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やはり「筋」を外すと…成績って、違うものですね。本日は、ある読者からメールを頂きました。

「カタルさん 銀行、証券、不動産の流れになっていますね。カタルさんはあまり利益を上げている内容でないので、報告するのもためらわれますが、個人的には思っていたような展開で日本株の水準訂正相場で結構な利益を上がることができました。そろそろ退出を考え始めています。株の運用をするのにはそれなりの時間を取られていますので、今の資産でももういいかなとも思います。行ってみたいけど、銀座に行くことはないでしょう、作ったお金は研究や貧困対策に使うつもりです。

今の投資規模は47億くらいで現物39億信用8億くらいです。現物株の配当でも1億を超えますので、想定以上の形になりました。今不動産御三家、三井不動産、三菱地所、住友不動産、など不動産の中心銘柄の中から、業績が良い住友を少し買い始めています。ポートは三井住友銀行が20%、三菱UFJが6%、銀行は売る予定です。日鉄、川崎、JFEなど鉄鋼が、25%、SBI野村など証券が、17%、船株はほとんど売りました。基本的に配当利回り投資でしたので、今の状況はありがたいです。税引き前利益95%税引き後76%が今の収益です。来し方行く末65歳の自分を考えています。」との事です。

彼の投資の仕方は、昨日の喩えでは…バフェット流の割安株の利回り投資です。多くの皆さんと違うのは、自分の知識が確りしており…確信に満ちているから「投資姿勢」がブレません。何故、カタルと「大きな差」が付くかと言えば…カタルは理屈を知っているけれど「我慢」がなかなか…効きません。

お船の株価評価が、おかしいと思っても、何れ…修正されるまで、辛抱強く待つことが苦手なのです。この数十億円クラスになると、投資の仕方も変化します。小さな会社で金が運用できませんから「大型株」になります。カタルの読みは、二つの点で外れていました。

一つは、みんなと同様に…FRBの利上げに批判的でした。金利を上げても、上げても…今でも米国のUAWは強硬な賃上げ要求です。基本的に「失業率」が低いから、出来る芸当で…経済状況は悪くはないのです。この金利の読み方を間違っていた為に、投資の基本方針が間違っていました。それと「投資家層」の読み間違いです。

「TOPIX」 の日足推移

実は日本では非常に「強い動き」なのです。指数では…「TOPIX」を観ると分かります。如何でしょう。綺麗に高値圏のボックスを抜けており、今は抜けた所で…「いっぷく」です。

「日経平均株価」 の日足推移

ところが…値嵩株を中心と言うか…半導体株などもこのセクターには多いのですが、日経平均株価は、この高値ボックスを抜けるのに苦労しています。

「日本製鉄」(5401)の 日足推移

一例を掲げると、読者から教えてもらった「日本製鉄」の上昇を観ると分かります。如何ですか? この株を教えてくれたのも冒頭のメールの方でした。既に株価は2倍以上になっても、依然、「割安感」があります。PERは10倍以下で配当利回りは4%、しかも…純資産は4717円です。まだPBR0.81倍に過ぎません。

この日本製鉄の推奨時期(メールを貰った時期)は、早く株価は2000円割れの1800円台だったように記憶しています。大概は「半年程度」の「玉拾い」は良くあります。大きな資金の場合、どうしても玉を揃える「準備期間」が必要になり、上手く買うために時間をかけるケースがあります。

株価が上がると言うのは、ある意味で、その下値圏で株を仕込んだ人が逃げるために上げると言う面もあります。今のお船は、既に3倍近くまで上がっていますから、あの当時の「割安感」は消えてきました。つまり「ギャップ」は修正されました。この「金持ち時間」のノンビリ投資は、なかなか…カタルには我慢がききません。何れ…上がると思われる株は沢山あります。

基本は順番を間違うと…待たされることです。

この1年も2年もかけて2倍程度の相場が普通なのですが、カタルはこのスピード感が苦手です。人間には「好み」があります。でも自分の持ち株だけを観て、相場を判断しないことです。

TOPIXの動きを観れば…今の株価の状態が分かります。米国でも「アップル」のような大型ハイテク株と「ラッセル2000」を比較すると、小型株の低迷ぶりが分かります。たぶん、やはりFRBの金利引き上げはかなり効いています。何しろ…プライムレートが8%です。この金利水準は10年で2倍以上になります。7.2%で2倍のラインですからね。早い話…株より債券の方が有利なのでしょう。

やはり…下げてきました。「野村証券」(8604)の話です。

「野村証券」(8604)の 日足推移

下値は600円前後だろうと思っていますが、一つの目安として…「25日線」の移動平均線を考えています。今は594.1円のようです。毎日、5円弱、上がっています。でも先日述べた625円の壁を割っています。この「初押し」とも…思える場面が、買い場の筈です。

新興株の方は、「下値を叩きやすい」環境ですが…あまり下がらないと思っています。理由は来春に、米国では利下げ場面になる可能性があります。カタルはオーバーキルと言う金融引き締めの逆風、副作用が今は隠されていますが、かなり強く表面化すると思っています。あまり、ひどいと状態だと、株価は持ちませんが、適度なら…「新興株の相場」が来るからですね。このバランスが難しいのです。

「野村証券」の600円割れは、まず…ないと思っており、この620円から625円前後で下落は止まるんじゃ…ないかな? どっちにしても…短期の調整期間で2週間程度のものでしょう。一番、懸念される時期が、配当を落とした後の「下げの場面」です。10月中旬までの警戒感で、10月末には…再び、株価は上昇が加速すると思っています。

