アーカイブ:2024年11月4日

見直し買いが生まれるか?

金曜日の米国株は上がりましたが…たぶん「一時的な揺り戻し」でしょう。故に…今晩の米国市場の予測は、大きく下がりませんが「安い」のではないか…と思っています。金利高の影響は、(円安要因)トランプ政権が成り立つ前提として、「財政政策の影響」が高いのでしょう。しかし最新の調査では、「情報が錯綜」しています。よってトランプ氏の誕生を観た「DJI」の株価は、急落し始めています。

「Trump Media & Technology Group Corp.」 (DJT)の 4時間足推移

この「Trump Media & Technology Group Corp.」 (DJT)の解説は…。

「2021年トランプ前大統領のメディアに焦点を当てた事業体「トランプメディアアンドテクノロジーグループ」(TMTG)と合併契約を締結した。TMTGは保守的な発言を抑制するメタやツイッター、ネットフリックス、アルファベット、アマゾンなどと戦うために設立。リベラルなメディアコンソーシアムに匹敵するメディアとテクノロジー大国を作り、全ての問題に言論の自由を促進することを目指すとしている。」

市場原理主義者のカタルは、常に市場の株価動向や世の中の事象から予測して、未来の株価を想像します。この関係を「市場の整合性」と語っています。

大概は、株価が「未来の姿」を暗示しています。この両者の「相関関係」は、非常に高いのです。過去、株価が大きく下がっているのに「株価なんか…関係ない」と利上げを強行した三重野元日銀総裁は、日経新聞では「平成の鬼平」と言う…微妙な表現を用いていました。批判の揶揄とも…どちらの解釈も出来ます。

僕らは、宮澤喜一を含め…彼らを酷評していました。当時は、証券局長の松野允彦だったかな? 彼も加え「3M」と馬鹿にして、呼んでいた…ように記憶しています。基本的に、政策は「市場との対話」が大切です。

今回、白川さんが、論理的には「まともな政策」ですが、市場にとっては、事前のアナウンス効果がなく…その対策を講じてなかったので、市場は「大きく揺れ」ました。正しい政策でも、市場は「過剰に反応する」場合があり、それを切っ掛けにして…ガラが始まりますから、「市場との対話」は大切です。

昔は…野村証券の幹部と、与党の政策官僚を含めた政治家とのパイプも強かったのですが、いつしか…やはり「ヤクザへの損失補填」の話から一気に、その関係が壊れました。バブル期は「にぎり」と呼ばれる…「損失補填」のような仕組みが、「横行」していました。今でも、あるのでしょう。ネットの世界では、IPOの人気株の配布は100株しか…割り当てがありませんが、対面営業の世界では、その貢献度に応じて…配分が決まるのだろうと思っています。昔は…僕らの頃は、上場日の寄り値で、株を買ってもらうために、公募株(新規公開株)を配分したこともあります。幹事証券は大変なのです。

公募後の市場を「円滑」にするために、公募は、その企業の「取引先」中心に配ったこともあります。カタルは「イオン」の岡田社長(先代)と、サラリーマン時代の会社の専務が同期で…その関係で、本来は配分が少ないのですが、特別に配分を増やして、イオンの取引先企業に、その公募株をばら撒き…それを「切っ掛け」に、顧客開拓をした記憶もあります。

まぁ今の「IPO」事情は良く知りません。「話」は、逸れたのですが…「市場との対話」を充分にして、「市場に合わせた政策」に、変える重要性を此処では述べたいのです。時代に逆らった政策は、「悲劇」を産み…「時間の浪費」です。日本は、この傾向が非常に強いのです。(市場の軽視)

だから遅々として…「政策」が進まずに「成田闘争」になります。

今回の「ライドシェア」の導入のやり方は、タクシー業界に配慮した「村社会」論理です。でも悪戯に、時間軸を浪費するだけの話です。マイナンバーカードの導入も、同じです。だから小泉君が、総裁選の会見で「30年間も決まらない政治」と述べたのです。これが「失われた時代」を生みました。今回の「103万円の壁」も、同じ…ガソリンの「トリガー条項」も同じ…。みんな「妥協の産物」で…日本の制度は成り立っています。

ここでは…常に述べている「市場の整合性」の考え方の重要性を理解してください。

野村証券の週足推移

さて…個別株ですね。先ずは、昨日述べた「野村証券」(8604)でしょう。カタルは、前から今期の一株利益が「100円を超える」と述べていました。しかし…四季報の予想は、こんな感じです。この差額は「時代認識の違い」です。「市場の整合性」の話です。

野村証券の四季報数字

ただこの数字は立派に見えますが…奥田は、決算に「イカサマ」を取り得ています。アルケゴスの処理を期を分けて「分散処理」をして、リストラ経費も前期に入れています。本来なら、もっと早くに「前倒しの計上」をすべき…案件です。だからカタルは奥田が嫌いです。

