は浮上しないでしょう。昔、カタルは証券マンを辞めて、IR事業をしようとソニーを訪問したことがあります。ガックリしましたね。ソニーの部長ともあろう人間が…この程度か…と思ったものです。あの頃から、腐っていたのですね。
化工機のようなビジナーズラックはありますが、株価は、必ず、このギャップの修正をするものです。最近はよく、時間の概念を考えます。通常2年程度が、人間が持っている限界点のようです。だから結婚を申し込まれても、嫌いな相手なら適度の付き合いを続け、2年を経過しても、なお結婚したいと言っている相手なら本物でしょう。たとえ嫌いな相手でも我慢できるなら、幸せになれる確率はぐんと上がるのでしょう。昨日と言うか…ここ3日ほど、NHKのBSアーカイブと言う番組かな? 「ターシャの庭」を再放送していました。あのおばあちゃん、なかなか良い事を言いますね。人間は気持ちの持ちようで、いくらでも、幸せになれると言っていました。そうして生きている限り、精一杯、生きるのだそうです。
最近、なかなか上がらないカタル銘柄を見て、なるほど…と、この言葉から感じ入った次第です。この下げを…楽しめばいいのですね。今日は先日、期日が近い…と言っても1か月以上先ですが…その建玉を売り、今日は買い戻しました。でも僅かな利鞘と言うのかな?損切りだからね。でも思惑通りになるのは楽しいですね。007もそうですね。此方は安い株価からのクロスですが、なかなか本物に育ちませんね。何か、欠陥があるのかもしれません。四季報には、電力化の新規顧客獲得キャンセルとなっていましたね。今でもわからないのですが、何故、任天堂と切れたのでしょうね。でも今はマズマズだと思っています。何しろ、間もなくIVIは実用化です。たぶん発表されていた増資の転換は20%程度、これで進んだのでしょうか? おそらく残存は、親引じゃないかな…と思っていますね。
あまり推測で、ものを言っては駄目ですが…、カタルが岡三に研修に行っている時に、丸紅から決算対策の売り物を預かったことがあります。なかなか消化できずに、1週間持たせてもらったが、売れないのです。100万株の注文だとすると、2万とか3万ぐらいしか入らないのですね。でも野村は、場に注文を出し1割程度消化すれば、あとは全て親引けです。組織力の違いですね。野村の社員の仕事が出来るのは、バックオフィス体制が、確りしているのです。その玉は、おそらく投資信託に一時的に入れたり、他の法人に嵌めたりするのでしょう。大手は良いですね。いくらでも仕事が出来ます。場合によれば、政府筋を動かし法律を立案させ、仕事を作れますね。今では「コンセッション」は、大きな仕事になります。
歩合セールスは、そんな大手の中でも、仕事が出来ると自負する連中の集まりです。流石に野村からの人間は少なく、会社に不満を持っている日興からの人間が、一番多かったのです。山一の人間は会社がおかしくなるだけあって、仕事が出来ない連中が多かったですね。でもみんな、組織の看板がなくなると自立できないのです。その中で仕事が出来るのは、皆、中小の証券会社で辛酸を舐めてきた連中です。カタルのように投信販売で、CBの供与競争に敗れた連中ですね。良く言われたものです。野村さんは1000万、2000万とくれるのに…あんたの所は、たった100万円?
あらら…くだらない昔話をしていたら…ケネディクスが下がって来ましたね。492円ですね。まぁ、予想していた通りの展開ですね。信用買い残の重みを知る時が来ましたね。余裕のある人はドル平均法で、粛々と対処するところですね。自分の力次第ですが…1円刻みの人もいれば、5円、10円の人もいるでしょう。でも余り資金にユトリの無い人は時間を考えて、1週間ごととか…時間でドル平均法を採用するのが、賢いのかもしれません。でも本来の意味は、株価が下がると同じ金額ですから、株数を増やして買っていくのですね。所詮、金持ちは、幾らでも儲かるように出来ているのが、株式投資の世界ですね。
さて最後に、日本生命が松原市で物流基地を建設するとかでその事業規模が3年から5年かけ1兆円と言いますから、凄い額ですね。住江織物の跡地だそうです。この工場跡地と言えば、パナソニックと野村不動産が共同で、アップルを交え、スマートシティー開発をすると言います。横浜の話ですね。やはり日銀緩和は、効いていますね。徐々に日本でも動きは出てきているようです。
さて果たして、三菱UFJの権利落ちからの動きはどうなるのでしょう。一つの見所ですよ。同時に、この高値持ち合のDeNAもそうですし、ソニーにファナックも注意を怠れません。勿論、エーザイも小野薬もそうです。相場には、それぞれ背景に流れているポイントがあります。その背景の流れを、しっかり把握する事が大切ですね。休むも相場なのです。でもその休みの中にも、見所が満載です。この分じゃ、490円も買えたかな?トホホ…貧乏人なのに…後で泣かなければ良いのですが…。取りあえずは、自分にシナリオに沿って粛々と行動するだけですね。それでは、また明日。