故に買うのは、此処から10月半ばまでの何処かで買うべきでしょう。本日は「雪だるま投資」で525円を5000株追加して45000株になりました。他でも4000株を買ったかな? 全部で7万程度だろうと思っています。本当は「ジェイドG」(3558)を買いたいけれど…しばらく「封印」しています。でも株価が下がるなら…1万株程度を買います。

「Jトラスト」(8508) の日足推移

やはり「Jトラスト」(8508)も上がって来ました。「売り」ではなく…押し目を、丹念に買いましょうね。この株は「銀行、証券、不動産」の…「これからの時代」を合わせた株ですから4桁を目指します。このような時間感覚を、克服する人が、株でも、何十億円も場合によると…100億、1000億円とお金を膨らませることが出来る人です。

でもその水準になると、お金なんか…あまり意味を持ちません。故に「ボランティア活動」です。冒頭に紹介した読者の方も、その方面にお金を使うそうです。お金は使って…「なんぼ」です。貯める事より上手に使うことの方が難しいのでしょう。

カタルの読者層は、皆さん…識者の方が多いですね。昨日は、ブドウを貰った方にお礼の電話をしたのですが、彼女も野村証券を4万株以上持っているようです。そう言えば…「三菱UFJ」(8306)もまだ持っているそうです。

先日の歯医者さんの奥さんの続報メールですが、「嫁さんの8306の続きです。540円くらいで18000株を買って、今は1400万円くらいの利益です。配当をもらってから、元本分だけ売ろうかなんて野村証券の営業から提案されています。嫁さんのようにはいかないが、短期と中長期に分けた考え方が、重要かもしれませんね。私も、日経225インデックスや、高配当投信などの長期投資では、負けがありません。息子に贈与の積み立てで日経225インデクスを買い、その利益の一部で彼は車が買えました。」とありました。

皆さん、カタルより、ずっと「賢い投資」をして…居られるようです。

このメールのように、息子さんが株の儲けで、車を買う言う現象が「資産効果」です。カタルは実質経済ではなく名目経済が「正しい政策」だと述べている具体的な現象ですよ。働いて得るお金…資産効果でのお金、両方合わせて経済活動が成り立っていますが、日本は34年間も清貧思想を振り撒きました。

「失われた時代」と言うのは、ある意味で、故意に創った時代で「失政」です。こんな一般常識を理解しない日本人が非常に多いのです。メディアの人間は一般的には就職が最難関の部門ですが…馬鹿ばかり揃っているように見えます。日経新聞社も同じです。たぶん…色んな「縛り」があるのでしょう。スポンサーには配慮をしないと駄目だし…ね。

良い事例が、検察の黒川さんが、賭けマージャンで挙げられた「仲間の裏切り」です。メディアは情報元を明かさない…とか綺麗ごとを言いますが、「仲間を売る」行為です。「風上に置けない」人物です。同様の事が分かるのが、当人が生きているうちに、対処をしなかったジャニーズ問題です。今頃になって「聖人ぶり」を訴えています。こいつ等は「国を売る」連中に見えます。「愛国心」のある人間が居ないのでしょうか?

「苦節34年」の意味も、分からずに政策を作っているなんて…情けないですね。しかし…ようやく「新しい時代」が始まりました。でも希望に燃えて上京した1989年ともう既に棺桶を待っている2023年のカタルとは比べる時間軸が違います。

まぁ読者の中から…「投資に目覚める若者」が育ってくれるのを願って…しばらくレポートを綴ります。カタルの経験を糧にして、「踏み台」にして…時間を節約してください。カタルはここまで来るまで「試行錯誤」の連続です。今でも、毎日、自分の売り買いを通じて、実践をして「場味」を自分自身で確かめています。

あくまでも…本物の投資家を目指し、「フロック」で得たお金ではない、本当の実力で稼ぐ世界を目指します。故に常に「有言実行」、そうして「率先垂範」です。失敗も多いのですが、「他山の石」として…活用してください。そんな事で、本日はお終いにしましょう。

もう一つ最後に…今の注目は米国の2年債の利回りですが…同時にQT政策、つまりQE(量的緩和)の真逆の量的引き締めが順調に進んでいる指標で注目している「レバースレポ」のグラフを提示しておきます。


レバースレポ」 の推移

確実に実体経済に影響を及ぼす現象の一つでしょう。前から…カタルが気にしている指標の一つです。何れ時期が来たら、この存在が如何に重要だったか? 分かると思っています。

皆さんはあまりに短絡的で近視眼的です。相場、市場と言うものは。非常に「大らかな」もので…「懐が深い」のです。誰かが、株を売っても…そんな事は、一時的な需給バランスで大勢観は変わりません。指標数字を観て「兆円」単位のお金が動くのです。

お船の相場の時に、散々…カタルはあの安過ぎる評価を嘆きました。市場が上手く機能をしてないのでしょう。「低PERの謎」と課題を先送りしました。あれから2年が経過しますがようやく…通常の評価に変化しました。

野村証券株の純資産価値は1071円です。来年の春には1100円台になります。何故、半分程度の株価なのでしょう。980円を奪回してからが…相場です。そこからスタートです。2013年の春、アベノミクスを受けて…評価した株価です。あの時は「期待感」だけでしたが、今は「現実」になるのです。「理想買いと現実買い」の話です。同じことは「エーザイ」(4523)にも…時間軸は違いますが、言えるのでしょう。カタルはそう考えています。

多くのカタル銘柄は、その時間軸の読みが「外れている」だけの話です。語っているストーリーは。必ず、「通る」未来の先取りです。故に、ノンビリやりましょう。また…明日。



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