投稿者:kataru

消費者物価指数

IMFは日銀の追加緩和を求めていると言います。原油価格下落の影響の為、消費者物価の上昇は、なかなか黒田さんが掲げる2%の目標値に届かないと言います。そこで消費者物価の推移を見てみました。下記の通りです。ここで気を付けなければならないのは、消費税が引き上げられたので、その分を考慮しなくはならないと言う事ですね。4月の前年比水準は0.8%増と…これまでの2.8%増から大きく減っています。しかし3月、4月の前月比では0.5%ずつ増加していますね。長期のものと…短期のものを、合わせて掲げました。比べてくださいね。もし追加緩和が、何処かであるとすれば、カタルは前から述べている様に…当座預金の眠る200兆円の資金を動かすために、付利金利の撤廃か…あるいは、マイナス金利の導入ですね。

長期消費者物価指数の推移
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長期消費者物価指数の推移

 

短期の消費者物価指数
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短期の消費者物価指数

さて、このような数字の分析は、全体経済に対する配慮ですので、多くの読者の人は、関心がないと思われます。でも非常に重要な話ですね。どんなに努力をしても、川の流れに逆らって泳ぐのは限界がありますが…川の流れに沿って泳げば、自分の努力はたいして必要ありません。陸上の世界では、よく「追い風参考記録」と言いますね。向かい風と追い風では、記録の意味が異なります。

何故、こんな話をするか?

相場に勝つためには、相場の背景に流れている相場の意図を探る必要性があります。今の時代は、どんな環境で、時代は、何処へ向いているのか? その流れを掴み、他人より、いち早く、その流れを見極めることが大切です。その為に、様々な努力が必要ですが…多くの人はこんなものは…どうでも良いと思いますね。でも時代の流れを感じることは、非常に大切ですね。嫌がる相手を説得して、セールスするのは大変ですが、向こうが欲しているものを、セールスするのは、いとも簡単な作業です。市場が求めるものに、力を入れている会社を探せば…良い訳です。しかし折角の好環境を活かせない会社も、たくさん存在します。

富士通などは、折角の歴史的な環境に恵まれているのに…経営者はアホですね。だからなかなか成果が生まれません。よって、カタルが証券界に入社した時の株価500円と、今でも、たいして違いはありませんね。馬鹿経営者が、何年も続いています。だってそうですね。金利(成長速度)が7%なら、30年で7.612倍です。株価が500円なら、今頃の株価は3800円ですね。ところが、未だに700円前後をウロウロしています。経営者は明らかに…失格です。多くの日本企業は、国債金利にも及びません。それは何故か? JAと同じような…ぬるま湯体質だった日本村論理が、背景にあったからです。株式持ち合い構造に、多くの経営者は甘えてきました。

しかし…ここに来て、スチュワードシップコードの導入から、社外取締役の設置と金融庁は方針を変え、グローバル競争を求める方針に変わりましたね。だから「セル・イン・メイ」の格言を超え、株価は、歴史的な11連騰をしているのです。ROE経営の導入が外国資本を呼び込んでいますね。ファナックは、自己株式を5%だけ残し、オーバー分の14.01%を償却するそうです。日経新聞さん、ほら、あなた方の考え方は、少しおかしいね。やはり自己株の全てを、指数計算から除外するのは、おかしいと思いませんか? まるで、先ほど話した村論理ですね。メディア自らが、襟を正さないでどうするのでしょう。東証も然り…まだまだ、日本には村論理が、色濃く残ります。

