アーカイブ:2024年11月9日

今の相場環境と今後の展開

米国は基本的に小型株指数の「ラッセル2000」(^RUT)も、まもなく関門を抜けるのでしょう。どの株価も「抜けない開門」を、次々に…抜けています。

「ラッセル2000」(^RUT) の週足推移

代表事例は「テスラ」(TSLA)です。


「テスラ」(TSLA) の週足推移

前のレポートで、数々の関門があり…正念場としてきましたが、綺麗に抜けています。この株と「アップル」(AAPL)は、米国の双璧銘柄です。何も…「エヌビディア」(NVDA)だけでないのです。

「アメリカンエクスプレス」(AXP)の株価

心配していた…消費の落ち込みも今のところは際どいのでしょうが…「アメリカンエクスプレス」(AXP)の株価を観る限り…延滞率の高さは、事前観測を外れているようです。しかし…今の金融は「微妙」なのです。

「アドバンテスト」(6857) の日足推移

日本株は、数日前から…市況が回復しています。まだ皆さんには、その実感はないかもしれませんが…今は先駆した一部銘柄により、「指数」から株価が上昇しています。そこに華を添えるのは…株価が高いと感じている「アドバンテスト」(6857)は、依然、元気です。しかし…時間軸を延ばすなら、春の半導体株と同様の感覚をカタル自身は抱いています。何処まで続くか…超目先の銘柄です。

この背景は、まだ…「横に広がっていません」が、日本株も政策の混迷は、反って…良かった結果を産むのでしょう。「政策論争」になります。今までの「なんでも反対」の立憲民主党も変わるのでしょう。代表事例の国民民主党の玉木さんは、元財務官僚です。確か…東大だと思っています。香川の百姓の倅ですね。

日証金の「回転率」 推移

既に低迷していた日証金の「回転率」も徐々に…上がり始めてきました。ここでは回転日数(青のライン)はまだ早くなっていませんが、10日以下の銘柄数(黄色のライン)が、徐々に…増え始めています。


TICK回数 の推移

ここ数日はTICK回数(株価の値動きを示す回数)も、持ち直してきました。つまり…人気株が誕生していることを示します。この二つの指標を、何故、カタルが長年も追っているか?

フジクラ」(5803) の日足推移

素人には、分かり辛いでしょうが、「指数株相場」は、基本的に「ど真ん中」を外すと、「一般的な株」は、儲かりません。しかし…今回の代表事例は半導体では「アドバンテスト」ですが…「フジクラ」(5803)が選択されました。この株は、今年一番の「目玉」でした。まぁ、カタルの「選択肢の圏外」の銘柄です。あまりパッとしませんが…データセンターの絡みで取り上げられました。日経225の「指数の先導役」です。これに続くかどうか…金曜日にストップ高をした「古河電工」(5801)も注目されます。春の半導体と同じことです。

でも流石に、好業績でも「出来高が膨らんで」…株価が下げたように「フジクラ」は「分岐点」を迎えています。しかし…直ぐに株価が下がるとは、全く…思っていません。しかし峠を越えました。お見事でした。

「NTT」(9432) の日足推移

しかし多くの素人の投資家は「半導体」などの高値を、春に買ったままで…その処理に困っています。まぁ「半導体」だけでなく…全ての株と言っても、過言ではありません。カタルは「NTT」(9432)を、その代表事例として…何回もレポートで採り上げています。たぶん、ようやく…ここから「底値を離脱する」時期になるのでしょう。

同じことですよ。3月から低迷していた株式相場も…。ようやく、長かった関門を抜けます。

もともと…カタルの狙いは「景気後退に近い…ゴルディロックス相場」ですから、ここからが本番になります。FRBは2回目の連続で「利下げ」を実施しました。0.5%、0.25%です。12月のFOMCは観測が割れ始めています。「利下げ」観測が消えるほど(35%確率)…米国経済は強いのです。

この動向は、金利高に苦しむ「低所得層」が世相(未来図)を決めました。おそらく大統領選の「事前観測」を覆す…圧倒的な「トランプ」の勝利の要因は、この「インフレ圧力」でしょう。なんだ、かんだ…と、「ハリス」の敗因観測が述べられていますが、政策が間に合いませんでした。


逆イールドから「順イールド」へ

正しいのですが、やはり「パウエル」の初動が遅れたので…実体経済に、影響が及ぶまで改善できていません。お金を「ばら撒き過ぎた」のです。まぁ、初めての「パンデミック」(コロナ禍)ですから…誰も責められません。仕方がないのです。しかし、経済学的には、間に合っています。逆イールドから、正常な形の「順イールド」への転換です。まだ僅か10ベーシスですが…。だから…まだ微妙な状態です。

ここに来て…遅れていた「ラッセル2000」も、まもなく高値を更新するタイミグになって来ました。「アーク投信」(ARKK)も、ようやく上がり始めます。何と言っても「テスラ」株が、上がっています。