昨日、「ベースターズ」が「ソフトバンク」に勝って…日本一になりました。南場さんは嬉しそうでしたね。彼女は、今年、62歳かな? カタルの故郷である新潟市の生まれです。会社のSNSかな? 問題が発生して世間から叩かれた時に…不正を監視する施設が、必要になって、確か…彼女は、新潟に、その「働く場」を提供した記憶があります。旦那がガンで闘病した時に、職を辞して看病したこともあります。通常では、あり得ません。更に…現在は、女性初の「経団連の副会長」をやっているようです。新潟高校から津田塾…そうしてマッキンゼーからハーバードかな? かなり「仕事が出来る」のでしょう。

「DeNA」(2432)が活躍した当時…カタルは、この会社の株を買った記憶があります。当時は「グリー」(3632)と双璧でした。でも「グリー」の田中君は金持ちになって「守りの姿勢」になりました。確か…「日本通運」(NIPPON EXPRESSホールディングス=9147)かな? 財務の専門家を招き…保守的な経営になったのです。まぁDENAも他の企業並みで…大きく成長は、していませんが、それでも「マズマズ」なのでしょう。

この「DeNA」は、前期かな? 

「DeNA」(2432) 四季報数字

「特別損失」を計上して…会計上の資産の「減損処理」をしています。この理由は、中国のゲーム関連の資産である「のれん代」などの一括処理です。その他、流動資産の項目において…合計で287億64百万円の減損が響き…前期は大幅赤字に転落しています。

実は今回、危惧している中で「ルネサスエレク」(6723)が買収した会社が「時代の流れ」で、充分な利益を上げていません。よって…来年の3月ですから5月に明らかになりますが、会計士が、この「のれん代」の減額処理に「強要する可能性」があります。

今回は、自動車業界です。此方の話は、何も「ドイツ」だけの話ではありません。既に「日産自動車」(7201)も、大幅な減額修正をしています。「トヨタ」(7203)も例外ではありません。何故、「BYD」の活躍が、このような現象を引き起こしたか? 「過剰な生産体制」が、世界から問題視されている結果です。

実は、カタル銘柄だった「スミダ」(6817)も、本来は「減損処理」が必要なのかもしれません。計画通りに進むことを前提に…「新工場」を建設しましたが、EV市場は、設備投資が遅れており、計画を「後ろ倒し」にしています。つまり新工場が必要な事を見越して…建設に踏み切りましたが、今は「過剰投資」になったのです。

「大阪チタン」(5726)の 週足推移

このように、一つの時代の「進化」のスピードが、「どの速度」で進展をしているか?この把握が、非常に大切なのです。仮に読み通りでも…「未来の姿」がバラ色でないと「大阪チタン」(5726)のような株価推移になります。

「大阪チタン」(5726)の 四季報数字

この企業のカタルの業績予想は当たっていました。しかし業績が大きく伸びても…肝心の株価は、仕掛け人が弱いので、なかなか…株価が上がりませんでした。同じことが「海運株」(川崎汽=9107)でも、起こりました。何故、カタルが、「何度も、何度も」挑戦しているのに、株価はなかなか思う形で、上がっていません。「時間軸」がズレました。


川崎汽船(9107) の週足推移(ログ=対数チャート)

いちいち…株価が出遅れている背景を説明していると、「大変な解説の量」になります。皆さんは、結果だけを観て、ワイワイ・ガヤガヤ…騒ぎます。

「タイミー」(215A)は、非常に「素晴らしい時代背景」を持っています。

みんなが、この仕組みを「必要」としています。しかし日本は、難しい国なのです。村社会論の為に、みんなが「納得するまで」時間を、待つのです。今回の安倍派閥の政治資金問題も、同じ背景を持っています。

「タイミー」(215A) の日足推移

タイミーの株価についていうなら…新しい事象が、共同通信で報道されていました。この報道が、「株価が崩れた」背景です。しかし…株価は、事前に察知して「崩れて」いました。その後、会社側はこれを認め「協議中」と述べており…先ずは「労働新聞」だったかな? 業界紙で報道されたら…逆に、株価が上がって来ました。そうして…今回は「共同通信」です。この報道は十分に株価は今回の報道の懸念を株価に織り込んでいるかどうか…それを確かめる機会になる可能性が在ります。材料出尽くしの「二番煎じ」です。

株価は、その事象に「先行して」下がり…問題が表面化して(労働新聞)、株価は上がり、そうして…揉み合っています。ここで「もう一発」…「共同通信の報道」です。このようにして、タイミーは「時代の変遷」を株価に織り込んでいきます。大きく上がらないと思っていますが、連発されても、株価は「新安値」を割れずに「反発する可能性が」高いんじゃ…ないかな?