世の中、皆、国民を騙そうとしていますから、自己防衛は、常に必要です。とくに相場の場合、メディアも信用できないし…信じられるのは、自分だけですからね。でも今決算での注目点として掲げたROE経営の浸透は、一定の水準を確保しています。トヨタの3000億円の自社株買いは、大きな成果です。つまり日本企業が、稼いだ利益は、市場に再投下されるのですね。村論理時代は、額面に対する安定配当とか言って、時価の株価が1万円でも、額面50円に対する2割配当で、10円の配当だったのですね。馬鹿な論理です。それでも…株主の生命保険などは、文句を言いません。だから会社を私物化するフジテレビの日枝さん様な経営者が、跋扈したのですね。でも時代は、ようやく変化しました。これが長い時間をかけて、構造改革を成し遂げた成果の一つです。長い、なが~い時間を掛け、「失われ時代」と言う20年を超える整理の時間が終ったのですね。だからトンネルを超えると…そこは青空だったのです。それが11連騰と言う幕開けですね。

多くの投資家は、未だに疑心暗鬼のようで…、利食いを重ね、現金ポジションを積み上げていると言います。ほんとうかな? かたるは、当初、指数の爆買いを予想しておらず、商社株などの出遅れ株の配当利回り投資だと…、年金資金の動きを見誤りました。だから年初は伊藤忠などの配当利回り投資を掲げていましたね。しかし実際は、予想を大きく超える指数買いでした。しかしここに来て、カタルは評価損から評価益に変わるのを見て、その余力分を、現金を引き上げずに、再投資しています。理由は年金資金の動向やROE経営の浸透と…述べていますね。ただ残念ながら、設備投資は、今ひとつ…の盛り上がりです。一部企業では、既に更新需要が中心のようですが、設備投資を再開していますが、全体への広がりは、今決算では感じられませんでした。それでも食品メーカーなど…一部で設備投資は、ある程度広がっているようです。

Vテクノ月足推移
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Vテクノ月足推移

アップルの要請を受け、JDIなどが新工場を建設する様子は、Vテクの受注残にも表れています。何故、カタルがVテクを推奨しているか? 過去のVテクの値動きを見て御覧なさい。今回は、あの当時の2倍近い受注残を抱えていますね。その受注動向を調べたものも掲載しておきます。よく自分で株価の推移と受注動向の数字を見比べると分かりますね。何故、カタルが1万円の株価と述べているか? カタルが株価を推奨するには、必ず背景があるのです。余程の経済上の激変(戦争の勃発)がない限り…この受注残は実際の企業業績に反映されます。おそらく今期予想一株利益200円を超える可能性さえ…あり得ますね。この変化率ですから…PER50倍程度の可能性は濃厚です。ましてや、企業買収や日経産業新聞の省力化投資の記事は、数字を後押ししています。

Vテクの受注動向の比較
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Vテクの受注動向の比較

このように…時代背景を考え、実際の数字を追う訳です。久しぶりにカタルが、Vテクに熱くなった理由が、分かると言うものです。ただ残念ながら、全体相場は、未だに指数買いが主力です。しかし、これは今日の市況でも解説している様に、ボーナスシーズンを控えたパッシブ運用の玉手当ですね。故に、来週には峠を超えます。だから電力株などは既にピークアウトしている可能性さえ…ありますね。こんな予想の時に、東電の博打など…どの程度の勝算があるのかどうか…非常に疑わしく感じます。

今日は総合的な経済市況から…個別銘柄の考え方と解説してきました。ほんとうは…ソニーやトヨタ、ファナックなどの株価動向を観察してみようと思ったのです。ところが…日経新聞を見ると、3面に雇用などの指標が載っており、WSJの記事にはIMFの話が載っていました。そんなわけで急遽、方針を変え、少し視点を変えたレポートになりましたね。

それに以前からの約束のVテクの推奨理由を述べるのが遅れていたら、日経産業新聞の記事が出て、株価が騰がっちゃったので…慌てて、書く必要に迫られました。ほんとうは、もう少し休んでほしかったのです。そうして出来れば…株価も下げて欲しかったのですね。その時に、推奨理由を述べ皆さんに再紹介するつもりでした。今日は簡単に紹介しましたが…、自分なり決算書を見て、確認する事が必要です。カタルは一応、調べて書いていますが、間違いや勘違いは、誰にでもありますからね。必ず、他人の意見など信じず、自分で考え、自分で決めて、行動する事です。それでは…また、明日。



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