メディアの倫理観

カタルは市場原理主義で実績主義です。基本的に講釈は嫌いで…実績しか信じません。長い期間、証券マンとして働き…常にノルマと戦ってきました。社員セールスの頃は、上司にサラリーマンの心得を諭されました。「一番より二番が良い」と言われましたが…常に一番を心掛けました。新人の頃は新規顧客の獲得競争がありますが…カタルは毎月1位になる為に自発的に、日曜日も休まずにセールスを続けるほどです。

当時…カタルと新規顧客を争っていた金子君に、何回か…その座を明け渡したことがあります。彼の場合、植木組を抱えており、社員が持ち株を売る時に紹介を受けていました。でもカタルは、常に「どぶ板」外交による開拓です。

新人当時、世間知らずのカタルは、地元で一番の証券会社に入社した筈ですが…、証券界の一番は「野村証券」だと…しばらくして気づきました。その為、上司に、会社を辞めて「野村証券に入り直す」と言ったほどでした。でもたぶん、山一證券と同じで…成績表を観た途端に「ご苦労様でした。」と言われた口でしょう。大手証券の関門は、高いですからね。そんなことも…知らなかったのです。

そうして上司に「野村証券で研修させてほしい」と「無理難題」を言います。仕方なく…系列店の親会社の岡三証券での研修になりました。岡三証券で一番だったのは、当時は新宿支店でした。NSビルに新宿支店がありました。

そうして、そこで歩合セールスの小菊さんと出合います。月間の株式手数料1億円が、この世界のトップ水準だ…と、その時に知ります。歩合セールスですから…その内40%が自分の収入です。だから彼は、常に数千万円の月給だったのでしょう。新宿支店で一番、輝いていたのです。彼に憧れ…機会があったら自分も是非…東京に出てきて、歩合セールスになりたいと思っていました。

まぁこの話は、もう何回かしていますから…ここまでにしますが、株屋の世界は、常に、毎日のように手数料が表になってデータ化されており…その現実の数字と戦います。目標を掲げ…常に達成できるかどうか…。それを毎月、毎月…問われるのです。投信の目標額など最初は可愛い200万や300万ですが…いつしか2000万、3000万の世界になり…それが最後は2億、3億円に跳ね上がったのがバブルの世界です。カタルはその目標を達成してシンガポールへご褒美の旅行をしました。

いつしか…カタルも法人マンになって、野村証券の社員と遭遇しますが…絶対に勝てない壁があります。大手証券は、あらゆる面で恵まれています。最後は取引相手も有利な方を選択しますから…情に訴える営業活動なんか、たかが知れています。数字では敵いません。

色んな経験をしたので…末端の「どぶ板」営業を経験しています。だから日経新聞の嘘もよく分かります。でも本日の一面は、良い記事です。コメ「必要のない予算」温存、見出ししか見ていませんが…これが「村社会」批判です。硬直化した組織改革を問うています。

カタルの友達が財務省に居て…その時の担当が「復興予算」でしたから、その話をしましたね。全て前例主義で、前のまま…そこで働く人の雇用を考えて…時代が変わっても、昔の儘の姿を残そうとします。だから…「失われ時代」なのです。東京地検も、最高裁も…村社会構造です。

日経平均株価が33年間も高値を更新してない「矛盾」を、何故、前面に出して制度改革に挑まないのでしょう。そうした紙面を創らなくては、いつまでも日本は変わりません。

何故、日銀が抱える国債を、償却させないのでしょう。それが無理なら、せめて…永久国債に変えるべきです。または…超長期国債で50年債を発行して、現状の30年債でも良いですね。そうして移管すべきです。そうしないと…次のステップに進めませんよ。

プライマリバランスを問うなら…まず、金利が上昇した時の事を考えて、方策を進めないと大変です。もう狂った世界です。政治家も、官僚も…財務事務次官が更迭されましたが、財政の健全化を問うなら…先ずは、制度改革が欠かせません。

嘘つきの日経新聞の為に、「失われた時代」が構築されたとも言えます。

サハリン2の話も出てきました。当然です。原発の「再稼働」と言う簡単な事も、実現できない岸田は…辞表を書くべきでしょう。昔の「仕事が出来ない部下」を観ているようです。毎月、毎月、自分の目標数字を、他人が、カバーして必死になってやっているのに、罪悪感がないのでしょうか? お前の数字は、誰が被るんだ? 

岸田さん、何故、安倍さんが黒川さんの人事を、強引に進めようとしたか?その真意を汲まないと駄目ですね。それを…ゴーン逮捕は、当然だと…メディアは報道をしました。

確かに奴は…汚いやり方で…とも思いますが、何故、そんな方策しかなかったのか? 武田製薬の報酬が世界基準でしょう。トヨタ社長の報酬をもっと上げれば良いのです。官僚の制度も変えて報酬を上げれば…「天下り」は消えるでしょう。無駄な予算配分も消えるでしょう。

時限予算にすれば、良いのです。必要な時に組織をつくり、役目を終えたら解体して民間との相互乗り入れと言うか…そういう風土をつくらないと、時代に合わせた政策が出来ないでしょう。コメ問題は、早く国際価格にすれば良いのに…輸入を認めればいいのです。乳製品も、全ての関税を撤廃して…他国から資本を受け入れて…フェアな競争社会を構築するべきでしょう。「開かれた制度」を目指して改革をすれば…日本的な良さを残した新しい社会が構築できるでしょう。

まぁ、ここまで書いて青臭くて…この原稿をボツにしようかどうしようか…迷っています。でもそんな実績主義のカタルだから「市場の整合性」に拘っています。海運株の「低PERの謎」を認めると…全ての株価の算出が出来ません。市況だから当たり前だ…いう前に、ちゃんとした解説が必要です。

何故、0.3%程度の金利の世界に、個人の現預金残が1092兆円ではなく…新しい数字は、1088兆円も眠っているのか? 何故、配当利回りの5%の株が、ゴロゴロしているのか?

