投資の選択

エヌビディアだけでなく…「メタ」(フェイスブック)の株価上昇は、異常とも思える上昇の仕方です。この背景はアップルのゴーグル発売に観られるように「仮想空間の未来」です。よくSFの映画の世界で、自分の脳を騙す…快楽の時間の演出があります。

メタの日足推移

AI機能が発展してロボットが人間の代わりを演じ、多くの仕事は失われるのでしょう。医師などは必要ありません。全て…ロボットに置き換わります。最後は芸術的な創造的な仕事だけが残るのでしょう。「感動を与える」ものでしょう。

ベーシックインカム、日本では、生活保護でしょうが、人間は働かなくても、最低限の衣食住は満たされるのでしょう。その方向性に向かっています。メタは「架空の快楽」を求める領域を目指すのでしょう。

カタルは、時代を凌駕する「革新的な価値観」を産み出す産業は、つまり新しい分野の創造です。例えば…ゲームはそうでした。その株価は100倍以上になると思っています。今回はアップルが、その先駆者の一人です。アップルは「携帯電話」と言う…新しい市場を切り拓きました。この未来分野は根強い人気があります。「時代革新」です。

成長株投資と呼ばれる手法です。でも、なかなか…ついて行けるものではありません。「メタ」のような株価の上げ方をされると、通常は「空売り」をしたくなります。人間は、過去の経験に洗脳されています。故に、こんな状況になっているのでしょう。

特に今回は、意見が割れています。此方です。

カタルは当初から、時間が掛かるだろうと思っています。この上げ波動の状態が続き、このまま「高値を奪回」出来るとは考えていません。戻り波動は、ソロソロ終わり…横ばい圏のボックス相場を演じると考えています。もう一度、下値を確かめに行くのでしょう。

しかしJPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏ほど…弱気でもありません。彼の観ている減速懸念の背景は、例えば此方の報道です。加えて…イエレン財務長官の発言もあります。

成長株投資と「相反する」確実性の世界の投資も、根強い人気があります。

海運株などの「収益の方向性」の見通しから、株価判断をするなら、株は、まだ買えません。カタルは長く…この株価の解釈に苦しんでいます。2021年の夏、カタルは、初めての入院生活を体験しました。十二指腸にポリープが見つかり…切除するために癌研(有明)に入院しました。癌研の主治医でも…この症例は珍しく、これまでに20例ほどしか…手術の経験がないそうです。この十二指腸の壁は薄く、普通の臓器のように簡単に切除できず、出血のケースが多いために入院をしたのです。

この時に…病室で読んだ日経新聞に目を奪われました。2021年の7月末から8月です。商船三井の「爆利益」報道です。

商船三井(9104)の日足推移

そこから…始まった「謎」ですが、相場を離れた今も、観察(川船ですが…)を続けています。通常は、もっと株価が上がり…2万円近くまで、株価は上がると思っていました。しかし予想に反し、相場は低迷し、異常な「低PER」状態が続き、最近になって、世界のブラックロックなどが、この海運株を必用に買っています。たぶん、数字が合うのです。たとえ収益が減益方向でも…です。もともと…「割安」圏の株価の為です。

双日(2768)の週足推移

バフェットの成功を観て思うのです。もともと…商社は、みんな「割安」圏に放置され続けてきました。カタルは「双日」を、長く…手掛けていました。たぶん2010年の少し前でしょう。たぶん、この下げ過程じゃないかな? 

隣の浜ちゃんが200万株~300万株ほど集めていました。もともと…商社は異常な安さでした。でも流石です。彼の名声でしょうが、彼が手掛けると…株価は上昇を開始しています。この背景は「割安株」投資です。ブラックロックの海運株と同じ考え方です。

「フェローテック」(6890) の日足推移

レーザーテックをカタルは、選択していませんが、同時期に、カタルは「フェローテック」(6890)手掛けたことがあります。2020年の時から…でしょう。当時は変化率もあったのですが…その後高収益が定着しましたが、何故か…「割安」の評価のままでした。結果だけ見ると…かなり株価は上がっていますが、手掛けていた当初は、チンタラ動き…カタル向きの値動きではありませんでした。この速度感では、人間は満足感が得られません。

「IIJ」(3774) の日足推移

この銘柄はコロナ禍の暴落の時に…カタルは2020年3月21日に会員向けレポートの「臨時号」を発行して…会員の方に選択肢を紹介しており、「IIJ」(3774)と共に…この「フェローテック」(6890)を掲げています。やはり…実現利益の大きな株は不人気でも、何処かで…「見直し買い」が入るのですね。

川船が…2022年の落ち込みですが、捨てきれずに、2000円割れを覚悟して…急落する株を買い続けていました。結局、5割以上、株価が上がっても…ブラックロックが、後になって株を買うのです。バフェットの投資と言い、やはり一株利益の大きな…つまり「割安のPER」は、時間の経過で…何れ、見直されます。投資と言うのは面白いでしょう。

派手な選択の成長株投資に賭けるか? それとも…割安株の実現利益に傾斜するか? これは投資家の性格によります。

カタルは、もともと…貧乏人ですから、競馬で言えば…万馬券狙いの貧乏人です。常にハイリスク・ハイリターンを狙います。故に…株価変動率が高い株が好みです。半値など当たり前の変動です。エーザイにしても大阪チタンにしても変動率が高い株です。ジェイドGも高値の4180円から1000円を割れるのです。素質があります。メタのような上げ方をこれからするなら…確実に、みんな振るい落とされます。

