アーカイブ:2015年4月4日

スクリーニング

何かが動き、変化をみせているようなイメージを抱いていますね。米国の雇用統計は、予想の範囲内です。メディアが大騒ぎするほどの現象ではありません。(でも株価は目先、下げるでしょうが…。)もともとカタルは、米国景気は「薄氷の回復」と考えています。この現象は、人気株に育ちつつある「DeNA」にとって、幸いしますね。「仕手化、命」に磨きがかかります。でもアップルの値上げは…綱引きの材料ですね。ガンホーやミクシーにどう影響を与えるか…。この辺りが相場にも影響を与えます。

2006年から2007年の日本と、今の米国はダブります。元日銀総裁の福井さんの時代に、マネタリーベースを前年比で大きく減らしましたからね。この時に、折角、不動産のミニバブルと言われる資産上昇が起ったのですが、直ぐに、マネタリーベースを大きく減らしました。「羹に懲りて膾を吹く」とは、まさに、この事です。ダヴィンチはこの時に消えました。この影響と不幸にも米国の金融危機が重なり、日本は駄目押し的な二番底を入れました。80円を切る猛烈な円高に悲鳴を上げ、タイへ国内需要分まで生産基地を移転させましたね。この自動車の動きは家電に広がり、現在のシャープの苦境の一端を担っています。逆に移転の資金がなかったマツダは、国内に留まった為に、今回は円安で息を吹き返しました。アルプスもそうですね。世の中って、面白いですね。何が幸いするか、分かったものではありません。

でも流石、米国は市場原理の国で、出口戦略を模索しながらも、緩やかな対処で2年近くも利上げを実施していません。イエレン女史は、遅行指数の雇用問題の専門家である為でしょう。彼女の卒論などが幸いしています。量的緩和による国債購入をやめたので、順次償還を待つだけで、緩やかな出口戦略になっています。本来は、民間資本が失った流動性を供給した中央銀行の一時的な役割を、再び民間資本に戻すべきですが、オバマの清貧思想が強く、自己資本比率規制などが段階的に引き上げられています。更に金融危機時のペナルティーを、未だに払っている段階ですからね。なかなか金融機関にユトリが生まれません。

ようやく、この動きが終焉を迎え、3月29日のコラムで『復活の予兆』を書いたように民間金融が拡大の動きになって来ました。つまり利上げへの対処が整いつつあるのです。でもGSは米国金融の中でも優等生、そのGSが、ようやく出口戦略に対応できるかどうかの段階だろうと考えています。だから急いでは行けませんね。1937年問題を検討すれば分かる筈なのに…。メディアには、その指摘さえ報道していません。ナチスの台頭と、イスラム国(ISIL)の動きは、ある意味でだぶります。ロシア経済も不安定な状態です。先ほど双日の吉崎さんのレポートを読んでいました。「溜池通信は此方です。」

活況とは裏腹の市場の動きをみると…違和感を抱いているのは、カタルだけではないでしょう。故にGPIFの「パッシブからアクティブへ」の変化は重要なのです。本日の日経新聞には中国の新興市場の平均PERが100倍とか…載っていましたね。明らかに異常です。AIIBのシルクロード開発など…の動きを評価したバックボーンが存在するのでしょうが…この指標水準が維持される確率は、非常に低いですね。ましてや、全体の経済成長率は落ち込んでおり、7%維持が保てるかどうか…。でも、この数字はすごいのです。おそらく早晩6%~5%台へ落ちるでしょう。計算してみると分かりますね。7%複利は10年で2倍になります。所得が倍増するのです。まもなく総合的なGDPが米国を抜きます。その超巨大経済の中国の爆食状態が、続く筈がありません。ましてや粛清が厳しく、いつ逆襲を受けても不思議ではありません。この粛清下で不満は募っています。やり過ぎは…必ず反動を生みます。

ざっと…今の問題点を指摘しました。一方、日本でも、WSJが『日銀・木内委員「バズーカ」解除へ孤高の戦い』と報じている様に、この問題で意見が対立しています。しかし…未だに「デフレ脱却は、道半ば」なのです。不動産価格推移を見れば分かります。一方、木内委員の指摘のように、政府筋はどうか…。本来の規制緩和は、なかなか進みませんね。ホワイトカラー・エグゼンプションなども苦労している有様です。市場が求める規制緩和は今の状態より更に進めて…企業に、社員の首を切る権利を与える所まで…なのです。これが世界の常識ですね。でも、なかなかそこまで行きませんね。本来、働かない中高年は腐るほどいます。故に成果主義なのですが…、企業が必要ないと認めれば、1年~2年程度の給料を上乗せすれば、解雇できるように法整備を進めるべきですね。働かない奴は、切らなくてはなりません。

リクルートには「35歳までに起業して、世に飛びだせ!」との暗黙の了解が、社内に育成されていると言います。故にカタルは、リクルートに固執していますね。きっと良い会社になります。このような社内風土が、ベンチャー企業を育てています。だからリクルートの新陳代謝は旺盛なのですね。これは四季報数字には表れませんね。PER100倍の器なのですね。今は駄目でしょうが…年金資金の運用担当者は、株価が動かない時に下値を買い集めておかねばなりません。

割安銘柄のリスト
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割安銘柄のリスト

さてお約束のスクリーニングを掛けたものを提示しておきます。皆さんに選択能力があるかどうか疑わしいですが…、カタルの読者には証券マンも多いですからね。最初の表の条件は「PBR0.7倍以下、ROEが10%以上で、PERが20倍以下」の会社ですね。49社がスクリーニングされましたが、アップするのは30社までです。これじゃ、ハイリスクのカタルらしくないので…思い切って赤字からの黒字転換になる銘柄を表現しようとして「ROEのマイナス」の表も提示しておきます。こっちの方が変化率は高く、カタル銘柄候補の銘柄が並んでいます。此方は22銘柄です。最近は、このような銘柄の水準訂正が水面下で進んでいます。それでは…また明日。

ハイリスク割安株リスト
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ハイリスク割安株リスト

昨日の風で、東京の桜は散りました。でも木曜日に、カタルは千鳥ヶ淵にお花見に行きました。靖国に参拝し…あの人込みの中を歩きながらのスマフォの映像なので、今一ですが…雰囲気は、分かると思います。何度、行っても良いですね。昔、対岸の北の丸公園で、谷さんと缶ビール片手に桜見したのが…記憶に甦った次第です。彼も日興証券のエリートで全国トップに輝いたそうですね。本田技研の親父さんから内部情報を手にして、本田を100万株単位で買っていたのです。短波放送で…「日興が300万株、本田を買いに行きました。」…は、遠い昔の出来事ですね。彼は昔、大坂で信用取引課かな?…に勤務しており、松下幸之助の追証を取りに行ったそうです。実話ですからね。経営の神様も、昔は信用取引でバタバタと、株をやっていたのです。サンリオの辻さんが批判されるのは、おかしな世の中ですね。社会に「ユトリ」がないと、つまらないのです。

千鳥ヶ淵の桜
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千鳥ヶ淵の桜



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