今、一番気になるのが…新規上場を目指す「キオクシア」の存在です。現状は「負け組のレッテル」ですが…超目先の業績は、上場できるほど…会社は儲かっています。でも一般的には、この収益は一時的と見られています。看板商品がないためです。
「アドバンテスト」(6857)を除いた半導体株の調整も、なかなか…スッキリ見えません。
カタル自身は「エレクトロン」(8035)などを始め…「ルネサスエレク」(6723)も、株価は「安いんじゃないか」と思っています。この背景には「米中対立」から来る…中国への貿易規制問題があり、「エレクトロン」などは、中国の依存度が高いので、「未来に不安」を抱えています。
しかし「エヌビディア」の株価評価を含めた「AI投資」の話ですが、此方の報道に接し…既存の一般評価は「間違っている」可能性を考えています。特に、この部分です。「2025年だけでも、アマゾンやマイクロソフト、アルファベット、メタ、アップルといったいわゆる「ビッグテック」は、2000億ドル(31兆円)以上の設備投資を行うと予想されている。」…と言う部分です。
この金額の「貨幣乗数効果」は10倍程度なんじゃ…ないでしょうか? 近年の米国のテック株と言うか…。最先端の時代をリードする企業の設備投資額は「桁を変える」ほど増えており「過剰投資」と思われるような…設備投資競争です。特にAI関連です。この「おこぼれ」企業が、兎に角、凄いのです。
その代表事例は、韓国の「SKハニックス」です。この「SKハニックス」は「広帯域幅メモリ」(High Bandwidth Memory:HBM)の分野で世界トップ企業です。最近は競争相手の「サムソン」に水を開け始めています。「エヌビディア」は、「SKハニックス」に対して…生産を上げて欲しいと言う「矢のような」…催促です。
ハッキリ言って「冷却問題」もそうですが、求められる技術的なハードルが非常に高いのです。でも時間を急いでいますから、相手は、此方の「言い値」で…量産体制を求めます。この投資は、ドンドン…増えます。
進化と言うのは、お金の量で「時間軸」が決まります。
世界中の投資資金が、この「AI革命」に向かっているのです。ここで、こちらの出資比率を観てください。この「キオクシア」は、東芝が傘下に入れようと…あの手この手で、支配権に拘りました。その為に資本関係がスッキリしませんでした。米ベインキャピタルは多額のお金を使ったのです。日本での買収が、これほど…ギクシャクするとは思ってもみなかったのでしょう。「村社会論の壁」です。
日本と言う国は「卑怯な国」なのです。「日産自動車」(7201)の顛末を観てば分かります。ルノーとの統合を目指して居れば…今回の人員の削減などの…今日の「日産問題」はなかったかもしれません。結果は、同じだろうと思っています。その過程の話です。日本は「総資産経営」が長かったので、この「後遺症」に苦しんでいます。
だから同じような「事例」が、形を変えても、なんども…「繰り返される」わけです。今回の「セブン&アイHD」(3382)のゴタゴタも「同じ土壌」の話しです。
古くは「日本空港ビルデング」(9706)や「ブルドックソース」(2804)、「東京機械」(6335)です。上場している以上…「高い経営」ハードルを求められるのは、当たり前の理屈ですが…経営者の考え方は、最近になって、ようやく…変わり始めた所です。
「トヨタ」(7203)は、ようやく…自社株買いを含めた「持ち合い株の解消」を始めたばかりです。「デンソー」(6902)は、2年ほど前から、トヨタグループ内でも「内部留保問題」に、着手し始めました。だから…金融を中心に「爆利益の計上」で、高値でも自社株買いを始めています。
よって最大手の「野村証券」(8604)の力が活きてきます。「大和証券」(8601)と…比較して、この「法人の力」は「雲泥の差」なのです。「野村証券」は、もっと早く…4桁を抜けて、2000円を目指す予定でしたが、奥田の馬鹿が、日本的な総資産経営をしていた為に、株価の時間軸が遅れたのです。
「行く道」は、時代に合わせ…「事前」に決まっています。
その覚悟があるのか…ないのか? その問題なのですが、今日の「ラピダス問題」のように…「決まった既存路線」を、昔の時間に…戻そうとする「村社会論」です。だからチンタラ・チンタラ…同じところで「堂々巡り」です。
これをカタルは「成田時間」と揶揄しています。
「日産」(7201)のゴーンは優れた経営者でしたが、確かに「金に汚かった」のでしょう。しかし国際ルールから観れば…正常な感覚です。彼は日本の制度に合わせて事前に「根回し」をしている最中に、「寝首を掻かれた」のでしょう。西川と言う奴は、性根が腐った奴です。
カタルが、この失われた時代で…浮上したと思ったら転落し、阿寒湖のマリモの様に…浮いては沈み、なかなか水面下から顔を出せない訳です。安倍首相の死は、日本にとって大変な痛手でした。でもその路線の甘利さんは、落選をしましたが、何とか…ラピダスの予算は付いています。トランプが台湾問題をどう扱うか…微妙ですが、エヌビディアは、米中対立の渦中にある台湾が生産拠点です。