此方の報道をご覧ください。

ダイキンも同様の動きを見せています。しかしキャノンのように全部ではないですが…。このNHKの記事によると…

会社では、今回の措置で商品の保管にかかるコストを削減したり、納品までの時間をおよそ4分の1に短縮したりできると見込んでいます。草津工場では、これに対応するため、雇用をおよそ2割増やすとともに生産ラインの自動化も進める方針です。パナソニック空質空調社の道浦正治社長は「マーケットに近いところで変化に対応した商品を迅速に提供していきたい。サプライチェーンの問題など地政学的なリスクを避けるねらいもあるが、国内に生産を移しても十分戦えると確信している」と話しています。

この報道の…この部分が、カタルが述べている「日本株が復権する」ことを物語る言葉です。今回は、今までとは…違います。この海外投資家の買いは、今まで…外人は売る株を持ってないのです。統計数字を観れば分かります。目先の需給バランスなど関係ないですね。

金曜日の相場を細部まで観ている人は少ないでしょう。常に日経平均株価先物が、現物株より50円も下値で取引されて動いていました。分かるかな? このヒントだけで…。

証券マンの人は、直ぐに理解できないと駄目です。

野村証券なんか…株を知らない上司が、いっぱい上に居るのでしょう。仕事のできない社員を登用すると…どんどん良い会社も疲弊をして行きます。昔は「ノルマ証券」と揶揄されたほどなのです。「一兆円投信」の募集など…その後の低迷で批判を浴びました。しかし今回は全く動いていません。経営者を批判されても…仕方ありません。

通常は先物価格が現物株を上回って推移するから「裁定買い残」が溜まります。この逆転現象が先週は観られたようです。つまり先物は確実に現物株に置き換わっています。今回下げても短命で…再び、株価は上昇をするのでしょう。通常、大きなファンドは先ずは先物を買うのです。いきなり現物株投資をしませんよ。徐々に現物株の持ち株を増やすのですね。

本日の日経新聞のトップは「産業革新機構」様のJSRの買収だそうです。東芝に敗れ…何故、日本の官僚機構は、役目を終えた部署を解体出来ないのでしょう。常に延命で…日本村社会の「総資産」経営です。効率化のROE社会とは違う次元です。

しかし…面白いものです。「脳足りん」バイデンが民主党らしく…規模の拡大を図り、中国を敵対して、TSMCのように米国での産業を保護する政府主導の「補助金政策」です。安全保障問題が絡み…共和党的な独立心が負けたのでしょう。習近平政権の覇権主義と言うか…。国家の成り立ちに対抗するために、サプライチェーンの問題を背景にして…国家による「産業支援」に乗り出しました。

このやり方は、日本の官僚は、お得意の分野です。「組織の拡大」に繋がる…村社会構造だからです。パナソニックの国内回帰など安全保障に絡み…ベストな時代のマッチ観です。トヨタの電池補助まで広がっています。さくらのサーバー支援もそうですね。「国内回帰」が加速します。つまり「貨幣乗数効果」が高まるのです。

皆さんは、しっかり勉強しないと駄目です。景気が良いとか悪いとか…お金の動きが活発化するかどうか…なのですよ。日本には眠れる内部留保516兆円と個人の現預金残の1116兆円ものお金があるのです。このお金が動く「切っ掛け」を日銀の黒田さんは、作ろうとして…異次元の量的緩和を実施したのです。

危険資産のETFの買いなど…、歴史上、何処もやったことがないのです。それ程…清貧思想が蔓延しているのです。

この実質経済の巻き戻し…の「名目時代」はどんどん加速します。だから株と土地なのです。野村証券株は、今は「投資に対する成果」をあまり期待できません。しかし…2020年のコロナ禍の時にもカタルは三菱UFJの買いを訴えています。当時の株価は500円を割れていました。今はようやく4桁復帰です。3年間は短いような長いような…時間です。

ジェイドGの株価は、色んな上下がありますが、なかなかですよ。馬鹿だけです。未来図は見えないのは…。様々な選択肢を用意しているカタルレポートの使い方は読者の勝手です。箸の上げ下ろしまで…面倒みきれません。

情報の価値と言うのは。、それぞれの次元により変わるものです。最後は自分がどれを選択するか…様々な選択肢の中から、自分の好みに合うものを選びましょう。

ここで…大切な事は「己の把握」です。自分の「力量の把握」が一番難しいのですね。カタルは常に、目一杯の選択をしています。折角、買ったBASEをまた1万株だけですが、外したのです。損をしている訳ではないのですが…なかなか難しい場面ですからね。自分で勉強をしないと…ダメなのですね。カタルレポートをヒントにして賢く利用してください。

今年は、例年と違う展開なのです。

カタルの成績を観ると分かります。例年、この時期は既に資産倍増を果たし…手を空けるかどうか迷っていて、追加投資をして年末にかけて失敗をしています。少なくとも2021年はお船でヤラレ…2022年はJトラで失敗をしています。今年は…鳴かず飛ばずだったエーザイが高値になり、ジェイドGも続いていますが…大阪チタンとBASEは今のところは低迷を続けています。

そうして…割安株投資の部類であるJトラストも、視野に入り始めています。何しろ一株純資産は1000円を超えています。時々…目先も紹介して、実験をしていますね。先日は新規上場株、滅多にカタルは買いません。ですがワンタッチですが、ABEJAに参加しました。野村らしく…「救済」に利用したのでしょう。

たった…3日かな? 4日かな? 時々、馬鹿向けの銘柄も紹介して…参加しています。いくらだったかな? 4980円買いの8150円ヤリでしたね。本当は、もう100株買おうとしたのですが「即金規制」か…何かで、買う余力がなかったのです。

まだ「倍増の目標」は、遠くに霞んでいます。何処かで集中してやります。まぁ、皆さんは、馬鹿カタルのアホな行動を、楽しめば…良いのです。ドラマを観るように…。そんな事で、本日は最近の市況解説を交え、成長株投資と捨てがたい、割安株投資の話を持ち込みました。また…明日。



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