皆さんには、見えないでしょうが…カタルの低迷していた「尖がった運用」も、底を脱出したように感じています。この理由を説明するのは難しいのですが、「買いたい銘柄」が出始めています。カタルは「失意の中」で沈んでいた時期のトンネルを抜け始め、「希望の光」が見え始めてきました。まだ確定ではありませんが、たぶん…大丈夫でしょう。

もともと…日本株は「超割安」です。配当利回りが5%台の銘柄も多く…3%後半なら、まともな成長路線銘柄もあるのです。小型株が多いので…次回の会員レポートに、そのリストを掲載しましょう。

株式投資は「時価軸の我慢」と「モチベーション」です。人間は基本的に…この「やる気」が、どのレベルを維持できるかで…その人の人生は決まります。あまり…言いたくなかったのですが、森永卓郎(67歳)などは、「負け組」人生でしょう。彼は、常に批判的な観方ですね。全部がそうです。

相場観と言うのは、その人の人生の歩み方が、反映されます。武者陵司(75歳)さんは、カタル同様の「バブル馬鹿」です。カタルより、7つ上ですから…過去の日本の成長路線を「謳歌した人間」です。カタルは69歳ですから「際どい」年齢です。ある意味で「挫折」を味わっています。仲間の多くは「リストラ」を経験しています。

カタルを長く…助けてくれた住吉君は、上場企業から関連団体への出向、そうして捨てられます。その後は「就職浪人」をして、オヤジの力で…地方の公共機関勤務です。今も東京で安い賃金で働いています。このケースが一般的です。

何も…「就職氷河期」世代だけではありません。「失われた時代」は、国策の失敗なのです。特にリーマンショック後の「清貧思想のバラマキ」です。冒頭に…「金融は微妙」と米国経済の岐路を述べています。辛うじて…間に合ったのでしょう。

これから徐々に表面化しますが、まだ水面下に眠る不良債権処理のジャンプは、完了していません。この処理が出来なかったのが今の中国の不良債権(不動産)であり、地方債務の「融資平台」です。しかし…「ラッセル2000」が高値を取れる金融環境なのです。小型株と言うのは「リスクの選考」が進まないと物色されません。「リスク許容度」と言っても、過言ではありません。

何故、ラピダス関連法案に拘るのか? カタル自身の本音は、最初からやるべき案件ではありません。実験と量産は「別次元」と話し、しかも「販売ルート」は、まだ確立されていません。しかし…九州のTSMCは実績がありますから、続々と周辺産業が集まり「半導体村」が誕生しています。要するに…馬鹿になる先頭を走る奴が「市場」をリードするのです。

テスラの「イーロンマスク」を観れば、分かります。

「法律違反」を気にせずに…我武者羅に走ります。そうして…古い制度と戦います。しかし…日本は「地検様」の力が強すぎて…改革者は、次々に…潰されます。「タイミー」(215A)の話は、成長の阻害要因です。時代を正しく捉えていますが、「行政の壁」です。「パイオニアの指名解雇」から…この時間軸は止まったままです。

だから安倍さんは、黒川人事に拘りを持ったのでしょう。政治家のなかにも、カタルのような考え方があります。東京地検のなかにも、時代性を感じている…そんな反乱分子は多くいます。今回の高市氏と石破さんの決選投票を観ると分かりますね。微差で敗退です。

だからラピダス関連法案が、日本のこれからの政策の「肝」になるのでしょう。

日経新聞が掲げる「地方再生」のなかにも含まれます。誰かがレクチャーとして…石破さんを動かさないとなりません。玉木さんを、焚きつけても良いですね。カタルが、動く年ではありませんが…自民党内部の特に…安倍派閥の残党が、どれだけ働けるか…高市、西村、そうしてカタルの好きな萩生田光一です。残念ながら…仕事ができるのに…甘利さんが落ちたのは、日本には「不幸な結果」でした。

みなさんは、あまりに現場を知らないし…幼稚です。市場を取り巻く仕組みも知らないし…知ろうともしません。政策の選択は、全ての環境を決めます。だから…カタルは「個別株要因」より、「市場要因」のウェートが70%以上を占めると思っています。カタルの人生は、その繰り返しです。

市況環境さえ良いなら、カタルは抜群の成績でしょう。何しろ…バブル期を除けば、東京外務員協会で、ディラーを除き…税務署に追われる資格のある人間は5人もいませんが、カタルは、その内の一人でした。もう一人は「指数」だけを、やっていた奴です。指数も相当な利益を生むのでしょう。一度はチャレンジをしてみたいのです。

既に「トランプ・ラリー」は、選挙前から始まっています。はやく…自分の気持ちを切り替えた奴が、勝ちでしょう。日本株も、既に…新しい「上昇局面」に入ったのでしょう。特に掲げた日証金とTICK回数の姿は、未来を暗示します。

まだ鮮明に見えないかも知れませんが、序盤は、こんなものでしょう。楽しみは「ジェイドG」なのです。また…あした。



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