これは外部環境の「株価全体の動き」にも影響を受けます。

一つの事象から、株価が反応する時間を感じてください。当初は、カタルは1500円台で、株価の下落は止まるだろうと思っていました。でも駄目でした。流石に1450円の公開株価を割れた1340円で株を買いましたね。NISAを利用して現物株を買ったのです。

それでも、株価は下げ続けました。「何かある」…と思っていました。本来は、下落は止まる筈なのに、「下げ続ける株価」です。その時は「何が原因か」分かりません。しかし時間の推移で、「なるほどなぁ~」と思います。厚生労働省の「古い制度」の壁です。

この事を「パイオニア」の指名解雇でも、同じ事を述べています。

社会は「古い制度」の「終身雇用」や「年功序列」の認識です。だからメディアは「パイオニア」を、叩いたのです。「和を以て貴しとなす」と言う村社会論の壁です。

それだから…日本は、「失われた時代」に突入して、なかなか脱出を出来なかったのです。これに「楔」を入れたのが、「アベノミクス」です。安倍首相の誕生で、日本は、ようやく「失われた時代」の実質成長経済から、脱出が出来たのです。なんと、それまでの時間は2012年から2024年です。

でも今回は、東京地検の「江戸・長崎」です。

江戸の敵は、長崎で討つ…党主導の政策決定から、官邸主導に移した「恨み」です。時代の逆回転かも知れませんが、国民は「国民民主」を選択したので政策論争になっています。制度上の「村論理の弱点」が、「公」になっています。分かりますか?

株価と言うのは、「社会情勢」に敏感に反応しています。

「ジェイドG」(3558)の田中君は、「大谷ボール」の51号を「会社の金」で、落札したそうです。カタル自身は「反対」の立場です。しかし観方によれば…既にメディアに「ロコンド」が…という報道をかなり観ています。

だからCMの「費用対効果」は抜群なのでしょう。カタルの性格とは合いませんが…「イーロン・マスク」も似た面を持って居り、あっちは100万ドルのバラマキです。ZOZOの前澤君、そうしてソフトバンクGの孫さんと…大きく会社を成長させるために、「知名度」を上げる必要もあります。だから…「結果次第」なのです。

これを起点に、株価は大きく「上昇する可能性」もあります。

何しろ…金曜日は1000円以上も、全体の株価が「安い」中で「プラス」なのです。立派な値動きでした。ここ数日は「市場にない株」を売っている連中による…株価の下げです。もともと…会員の方はご存じでしょうが、僅かな金額の「演出」で、2200円台の株価の「定着」が出来そうだったのです。あと「僅かな」金額です。

「ジェイドG」(3558)の 日足推移

ですが…市場の悪化を見越し、連中は「手持ちにない」株を、バカバカ…売っていました。故に、一気に…この「反動」が市場に出て、先ずは2275円を奪回して2828円に躍り出る可能性もあります。

あの2828円は「マガシークの理想買い」でしたが、既に、2Q段階で倉庫の移転も終わり…統合の成果が「下期から噴き出る」可能性が在ります。そうして、株価は今年3月の「理想買い」から…実際の利益計上を買う「現実買い」へ転換します。

「さくらインター」(3778) の日足推移(ログ)

実は同じことが…「さくらインター」(3778)でも、起こる…可能性があります。カタル自身はPERが100倍を超える水準ですから「懐疑」派閥です。しかし実際に「レーザーテック」(6920)は、あの時に…PERが100倍を超えていた水準ですが、現実の利益が溢れて来て、「株価の仕手化」に成功して…「超人気株」に育ちました。あれから5年かな? 


「レーザーテック」(6920) の週足(ログ)

2019年から2220年代の出来事です。「痛恨の極み」でした。これほどの「逸材」をカタルは見逃したのです。当時のカタルは、素材の「SUMCO」(3436)などを追っていたのです。大馬鹿でした。

「レーザーテック」は、カタル好みの銘柄でした。だから「さくらインター」も、異常な関心を抱いて、株価を観察しています。 実は「大阪チタン」(5726)も、海運株(川崎汽船=91074)も、同様のケースを狙っていました。でも…仕手化の相場には失敗です。

人気の持続と…話題性です。果たして…大谷ボールの「二番煎じ」を「切っ掛け」にして「ジェイドG」の株価に「見直し買い」が発生するかどうか…。

ざっと…最近の話題を追って「株価の成り立ち」の解説をしました。株って…知れば、知る程…「面白い」と思っています。皆さんも、表面上の値動きだけでなく…「市場の整合性」の観点で、時代と株価を関連付けて株価を観ましょうね。また…明日。



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