この説明を、日経新聞は一度も…紙面に問うていません。「書きなさい」…ちゃんと定期預金金利と比較して…日本製鉄は6.84%で、みずほ銀行は5.18%ですよ。見出しを打って「預金より株式投資をしよう」…大見出しの一面トップで、何故…書かないの?

何が、日本経済新聞だ…33年間も高値を更新できない経済を構築したのは、自分達じゃないか? 5年や10年なら…許せますが、33年も間違った方向性に日本を誘導して恥さらしも…良い所です。

カタルは、実績しか信じません。33年間も「落第生」のままなのです。本当は革命です。せめて…キャッシュレス社会を構築して…お金の「流れ」を公開しましょう。特に予算絡みのお金です。無駄な使用が、一発で…分かります。先ずはキャッシュレス社会の構築で、データの一元化と「公開」です。健康問題も、個人のファイルをクラウドで管理すれば良いのです。無駄な検査が省けます。医療機関ごとに…個別検査をする必要なんか、ありません。したい奴は実費にすれば良いです。何も…公的負担の保険で、カバーする必要はありません。

7面に路線価が載っています。3年ぶりに全国平均で0.3%のプラスだそうです。資産価格の上昇を認めた「政策誘導」をしないから…このような矛盾とも…思える現象が、世の中で起こります。此方です。NYの朝食が7000円だそうです。まぁ、誇張された表現でしょうが…これが現実ですね。

間違った33年間の政策誘導の結果のギャップです。昔の日本は東京の地価で、米国の土地を「丸ごと買えるほど」の価格だったのです。地所はNYのロックフェラーセンタービルを手中に収めたのです。あの時はやり過ぎですが…今は真逆です。金利裁定概念も…「効かない経済」を作ったのです。

これが日経新聞の倫理観でしょうか? 

何故、日本株は米国株に「連れ安」しなくてはならないの? バカげた日銀批判を、日経新聞が一面に掲載するなら…配当利回り投資の現実を一面で、問うのが経済紙の良識でしょう。もう完全に狂った倫理観で、清貧思想でしょう。

ライブドアがアウトで東芝がセーフの倫理観が、今の東芝の騒動の発端です。東京地検はこの説明をしていません。やはりカタルにはサッパリ…何が正義か、悪か…青臭いようですが分からないのです。船株の「低PERの謎」もそうです。談合を繰り返して…内部留保を貯めた建設株はTOB合戦になって来ました。村上ファンドは儲かるから株を買うのでしょう。

上場廃止になった「昭和飛行機」の話をここでしましょう。此方を読みましょう。どうも有料サイトのようですが…基本的に会社の持っている財産が正当に市場で評価されてないからTOBの対象になります。

何故、このような事例が起こるのか? 484兆円もの使わない「内部留保」を貯め込む必要性があるのかどうか…。経営者に、会社の持っている財産が活用できないなら…経営者を変えるしかありません。村社会論理の最高裁のような判決が、世界で通用するのかどうか…だから、何度もリンクして恐縮ですが…日本は「異質の国」と言うレッテルを貼られます。此方です。

日経新聞は、この現実を正しく世間に問う責任があります。悪戯に隠す報道は止めるべきでしょう。隠しているかどうか分かりませんが、要するに編集長の裁量権の問題です。

日経平均株価が33年間も高値を更新しない現実を放置する前に、日銀批判など出来ませんね。日銀の行動を批判するなら、その前に何故、日銀が追い込まれたか? 黒田さんが危険資産の「悪手」に手を染めるほど…NYの食事の価格は日本とかけ離れたのです。

この現実を正しく認識して…政策官僚が政策を考えないとなりません。日銀が50%もの国債を買った現実は、お前たちのツケを払ったのです。ノルマが達成できないから…日銀様が後始末をする羽目になったのです。もう完全に狂った「財政ファイナンス」の世界です。それでも厚顔顔で、日銀批判の経済学者を呼んで意見を言わせるなんて…これが一流大学の人間ですか?

カタルは先ずは、株価が新高値を更新して…妥当な株価水準に復帰するのが、先決課題です。PBR1倍以下の説明をしなくてはなりません。村社会で最高裁や地検を動かして…「歪めた価格」を正常にする作業を、日経新聞は問わねばなりません。

0.3%以下に眠っている資金は1088兆円もあるのです。何故、5%以上の利回り株がゴロゴロしているのでしょう。お金を動かすことが「喫緊の課題」の筈です。日経新聞にはポリシーがないのですか?

黒字で配当をしている企業の株価が、何故PBR1倍以下に放置されたままなのでしょう。その説明責任が、日経新聞社にはあります。NHKが日経新聞を叩けばいいのです。メディは公正な論争をすべきです。メディア同士で傷を舐め合ってないで、正当な競争をしましょう。黒川さんのように…「仲間を売る」ことが、お前らの倫理観なのですか?

情けない人間の「寄せ集め」に見えます。本日は米国のPCEの話を書こうとしましたが…冒頭から狂った世界の謎を、書き始めたら…止まりません。33年間ですから…ね。市場要因によって、株価は形成されます。また…明日。



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