だから…窺った見方をすれば…この「キオクシア」は、今は見えませんが…かすかな「希望の光」があります。
そうです。エヌビディア=ラピダス=SKハニックス(キオクシア)のラインです。この15%の持ち分は、場合によれば…50%を超えて100%になっても…一度、上場をした以上「資本の論理」が働きます。だから…「セブン&アイHD」の現状を観て、米ベインキャピタルは、敢えて…「安い評価」の現状でも、上場に踏み切るのかもしれません。他人の心の中の狙いなど…誰も分かりませんし、時代の流れが、どう変わるか…完璧に読める奴は居ません。
しかしこれだけは言えます。
今年の春の段階では、半導体株は「空売り」に見えたのですが、今回の「エレクトロン」などは「買い場」に見えるから…不思議です。このような考え方のプロセスを披露しているのは「市場の整合性」は、事前に色んなシナリオを用意しており、その流れの動きを、毎日の「市場動向」の動きを観て…掴むのです。
必ず…丁寧に市場を観察していると、その「未来図」が見えてきます。その流れは、浮上しては消え、消えては浮上するのです。この時間軸を決めるのは、最後は「市場参加者の総意」です。
僕らは事前に、その動きを掴んで、無理をして「上値を買う必要」は、ありません。下値だけを丹念に買うのです。じっと我慢をして…下値を観念に集めれば、時間軸の到来とともに、一気に「一本立ち」する…相場に発展をします。下準備が不十分だから、なかなか…「立ち上がり型の相場」が見られません。所詮、多くの市場参加者は「目先」なのです。
特に、近年は「アルゴ」の関与が高く…流動性の補完になっていますが、ワンタッチ銘柄が増えているのは、そんな傾向の為でしょう。不十分な「下準備」の為です。カタル達は、あくまで「本物の世界」を目指します。株価の上昇は、業績数字も同時に上がり「一過性」でなく…正常な「本来の相場」の在り方を「目指したい」と思っています。まぁ本来が、博打心を好む人間ですから…その変動率は当然ですが、高くなります。
しかし…そろそろ、カタルも近年の失敗もあり、「卒業」を考えていますから、保守的な運用も始めるために、今回、「新たな口座」を設けました。カタルはいつも「有言実行」です。そうして…先ずは「率先垂範」なのです。数年前、なけなしのお金の200万で始めた資金はようやく膨らみ始め…普通の投資資金額になって来ました。たぶん…ここが正念場なのでしょう。
今日は、まだ相場が始まっていませんが、これから出かけますから、早めに原稿を書いています。今年3回目の京都です。本当は…京都の住もうと思って努力をしたのですが、京都と言う土地柄の為か…。カタル自身の年齢のせいか…。日本の矛盾した制度を実感しています。年齢が高くなると社会から、まともな「人間の扱い」を「受けられなく」なります。
証券会社は信用取引の制限も、年齢でかけます。もう…社会の「お荷物世代」だと実感をするようになるのです。自分が、この年になって、初めて気づく…日本の「矛盾した」…制度上の壁です。
相場が始まりました。「タイミー」(215A)は1199円です。「BASE」(4477)も、なかなか強いですね。319円まであるのですね。でも「ジェイドG」(3558)は1838円から1806円まであります。
同じセクターですが、好業績の「ジェイドG」は売られ…裏付けの乏しい新興株は買われています。「仕掛け筋」の差なのでしょう。「タイミー」は、先日の高値は1230円で…その次は1294円です。一応、1270円の株価は「見処場面」です。ここから1308円ですね。今は観察を続けましょう。
「BASE」(4477)の仕掛け筋は、なかなか…力がありますね。この株は、今回の相場の前から仕掛け筋が密かに…「玉を手配」していました。このやり方を観ると…タイミングと言い、なかなかです。あのまま…カタルが20万株を保持したままでも、この株を保持していても…やはり「儲かった」のですね。でもカタル自身は好業績の「ジェイドG」を優先しました。
僕らは慌てずに…無理をしない範囲で株価の下値を買って置けば良いのです。ノンビリ…やりましょう。結果は、もう既に決まっています。そんな事で…今日はお終いです。
会員の方で、新しく始める方は、新口座の開設に時間が掛かります。カタルの場合は、あまり…口座を増やしたくなかったのですが、今回は、新たに新規口座を設けました。新しい運用方法を試すためです。
絶対に「損をしない」保守的な運用ですから、面白味はありません。しかし年間で、通常のファンド以上の3割運用を目指します。それでも…途中でお金が引き上げないなら、8年目から9年間も時間が掛かりますが…10倍以上の2000万円の老後資金は確保できます。ただし…日本経済が「名目成長」を続けると言う前提条件です。カタルの場合は「空売り」をしません。でも…本当はやるべきなのでしょう。
まぁ世の中は「色んなこと」があります。でも人生は「塞翁が馬」と言って、何が、幸いに転じるか…分からないものですから、焦らず、地道な努力を続ければ、その内に「道は拓ける」のでしょう。ノンビリ、ノンビリです。また明日。一応、レポートを更新する予定ですが、出来なかったらごめんなさい。